2016年06月の記事一覧
◎2016年06月30日 ---- ボス ◎
- これで大丈夫?
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私は九州大学の土木工学科を卒業した後、前田建設工業(株)東京支店で6年間勤務した。都市土木の現場監督をずっとやっていた。道路、橋梁、上下水道、共同溝などを作ってきた。だからヘリポート以外でも、土木工事に関してはそこそこ詳しい。その土木工事に詳しい私が見て「おい、これで大丈夫なの?」と心配してしまうのが新橋駅付近の工事。 写真の緑色の柱は、上を走る山手線の鉄橋を支えている。上からの荷重を受けるだけの強度は十分にあるのだろうが、問題はその基礎。いかにも弱い。大型トラックが暴走してこの基礎部にぶつかったらズレてしまうんじゃなかろうか?この柱が地中深くまで入っているのなら心配しなくても良いのだが、なんだか地上に作った基礎(アンカー)に乗っかっているだけに見える。心配だなあ。
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◎2016年06月29日 ---- ボス ◎
- 「炉心溶融」隠ぺいは悪か?
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2011年3月14日、福島第一原発ではすでに炉心溶融が起こっていた。だが同日夜の記者会見では「炉心溶融(メルトダウン)」という言葉を決して使わないように、との指示が出ていた。指示したのは当時の東京電力社長、清水正孝氏とのことだ。清水社長に対し、首相官邸から圧力がかかったとの見方もあるが、明らかにはなっていない。先日(2016年6月21日)現東京電力社長である広瀬直己氏が記者会見し、当時の清水正孝社長が炉心溶融の言葉を使わないよう指示したことについて、隠蔽にあたると認め、謝罪した。東電は同日付で、経営管理責任を明確にするため、広瀬社長を減給10%(1か月)、姉川尚史常務を減給30%(同)の懲戒処分にした。◆例によってマスコミは口を揃え「とんでもないこと!」とののしる。清水氏の独断なのか、或いは本当に官邸からの指示があったのではないかなどと、くだらぬ犯人捜しをやっている。◆実は私は清水社長に同情的な考えを持っている。もしあそこで「メルトダウンがすでに起こっています」と正直に発表したらどうなっていたか。間違いなく都市パニックが生じたであろう。その都市パニックによって事故が多発し多くの死傷者が生じたことだろう。被害を最小限に食い止めるために第一原発に残った職員や作業員たちも、家族や世論に押され現地を離れざるを得なくなったことだろう。◆私は清水社長はまさに断腸の思いで「炉心溶融という言葉を決して使わないように!」との指示をしたのだろうと思っている。大きな事故を小さく見せようとしたわけではない。私はあの清水社長の指示によって実は大変な数の命が、結果的に失われずにすんだのだと確信している。◆「知っていた事実を報道しなかった」ということだけで彼を悪人に仕立てるのは簡単だ。だがマスコミは非難するだけでなく、複眼的に事象を観察し、都市パニックの恐ろしさを含めて清水社長の指示を「やむを得なかった」とする考えも紹介すべきである。
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◎2016年06月28日 ---- ボス ◎
- みのさんは✕で高島さんは〇なの?
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覚せい剤取締法と大麻取締法違反(所持)の疑いで高知東生が逮捕された。高知の妻は女優、高島礼子。皮肉なことに現在、警察官役で主演するテレビドラマの収録中とのことだ。夫は逮捕、妻は警察官役。世間、とくにテレビを中心とするマスコミが大騒ぎをするかと思ったが私の予想に反して、高島への風当たりは強くないようだ。高島主演のこのドラマに関しテレビ朝日は「現時点では、放送予定の変更はありません」としている。夫は覚せい剤で逮捕されても、妻が主演する警察ドラマは収録を続けている。◆私は個人的には高島礼子さん大好き。今回のバカ夫の事件は彼女にとってまさに「晴天の霹靂」であったことだろう。あの美しく聡明そうな高島さんがバカ旦那の愚行を知っていたとは思えない。だが・・・◆今から3年ほど前、みのもんたさんの息子が路上で寝ていた男からキャッシュカードを盗み逮捕された。被害者とは示談が成立し不起訴となったが世間、マスコミは父親のみのを許さなかった。報道番組すべてを降ろされた。みのは「30才を過ぎた十分に大人の男、それの犯した罪を父親がそういう形で償わなければならないのか?私はそうは思わない」と強く主張していたが世間はみのの主張を受け入れなかった。◆整理しよう。片や《覚せい剤取締法違反の現行犯》で《妻が警察官役の主演ドラマ》、一方は《路上で寝ていた男からのスリで未起訴》で《父親は報道番組の司会》・・・・あなたはどう思いますか? ◆私は高島さん大好きだけど、それでも公平な見方をすれば、やはり《未起訴のスリ&父親は報道番組司会者》より、よほど《覚せい剤現行犯逮捕男&妻は警察ドラマ主演》のほうが「ふさわしくない」「スキャンダラス」「許せないこと」と思うのだが・・・? ◆少なくとも私の知る限り、だれもこのことを指摘していない。日本の報道、世論、ちょっとおかしくないか?
