2016年08月の記事一覧

2016年08月29日 ---- ボス

ゴルフ界、新星現る?

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先週土曜日、ゴルフ場へ向かって運転しながらラジオを聴いていた。車の中で、私はFMよりもAM局の放送を聴くことの方が多い。その朝は生島ヒロシさんがナビゲーターを務める「サタデー一直線」を聴いていた。話題がゴルフになった。◆男子ゴルフ:RIZAP・KBCオーガスタのことを話し始めた。「RIZAP」がスポンサーだから語り始めたのかもしれない。私はエアコンの風力を下げ、ノイズを減らし、耳を傾けた。前日、私が応援する石川遼クンが久しぶりに首位発進していたためだ。二日目が終わっても遼クンは首位をキープしていた。「良かった。このまま最終日までトップで行けよ!」 そう遼クンを応援していた。だが生島さんは遼クンの活躍を簡単に伝えたのちに「この大会、素晴らしい活躍を見せる高校生が登場したのです」と話し始めた。「この高校生は二日目を終わって、首位の遼クンに2打差の4位につけているんです。もし優勝することになると遼クン以来の10年ぶりの高校生優勝という快挙なのです」ということだった。そして「この高校生は しみずたいせいクン と言います。しみず君は・・・」としみずクンのプロフィールを伝えていた。「いやあ、頼もしいですね。楽しみですね。名前も覚えやすいし、みんなで応援しましょう」と生島さんが言うとコマーシャルになった。◆私は「名前が覚えやすい?? なんて名前だったっけな?? ああ、しみずたいせいクンって言ってたな。しみずたいせい・・・どこが覚えやすいんじゃ?」 などと独り言を言っていた。ちょうどそのときクレーン車とすれ違った。工事関係車両を見て私はピンときた。「ああ、しみずたいせいクン、うん、なるほど覚えやすいな」 日本を代表するスーパーゼネコンの名前を苗字と名前に持つこの高校生「清水 大成」クンを建設業に関係する私も応援しようと思った。◆それにしても生島ヒロシ。私は生島さんが言う「覚えやすい名前」の意味が理解できたが 多くの聴取者は私と同様「どこが覚えやすいんじゃ?」と思っていたことだろう。どうですか?みなさん。 

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2016年08月29日 ---- ボス

神輿を担ぐ者、ぶら下がる者、担いでないのに担いでいる気の者

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経営に関して私の先生は、大陽工業株式会社の創業者であり社主であった故酒井邦恭さん。私は「酒井オーナー」と呼んでいた。酒井オーナーはいつも笑顔で、若い私に会うと必ず優しい言葉をかけてくれた。その酒井オーナー、経営の話になると厳しい顔つきに変わっていた。「経営は難しいよ。特に人。『企業は人』というけど本当にそうなんだよ。その『人』の管理が一番難しいんだよ」と話し始める。そして必ずこの言葉につながる。「神輿は重たい方がいい。その重たい神輿を社員みんなで一所懸命に担いでいる間は大丈夫。だけどねキノシタ、会社が少し大きくなると神輿の担ぎ手も多くなるだろ。そうなると、注意して見ていないと神輿を担いでいるフリをする奴が出てくる。ひどいときには神輿棒にぶら下がっている奴がいるよ。こうなったらすぐにその会社は終わっちゃうんだよ」◆実際に解雇していたのかどうかは知らないが、酒井オーナーは「神輿にぶら下がっている奴はすぐに辞めてもらうのが一番なんだよ。そうじゃないとその隣の奴までぶら下がり始めるからね」と話していた。この話を私は何度聞いたか知れない。◆酒井オーナーはもう一つ重要なことを教えてくれた。「キノシタ、お前さんは今、神輿の先頭に立って一所懸命に神輿を担いでいるよな。それでいいんだ。社員が少ないうちは社長が一番重たいところを受けなきゃな。でもな、少し人数が増えてきたらお前さんが神輿の先頭で担いでたんじゃダメになるよ。今度は神輿全部が見えるところに立ってぶら下がっている奴がいないかを見るのがお前さんの仕事になる。さあ、お前さんがそこまで行くのか、ゆっくり見物させてもらうよ」そう話すときには酒井オーナーはまた元の笑顔に戻っていた。◆「いつも同じところで悪いが、前のアスターでラーメンでも食べていけよ。ごちそうさせてもらうよ」優しく誘ってくれた。アスターというのはオーナーのいらした銀座オフィスの向かいにある中華料理店のこと。果たして今の私はどこにいるのか、社員みんなを見渡せているのだろうか。酒井オーナーはどこかで私の経営の様子を見物してくれているのだろうか。先週、木曜日、私は酒井オーナーの7回目の命日を、出張先の金沢の街で過ごした。ひがし茶屋町を歩きながら優しかった酒井オーナーを思い出していた。



