‘ブログ’ の記事一覧
◎2024年12月20日 ---- ボス ◎
◎2024年12月19日 ---- ボス ◎
- 運・努力・才能
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否応なく、経営者としての最後が近づいている。次世代へバトンタッチする準備を急がねばならない。経営者としての自分の人生を振り返ることが多くなった。いろいろと失敗や挫折もあったが、十分、合格点はもらえると思っている。◆人生は「才能」✕「努力」✕「運」だと思っている。才能がなければいくら努力しても満足な場所へは行けない。才能があっても努力しなければやはり満足な場所へは進まない。才能があって努力しても運に恵まれなければこれまた同じく満足した人生にはならない◆自分で自分の人生を採点してみる。「才能」60点、「努力」85点、「運」95点。どれも平均点以上。少なくともここまでは充分満足する人生だった。それでも、ときどき思うことがある。「オレにもっと才能があったらなあ・・」と。◆人生がもう一度あったとしても、今回の人生以上の努力は難しい。そしてこんなラッキーに恵まれることもなかなかないだろう。ただ「もうちょっと才能があったらなあ」とはよく思う。「オレに英会話のセンスがあったらなあ」「人の顔と名前を覚えることができたらなあ」◆「英会話のセンス」と「人の顔を覚える能力」があればこの会社はあと10倍は大きくなっただろうな、などと思う。残念だが仕方ない。神様から与えられた「限りある才能」の範囲ではかなり高得点をもらえそうだ、と自分を慰めている。
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◎2024年12月18日 ---- ボス ◎
- 父 山梨大学卒
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寒い時期になると週末はゴルフをやめて温泉へ行くことになる。豪華なホテルではなくいわゆる「秘湯」を巡っている。先週は山梨県にある「信玄の隠し湯」「地球の体液」とも言われる湯に浸かって来た。湯はとてもいいのだが、宿が予想していたよりもはるかに立派で「秘湯感」は物足りなかった。◆「温泉巡り」には「ぶらり散歩」がつきもので今回は甲府市を訪れた。甲府駅から程近くに山梨大学がある。山梨大学は私の父が卒業した大学である。私は初めてこの父の母校を訪問した。◆休日の学内は閑散としていた。約80年前、わが父はこの辺で真面目に土木工学を学んでいたのかと思うと嬉しいような悲しいような、妙な感動がおこった。父は卒業前に学徒出陣で海軍さんになり南洋へ向かった。残念ながら8歳で父を失った私は父のことを詳しく知らない。◆ふと、父の弟の嫁、つまり私の叔母が30年くらい前に話してくれたことを思い出した。「兄さん(私の父)は絵が好きでね。東京芸大を受けたそうよ。それが合格できず、しようがなく山梨大の土木に進んだそうよ」◆そういえば私が幼い頃、日曜日に父は色鉛筆や水彩で風景画を描いていた。私も姉も幼稚園の頃から絵のお稽古に通わされていた。残念ながら私には絵の才能は全くないが、若き日の父の経歴には大いに興味がある。若き頃の父を知る者はもうどこにもいない。
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◎2024年12月17日 ---- ボス ◎
- 夢を食って生きて来た
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ずっと夢を食べながら生きて来た。運が良かったことに、目先にどんな困難があっても「ここを乗り越えさえすれば・・」と、いつも向こうにほの灯りが見えていた。そのほの灯りを目指してゆっくり歩き続けていたらここまで来た。もういい頃だろう◆ほの灯りどころか向こうにはいくつかの松明(たいまつ)が見えるようになってきた。松明に向って歩くのは私の仕事ではないようだ。気付くと体も心もかなり疲弊していた。もう自分の力で夢が食えなくなった。夢を食うには体力も精神力もいる。老いた疲弊した経営者にはもうこれ以上夢を食うだけの体力が残っていない◆「私を松明のところまで運んで行ってくれよ」と何人かの夢を食う仲間たちに頼んだ。
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◎2024年12月16日 ---- ボス ◎
- 天下り
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O君は国交省でとても偉い地位まで上り詰めた後、大手ゼネコンに移った。いわゆる天下り。そのO君は民間企業に移った後も非常に精力的に企業のため、国家のために忙しく働いている。天下ってくる高級官僚がみんなO君のようであれば我が国は元気になるだろう。残念ながらO君は珍しいタイプの天下り官僚だ。O君のような天下りは少ない。◆10年ほど前の話。その日、私は某省の事務次官経験者と彼のオフィスで話をしていた。私と雑談しているところで彼のスマホが鳴った。彼は「ちょっと失礼」と言ってその電話に出た。話の内容は私に筒抜けである。電話の相手は、以前、彼の部下だった人だ。役所を定年で辞め天下ることの報告と挨拶だった。「そうかね、君も定年か。〇〇社に決まったか。おめでとう」とかつての部下をねぎらう言葉が続いていた。彼は部下に慕われる良い親分肌の官僚だったのだ。だが、その次の言葉に私は驚いた。彼ほどの人物でも、こんなことを言うのか◆「天下ったらヒマつぶしが大変だよ。会社近所のジムに通うといい。仕事なんてほとんどないから。役所時代に頑張ったことへのご褒美だと思ってのんびりとやることだよ」と優しくアドバイスしていた。我が国の実態は残念ながらこんな高級官僚ばかりなのだ。
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◎2024年12月13日 ---- ボス ◎
- ミポリンの突然死
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中山美穂さんの大ファンだったという訳ではないが、中山美穂さんの突然死は私の大きな決定に影響を及ぼした。◆春から秋までは週末にゴルフを楽しむが寒くなるとゴルフを控え温泉にいくことにしている。この冬もすでに幾つかの温泉を予約している。冬の温泉、特に露天風呂は開放感あって気持ちいい。◆中山美穂さんは自宅内の風呂で亡くなった。ヒートショックなる言葉を知った。「オレも、温泉の露天風呂で突然死するかもしれないなあ。まあ、それもいいか」などと考えていた時に、ふと準備できていない多くのことに気づいた。◆この年末に幾つかの大きなジャッジを下さなければならない。下すべき方向は既に決めていたのだが、実はこの中山美穂さんの突然死をきっかけに私の下したジャッジは全く別のこととなった。
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◎2024年12月12日 ---- ボス ◎
- ミス・インターナショナル
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Yahooニュースに「2025ミス・インターナショナル」に関する記事があり大会の様子を映した社員が出ていた。私の独断だが「キレイだな」と感じた人がいなかった。◆日本人は総じてキレイじゃなくなったのか?私が歳を取り過ぎて美人の見極めができなくなったのか?流行が変わり今の「美」の基準と10年前の基準が変わったのか?◆いずれにしても私は「昔のミスインターナショナルのほうがキレイだった」と感じる。私が歴代最高のミスインターナショナルだと思うのは2007年のミスインターナショナル日本代表の白田久子さんだなあ。
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◎2024年12月11日 ---- ボス ◎
- 引っ越し完了。 さて・・・
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慌ただしい年末だ。10月下旬にニューヨーク~バンクーバーと出張。11月にはソウルへ。さらに茨城へ宇都宮へと出張が続いた。福岡で葬式もあった。その中で11月中旬には本社を移転。家庭では病人が出たり、大学時代の友人が亡くなったり。とにかく慌ただしい。◆私は忙しさにかまけ、下さなければならないジャッジの幾つかを先送りしてしまっている。経営者失格。トップ失格である。◆社長室に積み込まれていた段ボール箱がやっと無くなった。すっきりした。引っ越し完了だ。「さて、どういうジャッジをくだそうか」と思ったとき、あらためてジャッジすべきタイミングでジャッジできなくなっている自分に気づいた。◆幾つかの大きな決断を年末までにすることにしよう。
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◎2024年12月05日 ---- ボス ◎
- 悲しいクリスマス
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この時期になると必ず思い出す私の「悲しいクリスマス」の話。また今年も書く◆「サンタさんって本当にいるのかな?」と小学2年生のクリスマスまでは思っていた。それが私の最後のクリスマス。年が明けた正月3日、タクシー事故で父が亡くなった。我が家は急に貧しくなった。大分市から母の生家のある佐伯市へ引っ越した。引っ越し先は普通の一軒家の二階。「間借り」だった。一階はたまたま私の同級生、馬場君の自宅だった◆小学3年のクリスマス。「お父さんが居なくなったからクリスマスはないよ」と母に告げられた。私は驚いた。母の顔も悲しそうだった。あれから55年も経ったのに、あの日のことを思い出すと今でも涙があふれてくる◆12月25日、朝から友達がやってくる。一階が馬場君、二階に私が住んでいる。馬場君の家(1階)から声がかかる。「もとみクン。一緒に遊ぼうよ」。私が階段を下りて馬場君の家へ行くとすでに4,5人の友達が来ていた。皆それぞれにサンタさんからもらったプレゼントを持っていた。◆中の一人が私に聞いた。「もとみクンはサンタさんに何もらったの?」。私はなんと答えたのかはっきりとは覚えていない。彼が「あっ、悪いことを聞いちゃったな」という感じで戸惑っていたことを覚えている。そんなことでイジメなんておこらない。みんな優しかった。みんな優しかったが私はとても悲しかった◆あの辛く悲しいクリスマスが私の人生のスタートになっていることは間違いない。◆あのときの私のように「悲しいクリスマス」を迎える子供たちがいるはずだ。なんとか応援してあげたいと思っている。