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◎2016年06月28日 ---- ボス ◎
- 野党共闘? ふざけるな!
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2月24日、この欄で「野党共闘?ふざけるな!」と題して、主義主張の違うものが目先の利益のために共に闘うなどというのは“談合”だ。建設業界であれば逮捕者が出るのに政治家は恥ずかしげもなく堂々とやっている、というようなことを書いた。今回の参院選、民進党と共産党が共闘するという。腹が立つ。断っておくが私は自民党の応援をする気はない。ダメなこと、間違ったことに対し「ダメ」「間違っている」と言いたいだけ。◆自民党が中心になって取り組んでいる憲法改正論議を一つ弁護すれば、自民党は憲法を改正した方が我が国の安全につながると信じている。国民の安全のために憲法改正を訴えている。考え方はいろいろあろう。もちろん「現憲法順守の方が我が国の安全につながる」と思う人たちも多い。そこは双方の考えの者が理論的に国民に説明する必要がある。憲法改正法案のことを絶対に「戦争法案」などと言っていけない。◆テレビで共産党の藤野保史政策委員長が防衛費を「人を殺すための予算」と発言した。許しがたい、とんでもない発言。共産党の志位和夫委員長は藤野氏に対して口頭で注意したという。注意したことによって「これで解決したと思っている」と強調した。「おいおい、それで終わりなの?」と怒っているのは私だけではないだろう。バカなのかノーテンキなのか共産党。こんな発言をする共産党と“談合”する民進党という党にも期待できなくなってきた。
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◎2016年06月27日 ---- ボス ◎
- ピートローズの言い分
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イチローが日米通算安打数でこれまでピートローズが持っていた4256を抜いた。イチローは日米の通算のカウント、ローズは米国大リーグのみでのカウント。私にはこれを同レベルで比較する意味が分からない。◆「イチローがもうすぐローズの記録を更新しそう」と日本のマスコミが騒いだ。釣られて米国のマスコミがイチローの記録を報道しはじめた。ローズとしては純粋に歓迎できなかった。「みんなオレを(キングではなく)クイーンにしたいのか?」 不愉快な胸の内をさらした。このローズの言葉に日本のマスコミが逆に苛立った。「なんて心の狭い男」「野球賭博で大リーグを永久追放処分されたくせに」「日米通算4256というのはとてつもない数字」などなど、多くの言葉でイチローをもてはやしローズをけなした。テレビのコメンテーターは100%ローズを「大人げない」と言わんばかりだった。それを見ていたほとんどの日本国民は「そうだ、そうだ。ローズはつまらない男だ。どうしてイチローの記録を称賛する発言ができないの?」と思ったようだ。自分のアタマで考えることをしないほとんどの国民はテレビのコメンテーターの意見に同意する。「ピートローズってダメな男だ。嫌いだ」と口にする。◆どうだろうか?自分のアタマで考えてみないか?ピートローズの立場で考えてみないか?例えば韓国野球Kリーグの選手が日本のプロ野球に来て活躍したと想定しよう。彼が韓国リーグ時代に2000本打って日本に来て1085安打、通算3085安打で張本勲の記録に並んだとしよう。彼が「オレがアジアで1位になった」と喜んだとマスコミが報じても張さんは譲らないだろう。多くの日本人は「だって韓国リーグの数字と日本のレベルは違うでしょ」と言うことだろう。比較することに無理があるのだ。◆イチロー本人だって特に意識する数字ではないと言っている。マスコミに踊らされてイチローファンが盛り上がっただけだろう。「日米通算」を「大リーグ単独」と同レベルで語ることになんの意味もないと思うのだが・・。◆もうすぐ到達するであろう大リーグ3000本安打こそがもろ手を挙げて賛辞するべき数字であると思う。
