2016年09月の記事一覧
◎2016年09月28日 ---- ボス ◎
- 傲慢になってはいないか?
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年齢(とし)のせいだろうか?あるいは少しゆとりが出て、周りを見回すことが多くなったからなのだろうか?最近、腹が立つことが多くなった気がする。怒ることが多くなった。◆我が社の社員には常に「道徳と義理」を心がけることをお願いしている。私個人的にもそれが「最も大切な軸」と考えている。「道徳」とは言い換えれば「思いやり」であり「気配り」のことだと理解している。◆「なぜもう少し相手の気持ちになって考えない?」「自分さえ良ければいい、なんて行動をなぜするんだ?」「あなたが(誰かに)そう言われたら、あなたが(誰かに)そうされたらイヤじゃないのか?」・・・電車の中でも、ゴルフ場の駐車場でも、新橋のSL広場でも、腹が立つことばかり。そしてオフィスの中でも・・・。「なぜアイツはそんなに気が利かないのか?」「なぜ彼は、問題に気付かないのか?」「彼は、どうしてそんなに甘いのか?」「どうしてそんな言い方しかできないのか?」・・・自分が彼らの年齢の時にはできた。かつての自分と比較している。◆気の利かない他社の営業マンにも怒る。先日も某保険会社のセールスレディに対して思わず大きな声を出した。彼女は一所懸命にアタマを下げていた。もちろん私は間違ったことを言っているわけではない。向こうが悪い。悪いのは先方であるが、それにしても・・・。怒ってしまうとこちらも後味が悪い。◆「果たして本当にオレが彼らの年齢の頃、あのような失敗はしなかったのだろうか?」「あの保険のセールスレディ、確かにミスったけど、そこには全く悪意はなかったじゃないか」・・・◆「怒るということは、実は、オレが傲慢になっていることの現れなのではないか?」 心配になってきた。 「正論だから言っても良い」ということではない。社会はファジイだ。 完璧を求めすぎると窮屈になるばかりかもしれない。 ゆっくり反省してみよう。
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◎2016年09月28日 ---- ボス ◎
- どうにかならないか、勧誘電話
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「野村證券以外の証券会社は繋がないで」と秘書にお願いしている。勧誘電話があまりにも多く煩わしい。証券の窓口だけでも一つにしたい。しかし・・・・◆手書きの、それも毛筆の封書が何通も届く。多くは野村證券の新入社員からのものだ。簡単な自己紹介文のあと、是非一度お会いしていただきたい、などと書いている。野村證券の新入社員研修で指導されるのだろうか。最近は他の会社の新入社員からも届くようになったこの野村恒例の悪習、なんとかならないのか。下手な毛筆文字で一所懸命に自己アピールを書き、その封書が先方に届いたころに電話をする。私はこの野村証券の新入社員たちが可哀そうでならない。自分の息子、娘にはそんな仕事をさせたくはない。しかしそれも立派な社会人となるための最初のハードルなのだろうか?◆名案を思いついた。野村證券のどこかの窓口と付き合いを始めればもうこのような毛筆の手紙を受け取ることはなくなるのでは・・。私が心を痛めることはなくなる。知らない私に向かって慣れない筆を持つる若者を何人か救えるような気持になった。そうして野村證券の新橋支店との付き合いを始めた。2年近く前のことだ。担当のF君は絵に描いたような好青年。誠実で爽やかで一所懸命なF君に私は協力したくなった。きっと他の支店の新入社員たちもF君同様に頑張っているのだろう。私はF君と、その他の若者を少し助けることができたかな・・・などと錯覚をしていた。◆私の目論見と異なり、野村證券からの案内は一向に減らない。「野村証券以外の証券会社は繋がないで」と秘書にお願いしているが毎日複数の野村證券から電話がある。「野村證券さんです」と回ってきた電話に出てみると「野村證券〇〇支店の△△と申します。JR九州が上場するのですがそのご案内の電話です。」などと話し始める。私はうんざりする。◆大野村證券! それくらいの顧客情報共有管理はできないのか!こっちの身になって考えてみろ! F君に文句を言ったが昨日もまた野村證券から電話が2本あった。
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◎2016年09月27日 ---- ボス ◎
- コミュニケーション能力のない部下たち