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2016年08月24日 ---- ボス

私に付いてきたらメダルが獲れるなんて間違いよ!

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「私と一緒にやったらメダルを取れると思っていたら、それは違う。私に付いてきて、あなた方が何をするかなんだ。あなたたちが進化したら私はもっと前を知っているから、教えてあげる。常に後ろから来ているようじゃダメ。私を抜きなさい」・・リオオリンピックで日本女子シンクロスイミングを率いて銅メダルをもたらした井村雅代監督の言葉である。「私に付いてきたらメダルが取れるなんて思ってたら大きな間違いよ!」彼女が選手たちを叱咤する映像が流れる。まさに名コーチ、名監督。 選手たちはその監督を抜き、自分たちで工夫し、努力し、銅メダルを勝ち得た。長く低迷していた日本女子シンクロが復活した。◆「オレに付いてきたら大丈夫、少しずつ給与は増える、そんなこと思ってたらそれは違う。キミたちが何をするかなんだ!」 井村監督のように私も部下を叱咤する。「オレの指示したことをやっていれば定年まで安定した暮らしができるなんて思ってたら大きな間違いだよ!」私も言っている。さて当社の社員たちはやがてメダルが獲れるのだろうか? 私は名監督ではないが、井村監督の苦労はとてもとても理解できる。尊敬する。苦労が報われてよかった。

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2016年08月23日 ---- ボス

メダルの色と国民意識

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オリンピックのメダルは基本的に金・銀・銅の数は同じ。言うまでもなく1位に金、2位に銀、3位に銅のメダルが授与される。実際には一部格闘技で3位決定戦を行わないので、金銀メダルに比べるとほんの少し銅メダルの数が多い。銅メダルがほんの少し多いのだが最近の日本チーム、銅メダルが異常に多い。多すぎるのだ。◆今回のリオ五輪での金銀銅メダルの国別獲得個数は 米国「46.37.38」 英国「27.23.17」 中国「26.18.16」 ロシア「19.18.19」 ドイツ「17.10.15」である。不自然ではない。これに対してわが国は「12.8.21」と銅メダルが多い。(金メダルの数)+(銀メダルの数)=(銅メダルの数)。おかしくないか?◆4年前のロンドノリンピックでも、我が国の金銀銅の数は「7.14.17」と銅メダルが異常に多かった。本来、同数程度になるはずの金銀銅の数が最近は銅メダルに偏っているのだ。これはわが国民の、何らかの精神的なものが原因になっていると言えるのではないだろうか。因みに50年前の東京オリンピックでは金銀銅の数は「16.5.8」と金メダルが際立っており、続くメキシコシティでも「11.7.7」ミュンヘンでも「13.8.8」だった。この頃は、我が国選手は「1等賞」が「3等賞」よりもはるかに多かったのだ。◆ところが最近は「3等賞」が「1等賞」よりもはるかに多くなった。完全に逆転した。このことを指摘する報道に私は接したことがない。マスコミはなぜこのことを話題にしない?アホか?◆2009年、蓮舫議員が「事業仕分け」において、スパコン開発に関して「世界一になる理由は何があるんでしょうか?2位じゃダメなんでしょうか?」と問うた。今回のリオ五輪の最中に解散が報じられたSMAPは、ヒット曲「世界に一つだけの花」の中で「ナンバーワンではなくオンリーワン」と歌う。わが国民の多くが「1番じゃなくてもいいんだよ」と言っているみたい。◆「国が豊かになったのだ」と喜ぶべきところなのだろうか? 果たして我が国は米国、英国、中国、ロシア、ドイツよりも豊かだと言えるのだろうか?◆今回のオリンピック、銅メダルを取って「幸せです」と笑顔で答える選手たちを何人も見た。私は彼らに拍手を送りながらも違和感を覚えていた。そんな中、レスリングの吉田沙保里選手が決勝で米国選手に負けた。「たくさんの方に応援していただいたのに銀メダルに終わって申し訳ない。日本選手団の主将として金メダルを取らないといけないところだったのに、ごめんなさい」などと泣きながら話す彼女に私は心打たれた。銅メダルをもらって「幸せです」と言っている選手たちよりも、銀メダルで泣きながら「ごめんなさい」と言う吉田沙保里選手に、何倍も大きな拍手を送りたい。