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◎2024年12月04日 ---- ボス ◎
- 細かい事いう奴 イヤ
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バブルがはじけた頃、私はある会社の「取締役航空事業部長」という立場であった。50名いた航空事業部員をリストラするのも私の仕事だった。辛かった。◆リストラの一環で神戸に持っていた格納庫を売却することになった。まだ簿価は1億円を上回っている格納庫を3千万円で手放した。「As-Is(アズイズ)で3千万」で双方手を打った。足元を見られていることに不愉快であった。「現状私ですよ。瑕疵があってもこちらの責任ではありませんよ」口頭で何度も確認し契約書にもはっきりと書いた。私は神戸で受け取った現ナマ(現金)3千万円をスーツケースに入れ新幹線で東京の本社まで運んだ◆2週間もたたないうちに苦情の電話が入った。「トイレの便器と水道の蛇口が壊れています。郵便受けも壊れていました。修理に15万円かかります」などとふざけたことを言ってくる。「だから何度も確認したじゃないですか!契約書にも書いていますよ!」と私は少し怒った。私に電話してきた者は「はい、そうですね。うちの社長が『払ってくれるかもしれんからお願いしてみろ』というもんで連絡したのです。すんません」と言う。◆千万単位で値引きをしてもさらに5万、10万を値引きしろなどと要求してくるこういう品のない会社とはお付き合いしたくない、と思った。
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◎2024年12月04日 ---- ボス ◎
- 今年の漢字は「闇」
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毎年恒例の「今年の漢字」。私は「闇」と予想する。◆元日の能登半島大震災から始まり翌二日には羽田空港で海上保安庁機と日航機が衝突し日航機は大炎上した。暗いスタートの一年であった。世界に目を向けてもウクライナ戦争はなかなか終わりそうになくイスラエルも各方面で戦争を繰り返している。アメリカでは来年トランプ政権が誕生するがトランプさんは幾度となく暗殺の危機にあった。穏やかとは正反対にある性格だ。◆今年はとにかく明るいニュースの少ない一年であった。華やかだったパリ五輪すらすでに記憶にほとんどない。記憶にあるのは「闇バイト」に手を出し凶悪犯罪に加担する結果となったバカな若者たちの逮捕される様子ばかりである。◆来年こそは明るい年になるといいな。
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◎2024年12月03日 ---- ボス ◎
- JAZZ喫茶
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世界中のジャズファンにとって「ジャズの聖地」はニューヨークのジャズスポット「ヴィレッジヴァンガード」と「バードランド」であろう。この秋、縁あってこの2大聖地「ヴィレッジヴァンガード」と「バードランド」へ行ってきた。ジャズが好きなだけで全く詳しくない私だが、やはり聖地で聴くジャズは最高だった。世界的に有名な超一流ジャズメンは必ずこの2店のステージに立っている。◆私はこれまでも海外へいく都度、時間が許せばジャズスポットを訪問していた。西海岸ではシアトルの「ジャズアレイ」が最高。シカゴでは「ジャズショーケース」が素晴らしかった。それらに比べると「ヴィレッジヴァンガード」や「バードランド」は意外と小さな箱だった。メニューもほとんどドリンクだけ。だが音楽が始まると聴衆はピリッと締まる。一瞬、緊張感が走り、徐々にそれが解放される感じが溜まらない。◆私は日本にある「世界最高のジャズ喫茶」を思い出した。それは岩手県一関市にある「ベイシー」。日本人で「ジャズが好き」という人で「ベイシー」を知らない人はいない。それくらい最高の店である。最近は店を開けたり締めたり定まっていないが是非、あなたにも一度「ベイシー」でジャズを楽しんでもらいたい。「ベイシー」は基本、レコードを聴かせる店である。驚くほど感動的な音なのだ。是非、一度・・・。
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◎2024年12月02日 ---- ボス ◎
- 16歳未満 SNS禁止
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16歳未満のSNS利用を禁止する法案がオーストラリア議会で可決された。これを受けて我が国でも各メディアで「あなたはこの16歳未満SNS禁止をどう思いますか?」というアンケート調査がなされている。私が知る限りでは「禁止法案に賛成」のほうが圧倒的に多い。私も個人的には、そして感情的には賛成である。だが・・・◆今から50年以上前、テレビで『8時だよ。全員集合!』というドリフターズの人気番組があった。私も毎週楽しみに観ていた。伝説的なお笑い番組で今もたまに深夜、BSで再放送されていることがある。当時「教育ママ」と呼ばれたややヒステリックなおば様集団は「教育上の害悪だ!」と目くじら立てて怒り、放送を中止しろと叫んでいた。今であれば「16歳未満にテレビを見せるな!」ということになるのかもしれない。◆そんなことを考えていたら昨日あるテレビ番組で「銃が人を殺すんじゃない。悪い人が銃を使って人を殺すんだ。それと一緒。SNSが悪いんじゃない。SNSを悪く利用する者が悪いんだ」とのことを言っていた。◆個人的、感情的には「16歳未満のSNS利用禁止」は賛成だが、我が国ではこれはちょっと無理があるように感じる。
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◎2024年12月02日 ---- ボス ◎
- 優先席
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出勤のため朝、広尾駅から日比谷線に乗った。たまたま優先席の前に立った。3人掛けの優先席には左から「スマホを眺めている60歳くらいの男性」、「目を閉じた30代の女性」、「高級そうなコートを着た厚化粧の50歳くらいの女性」が座っていた。◆最初の駅、六本木で赤ちゃんを抱いた女性が乗って来て近くに立った。誰も席を譲ろうとしない。私はしばらく眺めていたが我慢できずに座っている3人に声をかけた。「どなたか席を譲ってあげませんか?」と◆瞬時に反応したのは60歳男。「あっ、ごめんなさい。気付きませんで」と言って立ち上がった。隣の30代女も立った。憮然とした表情で立ち上がり私を睨んだように見えた。厚化粧50女は「私には関係ないわ」って感じで悠然と座り続けた◆私は彼らに言いたかった。60男には「目の前に立っているのに『気づきませんでした』じゃあだめだろう!優先席に座るんだったら周りに目を配れ!」と。30代女へは「なんだその態度は!若いんだから優先席に座るな!」と。そして高級コートの50女には「あんたは会社でもそうなんだろうな?」と。◆そして席を譲ってもらった赤ちゃんを抱いたお母さん。あなたにも言いたい。私に向って会釈するなり一言「ありがとうございます」くらいは言うべきじゃないの?余計なお世話だったのでしょうか?◆あまりにも周りに気を配らず、身勝手な人ばかりが増えている。
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◎2024年11月28日 ---- ボス ◎
- 麻雀
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社会人として身に着けておいた方が良いモノはいろいろとあるが麻雀とゴルフもその中の一つである。◆私は麻雀もゴルフもそれなりの情熱を持ってこれまで多くの時間と高額の資金を費やしてきた。残念ながらセンスに恵まれていないため麻雀もゴルフも(時間とカネをかけた割には)低レベルなままである。ゴルフでも麻雀でもF先生にカモられてばかりである。◆一時期は新橋でも雀荘(麻雀店)の閉店が続いていたが最近は盛り返してきた。小さな麻雀ブームが起きているようだ。私の大好きな超美女、岡田紗佳プロをはじめとするテレビ放映の影響が大きいようだ。麻雀ファンとしてはこのブームは大歓迎である◆その麻雀のMリーグを主宰する方々からは「麻雀を囲碁や将棋レベルの高尚なゲームにしたい」というようなことを聞く。私もそうなってくれることを望む。ただ麻雀を将棋や囲碁レベルにするには「運」の要素をもっと減らすべきだろう。少なくとも「赤ドラ」なんてものを採用していたのでは「高尚」なんて言ってられない。40年前、大橋巨泉さんが『11PM』で麻雀解説をしていた頃は「裏ドラ」さえなかったと記憶している。
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◎2024年11月27日 ---- ボス ◎
- 雲形定規(くもがたじょうぎ)
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本社を移転した。13年間過ごした新橋4丁目の「新橋プラザビル」が手狭になったため思い切って新橋1丁目の「KDXビル」へ引っ越した。引っ越し作業は予想以上に大変だった。総務部の職員は毎日遅くまで頑張ってくれた。それでもいろいろと文句を言われているようで可哀そう。「総務ってそういうポジションなんだよ。耐えてくださいね」と私からも謝った。本当にお疲れ様。◆引っ越しのため私も机の中のものを一旦、すべて出すことになった。ガラクタやいかがわしいモノがいろいろと出て来た。全部捨てた。良い断捨離の機会になった。その中で、捨てられなかったものがある。製図用具一式。◆15年前は私も図面を書くことが多かった。CADを使えない私はずっと製図用のペンと定規を使って書いていた。ロットリングペン、分度器、コンパス、雲形定規、テンプレート、消しゴムなど今はまったく使う機会が無くなった製図用具。もう使うことはないのだから断捨離しちゃえばいいのだが、できなかった。新オフィスの私の机の引き出しの奥に、その使われることのない製図用具がビニールに包まれてしまわれている。
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◎2024年11月25日 ---- ボス ◎
- 評価され過ぎじゃないの?
