2017年11月の記事一覧
◎2017年11月28日 ---- ボス ◎
- リーダー不在・・・合議制の欠点
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「トヨタ」には大株主創業家の「豊田家」があり「ホンダ」にも「本田家」がある。「ニッサン」には「日産家」がなかった。「骨」「核」あるいは「御目付」となるしっかりしたものがなかった「ニッサン」は合議制で物事を進めるほかなく、やがて「トヨタ」や「ホンダ」に対抗できなくなり屈辱的に技術力でははるかに劣る「ルノー」に身売りするハメになった。経営に関しては一枚上の「ルノー」はゴーンという「骨」「核」を「ニッサン」に送り込んだ。あっという間に「ニッサン」の業績は回復した。◆私は「合議制で物事を進める組織」よりも「強い賢いリーダーに引っ張られる組織」の方が強いと確信している。現代社会は素早い対応が迫られる。合議制では対応できない。◆ロシアはプーチンが引っ張り、中国は習近平が指導する。強い賢いリーダーを持った国は成長する。◆リーダーがいなければ組織はつぶれる。リーダーが多いと「船は山に登る」◆私が口を出さなくなると我が社では会議が増えた。中学校の生徒会のような会議が増えた。これではいけない。
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◎2017年11月27日 ---- ボス ◎
- 諦め
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この週末、恥を忍んで、友人や知人など10人以上に聞いてみた。皆が口を揃えた。「えっ? 勤務時間中に? その分残業になれば残業代もらえるの?」「信じられない! キノシタさん、ちょっと真面目に対処しないと大変なことになるんじゃないの?」「キノシタさん、甘すぎたんじゃない?」「えー、そんな会社あるんだ。私、入りたいなあ」「キノシタさんも大変だね。で、キノシタさん以外は誰もそのこと注意しないの?」 などなど・・・◆先週、金曜日、誰かが会議室を利用していた。「何の会議してるの?」 室外にいた職員に聞いた。「あっ、多分、今年の忘年会の打ち合わせです」 「忘年会の会議?」私は疑問を感じた。その会議はなんと1時間半も続いた。会議が終わったあと私はその責任者に聞いた。一回につき1時間から1時間半の「忘年会準備会」、今日で4回目か5回目だという。「怒り」と「落胆」が交互に私を襲った。◆中学校の生徒会のノリで生徒会長の指示するまま担当の生徒会委員たちはマジメに宿題をやっていたのだろう。6人の中の誰一人も「私たち、社会人だよね、勤務時間中にこんなことやってていいの?」と発言をしなかった。◆そうとう厳しい。我が社は、寒く長い冬になりそうだ。
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◎2017年11月24日 ---- ボス ◎
- 礼儀・マナー
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タクシーに乗っていて目的地が近づくと私はメーターを確認し支払うカネを準備する。そして運転手さんに「後ろの車の迷惑にならないよう、停めやすいところで停めてください」と伝える。荷物を持ち、すぐに降りられるように準備する。釣銭と領収書をもらったらそれを手に握ったままさっさと降りる。車の中で領収書を財布にしまったりはしない。運転手さんを早く解放してあげれば彼はそれだけ売り上げを上げることができる。交通渋滞も起こらない。◆行列ができる食堂に入ることがある。行列ができているのだから食事が済めばさっさと出るべきだろう。「オレは客なんだ。カネを払っているんだ。ゆっくり茶を飲む権利はあるよな」って感じのアタマと意地の悪そうなヤツを見ると腹が立つ。◆JR「みどりの窓口」はいつも行列ができている。カネを払ってチケットを受け取ったら私はすぐに横にずれ、窓口を次の客のために開ける。そうしておいてお釣りとチケットを財布にしまう。バカな客は窓口に立ったままゆっくりと財布にしまっている。◆最近は乗用カートで移動するゴルフが増えた。前の組と間を開けないように、最後にティーショットを打った人はクラブを持ったままカートに乗り込むのが常識。それが気配り。マナー。ところが3人がカートに乗って待っているのにゆっくりとクラブをバッグにしまうヤツが多い。なぜ、次のホールに着いてからバッグにしまおうと思わないのか私は不思議でならない。◆ほんのちょっとした気遣いでみんなが楽しくなる。ほんのちょっとした気配りができないと不必要な誤解が生まれやがてそれが諍い(いさかい)につながる。◆礼儀・マナー・気配り・・・みんなでもっと勉強したい。
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◎2017年11月22日 ---- ボス ◎
- 変態も可哀そう
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某参議院議員の息子が強制わいせつの疑いで逮捕された。路上で小学校低学年の女児の体を触ったという。「とんでもない話だ!」「厳罰に処せ!」というのは簡単だし私もそう思ってもいる。だが、このような事件の報道に接するたび私は自分にそのような欲求や性癖がないことに安堵する。◆コンビニで「これ欲しいな。誰も見てないな。万引きしちゃおうかな」となる気持ちは理解できる。その気持ちは理性で押さえなければならない。女子の更衣室を「覗いてみたいな。今なら誰にもバレずに覗けそうだ。覗いちゃおうかな」という気持ちもわかる。それも理性で押さえなければならない。満員電車で魅力的な女性と体が密着する。「触ってみたいな」という気持ちも分かる。もちろんそれも理性で押さえなければならない。だが小学校低学年の女児の体を触りたいという欲求を持つ男の気持ちは全く理解できない。「理性で押さえるべきだ」というのは理論としては正しい。