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2016年08月22日 ---- ボス

粘り強さ

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多くの感動を残してリオ五輪が閉幕した。祭典の閉幕は寂しいが、これで睡眠不足から解放されるサラリーマンも多いことだろう。◆我々日本人にとって「逆転劇」での勝利が目立ったオリンピックだった。◆女子レスリングでは48kg級の登坂絵莉が残り5秒で逆転した。続く58キロ級でも伊調馨がやはり残り5秒でポイントを取り、五輪4連覇を決めた。さらに69キロ級決勝でも土性沙羅が逆転劇を見せ、この夜の感動を一層大きなものにした。 私は1985年の阪神タイガースのバース、掛布、岡田のバックスクリーン3連発を思い出していた。◆テニスの準々決勝では錦織圭が最終セットでタイブレークに突入し、モンフィス選手にトリプルマッチポイントを握られながらもそこから5ポイントを連取し劇的な逆転勝利を収めた。「もうダメだ。錦織クンが負ける瞬間は見たくない」とテレビを消したために勝利の瞬間を見逃したという残念な友人がいる。◆バドミントン女子ダブルス決勝のタカマツ・ペアも、錦織君のモンフィス戦同様だった。最終セット、デンマーク・ペアに16-19と追い込まれた。あと2点取られれば終わりのところからタカマツ・ペアはなんと5点を連取。金メダルを奪い取った。◆卓球男子団体決勝の第2戦も同じ。水谷選手は最終ゲームを7-10とトリプルゲームポイントを許しておきながら、そこから大逆転した。◆体操・男子個人総合で金メダルを取った内村航平の大逆転劇もすごかった。テレビのこちらで私も内村君を必死に応援していた。応援しながらも「こりゃ逆転は難しいな」と独り言を言っていた。逆転勝利を祈りながら鉄棒の演技に見入ってた。逆転した。感動した。◆今朝、会社に来て「今度のオリンピック、逆転劇が多かったねえ」と航空機事業部の田内君に言った。「ええ、粘り強さの勝利ですよね」と彼も嬉しそうに答えた。「粘り強さねえ・・・、確かに。そうだねえ、粘り強かったねえ」と言いながら、私は自分に粘り強さがなくなってきていることに気付いた。最近、何事にも簡単に諦めてしまうようになっている自分に気づいた。「オレは最近粘り強さがなくなったんだよ」と田内君に言うと「寂しいこと言わないでくださいよ」と励まされた。頑張ろう。◆逆転で勝利した人も、残念ながらメダルには手が届かなかった選手たちも、選手を指導されてきたスタッフの方々も、みんなみんなお疲れさまでした。