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以前この欄で「なぜそんなにもてはやされるのか分からない」と私が感じているものとして「生パスタ」「羽根つき餃子」「牛カツサンド」などを上げた。その続き、という訳でもないのだが・・・◆今回は絵画と高級料理。まず絵画だがなぜあれほどもモネの「睡蓮」がもてはやされるのかが私には分からない。いや「キレイな絵だな」とは思う。だが「もてはやされ過ぎだ」と同時に思う。モネは睡蓮を200枚ほど描いたと聞く。どれも美しいが私には響かない。(最近の言葉では「私には刺さらない」)。やはりモネは「日傘をさす女」であり「アルジャントゥイユ」だろう。行列に並んでまでも「睡蓮」をあがめ、「最高です。感動しました」などと言う人の気持ちが私には不思議に思える。◆高級料理では「上海ガニ」。この時期の高級中華料理店ではどこも「上海ガニ」が売りである。かつては私も楽しみなフリをしていた。無理して上海ガニを食べて「やっぱ、美味いねー」なんて言っていた。そりゃ不味くはない。だが、それほど美味いものでもない、と思う。日本のズワイガニや毛ガニの方が余程うまい。◆あくまで私個人の嗜好の問題である。モネの「睡蓮」が大好き、という人も「毎年、本場の中国まで上海ガニを食べに行く」という人も貶すつもりはない。◆そういえば今から8年前、上海出張のついでに江蘇省まで行き、取れたての上海ガニを御馳走になったことがある。私と一緒に行ったE君は「美味い、美味い」と食べていた。私も案内してくれた方に失礼にならないように「美味い、美味い」とは言ったが心の中では「やっぱりズワイにはかなわんなあ」と思っていた。
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◎2024年11月23日 ---- ボス ◎
- デザイン
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ビルを眺めることが多い。海外出張中に撮る写真の半分以上はビルが主役。◆ビルにも個性を持ってもらいたいし何を意図してこのような形状になったのか知りたい。美しい花や緑に囲まれていると幸せな気分になるし、美術館で好きな絵に触れると心豊かになる。ビルにもそのような美しさを求めたい。◆アール(カーブ)、斜め線、凸凹が上手に使われていると魅力的なビルになる。逆に個性のないビルは縦直線と横直線のみでデザインされる。マッチ箱と同じような形状◆今週、ソウルに2泊してきた。もともとデザインのセンスの低い国ではある。残念なことに5年ぶりに訪問したソウルはさらに情けないデザインのビルばかりが建っていた。東京とソウル、この世界的な大都市は「最悪デザインビル群賞」を争っているようだ。
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◎2024年11月23日 ---- ボス ◎
◎2024年11月13日 ---- ボス ◎
- 初孫への土産
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7月に初孫が産まれた。可愛くてたまらない。◆私は一か月に一度くらいの割合で銀座の老舗おもちゃ屋「博品館」へ行く。9月のその日も博品館へ部下を連れて行っていた。用事を済ませたあと「そうだ、初孫ちゃんにガラガラを買って帰ろう」と思った。どのガラガラにしようかと迷っていた時、隣にいた部下が「キノシタさん、最近はこういうのが流行っているとテレビでやっていましたよ。赤ちゃんはこういう音に興味を示すようなんです」と言って小さなハンバーガーみたいなものを持ってきた。それを押すと「カランポロン」ではなく「シャキジャキ」と音がする。「なるほど、こういう音が赤ちゃんは好きなんか?」と言いながら私はそれをレジへ持って行った。帰宅して娘に渡した。「ありがとう」と言われると思っていたら「おとうさん、これ、ワンちゃん用よ」って言われた。大失敗。◆先週、ニューヨークからバンクーバーと出張で訪問した。バンクーバーのお土産屋で「孫にベビー服を買って帰ろう」と思いついた。日本では見かけない可愛いデザインのベビー服があった。これにしよう。手に取ってみるがこの服をどうやって着せるのか分からない。上下繋がったワンピースだがお腹と太ももまでが生地が無い。足首をここに入れるのだな、というところまでは分かった。「おむつを交換するのに便利なんじゃないですか?」と部下が言う。「なるほど、そうだね。おむつが取れるまでの間のベニー服なのか」と納得してレジへ持って行った。帰国して娘に「可愛いベビー服だよ」と渡した。娘はそのベビー服を袋から出すと言った。「お父さん、これワンちゃん用よ」。情けない。二回目の大失敗であった。
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◎2024年11月12日 ---- ボス ◎
- 政治家・有名スポーツ選手・タレントは不倫をするな! か?
