2014年10月の記事一覧
◎2014年10月27日 ---- ボス ◎
- ぶれない総理
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昨日(26日・日曜日)招かれて茨城県の航空自衛隊百里基地で行われた航空観閲式に列席した。◆文章では十分に表現できないほどの見事な航空ショーがこれでもかとばかりに続いた。それはそれは素晴らしいショーであった。なかでもブルーインパルスの華麗な飛行は会場にいたすべての人を魅了した。テレビや映画で見るのとは迫力が違う。感動した。◆「観閲式」である。観閲官は内閣総理大臣の安倍晋三氏である。自衛隊の創設60年を祝う式典も兼ねていたこの観閲式で安倍総理はブルーインパルスの飛行にも負けないほどの見事な訓示をした。◆蛮国北朝鮮のみならず中国・韓国ともややこしい関係にあるこの時期、これらの国を不要に挑発することは避け、それでいても自衛隊員の士気を十分に鼓舞するものであった。◆私は(例えば、女性議員の閣僚登用問題など)些細なことでは安倍総理の行動を厳しく非難してきた。だが総理として最も大切な、「国の方向を決める」ことに関する姿勢は常に尊敬している。彼はぶれないのだ。信念がある。国のリーダーが国の方向を舵取りするのに右顧左眄されたのでは国民がたまらない。◆私利私欲を捨て、本当に国民の幸せを願う立派な人を我々はリーダーとして抱えている。◆予定通り来年10月に消費税率が10%にアップされるのかどうか間もなく結論が出る。どちらにしたところで反対者は「ほら失敗したじゃないか」と言うに決まっている。どちらにしても「これで良かった」と言うものはいない。いずれの結論を出しても「失敗だ」と言われるのに、少しでも良い方の結論を下さなければならない総理を可愛そうにすら思う。◆本当に、ぶれずに国民の幸せを思い続けているであろう安倍総理の決断に私は素直に従おうと思っている。◆なぜか、とても素直な優しい心持で週明けを迎えた。今夜から今週末まではタイで行われる実験に立ち会うための出張。なんと今年7回目の海外である。
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◎2014年10月24日 ---- ボス ◎
- 朋遠方より来たる有り、亦楽し からずや
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我が社の社賓として招いたジェリー(前エンストロム社社長)夫妻と昨日箱根でゴルフを楽しんだ。あいにくの雨模様であったが二人ともとても楽しんでくれた。喜んでくれた。夕方、小田原駅まで見送り「来年春、ダラスで再会」を約束し別れた。今日、明日と当社女性スタッフの案内で京都観光を楽しんでもらう。私にとってまさに「朋遠方より来たる有り、また楽しからずや」といった心境であった。仕事も人生も多くの友人に支えられ、また彼らを大切にして生きてきた。間違いではなかったとつくづく思う。
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◎2014年10月24日 ---- ボス ◎
- マタハラ
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マタニティーハラスメント(通称マタハラ)という言葉を知ったのはつい最近だ。ハラスメントはともかく中小企業の経営者にとって大変な問題になっていることは知っていた。「出産を機に退職を促したらいろいろとやっかいな問題になった」と嘆く経営者を何人も見てきた。「専門職や総合職の女性職員に対してならまだ分かる。一般職の職員に退職を促すくらいは許されるべきだ。」との主張もよく聞く。最も多いのが「一般職職員の長期休暇取得を義務化するのならそれを公が補填する制度を先に作るべきだった」という意見。私もそう思う。一般職職員の長期休暇を保証するには中小企業にとっては莫大な費用がかかる。これこそまさに逆進性。大企業にとっては大した負担にならなくても会社規模が小さくなるほど負担は増える。◆我が社には子育ての最も忙しい時期を終えパート或いは契約社員として働いてくれている優秀な女性スタッフが二人いる。二人ともアタマは良いし気が利く。仕事ができる。