2014年03月の記事一覧
◎2014年03月31日 ---- ボス ◎
- 交通事故
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生まれて初めて自分の不注意で交通事故を起こしてしまった。◆30年間近く、ほぼ毎日クルマを運転している。年間の走行距離は平均して2万kmくらい。交通マナーは良い。自信がある。譲り合いの気持ちは欠かさない。一人のときは飛ばすことが多いが助手席に人が座っているときは(それが息子以外のときは)上品な運転を心がけている。だが昨日、事故を起こしてしまった・・・。◆ゴルフに向かう朝、ゴルフ場近くのT字路。「T」の字で説明すると私は下から上へ向けて走り、三叉路で一旦停車。左折しようと発信したところに右から車が来ていた。その車の左側のドアに私の車の右前部がぶつかった。幸い先方も私もケガはなかった。◆なぜ、あんな事故を起こしたのだろう?慢心か、油断か、疲労か、年齢か?よく分からない。いずれにしろ「もっと慎重になれ!」と神様が注意してくれたのだろう。◆修理のため事故車を今日、ディーラーに持っていく。そしてたまたま今日、会社に別の新しい社用車が届く。十分注意をして運転しよう。
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◎2014年03月28日 ---- ボス ◎
- マッカーサー道路開通
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我が社が新橋に移転してきてほぼ3年になる。移転してきた頃からオフィスの前の道路が工事中であった。その頃は通称「マッカーサー道路」であったが最近正式名称がつき「新虎通り」となった。真偽のほどは分からないが、マッカーサーが終戦直後、アメリカ大使館と東京湾竹芝桟橋をダイレクトに結ぶ道路の建設を求めたことに由来し「マッカーサー道路」と呼ばれていた、などとの説がある。◆アメリカ大使館と竹芝桟橋を結ぶ道路の一部、新橋と虎の門を結ぶ「新虎通り」の開通がいよいよ明日に迫った。私の部屋からは開通直前の、キレイな白線の引かれた「新虎通り」が見える。もちろん車は一台も走っていない。◆明日、供用開始。さてこの風景がどのように変わっていくのだろう。もちろん不安よりも期待の方が大きい。
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◎2014年03月28日 ---- ボス ◎
- 映画か小説か
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「陸上競技でまったく無名の大学で、箱根駅伝出場をめざす若者たちを描いた映画『風が強く吹いている』に、こんな場面がある」・・・・これは昨日の産経新聞のコラム『産経抄』の書き出しである。違和感を覚えた。朝日の『天声人語』なら、読売の『編集手帳』ならこの表現はないだろう。思想の問題ではない。◆『天声人語』や『編集手帳』なら、「陸上競技でまったく無名の大学で、箱根駅伝出場をめざす若者たちを描いた三浦しをんさんの小説『風が強く吹いている』に、こんな場面がある」と書いてくれただろう。◆どうでもいいことのようではあるが・・・、読書も映画も大好きな私はこだわってしまう。『風が強く吹いている』は「映画」である前にまず「小説」であろう。新聞という活字媒体の一面のコラム氏が「小説」と言う言葉を選ばずに「映画」を取った。深い意味を持ってはいないのだろう。無知と無配慮から『風が強く吹いている』は「映画」と書いてしまったのだろうが、またまた産経新聞コラム氏の浅薄さが見えた気がした。寂しい。
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◎2014年03月27日 ---- ボス ◎
- 後工程はお客様