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有名政治家が不倫を報道されてテレビカメラに向けて(つまり国民にむけて)頭を下げている。こちらはなにもあなたに謝られるような迷惑を掛けられていませんよ。謝るのなら(国民に向けて、ではなく)奥さんに謝れば済むのではないですか?と優しい声をかけてあげたくなる。◆私は新聞記者や週刊誌の記者などに友人知人も多い。彼らの多くが、不倫を含めて不道徳な行為をしている。「私は不倫をしたことがありません」「私は賭けマージャンをしたことがありません」「私はエロビデオを買ったことがありません」などという記者はいない。もし、そういう奴がいたら社内で干される。みんな知っている◆私のゴルフ仲間の多くも不道徳行為経験者。武勇伝のように語る者も少なくない。「不倫」だろうが「賭け麻雀」だろうが「立ちション」だろうが「セクハラ」だろうが多くの人がやっている。週刊誌の記者が一番多くやっている。◆私の回りで、「不道徳行為はやっていませんよ」と自信を持って言えるのはおそらく私だけであろう。
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◎2024年11月11日 ---- ボス ◎
- デザインが大切
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出張や旅行で海外へ出かけることが多い。帰ってきて撮影した写真を見ると半分以上がビルを撮影したものだ。海外には美しいかっこいいビルがどんどん建っている。◆かっこいいビルデザインとはどんなものか。「曲線」「斜め線」「凸凹」がバランスよく配置されると「かっこいいオシャレなビル」ができると私は確信している。先進国に新しく建設されるビルはほとんどすべて「かっこいいオシャレなビル」である。我が国では「縦と横の直線のみで描かれた、凹凸の少ないビル」ばかりが建てられている。情けない。◆元気がないから、といって暗い服を着ていてどうする?元気がないときこそ明るく派手な服を着ましょうよ。ビルだっておんなじですよ。
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◎2024年11月11日 ---- ボス ◎
- デザインが大切(1)
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屋上ヘリポートを作り始めた頃、施主がデザインに関して全くカネをかけようとしないことに驚き、泣かされた。「うーん、確かにこれはキレイだね。いいねえ。でもねキノシタさん、予算がないんですよ」と言って私が提案するデザインを受け入れてもらえなかった。「デザイン費は要りませんから」と言って無償でかっこいいヘリポートを作った。徐々に「エアロファシリティーのデザインはかっこいい」と言ってもらえるようになり、我が国にもキレイな屋上ヘリポートが普及していった。◆海外出張をするたびに海外の美しいデザインの建物や斬新な広告看板をなどに接する。その都度「日本という国はなぜこんなにもデザインにカネをかけないのだろう?」と悲しくなる。この国で幼少期を過ごせば「世界的デザイナー」になどなれるわけがないと私は思っている。
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◎2024年11月07日 ---- ボス ◎
- 一風堂の「白丸」が4100円!!!
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ニューヨークへ行ってきた。マンハッタンの一風堂へ入ってみた。噂に聞いていたが確かに一番安いラーメン「白丸」が20ドルだった。メニューには20ドルと書いてあった。私はその「白丸」を注文した。私がいつも行く一風堂恵比寿店と変わらず美味い!麺は恵比寿の勝ちだがチャーシューはNYの方が美味い!スープは同じ。◆チェック(お会計)を頼む。カードで払うのだが20ドルのラーメンにサービス料だかTAXだかが付いて22ドルになっていた。さらに20%のチップだ。26.4ドルになった。羽田で$転したときのレートは1ドル=156円。ということは26.4✕156=4118円。!!!◆恵比寿で850円の一風堂白丸ラーメンが、なんとマンハッタンでは4118円なのだ!!! 日本の元気の無さを痛感した。
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◎2024年11月05日 ---- ボス ◎
- 羽田第3ターミナルのタクシー行列
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ニューヨーク→バンクーバーと回って先週土曜日帰国した。羽田第3ターミナルビルのタクシー乗り場へ行って驚いた。龍踊(じゃおどり)のような長い列ができていた。重いキャリーケースを引きながら列の最後方に並んだ。私がタクシーに乗ったのはそれから40分後だった。◆ニューヨークでもバンクーバーでもタクシーはすぐに乗れた。わが日本では40分も並ばないとタクシーに乗れなかった。みっともない。恥ずかしい。◆年間のインバウンド数は4000万人にもなろうかというのに、着いた早々タクシー待ちで40分も並ばされるというのでは「日本の第一印象」は悪くなる。◆なにが「おもてなし」の国だ!!役所が悪いのか、政治家がダメなのか、或いは羽田空港株式会社の不勉強なのか?私はとても恥ずかしく、帰国早々、不機嫌になった。
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◎2024年11月04日 ---- ボス ◎
- 信号無視
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ニューヨーク → バンクーバー と回って来た。ニューヨークには3泊した。ちょうどMLBのワールドシリーズをやっていた。ヤンキースタジアムの一番安いチケット($1,200)を購入しようとトライしたが無理だった。日本で報道されているほどワールドシリーズが盛り上がっているようには感じなかった。少なくともニューヨークのタイムズスクエアあたりでは。◆米国には40回を超えて来ているが東海岸は3回目。(多いのはロス、サンスランシスコ、ダラスなど)。東海岸に来るたびに思うのは「アメリカの歩行者は信号を守らない」ということ。◆私は駐車違反はしない。私は人様に迷惑を掛ける行為は嫌いだ。でも私は普段から横断歩道の信号無視はすることが多い。全くクルマが来ない横断歩道で信号が赤のときは「誰にも迷惑を掛けないな」と確認してから堂々と赤信号を渡る。「キノシタさんは『誰にも迷惑を掛けていない』と思っているかもしれませんがもし近所の子供たちが見ていたら『赤信号は大人になったら渡ってもいいんだ』って思うかもしれませんよ」と言われたことがある。正直、私はそこまで気を配れないし配る気もない。◆ニューヨークの横断歩道は私の信号無視とはわけが違う。とにかく歩行者には赤信号の意味はないようだ。クルマが来ていようが「ここは私の道。歩行者優先よ」とでも言いたげな感じ。あれではドライバーが可哀そうだ。赤信号を渡っている人を轢いてもドライバーの責任になる◆こんな道徳観のない連中に我々は大きく引き離されて負けているのだ、と思うと少し悲しくなった。
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◎2024年10月25日 ---- ボス ◎
- 裏観音
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境内の中の本殿(社殿)と呼ばれる建物の一番奥に神様(御神体)はいらっしゃる。我々は祈願に行き賽銭を入れ柏手を打ってお願いをするが実は神様はずっと奥の方にいらしてお願いの声が届いてないのではないか、などと不安に感じる人もいるかもしれない。そんな不安に思う人がどれだけいいるのかは分からないが、実は愛宕神社ではそのような人のために毎月24日に神様に近づくことができる。通称「裏観音」などと呼ばれているようだが、普段は閉じられている本殿の裏へ続く小路が24日だけは開かれる。この小路を通って本殿の裏側から神様により近い場所でお願いを聞いてもらうのである。◆昨日、私もあるお願いをしに愛宕の山に上り裏観音からそっと神様にお願いをした。
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◎2024年10月23日 ---- ボス ◎
- エスカレータ。右側にも乗りましょう。
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日曜日、お世話になった方の葬儀に参列するため昼過ぎのANAで福岡へ向かった。「羽田空港第2ターミナル駅」で京急を降りるとホームにはエスカレータに乗るための長い列ができている。エスカレータに乗る者は律儀に(?)左側に立ち、右側を開けている。2列に並べばこんな大行列はできないのに・・。◆私は「エレベータ待ち行列」の右脇を歩き先頭まで進みエスカレータの右側に乗った。あちこちに「2列でお乗りください」「エスカレータ上では歩かないでください」と書いている。私は右列の手すりを持って立っていた。「これでいいのだ」「こうすべきなのだ」と確信はあるのだがどこかで「あの人マナー知らないのね」「右側は急ぐ人のために空けておくべきなのにね」などと言われていそうで少し落ち着かなかった。◆「利用人数が少なく余裕あるときは皆が左側に立つように気を付ける。利用人数が多く行列ができそうなときには堂々と右列にも立つ。」・・みんながこのように動けば本当のマナーが理解されるのだが、自分のアタマで考える人はほとんどいない。