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◎2016年06月22日 ---- ボス ◎
- 死刑よりも重たい罰が必要では
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「人生を終わりにしたかった。殺人が一番、死刑になるかと思った」・・・バカな男が、自分が死刑になりたい欲求で、通りがかりの女性4人を包丁で切り付け死傷させた。昨日(6月21日)、釧路の出来事である。◆今から15年前、大阪の池田小学校で宅間某なる凶悪犯が児童を8人殺害した。宅間は「オレを早く死刑にしろ!」と要求した。◆「とっとと一人で死ね!」と誰もが思うこのような事件があとを絶たない。改善策はある。「自死を容易にする」ことと「死刑以上の重たい罰を設けること」。◆宗教的な問題からだけでなく、わが国では自殺、自死することを認めていない。自殺、自死は悪いことのように扱われてきた。これを見直す時期に来ていると私は強く思う。病によっては治る可能性は全くなく、「苦しくて苦しくてただ生きているだけ」という状態の患者が大勢いる。私がそうなったらなんとか死にたいと願うだろう。しかし今の法律では医者であろうが家族であろうがそれは許されない。私の希望を叶えるということは殺人者になってしまうことなのだ。なんとも酷な話だ。「死にたい」と思っている者が楽に死ねるようになれば、間違いなく犯罪は減る。多くの命が助かるだけでなく、殺人者を生み出さなくて済むのだ。◆「死刑よりも重たい罰」の制定も重要。「凶悪犯を起こしたら死刑になれる、死刑になりたい」と思って殺人をした者を死刑にするのは「泥棒に追い銭」みたいなもの。ふざけるな!凶悪犯には死刑よりももっともっと苦しい罰、彼が「頼むから殺してくれ!」と懇願するほど苦しい罰を用意すべきじゃないだろうか?凶悪犯に人権など必要ない、と考える私が悪魔なのだろうか?
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◎2016年06月21日 ---- ボス ◎
- 三菱自動車データ改ざん問題
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「三菱自動車の燃費試験データ不正問題で、データ改ざんのあった軽自動車4車種について国が燃費を再計測した結果、申請値を平均約11%下回っていたと明らかにした。 国交省は5月以降、4車種33台をテストコースで走らせデータを再計測。その結果、申請値を実際の燃費が約5~16%下回り、平均すると約11%低かった。・・(以上msnニュースより)◆何度も何度もインチキを繰り返す三菱にはほとほと呆れる。三菱には呆れるが国交省にも驚く。あるいは経産省にも。◆車を購入しようとする者が、車種の選定をするときに最も重要なチェック項目が「燃費」。国交省は、経産省は、なぜこの最も重要な項目を、メーカー任せにしてきたのか?メーカー各社が独自に計測して報告するのであれば今回のような不正が起こることは予想できる。「国交省は5月以降、4車種33台をテストコースで走らせデータを再計測」したという。「ならば最初からやれよ!」と思うのは私だけなのか?「燃費」という、最も重要な車種選定要因データは公的機関が試験には立ち会っているものと思っていた。◆「ズルの三菱」にまたズルを許してしまったのは国交省や経産省の怠慢じゃないの?と私は問いたい。・・・だって結構簡単じゃないの!燃費の計測なんて。
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◎2016年06月21日 ---- ボス ◎
- 人相悪い都議会議員