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社会人としてスタートした前田建設工業時代、上司から「後行程はお客様」という言葉を口酸っぱく言われていた。自分の仕事が片付けばそれで良い、というのではダメ。次に乗り込んでくる人が働きやすいように心を込めて準備をしてから現場を去れ、というもの。現場だけでなく書類作成業務でも経理処理業務でも同じ。常に、次の人へほんの少しでも配慮すると人間関係はスムーズに進む。◆当社はビルの15階にある。14階~16階専用のエレベータを利用する。1階以外は他の階には止まらない。早朝、私が出勤する時刻に出勤する人はまばら。エレベータで誰かと一緒になることはまずない。15階でエレベータを降りるとき私は「1」のボタンを押す。早朝のエレベータ利用者は1階から乗る人ばかり。次に出社した人がすぐに乗れる。きっと気分いいだろう。◆「あと行程はお客様」を心がける私は少し意地悪くなった。早朝、エレベータ乗り場に着くと2基の専用エレベータのどちらもが「16」を指していることがある。「16階の新聞社の連中、気が利かないなあ」と舌打ちすることがある。実は今朝も舌打ちをしていた。こんな自分を少し反省。
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◎2014年03月26日 ---- ボス ◎
- 愚かな企業の「駆け込み購入」
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税抜100円で仕入れたものを300円で販売するとしよう。粗利は200円だ。これまでは消費税が5%だったので実際には105円で仕入れて315円で売っていた。一見、粗利は210円に見えるがそうではない。仕入れのときの5円は「仮払(かりばらい)消費税」、販売のときの15円は「仮受(かりうけ)消費税」として処理される。差額の10円を年度末に納税する。つまり実質は税込でも粗利は200円なのだ。◆3月中に駆け込み購入し、つまり消費税を5%のうちに仕入れて4月以降消費税8%で販売するとどうなるか。税込105円で仕入れたものを324円で売ることになる。仮払いが5円、仮受けが24円になる。しかしこの差額19円はあとで納税することになる。やはり粗利は200円なのだ。◆つまり商品の仕入れは消費税が上がる前だろうが上がった後だろうが企業にとっては同じこと。利益には影響しない。まともな経営者はみな分かっている。ところが多くの営業マンはこれを理解していない。「消費増税前に仕入れてしまえ」などとバカなことを口にする輩を時々見かける。情けない。もっと社員教育を徹底しろ。政府も上手に広報しろ!◆駆け込み購入をしてメリットがあるのは一般消費者のみ。エンドユーザーのみなのだ。
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◎2014年03月24日 ---- ボス ◎
- 大阪市長選
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最初に断っておくが私は「大阪都構想」の具体的内容は知らないし、橋下徹大阪市長のファンでもない。ただ単にマスコミの報道の姿勢に疑問を感じているだけの男だ。◆「大阪都構想」のワンイシュー(単一の問題点)で大阪市長選挙があった。その結果は・・・。◆要らぬ先入観なしで数字だけを見よう。「有効投票の実に87.5%が橋本氏に投票した」というのが単純な選挙結果。少なくとも数字だけが発表されれば私はそのように読む。だが橋本氏に飽きてきたマスコミはそう報道しない。「投票率は過去最低の23.6%」だの「白票が全体の9%」だの橋下否定ばかりが目立つ。◆私がいつも言っているのは「自分のアタマで物事を考える癖を持ってない人はマスコミの意見を自分の考えだと思ってしまう。結果的にマスコミがマインドコントロールしてしまう危険がある」ということ。◆ワンイシュー選挙を批判するのも良かろう。だが、ワンイシューならそのワンイシューに反対する対立候補を立てるべきだろう。対立候補を立てもせず「投票率が低いのは選挙の意味がないことの証」などと主張する方がおかしい。投票日「みんなが選挙に行かずに投票率が下がればいいなあ」と思っていた情けない大阪市議ばかりだったのだろう。投票率が下がることを喜ぶなんて議会人失格だろう。◆マスコミも大阪市議会もおかしい。この報道や市議会の反応に「おかしい」と思わない人たちが多すぎることがさらにおかしい。◆そんなことを感じる私の方がおかしいのだろうか?