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◎2024年10月17日 ---- ボス ◎
- 仕事の失敗
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私が社会人2年生のころ仕事で大失敗をした。当時、私の上司(肩書は主任)はとても怖い人だった。会議の途中で灰皿が飛んで来ることもあった。今なら完全にパワハラ。私はこの上司が嫌いだった。とにかく怖かった◆私は土曜日の夜勤工事の担当責任者。国道4号線(日光街道)の梅島陸橋付近の大工事。よく社会人2年生のペイペイが責任者で工事をやっていたと今は思う。◆その夜、私のミスで工事が予定の進捗を大きく欠けることになった。日曜日の昼に自宅に帰ったが全く眠れなかった。月曜日早朝、出勤して私のミスを報告し詫びた。「バカヤロー!」と主任の大声が飛んで来ることを覚悟していた。ところが主任は顔は激怒していたが大声は出さず「はっ?」と言っただけだった。◆数年後、偉くなった主任に会った。「あの時、僕は大声で怒鳴られると思って覚悟していましたが・・?」とその元上司に聞いた。「あの朝のことはよく覚えているよ。呆れたよ。怒りたかったけどオマエの顔を見たらものすごく反省・後悔していることが分かった。これ以上叱るとオマエが自殺でもするんじゃないかと思ってね」と言われた。◆責任感は顔に出る。ミスをしたときはそのミスを反省しなければならない。当たり前のこと。40年前の私はミスを反省し心から詫びた。◆ミスを認めないヤツ、「しようがない」と思うヤツ、開き直るヤツは社会人としては成長しないと今、強く思っている。
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◎2024年10月16日 ---- ボス ◎
- イライラ・カリカリ
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60歳代も後半になり、自分でも「随分と丸くなったな」と思っていた。ところが・・・。昨日は相手の気持ちを慮ることの無いある部下の失礼な発言に切れた。「これまでオレがどれだけオマエのことを庇ってきてやったと思ってるんだ!もう知らねえよ」とまでははっきりと言わなかったが、それに近いくらいに切れた。彼の言い訳にホトホト情けない思いだった。そして今日、別件だが昨日に続いて激怒した。連日の激怒に今、私は非常に疲れている◆本日からビッグサイトで「国際航空宇宙展」が開催されている。航空業界に生きる我々にとって数年に一度のビッグイベント。当社も高額な出展料を払い、1階と4階に大きなブース二つを出した。4階のブースは素晴らしい。私も大満足。責任者はよく頑張った。問題は1階のブース。「なんじゃ、こりゃ!?」「このブースで君らは何を説明したいんだ?」「リハーサルもしていないのか?!」◆詳しくは言えないが、とんでもなく恥ずかしい展示。しっかりした責任者がいないと我が社程度の小さな会社はすぐに潰れてしまう。私は5年ぶりぐらいに激怒した。気付くと私の激怒に対してだれも「申し訳ありません」と言わない会社になっていた。焦る。
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◎2024年10月16日 ---- ボス ◎
- 「歩きスマホ」はダメだけど
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朝の通勤時、虎ノ門の交差点。アタマの悪そうなあんちゃんが「歩きスマホ」をしていてよくぶつかりそうになる。腹が立つ。◆「歩きスマホ」はダメだが「歩き勉強」はなぜか許してしまう。可愛い。◆おそらくテスト期間中なのだろう。朝の出勤時、私が広尾の坂を下っていると参考書を広げた女子高校生とすれ違う。名門、東京女学館の生徒たち。みな賢そうなキレイな顔をしている。5人に一人は参考書を広げて歩いている。「スマホ歩き」の女学館生徒は一人もいない。虎ノ門の「スマホ歩き」のアホ兄ちゃんとは違い、女学館の生徒たちは人にぶつかりそうになることもない。◆高校生は電車の中でも広尾の坂を上る時でもお勉強をしている姿が美しい。「頑張れっ!」と声をかけ応援したい気分になる。もちろん声には出さないが。
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◎2024年10月15日 ---- ボス ◎
- 笑顔を作るのが下手
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「はーい、こっちを向いて。笑顔でー」カメラを向けられてよく言われる。ところが私は顔が引きつって笑顔なんて作れない。◆この三連休の中日、初孫のお宮参りに明治神宮へ行った。神楽殿近所の境内のあちこちで、孫を中心の写真をプロのカメラマンに撮ってもらう。「はーい、今度はおジイサマも一緒に入りましょう」とカメラマンが笑顔で誘う。「いや、オレはいいよ」と言いたいがそうもいかない。孫を抱えた娘の脇に立つとカメラマンが「はーい、おジイサマも笑顔くださいねー」などと言ってくる。もちろんぶすっとしているわけではない。娘も孫も可愛い。孫なんて予想していたより100倍も可愛い。だが孫がかわいいのと笑顔を作ることは別問題。◆これからはときどき笑顔を作る練習をしよう。
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◎2024年10月14日 ---- ボス ◎
- 滑舌が悪い
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滑舌が悪い。◆先日、西麻布の焼肉屋で会食があった。予定時刻より少し早く店に着いた私は個室へ通された。「キノシタ様、皆様がお揃いになるまでに何かお飲み物をお出ししましょうか?」と女性店員に丁寧に尋ねられた。私は少し躊躇した後「うーん、我慢しよう」と笑顔で答えた。◆その2分後、個室がノックされた。先ほどの女性店員が「お待たせしました」と言いながら笑顔でグラスビールを私の前に置いた。彼女は他の部屋と間違えたのかな、と思って「えっ?違うんじゃない?」と言うと彼女はびっくりしていた。◆「あれっ?何て聞こえたの?」と私が聞くと彼女は「確か、『ナマにします』とおっしゃってたと・・・」と言う。私は少し嬉しくなった。申し訳なく思った。「そっか、ありがとう。これ頂くよ」と言ってそのビールを飲んだ。彼女は「キノシタさん、さっき何ておっしゃったんですか?」と聞く。「ごめん、ごめん。オレ、滑舌悪いからよく迷惑をかけてしまうんだ。さっきは『うーん、我慢しよう』って答えたけど『うーん、ナマにしよう』って聞こえたんだよね?」と言った。◆彼女は慌てて「いえ、私が耳が悪いんです。確認すればよかったのです」と詫び出したが、私にすれば飲みたかったビールが飲め、客先との話題作りにもなった。我慢せずに楽しい時間を過ごすことができた。それにしても滑舌が悪い。大分県人には滑舌が悪い人が多いように感じている。
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◎2024年10月10日 ---- ボス ◎
- 「どうしましょうか?」なんて会議じゃない!
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私がこの会社を作って30年近くなる。ワンマン社長でやって来た。数年前から、引退後のイメージに向けて舵を切っている。◆これまでなら私が「右だ!」と言えばみんなが右を向いた。引退に向けて、私は声を出さないようにした。各セクションに責任者を置き、彼らに任せてみようと試みている。ところが・・。◆考えて、考えて、考える人間がいない。会議を覗くと司会者が「この問題をどうしましょうか?」などと尋ねている。私は我慢の限界を超えてつい大声を出す。「『どうしましょうか?』なんてことを司会者が聞くような会議はするな!責任者は考えて、考えて、考えて原案を示せ。司会者が言うのは『どうしましょうか?』ではなくて『これでいいですか?』とか『この案に対して何か意見はありますか?』ということだ!」◆リーダーシップの取れない性格の者が責任者になると「どうしましょうか?」が増え、船はすぐに丘に登っていく。
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◎2024年10月09日 ---- ボス ◎
- 流星
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私と同世代(少し年長も含む)の天才と言えば、江川卓、吉田拓郎、井上陽水、桑田佳祐、荒井由美、原辰徳、千代の富士・・・・・・。なかでも私にとっては吉田拓郎のインパクトが大きかった。◆昨夜、彼の歌「流星」がラジオから流れてきた。1979年、私が22歳のころの曲だから。いとしのエリー(サザンオールスターズ)・チャンピオン(アリス)・舟唄(八代亜紀)が流行っていた頃だ。その当時、私はこの「流星」を繰り返し聞くこともなかったし、レコードも持っていなかった。◆あれから45年経った。ラジオから流れてきた「流星」は改めて魅力的な曲であった。涙が出て出てきた。ひょっとすると私と同様に感動して涙を流している方がいるかもしれない。どこか切ないメロディーが素敵。拓郎さんの歌詞は今の表現では「エモい」となるのだろうか。その歌詞を書く。私と同じ感情を抱く方がきっといることだろう。◆