社員全員からの信頼も厚い。やがて正社員になるかもしれない。彼女らは恐らく出産前もどこかの企業で働いていたのだろう。そのときにマタハラがあったかどうかは聞けないが、辞めなくて済むのなら辞めたくなかったのではなかろうか。◆私は、8歳で父を亡くすまでは小学校から帰宅すると母が「お帰り」と笑顔で迎えてくれていた。父を亡くし、母が勤め出し、その後は我が家から笑顔と笑い声がしばらく途絶えた。子供にとって母親は大切。父親よりもよほど大切。◆我が家も、家人は出産を機に会社を辞めた。出産後はパートをしながらも幼稚園や小学校から帰ってくる子供たちを「お帰り」と笑顔で迎えた。子供たちが幼いころは経済的にも苦しくどこにも連れて行くことはできなかったが我が家には母親(家人)を中心とする笑顔と笑い声があった。◆「マタハラだ!」と叱られるのが恐ろしいが、なんとか経済的にやりくりできるのなら母親は子供が小さい頃はなるべく子どもと一緒に居てあげて欲しい。小さければ小さいほど。◆最近は普段は子育てをテレビと「学童保育」に任せ、「学童保育」にいろいろと注文を付け、夏休みと正月は子供を連れてハワイに遊びに行くような家庭が増えている。私も一家族知っている。おかしくないか?おかしい。◆政府は「男女雇用機会均等法」でなんでも「男と女は一緒」にしたがるが「男と女は別」なのである。マタハラ禁止を厳しく指導するのも良いがそれ以上に「子育て中女性のパート雇用促進」だとか「子育て中パート女性の賃金アップ」に注力すべきだと思う。それによって安心して子作り・子育てができるようになると思うのだが・・。◆誤解されたくないので最後に確認しておくが私が言いたいのは「マタハラ容認」ではなく「出産および子育てに専念したパート主婦の雇用促進・賃金保障による社会の安定。さらには子育て後女性の雇用促進が急務」ということである。
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◎2014年10月22日 ---- ボス ◎
- 類は友を呼ぶ
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米国のヘリコプター部品メーカー「ヘリダイン社」の社長から「エンストロムヘリコプター社」の社長になり、この春、同社を勇退されたジェリーさんご夫妻と昨夜は11時過ぎまで楽しく歓談した。ジェリーさんと私の絆に関しては昨日、この欄でお話しした。明日はご夫妻と箱根でゴルフの予定だ。天候が気になるが楽しい時間が過ごせることは間違いない。◆昨日、当社にいたT課長とヘリダインにいた開発責任者Gの裏切りにより、我が社とヘリダイン社は大きな損失を被ったことを書いた。TとGは未だに元気に一緒に働いているようだ。◆TとGが我々を裏切る直前まで、当社にとってやっかいな、タチの悪い客がいた。某県の消防防災ヘリコプターの整備の責任者Nである。Nは当社に見積もりを依頼してくるときに必ず10万円程度、価格を多めに記入することを求めてきた。自分で高い見積もりを承認し、実際に10万円高く購入したあと、その10万円分を自分個人にキックバックしろと言う。私は拒否した。Tは「Nは汚い。汚いけどヤツは力はある。キックバックが条件でも受注したい」と言っていた。TにとってもNは「ずるい男、困った存在」であるようだった。◆面白いのはTとGが結託して、インチキ臭い新会社を作り「エアロファシリティーから分社しました・・。」などと詐欺まがいの営業をしているさ中、そのこずるいキックバック要求男Nも彼らの仲間となったこと。今はTとGとN3人がそれぞれの責任者となってインチキ会社を切り盛りしているようだ。まさに「類は友を呼ぶ」◆Tの後任のE君はTに煮え湯を飲まされたあとも懸命に、真摯に営業活動を続けた。エンストロムヘリコプターの担当責任者となった当社の常務Hさんも決して曲がったことはしない。ジェリーさん、H常務、E君、私・・・・・「人様から後ろ指を指されるようなことは決してしない」私たちも「類が呼んだ友」なのだろう。◆詐欺男Tに関する話題はこれでおしまいにする。
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◎2014年10月21日 ---- ボス ◎
- 塞翁が馬?