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◎2014年03月24日 ---- ボス ◎
- いじめ自殺 「問題 片付くといい」発言とマスコミ
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昨年7月、ある小学校の女児が学校でいじめを受け自殺した。その問題が残る小学校の卒業式。式が始まる前に校長室で来賓が「(問題が)落ち着けばいい」と発言した。それを受けた教育長が「片付くといい」と返した。別の来賓から「今の言い方はあんまりでは」と指摘され、謝罪と撤回の意味を込めて「この言葉はよくなかった」とその場で訂正したという。◆確かに教育長の言葉は適切ではない。だがこれが全国紙で報じられ、テレビでコメンテーターが「とんでもない」と騒ぐほどの問題か。◆この教育長をかばう気持ちはさらさらない。こんな報道がなされるのは普段の教育長の態度や発言にも問題があったのかもしれないと勘ぐってもみる。◆だがしかし、やはりマスコミがおかしい。校長室の中の来賓との会話。不適切な発言をその場で撤回している。そこで終了だろう。だれかがマスコミにむかって「教育長がこんな発言をした。とんでもない。遺族が聞いたらどう思うだろうか。」などと良い人ぶって校長室でのやり取りを垂れ流す。それを聴いたマスコミは当の教育長に詰め寄り「本当なのですか?遺族への配慮が欠けていませんか?」などとただす。さらにマスコミはわざわざ遺族にむかって「教育長がこういう発言をしたのですが遺族としてのお気持ちは?」とことさらに問題を大きくする。最も気の毒なのが遺族。マスコミに対して「ほっといてください」とも言えない。◆自分で問題を大きくし、遺族を傷つけておきながら正義者ぶるマスコミが私は大嫌いだ。
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◎2014年03月20日 ---- ボス ◎
- 考え事
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年度末、当社はものすごく忙しい。ヘリポートの設計と施工に関する事業部の職員はこの一月間殆ど土曜も日曜もなく働いている。夜中の1時、2時に現場担当者からメールが届くこともめずらしくなくなった。本当によく頑張ってくれている。ありがたい。◆そんな彼らには申し訳ないが年度末も私は自分のペースで仕事をこなしている。今は新規事業の立ち上げや来年度の事業計画、或いは総合的な宣伝広告の方向の検討など。「社長はのんびりと自分のペースで仕事ができて羨ましいなあ。」と思われていることだろう。30年前、私も現場で死ぬほど働かされていた。その頃私も思っていた。「社長はいいなあ」と。◆うん、悪くはないかもしれない。だが、おそらく傍目から見るほど楽な仕事ではない。心配事は多い。臆病な私は物事の方向を決定することが怖い。その怖いことをしなければならないのが社長。右に行こうか左にしようか悩むことは多い。多角的に多面的に多くの情報を取り、考察し、悩み、また悩み、もっと悩み、そして決断する。◆「一旦決断したらその方向を目指して突き進む」というタイプの社長が多いようだが気弱な私はなかなかそうはなれない。「大丈夫か、大丈夫か。あのジャッジは間違っていなかったか」実は一人でくよくよ悩んでいる。◆だが悩む姿は社員には見せられない。「豪放磊落」な社長の方が社員は安心して仕事に専念できるだろう。ボロは出ているだろうが豪放磊落なフリはしている。◆社長室で悩んでいると暗い顔、難しい顔を社員に見せてしまうかもしれない。私は一人、ふらっと出かける。最近は銀座まで歩く。銀座6丁目、ジャズ喫茶の老舗「ジャズ・カントリー」が最近の考え事をする場所になっている。銀座の裏通りの小さなビルの地下、レコードから流れる大音響のビバップを聴きながら考え事を始める。ふと気付くと、実は何も考え事をせず、懐かしいジャズを楽しんでいる自分がいたりもする。
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◎2014年03月19日 ---- ボス ◎
- ノック・気配り・コミュニケーション