たとえば僕が まちがっていても 正直だった 悲しさがあるから ・・・流れていく 静けさにまさる 強さは無くて 言葉の中では 何を待てばいい ・・・流れていく たしかな事など 何も無く ただひたすらに 君が好き 夢はまぶしく 木漏れ陽透かす 少女の黒髪 もどかしく 君の欲しいものは何ですか 君の欲しいものは何ですか
◆たまには懐かしのフォークソングを聴いてみるのもいいですよ。... 続きを読む
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◎2024年10月08日 ---- ボス ◎
- 官僚がモノを言えない時代
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知的な高級官僚が自分の考えを発言できない世の中になった。その第一の原因は政治家であるし、第二の原因はマスコミであろう。◆政治家の多くは財務省は省益しか考えない無能な集団だと決めつける。自分の方が無能であることに気付いていない。自分が選挙に当選するために「財務省がダメだ」とか「増税しません」などと言い続ける。◆マスコミはマスコミで検察が控訴している裁判も「無罪であることは明らかだ。検察は意地とかメンツのためだけに戦っている」などと決めつける。高級官僚の検察はマスコミに向かって多くは語らないし語れない。◆『異次元緩和の罪と罰』(講談社現代新書・山本謙三著)と言う話題の本を昨夜読み始めた。これまで私が経営者として本能的に「これおかしいんじゃないの?大丈夫なのか?」と感じていたまさにそのことを山本謙三氏が分かりやすく(と言ってもかなり難しいが)解説してくれている。◆物事を見るにあたって、常に反対側からも見る癖をつける必要性を改めて強く感じている。
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◎2024年10月07日 ---- ボス ◎
- ど忘れ
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毎年、春と秋の2回、超名門「霞が関カントリー」でラウンドすることを楽しみにしている。仕事の繋がりのある仲間3人とグループLINE「霞が関で」を作って連絡を取り合っている。◆昨夜、風呂に入ってスマホでラジオを聴いているとLINEが鳴った。読むと「意外に雨予報がしぶといですね」と書いてある。「えっ?なんのこと?」と思って遡って前の文を読むとなんと7月に「次回は10月8日(火)東コースです」とある。私は「はーい。了解しました。楽しみです」と返信している。◆スマホのスケジュール欄をチェックしたが当日は会議ばかり。風呂から出て手帳を確認するもそこにも一言も「ゴルフ」と書いていない。きれいに抜けお落ちていた。「ど忘れ」と片付けられるものでもない。私からの「ごめんなさい」返信に3人は「大丈夫ですよ」と優しい返信をくれたが私は落ち込んでいる。◆きちんと遊べないヤツは仕事もできない。そろそろリーダーの席を下りることを考えないと・・・。
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◎2024年10月01日 ---- ボス ◎
◎2024年09月30日 ---- ボス ◎
- BAGGAGE CLAIM にて
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羽田空港のBAGGAGE CLAIM(手荷物受取所)には待合椅子が少ない。ターンテーブル1基に対し椅子は4席のみ。もう少し配慮してもらいたい。たかが手荷物を待つ時間だけ、と言っても10分程度は待つことが多い。体調の悪い者や老人にとっては10分程度でも腰掛けられるとありがたい。◆空港の配慮も足りないがもっとダメなのがこの椅子を不当に利用するバカが多いこと。先日、沖縄からの帰りに荷物を取りに行ったのだが4つの椅子には誰も座っていない。人は座っていないがそこに荷物が置いてある。機内に持ち込んだ自分の手荷物を椅子の上に置き、本人はその脇でスマホをいじっている。そんなバカな輩が4人。◆自分が椅子に座ってスマホをいじっているのならまだ許せる。空けておけば疲れた老人が座れる椅子に自分の荷物を置いて平気なバカが多い。「すみません、ここに座りたいのですが>」と声をかければ「あっ、どうぞ」と荷物をどかしてくれるのかもしれないが、そんな勇気のある老人はいない。◆気配りのできない人がどんどん増えているように感じている。
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◎2024年09月22日 ---- ボス ◎
- 大谷さんの50-50
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福岡へ出張のためANAに乗り込む直前にドジャースの大谷がホームランを打ちその時点で49-51(49ホームラン、51盗塁)になっていた。1時間半後、福岡空港に着いてすぐにスマホを立ち上げてビックリ。なんと3連続ホームランで51-51になっていた。大谷選手は本当に偉大だ。我々に夢をくれる。◆50-50が凄い記録であることは誰もが認めること。「どこが凄い?なぜ凄い?」と訊かれたらこう答えましょう。「ホームランを打ったら盗塁できないのですよ」・・50本もホームランを打ったということは盗塁するチャンスが50回少ないと言うことなのですよ。
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◎2024年09月19日 ---- ボス ◎
- 運・不運
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私は「確率」を重要視する経営者。典型的な理系人間だ。だから基本的には「運が良い人」「運が悪い人」などは存在しないと思っている。「これまで運が良かった人」「これまで運に恵まれなかった人」はいても彼らの今後はどうなるか分からない、と考えている。この欄で何度も触れたが、Aさんがコインを投げたら10回連続「表」が出た。だからと言って「Aさんが投げるのだから次もきっと『表』が出る」と考えるべきではない。Aさんが投げても次は『表』なのか『裏』なのかは五分五分の確率だろう。◆と考えるガチガチの理系人間であるがそれでも神社へ参りお祈りをする。毎日、先祖に手を合わせる。「表が出ますように」と神にお願いしても「表」が出る確率が高くなることはないのだろう。それでも私は祈る。確率では測れない、科学では証明できない、なにか不思議な「神の力」のようなものがあるのだろうとも思っている◆だから今日も愛宕神社にお参りしてきた。私の人生は「苦しい時の神頼み人生」である。いつも苦しい。・・・
★「確率論のおさらい」確率的には「1024人にそれぞれコインを10回投げてもらうと、そのうち二人は10回連続同じ面が出る」ことになる。... 続きを読む
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◎2024年09月18日 ---- ボス ◎
◎2024年09月18日 ---- ボス ◎
- ツキ
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麻雀をする人ならきっと経験があると思う。ずーと、ずーっと配牌に恵まれないのが続くことがある。たまに大きな手が揃いリーチをかけようとしたら下家が「ロン、ピンフドラ1。2000点」などと言って持っていく。そしてまた次もボロボロの配牌。ボロボロだけど「十三不塔(シーサンプトー)」にはならない。なにをしても上手くいかない状態が長く続くことがある。◆もちろんその逆もある。素晴らしい配牌が続き、少々ミスしても結果オーライになることもある◆人生と麻雀は似ている。実は私は最近、なにをやっても「ツキ」に見放されている。何をやってもうまく行かない。これが麻雀なら「今日はここまでで終わりましょう」と言って明日の流れに期待することもできるのだが私の人生はかなり終盤に近付いている。「今日はここまでで終わりにしましょう」とは言えない。そっと、じっと、今のこの「ドツボ」の状態から抜け出すことができるまで待つしかないようだ。◆「耐えることには慣れている」と思っていたが、最近の10年間は調子に乗っていたので「耐えること」を忘れていた。「耐えること」って苦しいなあ、と感じている。
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◎2024年09月17日 ---- ボス ◎
- 「火星の石」って