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2016年08月19日 ---- ボス

五十肩から腰痛に

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3年前までは朝食を取らなかった。出勤前に自宅で腕立て伏せを40回、腹筋運動を100回するのが日課となっていた。快適な生活であった。◆ある日、肩が痛くなった。電車の吊革を持とうとして右肩がグキッときた。痛みは徐々に増してきた。左の肩まで痛くなってきた。朝の腕立て伏せができなくなった。朝は腹筋100回だけになった。医者に診てもらうと「五十肩ですね。それほど心配要りません」と言われて痛み止めをもらった。痛み止めは、痛みが強い時にのみ、朝に一錠服用することを勧められた。痛み止めの服用は「食後」と言われた。私は痛み止めを服用するために朝食を取るようになった。◆不思議なもので朝食を取ると昼前に腹がすいてくる。昼食の量が増える。徐々に体重が増してきた。2年弱続いた肩痛が徐々に治まってきたと思ったら今度は腰痛が始まった。腕立て伏せを止めた上に腹筋運動も止めるしかなかった。痛みがひどいときは痛み止めの薬を飲む。朝食は毎日食べるようにした。昼食も毎日食べる。腕立て伏せも腹筋運動もしない。体重はさらに増してきた。悪循環だ。◆一昨日、久しぶりに体重計に乗った。自己最重記録を更新していた。3年前にくらべると5kgも増えていた。そこで、やっと私は気づいた。すべてはあの肩痛がスタートなのだと。そして賢明な私はすぐに行動に移した。「痛み止めは飲まない。我慢する」「朝食は取らない。我慢する」「昼食も取らない。我慢する」「腰痛の状態を見ながら腕立て伏せを始める。頑張る」・・・体重が5kg落ちて3年前と同じになったならきっと腰痛も治るのだと信じていいる。

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2016年08月17日 ---- ボス

ガッツポーズ

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日本の真裏、ブラジルで開催されているオリンピックのせいで睡眠不足の毎日だ。日本人選手は事前の予想を上回る活躍をしている。私は毎夜、テレビを見ながら声を出して応援を続けている。「そこからだっ!」「頑張れっ!」「よしっ、そのまま逃げろっ!」「よっしゃー!」・・など競技により、状況により私の声援も変わる。テレビのこちらで小さくガッツポーズをしていることもある。◆テレビのこちらでガッツポーズをしている自分はさておいて、やはり相手選手の前での派手なガッツポーズは「いかがなものか」と感じてしまう。私は古い人種のようだ。そんなことを思っていたら、いました私と同じようなことを感じている方が。「あっぱれ!」「喝っ!」と選手たちを叱咤し激励するハリさんこと張本勲さん。テレビ番組で解説中に、リオデジャネイロ五輪の卓球男子シングルスで銅メダルを獲得した水谷隼選手に対し、「あんなガッツポーズはダメ。手は肩より上げちゃダメ」と注文をつけたという。水谷選手には酷だが、ハリさんの気持ち、良く分かる。「張本さん、よく言ってくれました」と私は張本さんも応援する。◆もちろん水谷選手の気持ちもよく分かる。特に一対一で勝負する競技は、勝ち負けが明確なだけに、ガッツポーズが出やすい。卓球、柔道、レスリングなどだ。勝って大きなガッツポーズをし、会場に倒れ寝転んで喚起を表現する。気持ちはよく分かる。どれほどの練習を積み、どれほどの苦労をして勝ち得たものか・・。ハリさんと違って、私は直接彼らに「ガッツポーズは我慢したほうがいいよ」とは言うことはできない。◆ただ逆に、ガッツポーズをしない勝者がものすごくかっこよく見えることは伝えたい。今回オリンピックをずっと眺めてて「当然、ガッツポーズ」のシーンでそれを表さなかった金メダリストが二人いた。柔道男子73㎏級の大野将平と同じく柔道女子70㎏級の田知本遥。この二人は優勝が決まっても畳の上では冷静に振る舞い、優勝を争った相手に礼節をもって接し、健闘を称えた。すがすがしい。彼らのこのガッツポーズなしの振る舞いをもっと大きく報じ称えるメディアがないのが寂しい。ガッツポーズをすることを「ダメだ」というよりも、ガッツポーズをしないことを「かっこいい」と報じる解説者がもっと現れてくれるといいのにな。