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「舛添せこい知事」問題に絡み多くの都議会議員がテレビのインタビューに答えていた。都議会議員の連中をテレビで見るのは2年前の「都議会セクハラやじ問題騒動」以来であった。あの時も思った。インタビューに答える都議会議員、出る顔出る顔、どの顔も汚いのだ。いわゆる「悪人顔」か「バカ面」ばかり。そう、私はあの時も感じていた。そして今回も・・・◆新橋の食堂で一人で昼飯を食べていた。隣のテーブルに着いていたサラリーマン3人組がテレビの情報番組を見ながらしゃべっていた。「こいつら相当根性悪そうだよな。どう見ても悪人だよね」「マスゾエのほうがまだ善人に見えるわ」「都議会は善人は当選しないのか、それとも善人でも議員をやっていたら悪人になるのだろうかねえ」 話している3人のサラリーマンは皆、人の好さそうな顔をしていた。◆人の性格を顔だけで判断すると間違っていることもある。だが顔、声、言葉、服装、それらがすべて映し出されるテレビでは一瞬で「善人なのか、悪人か」「賢いのか馬鹿なのか」分かってしまう。◆テレビに映らなかった都議会議員の中には善人ヅラした方がいてくれたらいいのだけど・・。
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◎2016年06月21日 ---- ボス ◎
- せこい知事、しょぼい国立競技場
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「マスゾエ知事はセコい」とニューヨークタイムズが報道した。恥ずかしい。日本の、東京の恥。◆私は東京都知事がファーストクラスで海外出張に行くのは当然だと思っている。海外のホテルの宿泊費で一泊10万円使っても構わない。湯河原の別荘に公用車を使うことも大目に見よう。だが後はダメ。今回の報道で明らかになった彼の「せこさ」と「人情や道徳心に欠ける言動」にはうんざり。◆そして「マスゾエはせこい」とニューヨークタイムズが報道した数日後、新国立競技場の模型が発表された。
◆恥ずかしい。これがなんとも「しょぼい」・・・「せこい」東京都知事、「しょぼい」東京オリンピックのメインスタジアム。よくお似合いと言えばお似合いだ。自虐的に笑うしかない。笑いながらも恥ずかしい。腹も立ってくる。◆最初はザハ・ハディドの近未来的な素晴らしい国立競技場に胸躍らせた。期待した。楽しみだった。「せこい東京都知事」の時代に、せこい国民とマスコミが騒ぎ近未来的なデザインは消えた。
◆2008年の北京オリンピックのメイン会場となった通称「鳥の巣」は素晴らしかった。世界中にアピールされた。
◆2020年、東京オリンピックには多くの中国人が訪れることだろう。彼らは笑顔で口々に馬鹿にすることだろう。「日本人ってこの程度だよな。やっぱ北京オリンピックの比じゃないな。」「このスタジアム、ダサいね」「うん、しょぼいね」「東京都知事ってせこかったんだってね」
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◎2016年06月17日 ---- ボス ◎
- 哲学的な思考
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先週、59歳になった。60歳まであと1年だ。◆日本人男性の平均寿命の延びを調べてみた。明治13年《36歳》、大正10年《42歳》、昭和22年《50歳》、昭和26年《60歳》、昭和34年《65歳》・・・59歳は昭和25年の時点の日本人男性の平均寿命と同じである。「ああ、オレも随分と生きてきたな」などと感じる。「苦しいことも、楽しいことも、平均的な日本人男性の3倍は経験したな。まあまあいい人生だったんじゃないの」などとも考えて自分を慰めている。そして自分の若いころに比べ、間違いなく「死」が恐怖ではなくなってきたことに気付く。最近は哲学的思考に浸ることも増えた。◆言うまでもなく、生まれたものは皆死ぬ。「生」の数と「死」の数は等しい。人は「生で喜び」「死で悲しむ」◆私は思う。