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1970年の大阪万博では前年にアポロ12号が持ち帰った「月の石」が展示されて長蛇の列ができた。小さな石を見るのに4時間の行列ができた。「ツタンカーメン」「モナリザ」「パンダ」など、一目見るために長蛇の列ができたというニュースに接することはこれまでにも何度もあった。◆私は美味しいラーメンを食べるためなら15分くらいは並ぶ覚悟はある。「値段が安いから並ぶ」ことはないが「この店でしか食べられないから並ぶ」ことはたまにある。◆さて来年の関西大阪万博に「火星の石」を展示するそうだ。政府はこれを目玉展示物としたいようだが果たしてどの程度の行列ができるのだろうか。10分でも行列ができるのなら私は見たいと思わない。この石は今から24年も前、西暦2000年に南極観測隊が見つけたもの。当時は大した話題にもならず、今に至っては新鮮さもない。どの程度の観客が見に行くのか楽しみでもある。何分待ちの行列ができるのか「賭け」でもしようか。
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◎2024年09月16日 ---- ボス ◎
- 差別じゃなかろうもん
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「牛角」が「女性は半額」というキャンペーンを張ったら「男性差別だ!」などと怒ったつまらんヤツが大勢いたという。本当につまらん男たち。こういう奴らは普段から女性にモテない。モテないからこんな小さなことに怒るのか、こんな小さなことに怒るような奴らだから女性にモテないのか、どっちだろう?◆「女性差別だ!」と騒ぐ女性の中にも似たような奴らがいる。随分前の話だが大相撲の土俵に女性が上がれないのは女性差別だと騒いだ女性知事がいた。「そうだそうだ」とその女性知事を応援するつまらん女たちもいた。普段から男にモテないヒステリックな女性たちのように私には見えた。◆結局今でも、基本、土俵には女性は上がれない。差別でもなんでもない。ただの「しきたり」、伝統である。私の知るある元大関は引退の断髪式において「彼女には大変お世話になったので是非髪を切っていただきたい」と言ってわざわざ土俵を下り、彼女の元へ自ら出向いて鋏を渡し髪を切ってもらった。素晴らしい話である。
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◎2024年09月12日 ---- ボス ◎
- 人情は捨てて・・
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小泉純一郎元首相がどこかの料亭で会食した帰りだろう、歩きながらテレビのインタビューを受けていた。「進次郎さんの総裁選出馬が決まりましたが?」と振られて「そうだね。やるからには頑張るしかないね」と答えていた。◆父親だから子供が頑張るのを応援したいのは当然だ。だが「日本の総理大臣に誰がなるか」という重要な案件に関して「元総理大臣」として答えるなら「親子の情」の前に「客観的な分析」をするべきだろう。「父親」としての発言は不要で「元総理」としての発言にとどめるべきだった。「誰が一番、日本国のためになるのか」を冷静に分析して「元総理」として発言して欲しかった。「親子関係」よりも大切なものがある。政治家は時に非情にならなければならない。人情を押さえることも必要だと私は思う。
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◎2024年09月07日 ---- ボス ◎
- 越中八尾おわら「風の盆」
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昨年6月、ある大企業の会長と沖縄で二泊三日のゴルフを楽しんだ。彼はその日が会長職を引退する日だった。帰りの飛行機の中、機内サービスの映像は「日本の祭り」を紹介していた。そういえば彼は祭り好きで有名だった。私もよく誘われた。「キノシタさん、今年はネプタへ行こうよ」「来年こそ阿波踊りを観に行こうよ」などと毎年のように誘われたが彼と祭りを観に行ったことは一度もなかった。◆機内で流れる「日本の祭り」を観ながら彼に訊いた。「会長はこれらの祭りのほとんどに行かれたのでしょうが、一番のお勧め・お気に入りはどの祭りですか?」と。彼は少し考えてから答えた。「自分が参加するんだったら青森の『ねぷた』だな。自分が観客で行くなら八尾の『風の盆』だよ」◆実は15年ほど前に私はある会社の北陸支店長に案内されて「風の盆」を観た。痛く感動した。この感動を誰かに教えたい。夏になると飲み会などで「『風の盆』って最高だよ」と話していた。「うん、オレも3年前にカミさんと行った。確かに最高の夏祭りだよね」などと言う友人がいると嬉しくなり話が盛り上がった。◆毎年9月の1日、2日、3日に「風の盆」は開催される。今年はノロノロ台風のせいでどうなるか分からなかったが結果は無事三日間雨も風もなく楽しく美しく開催された。私は今年も堪能してきた。私は誰かから「キノシタさん、よくお祭りに行っているみたいですが日本の祭りはどれがいいですか?」などと訊かれたら「いい祭りは多いけど、僕は圧倒的に『風の盆』ですね」と答える。
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◎2024年08月30日 ---- ボス ◎
◎2024年08月29日 ---- ボス ◎
- 墓の準備
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父母を始め、随分と多くの人に支えてもらって今の私がある。その多くが既に鬼籍に入った。「せめて命日には墓前に花を供えに伺いたい」と思う恩人が数人いる。◆千葉市に眠るKさんの11回目の命日が近づいて来た。私は必ず命日に墓参りをする。近所の花屋で花束を作ってもらいそれを活けながら声に出して近況報告をする。もちろん感謝の言葉も忘れない◆富士山の麓に眠るAさんはなかなか命日には参ることができない。その代わりに御殿場や河口湖でゴルフがあるときはAさんの墓を参るようにしている。生涯独身だったAさんの墓には私以外にお参りする人がいない。そこで、私は墓地の管理者へお願いした。Aさんの墓には一年中花が植わっているようにとお願いした。Aさんの墓を参るとAさんの声が聞こえる。「キノシタ、ありがとうな。おかげでいつもキレイな花に囲まれて富士山を眺めながらのんびりしているよ」と。私は「いえいえ、本当ならAちゃんが生きているうちにもっと恩返しをしなければならなかったのにね、ごめんなさい」と答える◆KさんやAさんの墓にはお参りして近況報告をすることができる。大分へ戻ればもちろん父母の墓を参って感謝の言葉と近況報告ができる。「孫ができましたよ。それはそれは可愛いですよ。可愛くてたまりませんよ」と。だが・・・。◆大変お世話になったSさんの墓は参ることができない。Sさんの墓は私の自宅からも会社からも近い泉岳寺にある。命日には線香と花を持ってお礼に伺いたいのだがそれができない。泉岳寺の墓は個人情報保護の観点から誰でも立ち入ることができないようになっている。Sさんの墓に参るためには事前にSさんの息子さんに連絡し、彼から「明日、キノシタというものが参りますからよろしくお願いします」と連絡してもらわなければならないそうだ。簡単な話ではない。◆私が死んだあと、もし誰か私の墓参りをしてくれるのであれば誰でも遠慮なく来ていただきたい。私の家人へ「あのー、私、キノシタさんに生前大変お世話になった者ですが、明日、キノシタさんのお墓参りに伺いたくて・・」などと電話する必要がないところがいい。◆「今夜は赤坂で飲み会だ。飲み会の前にキノシタさんの墓にちょっと参って来るわ」って感じの墓をすでに購入した。墓の近所で楽しく飲んでもらいたい。
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◎2024年08月29日 ---- ボス ◎
- ホワイトボードを使わないダメ会議ばかり
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私の部屋(社長室)には大きなホワイトボードがあり、そこにはいつも何かが書かれている。書いているのは私。部下を社長室へ呼び、私の意図を説明するのにホワイトボードは必要。便利。◆社内の会議室にもホワイトボードはあるのだが私以外の者がホワイトボードを利用して説明したり指示を出したりするところを見たことがない。私は20年以上前から「ホワイトボードを活用した会議をしろ」と繰り返し言っているのだが無視されている。いや彼らは私の考えを「無視している」わけではなく彼らには「センスがない」というのが事実なのだろう◆社内の会議に出ても、その会議のために作られた「コンパクトにまとめられた資料」や「相関図」を見たことない。会議に出てくる資料は「メールのコピー」だったり「新聞記事」だったり或いは「他社のパンフレット」ばかり。私はいつも不満を感じながら会議を見守る◆私はアフターファイブも含め、大企業の社員と仕事の話をする機会は多い。私と話すときに「コンパクトにまとめた資料」や自分で作った「相関図」を示しながら説明してくれる若手社員がいる。あるいは(私がホワイトボードに書くような内容を)ノートに記入しながら「キノシタ社長、こういう理解でいいのですか?」と訊ねて来る者もいる。そのような社員は間違いなく伸びる。出世する。5年後にはリーダーになっている◆残念ながら我が社には「コンパクトにまとめた資料」や「相関図」を(私から「作れ」と言われなくても)自分で作る者がまだ一人もいない。少なくとも私は知らない。◆我が社の将来を憂えて、今日はグチを書いてしまった。
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◎2024年08月27日 ---- ボス ◎
- 老化? 認知症?