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「社長にお声掛けするのを忘れていました。今日、〇〇さんの歓迎会をするのですが、社長も来られますか?」と聞かれた。大切な中途採用者〇〇クンの歓迎会だ、参加しないわけにはいかない。だが、その聞き方はなんだ! ◆「(歓迎会に)社長も来られますか?」などという聞き方を、いい大人がしてくる。社会人としてどのような教育を受けてきたのか不思議でならない。情けない。なぜ「(ご都合が付くようでしたら)社長も是非、参加してください」と言えない? ◆「私は社員たちに嫌われているのだろうか?」「社員たちは歓迎会は社長抜きでのびのびとやりたいのだろうか?」・・・そんなことを考えた。そうかもしれない。きっとそうなのだろう。それにしても、だ。言葉使い、コミュニケーションの常識というものに欠けている。「(歓迎会に)社長も来られますか?」は敬語のようで実は全く尊敬の気持ちが伝わらない。◆私は返答に困った。一瞬の躊躇のあと「ああ、参加するよ」と答えた。◆コミュニケーション能力に欠ける部下が多い。教育し直さなければ・・・。社長の私に対してこのような配慮に欠ける言葉を平気で使って気付かない、ということはきっとお客様にも同様な不愉快な思いをさせているのではないのだろうか?心配だ。
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◎2016年09月27日 ---- ボス ◎
- 「土盛りをしなかった問題」っておかしくないか?
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築地市場を豊洲に移転する工事において、いつのまにか当初予定と異なる工法で工事が行われていた。東京都民としても日本国民としても大いに関心、興味のある事件だ。先日もこの欄で書いたが、この事件に関するマスコミの報道姿勢がおかしい。私が理解するに、問題は「いつのまにか当初予定と異なる工法で工事が行われたこと」であるのだがマスコミはこれを「盛土が行われなかった問題」として取り上げる。土木の専門家にはコメントを求めず、タレントや素人議員やせいぜい建築エコノミストらに意見をきいて「けしからん」と言うばかり。まるで「盛土をすれば安全だったのに、コンクリートじゃ不安全だ!」と決めつけている。◆前回も書いたが「2.5mの盛土」よりも「コンクリートの箱(専門用語ではボックスカルバート)」の方が安全であると私は思っている。是非、土木の専門家の意見を聞きたい。◆いまマスコミから情報を仕入れているほとんどの国民は「盛土をすれば安全だったのに、コンクリートじゃ不安全だ!」と間違えた意識を持っている。大学で土木を学んだ連中でも、自分のアタマで考えないことに慣れてしまったヤツはマスコミの報じるままに「けしからん」と怒る。◆もう一度言う。「盛土をすれば安全だったのに、コンクリートじゃ不安全だ!」などということは決してない。おそらく盛土よりもコンクリートのボックスカルバートのほうがカネがかかる。誰かの利害関係がありコンクリートのほうが好都合なヤツがいたのだろう。◆問題は①「なぜ、誰が、土盛りじゃなくてカネのかかるコンクリート工法にしたのか」ということ。もう一つは②「なぜ完全なボックスカルバートにしなかったのか?」ということ。土木の知識が少々ある私は②の問題に興味がある。◆くどいが、念を押しておく。「盛土なら安全で、ボックスカルバートは不安全」などということはない。
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◎2016年09月26日 ---- ボス ◎
- 金メダルが異常に少ない
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リオ・オリンピックの後(8月23日)に、この欄で、我が国の獲得メダルの数の異常さに触れた。確率的には金銀銅はほぼ同数になるはずなのだが、最近の我が国は金メダルが少なく銅メダルが異常に多いと書いた。金銀銅のメダル数は、50年前の東京、続くメキシコ、その次のミュンヘンではそれぞれ「16・5・8」、「11・7・7」、「13・8・8」だったが、これが半世紀経ちロンドン五輪では「7・14・17」と金が激減、リオでは「12・8・21」となった。◆リオ・パラリンピックのメダル数を報じる番組を見て私はさらに驚いた。金銀銅のメダル数は「0・10・14」だったのだ。数学的に見てもこれは異常だ。「明らかになんらかの原因がある」とみるべき状況なのに、マスコミは話題にすらしない。「すごいメダルラッシュです」とか「4年後の東京五輪・パラリンピックもさらに期待できますね」などと寝ぼけたことを言っている。テレビでも、ラジオでも、新聞でも、雑誌でも「この金メダルの少なさは異常だ!」と言う者に出会わない。「おかしい」ことを「おかしい」と気付かないノー天気な日本人ばかりになっている。
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◎2016年09月23日 ---- ボス ◎
- 情けない!