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2016年08月16日 ---- ボス

角栄ブーム

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再び田中角栄ブームである。本屋に行くと石原慎太郎著「天才」をはじめ多くの角栄本が平積みされている。◆盆休みに買った週刊新潮は「田中角栄が教える正しい札束の配り方」との特集が載っていた。「単に金を渡すだけでなく、相手に親身に寄り添うことで、角栄は何倍もの費用対効果を得ていた。しかも角栄は党派や派閥に関係なく、あらゆる人々に金を配っていた」ということだ。いかに角栄が魅力的な男だったかということを新潮は一所懸命に書いている。もし私がその時代の男であったなら、そして角栄と接する機会があったなら、私も一発で虜(とりこ)になったのだろう。大ファンになったのだろう。だが幸か不幸か私は今の時代の人間であり、角栄と会いたくても会えない経営者だ。当時の角栄の魅力とやらを冷静に眺めることができる。だから新潮の、角栄を讃えるばかりのこの特集記事には不愉快さを禁じえなかった。◆「角栄がばら巻いた札束の総額は、数百億円とも1000億円とも言われる」として、そのばら撒き方を讃える記事を今書く意味は何なのか、理解に苦しむ。新潮、売れればそれで良いのか?◆「いかに角栄が魅力的な人であったか」「カネをばら撒くにあたって、いかに受け取る人間の立場になって気配りをしていたのか」ということを書くのなら、そして「1000億円もの金をばら撒いた」ということを書くのなら、同時に「どうやって1000億円ものカネを集めたのか。その金は角栄がばら撒いても良いものなのか」を書かねばなるまい。◆週刊誌といえども「善と悪」、「功と罪」、両方を伝えるべきではないのか? 角栄の「善」と「功」ばかりが大きく取りざたされての角栄ブーム、私は恐ろしく感じる。◆最近は「ちょっと待て!」と思い、自分のアタマでモノゴトを冷静に見詰め考える大人が少なくなった。週刊誌の報じる「善と功」のみを「すべて」と勘違いしてしまう大人ばかりだ。「また角栄さんみたいな総理大臣が出てこないかなあ」などとアホ面して知ったかぶっている大人が増えている。

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2016年08月09日 ---- ボス

夜の空

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私の故郷、大分県佐伯市は日本中で最も星がキレイに見える地域である。高いビルも少なく空が広い。街燈も、都会のものに比べると落ち着いた色で物静かな印象だ。◆先週末、法事でその佐伯市の実家に帰ってきた。母が居なくなった実家は数か月のチリが溜まっており、掃除が大仕事になった。家人と二人で大仕事を終え、家人を誘って疲れたカラダで一杯飲みに行った。私はビール2杯で簡単に酔った。「タクシーで帰りましょうか」と聞く家人に「いや、歩こうよ」と答えた。高校時代の通学路であった。まだ9時を少し過ぎたばかりなのに殆ど人を見かけない。静かな道を、家人と二人、なにも話さず静かに歩いた。「うわぁ、星がキレイ!」 家人の声。新月であったために空は暗い。深い紫の空に「夏の大三角」をはじめ無数の星たちが輝いていた。◆日曜日、家人を福岡の実家に預け、一人東京に戻ってきた。疲れたカラダで近所の居酒屋へ一人で行った。カウンターで一人静かに飲んだ。またビール2杯で簡単に酔った。広尾の坂を歩いて帰った。11時は過ぎていた。広尾の丘から眺める東京の空。ミッドタウンと六本木ヒルズが聳え立つ。空は狭い。月は見えないのにその空は明るい。マグリットが描くような、明るい深夜の青い空に、キレイな白い雲がいくつかポッカリと浮いていた。星は一つも見えなかった。星が見えなくても、深夜の明るい青い空と白い雲、これも悪くないな、と思った。

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2016年08月03日 ---- ボス

Aero Art Collection ( Raisonne 美忘録)

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当社のホームページに新しいサイトが加わった。その名は「Aero Art Collection」。社内にある美術品や調度品などを紹介するページ。(http://www.aero.co.jp/art-collection/)  是非、みなさまにも覗いていただきたい。◆私は当社設立以来、部下たちに「義理・道徳」を中心とした生き方を求め、さらに「美・粋・遊び心・道草精神」の大切さを訴えてきた。「美・粋・遊び心・道草精神」があればそこに独創性(オリジナリティ)が生まれる。我々が売る製品の商品価値が高まり会社は安定してくると信じている。社員たちに「美・粋・遊び心・道草精神」を学んでもらおうと社内に多くの美術品を置いている。◆私の部屋には「松江」と題する絵が飾ってある。島根県に住む矢野譲(やのゆずる)画伯の作品。新サイトを覗いてくださった矢野画伯から早速電話をいただいた。「キノシタさん、あんた随分ワシを持ち上げてくれたねえ。恥ずかしゅうなるわ」 それに続いて「キノシタさん、あんたビジネスのセンスは無いようやけど美術的なセンスはいいなあ」と誉めてくれたのか貶されたのか? 「ビジネスのセンス無いんですよね」と私が返すと「そうよ、人がいいのか優しいのか知らんけど、モノを売るときはガンガン行かんとねえ。」 私がモノを売るところを見ていたような物言いだ。 ◆愛すべき矢野画伯、まだまだ精力的に描き続けているようだ。素晴らしい絵をたくさん描いているが矢野画伯、私と一緒で(?)人がいいのか優しいのか知らないが、描いた絵を高く売ろうとはしない。「ワシの絵を喜んでくれたらそれでいいの。幸せなことよね」・・・出会った頃は「ガンコじじい」と思っていたが会うたびに、話すたびに、優しくなってくる。「美・粋・遊び心・道草精神」のカタマリのような矢野画伯にまた近々会いに行こうと思った。