本来「生の喜び」と「死の悲しみ」は同じ程度の感動、同じ程度の衝撃であるべきなのではないだろうか。しかるに実際の私たちの心の揺れは「生まれたことに対する喜び」よりも「死んだことに対する悲しみ」のほうが圧倒的に強くなっているのではないか? このバランスのズレが科学と融合しておかしな事態が生じている◆政治も経済も「生まれてくる命を増やす」ことよりも「死んでいく命を減らす(延命する)」ことにばかり注力していないか?医療の発展により確かに平均寿命は延びた。私もその恩恵に預かり、享受してきた。その一方で、日本人の出生率は減少の一途をたどってきた。◆「死なないために」カネをかけ、政治も経済も一所懸命に頑張ってきた。そろそろ「生まれる命を増やすため」に国を挙げて注力する時期が来たのではないだろうか?人口減少問題にもっと真剣に取り組むべきじゃないのか。◆60歳が近づき、難しいことを考えている。
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◎2016年06月13日 ---- ボス ◎
- 世界で最も歌われている曲
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世界で最も歌われている曲を知っていますか? 二番目に歌われている曲が何かは知りませんが、この「世界で最も歌われている曲」は断トツで歌われています。歌詞は世界中の言葉に翻訳されtいますがもちろんメロディーは共通です。じっくり考えたら「あっ、分かった!」と閃くと思います。・・・・・・◆週末から仕事と遊びを兼ねて韓国の釜山(プサン)を訪れてきた。私はこれまでソウルは5回以上訪問したが釜山は初めてであった。驚いた。ソウルとは全く違う。都会の喧騒、猥雑なムードが魅力のソウルに対し釜山は洗練された街並みと風光明媚な自然が売り。観光地としての魅力は完全に釜山の方が上。「東洋のミラノ」だと私は感じた。旅行好きの方には是非一度、釜山を訪れてもらいたい。とにかくエキサイティングな街である。「韓国は景気が悪い」と聞いていたが、私の眼には「釜山だけは元気ですよ」と映った。◆この釜山で私は50歳代最後、つまり59歳の誕生日を迎えた。同行した仲間たちが「世界で最も歌われている曲」で祝ってくれた。
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◎2016年06月07日 ---- ボス ◎
- 政治家という職業の人たち
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市議会議員から国会議員、村長市長や県知事などこれまで多くの政治家と会った。銀座や赤坂で一緒に飲んだり食事をした政治家も多い。もちろんテレビで有名な方もいる。・・・ほんの数名を除いて、みんな下品。みんな偉そう。偉そうに振る舞わなければ政治家失格なのだろうかと疑ってしまう。地方の市議会議員や県議会議員は地元では「庶民的な良い先生」の振りをしているが銀座や赤坂では「下品なスケベな男」で通っている方が多い。彼らは「政治家とは、誰でもなることができるわけではない、高給なエリート職業」との意識を持っている。「選挙に通るための表の顔」と「選挙に勝った高慢、尊大な裏の顔」を使い分ける。◆仕事の内容は政治家と同じようなことをしている「自治会長」という役職がある。彼らはほぼ無給に近いボランティア。多くてもせいぜい年間10万円程度の報酬で自治会のために労を惜しまない方が多い。この、自治会長さんはなぜかみんな偉そうではない。住民のために献身的に働く自治会長を何人も知っている。不思議。◆本来なら自治会長さんと同様に市議会議員も、市長も、県議会議員も、県知事も、国会議員も、総理大臣も「無給でも、みんなのために尽くしてくれる人」を選びたいところだが残念ながらそんな人はいない。◆私個人的には、指導力のある国会議員や都道府県知事はもっと待遇を良くしてもいい、とさえ思っている。ただし絶対にズルをしないことが条件となる。とにかくズルい政治家が多すぎる!