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朝はなるべく早く出勤するように心がけている。誰もまだ来ていないオフィスのカギを開け灯りを付けエアコンのスイッチを入れる。神棚に手を合わせパソコンを立ち上げている間にコーヒーを淹れCDのスイッチをON。ジャズを聴きながら手帳を開き机回りの整理をする。◆早朝の来客がない限り、始業時刻の9時までは社長室のドアは開けている。ぽつりぽつりと社員が出社してくる。多くの社員は私の部屋の前まで来て「おはようございます」と声をかけてくれる。明るい声か暗い声か、元気そうか不機嫌そうか、「おはよう」と返しながら気になる。年長の社員には「おはようございます」と少し丁寧に返す。もちろん社長室前まで来て挨拶することを社員に強要しているわけではない。黙って自分の席に向かう者もいる。それでもいい。◆少し気になるのが「おはようございます」の声のかけ方。幾人かには注意をした。◆私がパソコンやノートに目を向けていると開いているドアをわざわざノックする者がいる。顔をそちらに向けると「おはようございます」と言って立ち去る。少し不愉快になる。犬でもあるまいにドアをノックする音で「こっちを向け」と言われているよう。なにか話があるのならそれもいいが、ただ単に「おはようございます」を伝えるのにわざわざノックで顔を向けさせる必要があるのか。ドアは開いているのだからドア横に立ち「おはようございます」と声をかければそれで十分なコミュニケーション。歩きながら声をかけ通り過ぎても十分な挨拶になる。もし、目を合わせてから挨拶を交わすべきと思っているのであってもノックは失礼だろう。せめて「あのー」くらいの声にしてもらいたい。◆ドアをノックして私の顔を上げさせてから「おはようございます」と笑顔で言われても・・・困ってしまう。悪気がないのは重々承知しているが注意されるまで気付かない人は「コミュニケーションを取るセンスがない。」もっと厳しく言うと「気配りが足りない人」と判断してしまう。社会とは厳しいものだ。
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◎2014年03月17日 ---- ボス ◎
- マーケティングの基本
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重度の睡眠時無呼吸症であるためか、いつも酸素不足を感じている。血液中の酸素濃度が低いのではないだろうか。そんな思いから数年前よりひと月に2.3回酸素カプセルに入るようになった。1回につき60分間で4000円。日本では医療行為ではないため保険の適用外。少々、値の張る出費である。オーナーであるオバサン一人でやっているその店にとって私は重要顧客の一人であったはずだ。◆ある日、私が訪問するとちょうど前の客が支払いをしているところだった。「はい3000円」と言って支払っていた。「あれ、彼は3000円?なぜ?」と思った。「同じサービスで彼は3000円、私は4000円?」。不思議に思ってオバサンに聞いてみた。弱った顔をしてオバサンが小さな声で答えた。「あの方は登録しているから・・」と。聞くと登録料300円を支払って会員になると1回あたりが3000円になるのだという。二年間以上、毎月2.3回通っている私にオバサンはこれまでこの登録システムの説明を一度もしなかった。「同じサービスでも取れるヤツからは取る」との姿勢が見えた。◆マーケティングの基本、「店の信頼度の確保」「ヘビーユーザーへ最も厚いサービス」をこの店では怠ってきたのだ。◆経営が立ちいかず、今月いっぱいでこの店は閉店するという。あたりまえだ。
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◎2014年03月13日 ---- ボス ◎
- 頑張っている震災復興
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昨日、yahooのニュース欄に「空から見た大津波 あの日と今と」と題するページがあった。「震災直後の被災地」と「最近の同じ場所」が同一アングルで撮られた写真が数十組並んでいる。ヘリからの写真もあれば現地に入っての写真もある。(http://mainichi.jp/graph/2014/03/08/20140308dde012040003000c/003.html) ◆素晴らしい。よくこれだけの写真を同一アングルで撮れたものだ。報道写真の一つの鏡になる。「本当に、本当に悲惨な状況であったんだな」ということが今さらながらひしひしと伝わってくる。