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2016年08月02日 ---- ボス

少し やんちゃな ちょいワル5文字

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今年の初め、私がよく行く六本木の居酒屋店内に、客が書いた「書初め」が展示されていた。その中の一枚に「かるはずみ」とひらがなで大書されていた。私はえらく気に入った。書初めに「かるはずみ」という言葉を選ぶセンス、凄いと思った。◆その書初めを契機に「かるはずみ」に匹敵する「やんちゃな ちょいワル5文字」を探し始めた。くだらない作業だが面白い。◆「むこうみず」 「いくじなし」 「やせがまん」 「ろくでなし」 「くちぐるま」 「むてっぽう」 「したごころ」 「ごけごろし」 「すけこまし」・・・などなど。 これらの他に 「ちょいワル5文字」ありましたら教えてください。あなたも一緒に探してくださいね。

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2016年08月01日 ---- ボス

小池ゆりこ新東京都知事に期待

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「自衛隊の練習用ヘリコプターにはエンストロムが最適なんだけどなあ」・・そんな声が陸上自衛隊OB複数の方々から聞こえていた。「それならば当社で売り込みましょう」と自衛隊にアプローチを開始した。10年前のことだ。◆当社が米国のエンストロム社の代理店になり「練習用ヘリコプターに最適です」と防衛省に向けた案内を始めた。だが防衛省内の誰に話をしても「うーん、難しいでしょうね」との返事。そしてその誰もが、なぜ「難しい」のかを説明してくれなかった。ある方は「キノシタさん、キノシタさんが頑張っているしエンストロムも良い機体だから応援してあげたいけど、もう既に次期練習機の機種は内々決まっているのですよ」と言った。「まだ仕様書も出てないのに機種が内々決まっているなんておかしいじゃないですか?」私は腹が立ったが、彼はなにも答えなかった。エンストロムを担いで営業活動をするだけでも労力とカネがかかる。それ以上に私たちの精神的疲労が蓄積されていた。そんなときに小池ゆりこ氏が防衛大臣に就任した。◆小池大臣はなにやら防衛省の改革を始めようとしていた。防衛省に君臨する前の事務次官M氏との間で激しいバトルが始まった。私たちはただ傍観するしかなかった。そのバトルは小池氏が勝った。M前事務次官は逮捕された。と同時に防衛省のムードが変わった。「キノシタさん、練習機の入札が延期されました」「キノシタさん、ひょっとしたらエンストロムも入札に参加できるかもしれませんよ」そんな声が聞こえ始めた。それでもなお「キノシタさん、いくら頑張っても無理ですよ。傷が深くならないうちに止めたようが良いですよ」と親切にささやいてくれる防衛省幹部もいた。◆結局、練習機の入札は当初予定より2年以上遅れた。わが社はエンストロムを担いで入札に参加し、見事に落札することができた。◆私は直接、小池氏と話をしたことはない。もちろん何事もお願いしたことはない。だがあのとき小池防衛大臣が誕生していなければエンストロムが陸上自衛隊の練習機に選ばれることはなかったと確信している。そういう意味で私は小池氏に大きな借りがある。◆昨日の東京都知事選挙、小池氏が圧勝した。防衛省改革に続いて東京都庁改革をしてくれるものと期待している。

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2024年12月26日 ボスの
スケジュール
  • 午前人事考査
  • 午後整形外科で診療 (左膝痛)
  • 夕方「有薫酒蔵」で飲み会
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