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◎2016年06月06日 ---- ボス ◎
- イケメン
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少し遅くなったが横山秀雄の『64(ロクヨン)』を読んだ。2012年「週刊文春ミステリーベスト10」及び「このミステリーがすごい!」で第1位に。また、第10回本屋大賞及び『ミステリが読みたい!』で第2位となった作品。単行本(ハードカバー)で購入し何度かトライしたもののいつも30ページ目あたりで挫折していた。先月友人が「まあまあ面白かったですよ。良かったら」と文庫本上下2冊を置いていってくれた。映画化され近く公開されるという。もともと横山秀雄の作品は私の好みに合うものばかり。今回は30ページ目の山をすんなりと越えた。だが、50ページになっても100ページになってもページをめくる速度は上がらなかった。表現力はあるのだが、私にはどうでもいいように思える展開が長すぎた。冗長。それほど面白いとは感じなかったがさすがに最後まで読ませる筆力はある。だが・・・◆これまたどうでもいいことなのだが私には一か所どうも引っかかる表現があった。上巻の最後の方で、おそらく45歳くらいの主婦が語るセリフ。自分の友人の旦那のことを「イケメン」と言っている。これに私はとても引っかかったのだ。「64(ロクヨン)」の舞台は平成14年。昭和64年(ロクヨン)に発生した誘拐事件が時効になる直前だ。この平成14年、つまり今から14年前。その平成14年に45歳の主婦が「イケメン」なんて言葉を使っていただろうか?その主婦は田舎町の元婦人警官だ。私にはこの主婦に似つかわしくない「イケメン」という言葉がさらっと出てきたところに「おっ、横山秀雄、めずらしい失敗!」と感じてしまった。◆いずれにしても多くの賞をもらっている割には退屈な、少し無理のあるストーリー展開の本でるように私は感じた。映画のヒットはないだろう。
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◎2016年06月02日 ---- ボス ◎
- 吾亦紅
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社員旅行、ハワイからの帰国便、私はANAのビジネスクラスシートでくつろいでいた。ホノルルから東京に戻るまで機外も機内も明るい昼間なのだが遊び過ぎの体はとても眠たかった。ちなみにホノルル離陸が現地時刻午後1時、成田着がこちらの午後4時の便であった。◆海外へのフライトの間、いつも私は音楽を聴きながら読書を楽しむ。音楽はもっぱらジャズ。ANAのオーディオプログラムにはジャズだけで20枚程度のCDが入っている。ところが残念なことに今回のフライト、私の好きなジャンルのジャズが少なかった。その少ないCDをハワイへ向かう、行きの機中で何度も聴いた。帰りの便も同じ番組だったので飽きてしまっていた。そこでジャズを離れ、歌謡曲の「懐かしの音楽」を聴いてみることにした。「好きよキャプテン」「夜明けのマイウェイ」「別れの予感」など私が好きだった懐かしい曲が続く。「夜明けのマイウェイ」なんて何年ぶりに聴いたのだろう。なかなか素晴らしい選曲。感心しながら美味しいワインを飲んでいた。「星降る街角」が終わったところでまたまた超懐かしいイントロが聞こえてきた。森昌子だ。「おかあさん」だ。「やせたみたいーね おかあさん・・」聴きながら私は今年二月に亡くなった母を思い出していた。苦労ばかりかけた。母はパスポートを持っていなかった。元気なうちにハワイへ連れてきてあげたらどんなに喜んでくれただろう。間に合わなかった。私に少し余裕ができたころには既に頭も体も十分過ぎるほど老いていた。認知症が発症していた。◆「おかあさん」は3番の歌詞に入った。「感謝してまーす おかあさん たまには肩もみ しましょうね」・・私は子供のころ以来、40年以上も母の肩を揉んであげた記憶がない。「もっと優しくできなかったものか・・・?」 ワインの酔いも手伝って、涙が出てきた。「まずい、かっこ悪い」と人差し指で目頭を押さえているときにやっと「おかあさん」が終わった。少しほっとしていると続く曲がすぎもとまさとの「吾亦紅(われもこう)」だった。追い打ちをかけられた。すぎもとまさとが母に向かって「あなたに あなたに 謝りたくて・・・」と切々と歌い上げる。涙が一粒、二粒と頬を伝う。「まずい、かっこ悪い」ハンカチを取ろうとポケットに手を入れたときにスチュワーデスがやってきた。「ワインのお替りはいかがですか?」・・私は泣き笑いの顔を気づかれないように黙って何度も頷いた。優しいスチュワーデスはソービニヨン・ブランを並々と注いでくれた。◆まだまだ「吾亦紅」は続いていた。・・・「あなたに あなたに謝りたくて 仕事に名を借りた ご無沙汰」・・「あなたは あなたは家族も遠く 気強く寂しさを耐えた」・・「あなたの あなたの見せないキズが 身に染みていく」・・「親のことなど 気遣う暇に 後で恥じない 自分を生きろ」・・「あなたに あなたに見ていて欲しい 髪に白髪が混じり始めても オレ死ぬまで あなたの子供」・・・・◆歌謡曲は泣かせてくれる。