そして私はこの比較写真を見ながら少し嬉しくなった。◆これらの比較写真は「被災前」と「被災後」の比較ではないのだ。「被災直後」と「最近」の比較なのだ。一人の土木技術者として感動した。「よくも、たかだか三年間でここまで復興できたものだ」と。◆テレビでは政治家が、そしてコメンテーターが「一向に進まぬ復興事業」などと言って行政を叩く。自民党の売出し中の某若手の代議士もいかにも住民の気持ちを代弁するように「こんなことではダメだ!」などと感情的に言い放ち「復興が進まないことへいらだっている」ことをアピールしていた。◆とんでもない。この毎日新聞の数百枚の写真を見て見ろ。こんなに復興が急ピッチで進んだのかと驚くのは私だけではないだろう。◆実際に行政が、ゼネコン各社が、ダンプの運転手が、大工が、その他の多くの人たちが、土曜も日曜も休まずに復興に向けて頑張っているのだ。それなのに政治家とテレビは、復興が進んでいるところは全く触れず遅れているところばかり見つけてはバッシングを繰り返す。情けない。◆「ああ、こんなに復興が進んでいる。ありがたいなあ。ご苦労様。」という言葉一つもかけてあげることができないこの国のテレビと国会議員の在り方を私は疑っている。
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◎2014年03月10日 ---- ボス ◎
- 卒業式
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故郷で中学校の校長をしている菅クンからメールが届いた。3月7日が卒業式だったという。「1年364日、大変な毎日だったとしてもこの1日で報われたと思うのが卒業式」だとあった。そしてそのメールには1枚の写真が添付されていた。可愛らしい笑顔の、制服を着た女子中学生と、彼女を挟んでご両親と思われる男女。後ろには菅校長を中心に教職員数名が立っている。女子中学生は嬉しそうに卒業証書を正面に掲げている。「午後から行った不登校だった生徒の卒業式」だという。◆理由なく不登校になる訳がない。彼女も辛かったのだろう。頑張ったのだろう。◆菅校長は彼女の後ろに立ち、穏やかな笑顔で写真に収まっている。全校生徒出席の卒業式の風景でもなく、生徒たちに囲まれての談笑風景でもなく、この小さな小さな卒業式の写真を私に送ってくれた。菅校長も心から喜んだことが伺える。◆この一枚の写真を眺めながら、なぜだか私は涙があふれてきた。あふれた涙が止まらなかった。悲しい涙ではない。複雑な安堵感、嬉しくて出てきた涙だ。みんな頑張っているのだな、私もとても嬉しくなった。
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◎2014年03月07日 ---- ボス ◎
- 1番じゃないと・・・!
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夏冬とも、オリンピックで我が国の金メダルが減ってきた感じがしたので調べてみた。◆2010年・バンクーバ大会(金0,銀3,銅2).2012年・ロンドン大会(金7,銀14、銅17).そして2014年ソチ大会(金1,銀4、銅3)◆2010年以降のオリンピックのメダル合計は(金8,銀21、銅22)なのである。極端に金メダルが少ない。どのオリンピックでも配られるメダルの数は金銀銅とも基本的には同じ数。1等賞が一人なら2等賞も一人、3等賞も一人なのである。◆1964年・東京大会(金16,銀5、銅8).1968年メキシコ(金11,銀7,銅7).1972年ミュンヘン(金13,銀8、銅8)なのである。かつては銀メダル銅メダルより金メダルを多く獲ることができていたのだ。2番、3番じゃなくて1番になりたいとの意識が国民全体に強かったように思う。◆それが2010年以降、明らかに金メダル数が、銀メダル銅メダルに比べて減ってきた。「2番、3番でもいいじゃないか」となってきたのか。◆民主党の蓮舫議員が事業仕分けにおいて、世界一を目指していた我が国のスーパーコンピュータ開発に関して「世界一になる理由は何があるんでしょうか?2位じゃダメなんでしょうか?」と発言した。私には「2位でも3位でもいいじゃないですか!」と聞こえた。2009年11月のこと。その翌年のバンクーバオリンピックから我が国の金メダル率は極端に減ってきた。蓮舫発言と結びつけるのはイジワルだろうか?