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社内の幹部会で、新しく入ってくる派遣社員さんへの対応に関して私が発言した。彼女たちは「派遣さん」であり「新人さん」なので最初は勝手が分からず戸惑っているだろう。優しく声をかけて和やかなムードを作ってあげることが大切だ。雑談でいいんだ。「仕事中ですから」と、黙って机に向かってることが良いとは限らないよ。チームプレーをするからにはお互いの信頼感や、なんでも相談できるムード作りが大切なんだ。・・・・そういうことを幹部に伝えた。それに対して幹部の一人、Nクンが発言した。「私も中途入社で入ってきたときに先輩たちから『昼飯いこうよ』と誘われて一緒に食べに行ってました。すぐに打ち解けることができました。新人さんをなるべく昼飯に誘ってあげるようにしませんか? Nクンなかなか良いことを言う。 先輩が新人を昼飯に誘うって、「うん、いいじゃないか!」私は思った。だが最近の若い人たちは「せめて昼飯くらいは一人にさせてよ」という傾向が強いと聞く。さあ、どうしたものか、難しい。◆「とにかく声を掛けて良いムードを作ってあげるようにしましょう」・・そういうことで次の話題に移ろうとした。そのときに別の幹部Eクンが発言した。「キノシタさん、社長室から出てきたときによくIさんに話しかけるじゃないですか。IさんがいないとOさんに。あれはあんまりよくないです。できればあんまり話しかけないように気を付けてもらいたいのですが・・・」 私はカチンときた。セクハラしている訳でもない(つもりだ)し、いつも和やかに話しているつもりだ。「話しかけるのをやめてくれ」などと言われる筋合いはない。いまみんなに「話しかけろ!」と言ったばかりなのに・・? まして私は社長だ。 だが私は我慢してEクンの続きの言葉を待った。「Iさんにばかり話しかけて、なんか贔屓(ひいき)しているように見られます」・・・この小学生みたいな発言に対し私は「ああ情けない。これがわが社の幹部の発言か」と落胆した。Iさんの席が私の部屋に最も近いし Iさんの年齢は女性社員の中では最も私に近い(失礼!)。続いてOさんの席は私の席に二番目に近く年齢も二番目に近い。話しかけやすいから、ついついこの二人に話しかける。まさか「贔屓しているように見える」などとの発言が幹部社員から出るとは!◆ところがE君の発言に対し、他の幹部もなにも言わない。私は再度驚いた。そして答えた。「そうか、なるべく(話しかけないように)注意するよ」◆私がなぜ驚き落胆したのか、だれも幹部は気づかないのか? 「違いますよEさん。それを言うのなら 『社長、IさんやOさんに話しかけると同様に もっと新しい派遣さんなどにも話しかけてください』ということでしょ!」 となぜ言わない? ◆正直言って私は不安になった。実はIさんやOさんが私から話しかけられるのを嫌がっており、EクンはIさんやOさんの気持ちを私に、失礼がないようにやんわりと伝えたのだろうか?しばらくは、仕事のこと以外はあまり女性社員に話しかけないようにしよう。◆私が指導したかった方向とまるで逆の方向に会社が進んでいっているようで寂しい。若い世代はこうなのか?