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日本の警察や防災ヘリコプター用に、当社がカネを出し米国の「ヘリダイン社」に開発を依頼した製品があった。「ヘリダイン社」では順調に開発が進み、日本では当社が翌年度の受注に向けて警察や消防に案内を続けていた。かなりの受注が予想された。◆世界有数のヘリコプター部品メーカーである「ヘリダイン社」の製品価格は、我々の予想よりも高額であった。それでも私は「ヘリダイン社」の信頼度を買った。1台あたりの利幅は少なくても安全な製品が多く売れれば良いと思っていた。◆そんなある日、当社の「ヘリダイン社」担当のT課長が突然辞めた。あとで分かったのだが時を同じくして「ヘリダイン社」の開発責任者Gも「ヘリダイン社」を辞めていた。TとGは結託して新会社を作っていたのだ。「ヘリダイン社」と「エアロファシリティー」を通さないのだから彼らの利ザヤは大きい。そして日本の顧客には「エアロファシリティーから分社しました。ヘリポートに関してはエアロファシリティーを引き続きよろしく・・」などと案内していた。当社と「ヘリダイン社」で高額を負担し開発した商品を二人にまんまと盗まれてしまったのだ。10年以上前の話である。◆当時の「ヘリダイン」の社長がジェリーさんだった。私とジェリーさんはTとGの犯罪行為を心から憎んだ。一時は刑事訴訟も考えたが結局は事を大きくしなかった。Tは後任のE君に対し「日本で1台売れたら○○○万円エアロファシリティーに払うから」と伝えていたようが、もともと詐欺師のようなTはその約束を守るはずもなかった。10年経った今もTは堂々とその商品をGと一緒に売り歩いている。悔しい。腹が立つ。◆「塞翁が馬」というのであろうか、悪いことばかりではなかった。その事件の2年後、ジェリーさんが米国のヘリコプター製造会社「エンストロム社」に社長として迎えられた。その「エンストロムヘリコプター」は当時、日本に代理店がなかった。ジェリーさんが私に声をかけてきた。「キノシタサン、エンストロムの代理店になってくれませんか?」と。◆Tに煮え湯を飲まされた後任のE君と私、それに常務のHさんとで自衛隊に向けて懸命にエンストロムヘリコプターをアピールした。3年後、努力が実った。陸上自衛隊の練習用ヘリコプターとして30機を受注したのだ。まもなく、来年2月には30機の納入を完了する。30機の納入に5年間かかった。◆今年の春、ジェリーさんはエンストロム社社長を勇退した。あのTとGの裏切りが結果的に私とジェリーさんの絆を深め、双方の会社の売り上げ増に大きく貢献することとなったのだ。そのジェリーさんが奥様を連れて本日来日する。私からのプレゼントだ。社賓として招き、ご夫妻に東京・箱根・京都を楽しんでもらう。明後日は私と夫妻とで箱根でゴルフである。楽しくて、嬉しくてたまらない。◆「義理・道徳」を重んじ、人様に後ろ指をさされるようなことだけはせずに生きてきたつもりだ。良かった。
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◎2014年10月20日 ---- ボス ◎
- マスコミはなぜ小渕優子にそんなに優しい?
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8月19日、私はこの欄で女性登用の数値目標を掲げた安倍総理のことを「算数が苦手な我が国のリーダー」とこき下ろした。「男も女もなく、能力のあるものを適材適所に配置すべきで男女比の数値目標などを決めるのは愚か」ということを言った。あれから2か月、無理して女性閣僚を採用した安倍内閣は小渕優子経済産業大臣、松島みどり法務大臣という二人のアホ大臣問題で大騒動だ。おそらく小渕経産大臣はもうすぐ辞任することになるのだろう。これもすべて安倍総理の思いつきの、女性に媚を売る「女性重用(ちょうよう)数値目標」政策の結果だ。◆最も可愛そうなのが世間で実力があり頑張っている女性たちだろう。安倍総理の妙な数値目標のおかげで実力もないのに閣僚になった二人のせいで「やっぱりオンナはダメだな」などとこれまたアホな意見を言う腹の出たオッサンが増えた。いずれにしろ「男女差なく、優秀な人をそれなりのポストに配置」というまともな企業ならどこでもやっている普通のことをすればいいだけの話なのだ。◆少し話題は変わるが、それにしても分からないのがマスコミをはじめとする世間の風向き。なぜそんなに小渕優子に優しい? 美人だからなのか? 男の議員が「それは秘書がやっていたので私は詳しいことは分からない」などと答弁すると「秘書のせいにするのか!」「カネの流れを議員が直接知らないわけがないじゃないか!」などとそれはそれは厳しく騒いでいたのに小渕優子議員に関してだけは同情的。今朝、あるテレビでは「お父さんの時代の取り巻きをそのまま残してしまったので小渕優子さんは知らなかったのでしょうね」などとこれまたふざけた発言をアホ面のコメンテーターがしていた。◆総理も議員もテレビコメンテーターもバカばっかり。情けない気持ちで週明けを迎えた。