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◎2014年03月04日 ---- ボス ◎
- 「名を名乗れ!」だって?
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「△△建設さんがヘリポートに関して教えて欲しいとのことです」と女性スタッフから電話が回ってきた。△△建設は業界の最大手、スーパーゼネコンと言われる会社の一つ。これまで当社も幾つかのヘリポート工事でお世話になった。私は机の上の受話器を取り「お待たせしました」と電話に出た。受話器の向こうで若い声の男がしゃべりだした。「ヘリポートに関して少し教えて欲しいんですが。私は△△建設の設計部の○○と言います」 ◆丁寧ではあるが権高な感じのする話し方であった。「△△建設様、いつもお世話になっています。どんなご質問でしょうか?」私も丁寧に応対したつもりであった。すると先方が再度、名を名乗った。「私は設計部の○○と言います。」私はメモを取りながら確認した。「△△建設の○○さんですね。はい、どんなご質問でしょう?」◆すると先方はうんざりしたような声で「で、あなたは?」と尋ねてきた。「は?」と聞き返すと慇懃な声で「あなたの名前は?」と聞いてくるのだ。◆これまでに何度か仕事をしたことのある△△建設だ。業界最大手の△△建設だ。私は腹が立ったが丁寧に「失礼しました。私、キノシタと申します」と伝えた。先方は「キノシタさん?よろしく。でね・・・」とやっとヘリポートに関する質問を始めた。いろんな質問が出た。すべてに丁寧に答えた。最後に彼は「どうもありがとう」と電話を切った。ヘリポートの一般論で当社の仕事に繋がるような案件では全くない。電話を切ったあとも私はどこか不愉快だった。◆「教えてくれ」と電話をする。電話をした方が、教えを乞う側が、名を名乗るのは当然だろう。だが話が始まる前に「自分が名乗ったのだからお前も名乗れ」というのはどういうものなのだろうか。名前を尋ねるのなら、話が終わったあと「どうもありがとうございました。失礼ですが・・」と聞くのが礼儀だろう。◆業界最大手の会社の設計部に在籍すると、仕事の関係者はみなペコペコしてくる。ペコペコせず、自分に対して名を名乗ることをしない電話の相手に対し、きっと彼は「零細企業のヤツらは電話の礼儀も知らずに困るよ。こっちが名乗っているのに・・」などと思っていたのだろう。
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◎2014年03月03日 ---- ボス ◎
- 帰国の飛行機内の思い
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久しぶりの米国出張から帰ってきた。カリフォルニアの旨い空気を吸った以外は残念ながら得ることの少ない出張であった。◆帰りのANAは読書の時間になった。面白く、納得する文章に出会った。登場人物がちょうど飛行機で帰国するところの心の様子を描いていた。◆『何百人もの人間がそれぞれの狭い空間で夜に馴染んできた頃、客室乗務員が次々と窓のスクリーンを上げていき唐突に朝の光の中に放り込まれる。・・(略)・・重力がぐんと体にかかる頃、俺はひとりでひっそり万能感に包まれている。 さて、これからどうしてやろうか。生まれ育った自分の国に降り立てば、言葉だって自由に通じるし、食い物も水も口にあう。友人も知り合いも山のようにいる。生きていくのが夢のように楽な自分の国で、何をして生きていってやろうか。今俺は飛行機の狭いシートに縛られて立ち上がることすら禁じられているが、もうすぐ解放されてどこへでも行けるし、望むことは何でも出来る。そんな風に思えなくなったらまた旅に出ればいい』◆善人ではない一人の登場人物の思いだが私には妙に通じるものがあった。
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