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◎2016年09月20日 ---- ボス ◎
- 下手なマスコミ報道
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築地市場の移転先である豊洲市場の工事に関して、連日マスコミが訳のわからない報道を続けている。私はまた今回も「コメンテーターってアホばっかりだな」とテレビを見ながらつぶやいている。彼らは「何が問題なのか」をはっきりさせないままに「誰が悪いのか」を探そうとしている。◆豊洲市場建設予定地の地下からは環境基準をはるかに超えるベンゼンやシアン化合物などの有毒化学物質が検出されていた。そこで都は建物建設の前に有害土壌対策工事から始めることになった。①既存土壌を厚さ2m分、すべてすき取る。 ② 2mすき取ったあと、さらに有害物質が含まれている土壌がないかを調べ、有害物質が検出された部分はさらに深く掘って撤去。 ③地表面から有害物質が検出されなくなったところで元々の地盤高さまで安全な土を入れる ④さらに、元々の地盤よりも2.5m高くなるまで盛土する。 ⑤元々の地盤よりも2.5m高くなったところに建物を建てる。 この5段階で進める予定だった。◆ ③の段階で地表から最低でも2m分は安全な土が大手いることになる。これで十分に安全だが、さらに安全をみて④の工事を入れた。 ところが④工事には予想以上のカネがかかりそうだ。土木工事の知識のない当時の石原都知事は誰に聞いたか知らないが「2.5m高くするのは別に盛土じゃなくてもいいんじゃないのか? コンクリートで空洞の箱を作る手だってあるじゃないか、検討してみろ」と言った。◆石原知事に言われて検討したが専門家会議や技術会議でこの案は却下された。ところが、却下されたにもかかわらず、コンクリートの箱に近い形のものが採用されて施工されている。しかも完全なコンクリートの箱ではなく床部分にはコンクリートが打設されておらず、地下から水が浸透しているようだ。◆マスコミは「誰が悪いのか」を探そうと、ああでもない、こうでもない、と言って都民の不満と不安をあおる。バカじゃないの?◆まず専門家会議と技術会議ではなぜ「コンクリートの箱」案を却下したのか。「コストが高くなるから」なのか「工期が長くなるから」なのか或いは「安全面が保証できないから」なのか? 多少の土木知識のある私には少なくとも「安全面の保証ができないから」という理由はないと思われる。 素人の皆さんだって分かるだろう。どこかから土を運んでき2.5m高くするのと、コンクリートの箱を作って2.5m高くするのは同等に安全だろう。いや地下水の浸透がない分、コンクリートの箱の方が安全だ。だから「コンクリートの箱」案が否決されたのは安全面からでなくコストの面からなのだろう。「コストが高くなるからダメ」と秘訣されたものがいつのまにか、その高コストで作られてしまった。これはおかしい。まずマスコミはそこを整理して報道しなければならない。それで犯人捜しをするのなら私も応援する。◆「土でやるべきところをコンクリートでかさ上げしている。とんでもない。これで本当に安全なのか? 誰が悪いんだ?」・・・と状況を正確に報じることをせず、ただただ都民国民の不安を煽り視聴率を上げることに腐心している。マスコミがおかしい。
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◎2016年09月15日 ---- ボス ◎
- おかしな都議会
