2012年07月の記事一覧
◎2012年07月31日 ---- ボス ◎
- 負けず嫌い
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ロンドンオリンピック女子柔道で松本薫選手が今オリンピック日本人選手初の金メダルを取った。実は私は数年前から松本選手のファン。このオリンピックでも「松本だけは必ず金メダルを取る」と言ってきた。◆とにかく勝気。負けず嫌い。試合前の、獲物を狙うような目付きは相手選手を威圧する。「ジャンケンでも負けるのがイヤ」と、その負けず嫌いは徹底している。ところが試合が終わると優しい目をした綺麗な御嬢さんになる。こんな魅力的な女性は少ない。◆我が家の息子は高校までサッカーをやっていた。そこそこ上手なようであったがカラダを痛めてやめた。その息子を叱り飛ばしたことをふと思い出した。彼がまだ小学校1年生の頃、近所のサッカーチームと試合をし1-0で負けて帰ってきた。負けたことを悔しがりもせずニコニコしながら「あのチームはすごい強いんだよ」などと言っていた。私は「負けて悔しくないのか!勝ち負けのあるもので、負けて悔しくないのなら止めてしまえ!」と強く子供とその母親を叱責した。◆仕事でも遊びでも恋愛でも、とにかく一所懸命にやらない人が多い。適当にやり良い結果だと「ラッキー!」。悪い結果だと「残念!でも頑張ったんだよ」と自分を慰める。そんな母子ばかり目立つ。◆「勝ち負けがあるものは負けたら心から悔しがらなくては成長がない」と私は信じているが、負けを悔しがらない大人が増えている。残念。◆松本薫選手の優勝が、日本のだらしない大人たちに喝を入れてくれることになるといいのだが・・。
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◎2012年07月30日 ---- サイトからのお知らせ ◎
- 残念な人
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2年ほど前、『残念な人の思考法』という新書が出た。とても面白い本であった。この本に書かれている「残念な人」とは潜在的能力はあるのに少し意識の置き方がずれているためにその能力を発揮できない人たちのこと。実際、この「残念な人」はとても多い。そしてその「残念な人」たちは自分が「残念な人」であることに気付いていない。非効率な努力をしている人、要領の悪い生き方をしている人に「こうすればいいよ」と注意をしても、「私はこういう性格ですから」と答えが返ってくることがある。残念な人である。◆こんな残念な人が増えている。もちろん残念な人は昔からいるのだが私の回りにも増えてきたように感じる。「どこに原因があるのだろう」と考えてみた。◆恐らく無関心が原因。行き過ぎた個人主義。「人は人。自分は自分。」という誤ったうぬぼれ。人に注意することもしなければ人から注意されることも嫌う。注意される状況からは逃げるか無視をするか「私はこういう性格ですから」という言葉で片付ける。日本の社会人に特にこんな残念な人が増えている。
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◎2012年07月27日 ---- ボス ◎
- スイス出張
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当社の常務と女性スタッフと私、3人でスイスへ出張してきた。最初の出張計画では「現地2泊」ということだったが常務に無理をお願いした。せめて現地3泊にして半日くらい観光させてくれないか。私のお願いを常務が聞き入れてくれ現地3泊になったが、もし私が行かなければ現地2泊でとんぼ帰りの強行日程を組んでいた。常務をはじめ当社のスッタフはいつもタイトなスケジュールを組む。ありがたく思う。感謝する。◆思えば私も若い頃の出張は常に休む間もないものばかりであった。くたくたになって帰国していた。気付けば最近は「出張のついで」がとても大きくなってきた。地方都市ではよく美術館や博物館を訪問する。少し余裕があれば温泉を訪れる。そして今度は出張の合間にゴルフをすることを計画している。言い訳すれば美術館も博物館も温泉もゴルフもきっと仕事にプラスになると信じているから。
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◎2012年07月19日 ---- ボス ◎
- 歳(とし)
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悲観的な文ばかり書いている。「そんなんじゃ、読む人いなくなりますよ!もっと明るく前向きなこと書きなさい」と行きつけのバーのママに説教された。少し反省。◆三週間ほど前から胸に違和感を感じていた。病院に行くのは怖い。「心臓だろうか、食道だろうか。喉頭ガンはイヤだな。」などと考えながら過ごしていた。3日前に違和感が痛みに変わった。会社にいると「顔色が悪いですよ」と部下から心配され、思い切って病院に行った。◆二日間に渡って心電図・胸部レントゲン・血液検査・胃カメラなどで診察してもらった。結果は「軽い食道炎」。不規則な生活を改めるよう指示されて薬も飲まなくてよいとのこと。安心した。◆とにかくじっとしていることができない性格のため、土日も早朝からなにかをしている。ゴルフ・映画・仕事、やることはいくらでもある。ソファに寝転んで一日中テレビを見ていることなど考えられない。・・・そんな、仕事でも遊びでもとにかく走り続ける、休むことが嫌いな生活が心と体を少しずつ蝕んでいるのかな、と思ったりもする。◆「そんなことはない、生活スタイルを変えることなく頑張れ!」という自分がいる一方で「もうそろそろ落ち着けよ。のんびり行こうや、いい歳だよ」という老いた自分も現れた。