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◎2014年10月17日 ---- ボス ◎
- 恥を知れ! 新聞。
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日本新聞協会は「新聞への消費税軽減税率適用」を訴えている。(http://www.pressnet.or.jp/keigen/)・・情けない!! 恥ずかしくないのか!! 全く腹が立つ。◆私は食料品であろうが交通費だろうが、すべての消費・サービスには同率の消費税をかけるべきだと信じている。消費税の「逆進性」を訴える方も多いが、逆進性に対応するならば全国民に同額の給付をすればいい。いずれにしろ軽減税率などを導入し「キャビアは軽減税率対象の食料品か?」などとふざけた議論を起こしてはならない。一部商品に軽減税率を設けるなど決してあってはならない。◆全国民が高校で学ぶ統計学を理解するだけの知力を有していれば決して誰も「軽減税率」を求めたりしないはずだ。理論でなく感情でものを見るから「軽減税率」などとの発想が生まれる。政治家は本来「軽減税率の無意味」を訴えるべきなのに、「軽減税率の無意味」を知っているくせに「票」や「カネ」に繋がるとみるや「軽減税率導入」を訴える輩がいる。そんな政治家を私は信用しない。◆少なくとも新聞は、「一部商品に軽減税率を!」という意見と、私のように「軽減税率など設けてはならない」という意見を平等に扱うべきだろう。◆常日頃貶しあっている朝日と産経が「新聞への軽減税率適用」に関してのみ歩調をそろえている。みっともない。いがみあう自民党と民主党が議員歳費の増額がテーマになるとその時だけ仲良くなる、そんなことがあってはならない。それを監視するのが新聞。世間の非常識を監視することも新聞の重要な意義だと思うがやはり「カネ」の前には新聞も「恥知らず」になるのだと呆れている。◆このような主張をする新聞を購読することを私は止めようと思っている。
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◎2014年10月17日 ---- ボス ◎
- 英数国理社<体育・音楽・図工
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小学生・中学生の頃の通知表(通信簿)は相対評価であった。小学校は5段階評価で各教科、クラスの7%以下を目安に最高点の「5」がついた。自慢話になるが私は「オール5」を小学生時代に2回もらったことがある。5年生と6年生の2学期だった。◆中学生になると10段階評価になった。最高点の「10」は2%、「9」が5%である。つまり5段階評価の最高点「5」が細分化され「9」か「10」になるのだ。クラス単位ではなく学年単位での相対評価になった。私の頃は一学年280人であったから「10」をもらえるのは各学年各学科5人であった。さすがに「オール10」を取る者はいなかった。私はかなり「オール10」に近づいたことが何度かあった。◆さらに自慢話。私は中学2年生までは体育も美術も音楽もほとんど「10」を取っていた。ただなにかしら取りこぼしがあり「オール10」は一度もない。◆中学3年生から徐々に「10」の数が減り始める。それでも地元の高校では1年生まではトップクラスの成績だった。2年生になりわけあって急降下。3年生以降は普通の人になってしまった。残念。◆(おかしいな?)今日は私の自慢話をしたくて書き始めたわけではない。主要5教科(英・数・国・理・社)と他の教科(体育・音楽・美術)について書きたかった。大学までは主要5教科の成績によって決まる。私立大学では難関と言われるところでも2教科試験や3教科試験もある。芸大や体育大でない限り(体育・音楽・美術)の成績は大学進学に関係ない。◆やっと本題に入る。「社会人として重要な、高校時代の教科はなにか。」敢えて順序をつけるとする。特に専門的な知識が必要な部署でない場合、私は国語・体育・美術・音楽・英語・社会・数学・理科の順のように思う。うーん、難しい。◆ただ、ただ、言いたいことは少なくとも大学受験時の(英・数・国・理・社)よりも(体育・音楽・美術)の成績の方が社会人としての成績評価に直結しているように感じているということ。子供の頃から塾に通い詰め込み教育で優秀な大学を卒業した者よりも体育・美術・音楽を愛し、素敵な恋をいっぱいしてきた若者の方が社会人としては期待できると思っている。