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築地市場の移転先となる豊洲市場の主要施設下で、東京都が土壌汚染対策に実施したとしていた4・5メートルの盛り土が行われていなかったことが、ここにきて大きな問題になっている。今朝までの報道では「悪いのは東京都の幹部職員」であり「都知事や都議会は騙されていた、あるいは知らされていなかった」ということになっている。石原元都知事をはじめ議会議員連中が立腹したり不審がっている姿がニュースに映し出されている。おかしくないか???!!! おかしいよ! ◆「悪いのは都の職員です。我々はなーんも知らされていませんでした」で通る話なのか? じゃあなんで、その誰も知らなかった話が小池都知事になった途端に表に出るのか? 実はみんな知っていたのだろう。知っていて、「知らないこと、聞いていないこと」にしていたのだろう。◆確かに正式ルートでは「このようにしますのでご承認を」と上がってこなかった。それでも誰かが「盛り土をしてないじゃないか!」と叫んでいた。その声を聴かなかった。聞こえないフリをしていた。小池知事だけそこに耳を傾けた。都議会の連中が慌てて動きだした。◆日本中にこのような「臭いものに蓋をする議員」「臭そうなものは臭いを嗅がない知事」がいっぱい、いっぱい居そうですね。
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◎2016年09月13日 ---- ボス ◎
- コピー
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小学校の高学年であった私はまだ「コピーライター」という言葉を知らなかった。雨の降る日曜日の夕方だった。中学生の姉から「コピーライターごっこ」を誘われた。いや、当時は「コピーライターごっこ」とは言ってなかった。おそらく「コピー」という言葉すら知らなかった頃だ。「コマーシャルなんかで流れるかっこいいフレーズ作らん?」そんな誘われ方だったのだろう。中学の美術部に所属していた姉がスケッチブックを持ってきた。◆その頃ブリジストンのテレビCMで「先んずれば人を制す」というコピーが流れていて、意味は知らないのだがなぜか「かっこいい!」と思っていたことを覚えている。そんな既存の、テレビで流れているCMコピーをいくつか姉がスケッチブックに書き出したあと「あんたも作って」と言った。二人で交互に「かっこいい」と思うコピーを出し合った。それを姉が2B鉛筆でスケッチブックに乱雑に書き付けていった。縦に書いたり、横に書いたり、あるいは斜めに書いたり、大きく書いたり小さく書いたりした。なかなかかっこよくページが埋まっていった。何度目かの私の順番になった。私は「ドロンとドヌーブ」と言った。最も人気のある男女の映画俳優アラン・ドロンとカトリーヌ・ドヌーブの名前を挙げたのだ。姉が大声を出した。「『ドロンとドヌーブ』? うん、それいい! すごくかっこいいね! あんたセンスあるわ!」 そしてスケッチブックの右上のほうに斜めに大きく太く『ドロンとドヌーブ』と書いてくれた。そのあともしばらくその知的遊び(?)は続いたが結局「やっぱり『ドロンとドヌーブ』が最高やね」ということで終わった。◆それから10年近く経ち、私は大学生になっていた。ホンダが新しく出すクルマのネーミングを募集していた。小型の兄弟車種として2車種のネーミングの募集だった。(シビックに続く名前だったのかもしれない?・・・) ヒマな大学生だった私は挑戦しようと思った。そして素晴らしいネーミングを思いついた。『カンマ』と『ピリオド』・・・小型車にピッタリ。兄弟車種にピッタリ。私は自信があった。仲の良い後輩、榎クンに話した。ところが榎クンは覚めていた。「キノシタさん、『ピリオド』っちゃあ『もう、おしまい』っちゅうことですよね。クルマの名前にはふさわしくないと思いますよ、僕は」。その言葉を聞いて私は応募することを止めた。◆「ドロンとドヌーブ」、「『カンマ』と『ピリオド』」 昔々 私が思いついたコピーとネーミング。40年以上たった今でも忘れない。それらのデキの良し悪しはともかく、あのころ想像力を磨くゲームをしていたことが今の仕事に生きていることは間違いない。
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◎2016年09月12日 ---- ボス ◎
- 長靴を忘れた復興政務官