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◎2012年07月18日 ---- ボス ◎
- 夏の日の恋
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ラジオからこの季節の定番、パーシー・フェイスの「夏の日の恋」が流れてきた。映画「真夏の出来事」の主題曲。美しく、甘く、切なく、懐かしい。◆恥ずかしい話だが、いくつになっても恋に恋している。若い頃の、計算も駆け引きもなにもない無鉄砲な自分が懐かしい。恐れることを知らず、失うもののなかった少年が好きだ。年を重ねカラダは老いても、いつまでも少年のような気持ちでいたかった。◆偉くなったとも思わないし金持ちになった実感も乏しい。だが、ふと今の自分を眺めてみると「失いたくないもの」がものすごく多いことに気付く。「失いたくないもの」に押しつぶされそう。◆せめて映画の中で無鉄砲な純粋な恋をしたいと思うが、残念ながら最近の映画にロマンチックなものが見当たらない。九州大学時代、ロマンチック研究会の会長であった身としては現代の「義理人情に欠け」なんでも「カネ・カネ」の風潮は寂しすぎる。
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◎2012年07月12日 ---- ボス ◎
- 書籍の山
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自宅の引っ越しに備えて片付けをしている。昨夜、押し入れの奥から大量の書籍が出てきた。16年前に今の住まいに引っ越してきてから一度も開けていない段ボール数箱にびっしり。◆最近は贅沢になり読んだ本はすぐに始末するが30歳代の頃は捨てることが憚られた。本棚に余裕がないので段ボール箱に入れて取っておいたものだ。片付けの手を休め、当時読んでいた本をめくってみた。懐かしい本も多いが全く読んだ記憶のないものもある。読んだ記憶のない本でも開くと傍線を引いたり落書きしたり、確かに私が読んだ証がある。小説が最も多いが右から左まで多くの思想家や政治家、あるいは経済評論家の本も。詩集も数冊あった。◆30歳代と言えば仕事に遊びに忙しく、しかもカネがなかった。よくぞこんなに書籍を買うことができたと驚く一方「カネも時間もないのによく勉強したんだね。」と若い頃の自分を誉めてもいた。そしてそれらの書籍から学んだ事柄が今の私の血となり肉となっているのだとあらためて思った。◆残念なことに私を除く私の家族は妻も娘も息子もほとんど読書の習慣を持たない。我が家族に限らず世間一般、書籍離れの風潮は加速度的に進んでいるよう。活字というとパソコン上のネット情報が主流、となったのでは自分の頭で考えることのない人間が増えていく。我が家の息子・娘にも、「せめて通勤通学電車内でだけでも読書タイムとすればいいのに!」と思いながら「ああ、今度の引っ越しは通勤通学時間の短縮が一番の目的。これではさらに読書タイムが少なくなってしまう。」という新たな反省が湧いてきた。
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◎2012年07月09日 ---- ボス ◎
- 幕張の空
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アメリカを訪れるたびに「空が広いなあ!」と感動する。大都市であっても空が広く大きく、そして日本の空よりも青く感じる。日本の中でも空が広く大きく青く感じるところがある。幕張。千葉市美浜区の一画、幕張メッセで有名なエリア。この幕張新都心と呼ばれるエリアに16年間住んでいる。毎朝、出勤時にアメリカと似た空を眺める。東京に着くころには空が狭く小さくそしてグレーがかってくる。青い大きな空のある幕張が大好き。梅雨の合間の晴天を見上げ、今朝も爽やかな気分を楽しんだ。◆子育てするにも最高の環境。若い夫婦には「生活するなら幕張が最高」と自信を持ってお勧めする。◆その幕張を去ることにした。娘、息子も含め一家で3人が東京に通っている。通勤通学にかかる時間とカネを節約したい。特に私は深夜帰宅が増えタクシー代もバカにならないし二日酔いのカラダでの早朝からの電車通勤もきつくなった。◆大地震のような万一の事態に即座に会社へ入れないことがもっと大きな理由。危機管理のためである。私も偉くなったものだ。あまり嬉しくない。◆通勤が楽になり危機管理に備えることができるようになるが失うものも多い。毎週、日曜の夜、幕張のシネコンでのレイトショーが観られなくなる。(昨夜は「スパイダーマン」と楽しんだ。)千葉のゴルフ場が遠くなる。千葉ロッテが遠くなる。美しい幕張の海岸の散歩ができなくなる。そしてあの広く青い空を毎日見ることができなくなる。寂しい。
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