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◎2014年10月16日 ---- ボス ◎
- コミュニケーション能力
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来月、関西の大学で開かれる学会で講演をすることになっている。これから発表内容をまとめるのに少し忙しくなる。先日その学会の運営事務局のN氏からメールが届いた。「この度は本学会の招待講演でのご講演をお引き受けいただき、誠にありがとうございます。」と始まる。とても丁寧な文章で会場の説明などが書かれていた。ところがある文に引っかかった。「(中略)・・CVをお送りただきたく、お願い申し上げます。」という。・・・・CVってなんだっけ?◆yahooで調べてみた。「CV」で示される言葉は意外と多い。その中に「curriculum vitae」というフランス語を見つけた。「ああ、きっとこれだ」私は安心した。と同時に少し腹が立った。なぜ「履歴」とか「略歴」などと日本語で書かない?彼は「CV」と言う言葉が日本語として一般的に通用すると思っているのだろうか?◆どの世界にもいる。自分の知っていることはみんなが知っていると思っている人。ヘリコプター業界のような特殊世界には特に多い。整備士や操縦士なら誰でも知っている言葉だから世間の人も当然知っているだろうと思ってしまうのか。このような、相手の立場になって、相手と同じ言葉で話すことのできない人は研究者には向いているかもしれないがおよそ営業マンとしては使えない。もっと言うと人としても決して魅力的な人ではない。◆「学者」と呼ばれる人たちの間ではこの「CV」という言葉は常識なのだろうか? ひょっとしたらN氏は私を「学者」と勘違いし、学者なら「CV]の方が理解してもらえると思ってそう表記したのだろうか。いやいやそうではあるまい。ただの配慮不足だと私は感じている。かわいそうだが「コミュニケーション能力の欠如した人間」だと私はみた。◆我が社の社員の中にはこのような配慮に欠ける言葉使いをする者がいないことを願っている。
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◎2014年10月15日 ---- ボス ◎
- 「旨いラーメンは売れる」ではない!
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「安くて美味いラーメン屋なら行列ができるほど繁盛する」と思っている者が多い。そんなことはない。安くて美味いラーメン屋が潰れたのを幾つも見てきた。◆私は会社経営をラーメン屋に置き換えて説明することが多い。「安くて美味いのだから売れるはず」なんていうのが一番ダメ。まずは謙虚に。◆「安くて美味く」てもそれをきちんと伝えなければ客は来ない。そこで広告があり宣伝がある。ラーメン屋なら口コミが一番。とにかく「あそこに安くて美味いラーメン屋がある」と多くの方に知ってもらわなければならない。◆毎日行列ができていた「安くて美味いラーメン屋」が潰れるのは店主が病気になったり事故にあったりした場合だ。きちんとレシピを信頼できる者に伝えておかねばならない。多くのラーメン屋は店主一人が秘伝のレシピを知っているワンマン経営。コストがかからず利益は大きい。しかし事故や病気でその味は提供できなくなる。そうなるとアルバイト店員は職を失い、楽しみに店を訪ねた客たちは閉店の知らせにがっかりする。「リスクヘッジ」の意味からも「お客様への誠意」からもレシピの共有は大切なこと。一人ですべてを賄うなんてとんでもないこと。◆会社でも「的確な広告宣伝」が大切。「情報の共有」が大切。そしてそれら以上になによりも大切なのがやはり「おいしいラーメン」、つまり「顧客が喜んでくれる商品の開発・販売」である。◆何度も何度も、部下たちに話してきて口が酸っぱくなってきた。
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◎2014年10月14日 ---- ボス ◎
- 台風一過なのにカミナリ