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◎2016年06月01日 ---- ボス ◎
- 消費税10%再延期
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安倍晋三首相が平成29年4月に予定していた消費税率10%への引き上げを見送る方針を固めた。この判断が結果的に正しかったのか正しくなかったのかは誰にも分からない。「引き上げるべきだ」と主張している者は、いつまで経っても「あのときに引き上げるべきだった」と言うのだろう。「引き上げ延期」を主張する者はたとえ景気がさらに悪くなったとしても「引き上げるよりはマシな結果だ。引き上げていればもっと悪い状態になった」と言い続けるのであろう。そう、正しい判断であったのか正しくなかったのかは誰にも永遠に分からない問題。◆私、個人的には「引き上げるべきだった」と思っている。経営者の勘である。経済学的な根拠は薄い。ただ誰も指摘しない算数的及び心理的な根拠は私なりに持っている。算数的な根拠、それは前回の増税と比べて今回の増税は数学的な衝撃が小さいということ。前回増税時の衝撃と今回のそれを、「5%から8%」と「8%から10%」で語る解説者ばかり。違う! 前回は購買価格が「105から108に上がった」のに対し今回は「108から110へ上げ」ようとしているのだ。前回の「105→108」は2.86%の増税、今回の「108→110」は1.85%の上げ。消費者にとっては前回は「2.86%」今回は「1.85%」の増税なのだ。前回よりもはるかに衝撃は小さい。心理的な面からは「小銭がいらなくなる」というメリットがある。700円のものを800円出してお釣りを44円もらうか30円もらうかの違い。計算も楽。「いえいえキノシタさん、計算が楽なのが恐ろしいんですよ。『えっ、700円に消費税が70円も付くの?』と驚くおばちゃんは消費を控えるのですよ」と言う方もいる。ええ、確かにそうかもしれない。だがなあ・・・。◆私は以前より「少し面倒だが消費税は毎年1%ずつ、或いは0.5%ずつ、小刻みに上げるべき」と主張してきた。手計算をする時代ではなくなったのだ。八百屋、魚屋でもコンピューターが自動的に計算してくれる。毎年1%の税率アップは決して悪くない、と今でも思っている。
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◎2016年06月01日 ---- ボス ◎
- 山中で子供不明に
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北海道の駒ヶ岳の麓で小学2年の男児(7)が行方不明になってすでに4日目になった。男児は父親ら家族と車で河原に遊びに行き、自宅に戻る途中に「しつけのため」と車から降ろされ、山中に残された。父親は500メートルほど離れた場所に車を止め、5分後に男児と別れた場所に戻ったが、いなくなっていたと報道されている。◆例によってテレビでは頭の悪そうな正義面したコメンテーターがいい加減なことばかり言っている。見ているこちらが腹が立ってくる。今朝の番組ではふざけた無意味な検証を行っていた。◆「さて、お父さんが戻ってくるまでの5分間に小学2年生の男の子にはどれくらいの行動範囲があるのか検証してみました」などと言っている。そして学校のグラウンドを一人の小学生に5分間歩かせるのだ。「はいっ、ここで5分です。320mです。ということはお父さんが戻ってくるまでに〇〇クンは320m離れた場所に行ってしまうことができたことになりますね」などと興奮気味に叫んでいる。「それがいったいどうしたの?」と突っ込みたくなる。「小学2年生」というだけが同じで山道と学校のグラウンドの違いなどはテレビマンにとっては関係ないようだ。◆「くだらぬ検証」と思いながら私は「検証するならもっと重要なこと検証すべきじゃないの!」とテレビに向かって言っていた。「5分間でお父さんは戻ったの?そっちの検証が先でしょう!」と。子供を下して、山道をクルマで500メートル走る。邪魔にならない場所を選んで車を止める。私ならそこまでで3分はかかる。そこから上り坂を500メートル、子供を下した場所まで歩く。子供を「懲らしめ」のために山中に下した親が走って戻ったとは思えない。テレビでも「小走りで戻った」などとは言っていない。山道を500m歩くには大人でも6、7分はかかるだろう。つまり私の推測では子供を下してから父親がその場所に戻るまでは10分程度かかることになる。◆「5分でも10分でも、どっちでもいいよ。大した問題じゃないよ!」と言われそう。それは分からない。だが同じ学年の子供を5分間グラウンドを歩かせるよりははるかに重要な検証だと思うのだが、どうだろう?
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