2015年12月01日の記事一覧

2015年12月01日 ---- ボス

春画展

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知人にチケットをもらったので、銀座の永井画廊で催されている「春画展」に行ってきた。月曜日の昼飯どき、「こんな時間に春画を見に来るのはオレだけかもな」と思いながらうつむき加減で入った。ところが館内は意外とにぎわっていた。安心した。◆若い女性が春画に顔を近づけ細部を見、熱心に解説文を読んでいた。彼女と目があった。恥ずかしくなった。夫婦と思われる中年カップルが「すごいわね」などと小さな声でお互いの感想を言い合っていた。来場者は若い男性よりも若い女性の方がはるかに多かった。なぜだ?◆多分、この程度の絵ではエロビデオを見慣れた若い男性には刺激が足らないのだろう。想像力に乏しい脳みそには、もっとダイレクトに情報が届くエロサイトの方が刺激になる。一方、中年夫婦や若い女性にはきっとそれなりの刺激があるのだろう。だがそこは「エッチに興味があって・・」などと本音を言う必要はない。「美術の勉強をしていて・・・」とか「北斎に興味があって・・」とか「日本の芸術が・・・」とかいくらでも理由付けができる。若い女性や中年の夫婦は堂々と入って、堂々と堪能できる。(これはあくまで私の個人的な推測であり、実際には皆さんはスケベな気持ちはないのかもしれない)◆私だってこの欄を「知人にチケットをもらったので・・・」と書き始めた。たまたまチケットをもらったので行ったのであって、スケベ心から行ったのではないのですよ、とウソをつく準備から書き始めてしまった。いや、チケットをもらったのは本当のことなのだが、見に行ったのは「チケットをもらったから」ではなく「昔の人々のスケベに興味があったから」。つまりは俗っぽい動機である。それでいいんじゃないの?◆春画展をじっくり堪能し、解説文を読み、思った。江戸の昔から、男も女も、みんなみんな根はスケベなのだ、と。オレだけがスケベじゃないんだ、と安心した。「人間っていいな」とつくづく思った。私は「人間」が大好き。◆今でいうエロ小説の挿絵として描かれた春画が多い。展示物には、江戸時代のエロ小説の現代語訳も記されていた。それらを読んでみて驚いたことがある。どうやら江戸時代はセックスのことを「ぼぼ」と言ったようだ。なに?「ぼぼ」って言うのは九州地方特有の言葉ではなかったのか。まーたまた一つオリコウになっちゃった。◆今日は、いつもの堅い気取ったスカイアゴラではなく、ほんの少しホンネを書いた。

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  • 午前来期事業計画
  • 午後新組織図の確認
  • 夕方広尾「ジャスミン」にて会食
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