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社内における私の最も重要な仕事は「ジャッジする」ということ。ところが最近はこの重要な仕事を先延ばしすることが増えて来た。慎重になったわけではない。老化による怠慢か、あるいは初期認知症なのか。◆韓国にある関連会社から「キノシタ社長、9月末か10月にソウルへ来られませんか?韓国のヘリポートやドローンの会社の社長を集めますから」と誘いを受けた。以前(3年前)だったら翌日には日程を調整し往復の飛行機を予約していた。ところが今は「どうしようかな」「行けなくはないけどな」などと迷っている。◆これまでに何人もの先輩経営者がおかしくなるところを見てきた。「あっ、この人、最近ちょっとおかしいな。冷静な判断ができていないな。」「数字での説明がなく、好き嫌いでジャッジするようになったな」と感じたことが何度かある。私の経験からは、だいたい63歳くらいから少しずつ判断が鈍ってくるようだ。「あんな優秀だった人が、なんでこんな変な判断するの?」と思ったものだ。◆私もすでに67歳。冷静なジャッジが下せない年齢になっているかもしれない。引き際が大切なのは重々知ってはいるのだが・・・。
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◎2024年08月26日 ---- ボス ◎
- 政治家の民度
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国政を担う政治家が本来やるべき仕事は「第一に教育」「第二に外交」そして「第三に経済」だと信じている。10年後、20年後、或いは30年後の日本をイメージしながら強くて安全な国づくりを託したいところ。◆ところが残念ながら将来の国家像を語っても票に結びつかない。投票する国民は「今」「1年後」「2年後」に少しでも楽になることを求める。すぐにバカな「減税」を求めて来る。「投票する側の民度」に「政治家の質」は比例する。◆さらに悪いことに、多くのマスコミは「報道する側(マスコミ)の民度だけは高い」と思っている。バカな報道者は「投票する側(国民)の民度も高い」とも思っている。「投票者」と「報道者」の民度は高いけど「政治家」だけダメなんてことがあるはずがない。
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◎2024年08月23日 ---- ボス ◎
- パワハラ
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居酒屋やレストランで注文するモノが決まってもいないのに従業員を呼ぶヤツがいる。従業員を横に「どれにしようかな?」と迷うようなヤツは決まって仕事ができない。時間にルーズなヤツ。メニューを見て何を注文するかを決めてからウェイトレスに声をかけろ!◆エレベーターで仲間が来るのを待つ間、「開く」ボタンを押し続けるヤツがいる。下の階でどれだけの方が「待ちぼうけ」をくらわされているか、彼はそこまで気が回らない。知らない他人への配慮ができないヤツは決まって仕事ができない。◆斎藤兵庫県知事のパワハラ疑惑を告発された問題で 「知事がエレベーターに乗り損ねたときに、『お前はボタンも押せないのか』と大声で怒鳴りつけた」といった回答があった。この件に関して 辛坊治郎氏は以下のような知事寄りの解説をしていた。「 ただ普通、知事が乗ろうとしているのだったら、エレベーターを開けておくのが常識だろうと僕は思います。」だと。◆この辛坊さんの発言、私は嫌いだ。「知事がどれだけ偉いのか知らないが、お付きの者をつけての知事の行動ではエレベーターは常に開いているべきだ」と言っているのだ。ふざけるな!と言いたい。
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◎2024年08月22日 ---- ボス ◎
- 報告・連絡・相談(報連相)
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予想外の赤字を出すことになったプロジェクトに関して、その原因を訊ねたらこんな言葉が帰って来た。「○○君がちゃんと報・連・相をしてくれればこんなことにはならなかったのに・・・」◆「いえいえ、アナタがそんなことを言ってはいけませんよ。アナタはそう思っているのでしょうが・・・。○○君から報・連・相がなければアナタが○○君に聞きにいかなくちゃダメでしょ? ○○君にちゃんと報・連・相させるように仕向けるのもアナタの仕事でしょ?」◆そう、ちゃんと報告・連絡・相談をするのは部下や同僚の仕事であり、部下から報告・連絡・相談を受けるのが上司の仕事。上司は部下が報告・連絡・相談しやすいムードを造らなければならない。それでも部下が報告・相談・連絡をしてこない場合には「〇〇クン、あの件へはどうなっているの?説明して」と部下に言わなければならない。◆報連相が苦手な部下が多くなった。部下に報連相をさせることができない上司が増えて来た。
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◎2024年08月20日 ---- ボス ◎
- 「運が良かったヤツ」はいるが「運が良いヤツ」なんていない。
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「彼は運が良い人だから今回も大丈夫だよ」なんてことを言う人がいる。私もよく「キノシタ君は運がいいから・・」などと言われる。私は反論する。「運が良かった人」はいるけど「運が良い人」なんていないよ、と。◆コインを投げて「表」が出たら〇、「裏」は✕というゲームがある。A君が10回続けて「表」が出た。確率的には1024人に一人の割合で10回続けて「表」が出る。そこで「A君は運がいいからきっと次も『表』が出るよ」と言う人もいれば「A君は10回も連続で『表』が出たのだからそろそろ『裏』が出る番だろう」と言う人もいる。そう、確率的には五分五分なのだ◆「運」とはそういうものだろう。「これまで運が良かった人」は確かにいるし私自身も運が良かったと思っている。だが「運が良い人」などはいないし私もいつまでも幸運には恵まれまい。◆できることならもう勝負はしたくない。コインを投げたくない。「勝ち逃げ」と言われてもいい。ハラハラドキドキすることは決して健康には良くないのだろうと思っている。
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◎2024年08月19日 ---- ボス ◎
- 可哀そうすぎる
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32歳の母親が運転する軽乗用車が反対車線を走る大型バスに突っ込んで5歳と7歳の姉妹が亡くなった。クルマには子供たちのためのチャイルドシートは装着されていなかった。回りの状況からみて、母親の運転操作ミスが招いた事故であるようだ◆「なぜ、チャイルドシートも付けずに子供を乗せていたのだ?!」「どれだけスピードだしていたんだ!」などと母親を叱る声は多いだろう。私も叱りたい。だが・・・◆この母親がどれだけのミスをを重ねたのかは確かに問題ではあるが、それにしても可愛い娘を二人同時に失うほどの罰は重たすぎる。失礼ながら彼女は多分「ダメ母」なのだろうが私はこの「ダメ母」が可哀そうでならない。◆可哀そうだが、私にはどうしようもない。世間の人々もどうしようもないのだろう。神様が「罪と罰」をきちんと管理してくれたらいいのだが・・。人生ってつくづく理不尽だ、と思う。
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◎2024年08月19日 ---- ボス ◎
◎2024年08月17日 ---- ボス ◎
◎2024年08月16日 ---- ボス ◎
- 妻のオナラ
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結婚して40年以上になるがこれまで一度も家人のオナラを聞いたことが無い。私はしょっちゅうソファに横になってはブーブーとやっているが家人のブーは一度もない。◆息子が高校生の頃だったと思う。「オマエ、母さんのオナラする音を聞いたことあるか?」と息子に訊ねた。「うん、たまにね。そんとき母さんは『あらっ失礼』って言うんだよ」ということだった。◆「そうか、息子の前ではオナラをすることがあってもオレの前ではしないのか」・・私は少し申し訳なく思い、そしてとても嬉しくなった。主人の前で平気でオナラをするざっくばらんな気取らない夫婦関係も悪くないが私は主人の前ではオナラをしない関係のほうが好きだ◆本日は台風接近のため社員は全員リモートワーク。一人出社して、東京タワーを眺めながら「さて今日はなにを書こうか」と思ったらふとカミさんのオナラの気配りを書きたくなった。誰かから耳にして「アナタ、変なこと書かないでよ」と叱られるかもしれない。◆(純クン、このことは内緒にしておいてな)
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◎2024年08月15日 ---- ボス ◎
- 百日紅(さるすべり)
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百日紅と書いてサルスベリ。サルでも滑りそうなツルツルの幹が特徴。私が子供の頃、近所のサルスベリは皆、白い花をつけていた。中学生になってサルスベリは「百日紅」と書くことを知った。「白い花なのになんで紅なんだろう」と不思議に思った。◆東京に来て、ゴルフをするようになり、ゴルフ場でサルスベリを見かけるようになった。ピンクの花が多かった。「サルスベリは白、と思っていたけどピンクの花もあるんだ」と知った。◆最近は美しい紅色の花を咲かせるサルスベリをよく見かける。私のオフィスの前を走る新虎通りに街路樹としてサルスベリが植わっている。そのすべてが今、鮮やかな紅色の花を咲かせている。大変美しい。「やっぱりサルスベリは百日紅だな」と納得し感心している。
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