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先週に続いて週のはじめが台風一過になった。今朝の空は美しい。爽やかな秋の気候を満喫したい。ところが私は先週に続きまた今朝も会議でカミナリを落してしまった。◆我が社では毎週、週明けに会議を開いている。8時半から幹部会、その後9時半から各部会となる。私はこのところ毎週「コミュニケーションの大切さ」「広報活動の大切さ」「情報共有の大切さ」を訴えている。幹部の反応は悪い。「あーあ、また社長の例の話が始まった」という顔をして聞いている者がいる。◆コミュニケーション能力の無さから真意を旨く伝えきれない者もいる。ときどき私はプチンと切れる。カミナリが落ちる。先ほどもある課長の発言とその態度に切れた。彼は本当に一所懸命に頑張っている。頑張っているが表現能力がない。恐らく真意ではない発言だったのだろう。真意を伝えきれなかったのだろう。そう思う。そう思いたい。「相手を不愉快にさせずに自分の意見を通すことが最高のコミュニケーション能力だ」と私は常に言っている。彼はそれができない。とても残念だ。◆それ以上に私が憂えていることがある。彼のその不用意な発言に対し、私以外の誰も反応を示さないこと。「おいおい、それは違うんじゃないの?」と私以外は誰も口にしないのだ。幹部会議はいつも「私 VS 幹部」になってしまう。それでは「幹部会議」ではなく「社長への報告会」じゃないか。◆このままではいつまでたっても「エアロファシリティー株式会社」は「ワンマン社長の会社」「キノシタ商店」と陰口をたたかれかねない。私は強く危機感を抱いている。◆あーあ、また今週もぼやいてしまった。
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◎2014年10月13日 ---- ボス ◎
- 台風のプレゼント
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ひと月先まで土日祝日も、ほぼびっしりとスケジュールは埋まっている。土日の半分はゴルフの予定が入っている。ゴルフのない休日も公私の予定がビッシリ。もともと貧乏性の私はスケジュールが埋まっていない方が不安である。忙しいのは歓迎なのだが怠け者の私は忙しさにかこつけて雑用を後回しにしてしまう。やればできることも「忙しいから」と逃げてしまう。机の上には重要ではないが少し気になる書類が山積みになっていた。◆祝日(体育の日)の今日もゴルフの予定が入っていた。ところが台風19号が接近中。昨夜、急遽、本日のゴルフの中止が決まった。こうなると今日一日がぽっかりと空く。実はたまにあるこのぽっかりと空いた一日が嬉しくもある。◆今日はゴルフがなくなったおかげでゆっくりと朝は6時まで寝ることができた。家庭の雑用を済ませ8時には会社へ来た。誰もいないオフィスはのんびりと自分のペースで仕事ができる。大音量でジャズ(本日はジャネット・サイデル)を聞きながら机の上に溜まった書類に目を通し、名刺を整理し、財布の中の領収書をまとめ、机の回りの整理をしている。悪くない。◆気になっていたことは粗方片付いた。これも台風のおかげ。さあ台風がひどくなる前にゴルフの練習場へ行ってその後は丸ビルにでもウィンドウショッピングに行ってみよう。夕方は暴風雨になるのだろうか。荒れ狂う嵐の音を窓越しに聞きながら安全な部屋で熱燗を飲むのも悪くない。明日の朝は台風一過、爽やかな秋晴れの一日が待っている。◆この台風の猛威に大きな被害を受けた方々が多い。自分だけが安全な場所で台風のもたらしたプレゼントを喜んでいることに申し訳なさも感じている。
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◎2014年10月10日 ---- ボス ◎
- 村上春樹さん、残念!
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ストーリーは全く覚えていないが読み終えたときにそのサラッとした洗練された文章の美しさに感動していたことは覚えている。素晴らしい読後感。私がそれまで知らなかった感覚であった。学生時代「風の歌を聴け」を読んだときのことだ。それ以来、彼の作品はすべて読んできた。◆だが実は私にはこの村上春樹の作品の面白さが分からない。文章が綺麗で、とくに会話文が好き。主人公はドライで都会的。私の回りにはいないタイプの者ばかり。各々の物語の奥や裏に、深い深いテーマや主張があるのかもしれないが私には分からない。面白くないストーリーを魅力ある文章力で読ませてしまう。そんな作家は村上春樹の他にいない。◆だらしない文章でもストーリー展開の面白さで読ませてしまう百田尚樹と対照的。それならば文体も確立しストーリーも面白い宮本輝の方が総合力では上だと私は思うのだが・・。残念ながら宮本輝は駄作も多すぎるのかもしれない。◆村上春樹がなぜ海外でも受けるのかが理解できない。日本語を理解する人間にとってのみ面白い作品だと思うのだが・・。どうしてノーベル文学賞の候補になるのか分からない。◆と、ここまで書いてふと思った。先ほど「面白くないストーリーを魅力ある文章力で読ませてしまう。そんな作家は村上春樹の他にいない。」と書いたがもう一人いたことを思い出した。そうだ、川端康成もそうだった。どうでも良いストーリーをきれいなきれいな表現力で読者を物語の中に引きずり込む。読み終わった瞬間には充足感で満たされる。だけどストーリーは面白くない。映画化されても誰も喜ばない。そしてその川端は日本最初のノーベル文学賞受賞者だった。◆あーあ、村上春樹さんが今年もノーベル賞を受賞できなかったことを残念に思っていることを伝えたいと書き始めたが文章力のない私が書くと、このように彼のことを貶すような文になってしまった。残念! ごめんなさい。