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台風10号の豪雨被害の視察に、岩手県岩泉町を訪れた務台俊介・復興政務官が、政府職員におんぶされて被災現場の水たまりを渡っている姿がニュースで流れた。務台氏は12日、記者団の取材に対して「不適切だったと猛省している」と陳謝した。◆ これに関して民進党の安住淳国対委員長が「災害地に視察に行くとき、革靴を履いていく愚かな国会議員は本来いない。誤解を与えてけしからん話だ」と述べ、非難した。安住氏は、被災地視察に訪れた務台氏の姿勢に関し「大名行列じゃないんだから」と皮肉った。また菅義偉官房長官も記者会見で、務台氏に「緊張感をもって引き続き職務にあたるよう指示した」と明かし、「被災地に出向くのに、長靴を用意していくのは当然のこと。被災地や被災者の心情に配慮に欠けた行為だったと思う」と述べた。◆「そんなに大騒ぎすることか!」と私は思う。まず悪かったのは「職員におんぶされたこと」なのか「長靴を持っていかなかったこと」なのか。長靴を持って行くのを忘れても、革靴のまま水たまりに入っていけば問題にはならなかっただろう。であるなら避難されることは「長靴を忘れたこと」ではなく「(偉そうに)おんぶされたこと」なのか? もし務台氏が「オレ、長靴持って来なかったからおんぶしてくれよ」と高圧的であったのならともかく、私にはそのようにも見えなかった。なごやかなムードに見えた。務台氏が「長靴わすれちゃった、困ったなあ」と言ったら「私がおんぶしますよ」と職員が言って出た。そんな感じじゃなかろうか。確かに「かっこ悪い絵」ではあったし、私も務台氏のことを「冴えない男」と思ったが、こんな些細なことで鬼の首を取ったような騒ぎ方をする民進党のほうがよほど心配だ。◆務台氏は今後しばらくは「長靴を忘れた政務官」と言われ続けるのだろう。長靴の用意をすることまで政務官の仕事なのか。政務官も大変だ。
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◎2016年09月12日 ---- ボス ◎
- コミュニケーション能力
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今年もテレビで「全国高等学校クイズ選手権」を楽しく観た。かつては「アメリカ横断ウルトラクイズ」と呼ばれていた。同じ高校に通う生徒が二人一組でクイズに挑戦する。おそらく予選には数千人がエントリーするのだろう。国内予選に勝ち残った数組が、アメリカ大陸を西から東へと横断しながらさらにクイズを続ける。負けたらそこで「クイズの旅終了」となる。◆優秀な高校生の知識の深さには毎年驚かされる。驚かされるのは彼らの知識量だけではない。国内予選を勝ち残り米国に渡る者たちはみな爽やかな、高校生らしい人間的な魅力も持っている。それぞれに謙虚で、同僚と励ましあって頑張っていく。クイズに勝ち残るには、もちろん知識が最大の武器ではあるが、知識だけでも勝ち上がることはできない。「実社会の縮図」といえば少し大げさではあるが、運やチームワークや好奇心の大切さなど教えられる。それらいろんな要素が絡んで、実力以上のものが発揮できたりできなかったり。◆ニューヨークまでたどり着き、最後数組が残っていた。ここで街を行く米国人の協力を得てクイズに答える問題になった。出題者は「コミュニケーション能力がないとクリアできません」と伝えた。各生徒に意気込みを聞いていたら、ある高校の生徒が「英語の成績では僕らのほうが上ですから大丈夫です」と答えた。それを聞いて私は「あっ、こいつら負けちゃうな」と直感的に思った。「コミュニケーション能力=英語力」と錯覚している者がとても多い。そうではない。英語はコミュニケーションのツールの一つではあるが決して「コミュニケーション能力=英語力」ではないのだ。◆私の予想通り、「英語の成績では僕らのほうが上」と言った高校はそこで脱落した。◆テレビ番組の話ばかりで申し訳ないが、ぜひ一度「出川イングリッシュ」を観てもらいたい。中学生レベルの英語力もない出川哲郎さんが、笑顔とジェスチャーと厚かましさで米国人とコミュニケーションを取っていく。私はこの番組で出川さんのファンになった。
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