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◎2014年10月10日 ---- ボス ◎
- 部下を叱る
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仕事量が増えてきたので今年六月に近所のビルに分室を開設し、ヘリポート事業部をまるごとそちらへ移動させた。その分、本社には余剰スペースが生まれた。その余剰スペースは来年年初までに新応接会議室として改築される。◆新応接会議室の改築に関してTクンを担当者に指名した。Tクンにこの新応接会議室を最も有効に利用してもらいたい、いずれはこの会議室の主役に育ってもらいたいとの期待もある。◆今朝、そのTクンが私の部屋に入ってきた。「昨日、新応接会議室の改装工事の見積もりが届きました」という。「ほう、いくらなの?」と聞く私にTクンは「○○○万円です」と答える。「えっ?それは高いねえ」と私が言うと「高いですか?」とTクンが答える。「内訳は?」と聞くと「これが内訳書です」と見積書をそのまま出す。こまごまとした数字が並んでいる。私は見積書に目を通すことをせず、Tクンを座らせ、注意を始めた。◆私:「キミはこの改築工事の担当責任者だよ。」 T:「はい」 私:「その見積もり書はいつ届いたの?」 T:「昨日です」 私:「見積書が届いたらそれを見て『高い』とか『安い』とか、ある程度自分の意見を持たなくちゃね。」 T:「はい」 私:「内訳書を吟味し、この部分は削除してもいい、ここは他の業者の方が安いんじゃないだろうか、とかいろいろ考えなくちゃね」 T:「はい」 私:「キミの態度は担当責任者の態度ではなくただのメッセンジャーだよ。担当者なら自分の考え意見を持たなくちゃ」 T:「はい」 私:「今回の場合だったら事前にどの程度の金額が出てくるのかをキミの過去の経験から予想しておく。そして見積もり金額の総額が『高い』と思ったらそれを吟味し、解決策や対処方法を探る。ABC三つくらいの対処案を自分なりに考えてオレに示す。ね?」 T:「はい、以前も注意されました」 私:「『担当者としてABCの三つの解決方法を考えましたが私としてはAが一番良いと思うのですが。なぜなら・・・』っていうような報告を聞きたいのですよ。別に書面にする必要なんてない。『担当者の意識、担当者の意欲、担当者としての責任』が欲しいんだよ。」◆Tクンは「すみません」と頭を下げ私の部屋を出て行った。◆当社の職員はみんな具体的に指示されたことは一所懸命にやる。「明日までにこれをやって」と上司からお願いされれば徹夜してでもこなす。ところが具体的な指示をしなければみんなメッセンジャーになってしまう。「おいおい、それじゃあ高校生のアルバイトでもできますよ」と部下を注意することが多い。◆ときどき開いている異業種交流会で社長さんたちが「指示待ち症候群」という言葉を使っていた。とにかく今の若者は頭が良くてもこの「指示待ち症候群」が多いという。うちの会社にも「指示待ち症候群」が広まりつつある。うまいワクチンがないものかとこちらは本気で探している。夜も眠れないくらいに。
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◎2014年10月09日 ---- ティー子 ◎
◎2014年10月03日 ---- ボス ◎
◎2014年10月03日 ---- ボス ◎
- 激怒 そして 新しいアイデア
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「年のせいでしょうかねえ、穏やかになりましたね、社長。最近は大声で怒鳴ることもなくなりましたねえ」と言われていた。自分でもそう思っていた。会社が大きくなり少し安定してきたこともあるがそれよりも部下たち各々が成長してくれたおかげと思っていた。ところが・・・。◆昨日、爆発した。御嶽山ではない。私が爆発した。ブチ切れた。どいつもこいつも・・・。◆我が社は技術を売る会社。知恵と気配りを売る会社。ところが・・・。自分の会社の持っている特許技術を誰も理解していない。特徴も長所も使い方も知らない。せっかく素晴らしい技術と製品があるのにそれを使おうとせず、アタマの悪い、小学生でも思いつくようなことをお客様に提案しようとしていた。情けない。◆「もう一度、事業部全員で勉強会をしろ!」と久しぶりに大声を出した。大声で怒鳴ったが、それでも収まらずカリカリしていた。なんとか気持ちを落ち着けようと思い大音響でレコードを聞かせる行きつけのジャズ喫茶に行った。いろんなことを考えていた。怒りは少しずつ収まってきた。◆問題となった工法のことを考えていると、また違ったアイデアが浮かんできた。うん、これは使えるかもしれない。面白い。当社8つ目の特許になるか。
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◎2014年10月02日 ---- ボス ◎
- 人生を豊かにする3つの道具
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若い人と話すことが多い。息子や娘の友人であったり、バーのボーイであったり、或いは当社の門を叩いてくる学生だったり。若い人と話すのは楽しい。◆「みんな夢を持っている」と書くとウソになる。私もそうだったが「若い」からといって、みんなが夢を持っているわけではない。大した夢のない、現実的な若者のほうがはるかに多い。夢と言ってもささやかな「優しいキレイな女性を嫁にしたい」程度のヤツが多い。そのことをダメだとは言わない。「夢を抱けよ」とは言わない。「夢を抱けよ」とは言わないが「希望を失うな」とは言いたい。◆若い人と話すと自分の若かった頃を思い出す。「あのころは楽しかったなあ」との思い出が幾つも湧いてくる。「思い出の多い人生が幸せな人生」と信じて生きてきた。そのことに関しては近々また述べることにしよう。◆さて、今日の話題は「若いころに覚えておくと人生を豊かにする3つの道具(技術)」について。私は第1に「英会話」、第2に「自動車の運転」、そして第3に「ゴルフ」をあげる。この3つを若い人には強く勧めている。◆間違いなく私の人生は「自動車の運転」と「ゴルフ」によって交際範囲と活動範囲が広まり、幸せの度合いが深まった。そして同時に「ああ、若いころにもう少し英会話を頑張って習得しておけばもっと幸せな人生だったろうな」と思い後悔している。◆シカゴ~ナッシュビル~サンフランシスコと回った今年3回目の米国出張から戻ってきた。今回も「英会話」で苦しむ旅となった。◆あなたが思う「人生を豊かにする3つの道具」はなんですか?
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◎2014年10月01日 ---- ボス ◎
- 幸せ
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かつて私の部下に小椋さんというキレイで優しくとても仕事のできる女性がいた。その当時、隣のヘリコプター会社に田内君というこれまた優しく真面目な男がいた。田内君はヘリの整備士だった。そしてその二人が結婚した。十数年前のことだ。◆姓が田内に変わった小椋さんは子供ができ私の会社を去ったがこの夫妻とはその後も時々連絡を取っていた。田内君は整備士を辞め、別の仕事を始めていた。若い彼には怖いものがなかった。小椋さんは笑顔で彼を見守り応援していた。だが残念ながら彼の仕事は順調とは言えないようだった。たまに会うと暗い顔をしていた。いや、彼が明るい作り笑顔をしているのが私には読めた。◆2年前、「うちで働かないか」と声をかけた。彼は「働かせてください」と頭を下げた。もともとのヘリコプター整備士の知識を生かして当社で働く彼に笑顔が戻ってきた。10年近く遠回りをしたのだから一人前になるにはまだ少々時間がかかりそうだが間違いなく誰よりも頑張っている。その彼に昨日エレベータの中でくだらない質問をした。◆「オマエ、人生でいつ頃が一番幸せだった?」と私が聞くと彼は躊躇なく「私は今が一番幸せだと感じています」と返してきた。「へえ、そうなの。いいねえ。」とさりげなく答えたのだが、実は部下のこういう返事を聞いて私は、とても、とても、とても嬉しかった。◆ふと田舎で一人暮らす母を思い出した。もう十数年前のことだ。なにを話していたのか覚えていないが「私はとても幸せよ」と母が笑顔で言った。あのときも、とても、とても、とても嬉しかった。◆だが残念ながら80歳を超え痴呆の初期症状があらわれている今の母はとても「幸せ」ではなさそうだ。悲しい。
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