だが自分にはそのような欲求がない人が欲求を持つ人に対し「理性で我慢すべきだ!」として裁き罰を与えるシステムはやむを得ないとは思いながらどこか引っかかるものがある。◆性同一性障害の方々の気持ちも私には理解できない。彼らには人に言えない特殊な欲求があったのだろう。今は世間が性同一性障害に理解を示すようになったが、30年前、50年前、100年前にも同じ障害に悩む者も多かったろう。「変態」と蔑まれていたのかもしれない。◆幼児に対してに性的な興味を抱く者をただの「変態」と決めつけて「理性で押さえろ! できなければ厳罰だ」で済ませておいてはいけない気がする。人に言えない妙な欲求を持って生まれた人たちに対し「変態!」の一言で片づけていたのでは不幸な犯罪とその犠牲者は減ることはないだろう。◆どうしても理性で押さえることができずに女児の体を触ってしまった変態者が少し可哀そうにも思える。(被害にあわれた女児やその親御様にとっては私のこのような発言は不愉快極まりないことであろう。申し訳なく思う。)
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◎2017年11月21日 ---- ボス ◎
- 台湾の「ねじれビル」
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4か月ぶりに台湾へ行ってきた。台湾の方はみな親切で行儀が良い。特に我々日本人には優しく接してくれるように感じる。電車でもチケット売り場でもきちんと列を作り順番を待つ。この国の人々はタイと同じくらい素敵な微笑みを絶やさない。列を作って電車を待っていると傍若無人な一団がやってきて、列など関係ないという風に電車に乗り込んだ。中国人観光客だった。これではいくら中国が「一つの国だ!」と叫んでも台湾の方々は「一緒になるなんてまっぴらよ!」と言うのだろうな、などと考えていた。◆町を走る車、道を歩く人々の服装、高級なものはほとんどない。粗末な服装で、質素なものを食べ、それでも元気で明るく微笑みを絶やさず、台湾の方々は平均的には我々日本人より生活を楽しんでいるように感じる。幸せ度ではきっと台湾のほうが上なのだろう。◆車や人々の服装や食べ物は質素でも、101階建ての「タイペイ101ビル」をはじめとする魅力的な建築物では日本を圧倒する。私は常々、大小のマッチ箱を並べただけのような最近の日本のビルを嘆いているが、台湾でも中国でも韓国でもベトナムでもタイでも、素敵なデザインのビルがどんどんできている。
◆「タイペイ101」の展望台から見下ろすと、ぐにゅっと捻じったようなビルが見えた。素晴らしい。「無難」なことが一番と考える覇気のない今のわが国の建築屋さんたちにはアイデアさえ思いつかないだろう。このビルを見ても感嘆の声を上げることもせず否定ばかりを考える。「無駄だ」「危険じゃないか」「いびつだ」「生活しにくいぞ」・・日本の建築屋はマッチ箱しかつくることができない。◆あー、情けない。
◆(画像をクリックしてみてください)... 続きを読む
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◎2017年11月20日 ---- ボス ◎
- 「歴史は繰り返す」のウソ
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新卒で入った建設会社に6年間勤務したあと辞めた。昭和から平成へと変わっていく頃だ。世の中にはまだ「バブル景気」という言葉は無かった。バブルがはじけて初めて「バブル景気」という言葉が登場する。◆株と土地の価格が徐々に下がり始めた頃、私の回りにはいわゆる「バブル紳士」が多かった。「バブル成金」とも言う。株や土地がジワジワと下がり続けても彼らは笑顔で私に講釈を垂れていた。「キノシタ君ねえ、歴史は繰り返すんだよ。昔から10年に一度くらい株も土地も暴落したんだよ。それでもそこを過ぎたら必ずまた値を戻すんだよ」と。彼らの示す株価や不動産価格のグラフは確かに何度か急降下しその後上昇していた。とは言っても戦後の統計資料で、3回か4回か繰り返しただけのことだった。「4回繰り返したのだから5回目も同じ」とは言えないでしょう、と私は彼らに反論したが彼らは皆、私のことを憐み(あわれみ)の目で見ていた。◆あれから30年が経った。私に「歴史は繰り返す」と語っていた人の中の数人がその後、自殺した。バブルに踊った紳士、バブルで財をなした成金の方々の中で今も幸せに暮らしている人は何割いるのだろうか?◆私は学者が「歴史は繰り返す」という言葉を使うたびにその学者には「×」を付けるようにしている。
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◎2017年11月13日 ---- ボス ◎
- 婉曲な言い回し
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娘と一緒に時々外食をする。先々週の土曜日の朝もそうだった。◆私は休日も普段と同じ時刻に起床する。家人たちは普段よりは2時間近くゆっくり起きてくる。家族が起きだしてくるまでの2時間はとても長く感じる。三連休の中日(なかび)の土曜日、私はゴルフの予定もなく暇だった。そこでその前日の金曜日の夜、翌日の朝食を一緒にしようと娘・息子を誘っていた。断られるかと思ったが意外と二人とも「いいね! 父さんのおごりだよね?」と乗ってきた。◆土曜日の朝、娘・息子は約束通り7時前には外出の準備を終えていた。広尾の坂を三人で下りながら最近の彼らの仕事の話を聞く。なかなか頑張っているようだ。◆7時から開いている「サワムラ」に入る。数種類あるここのモーニングセットはどれも美味しいと評判だ。娘は「フレンチトーストセット」息子は「チーズオムレツセット」を頼んだ。私は「ホットドッグセット」。楽しい会話が弾んだ。娘が、息子の食べるオムレツを見て「それ、美味しい?」と聞いた。息子は「旨いよ。食べる?」と言いながら自分の皿を姉の方にずらした。娘は嬉しそうに弟のプレートにフォークを向けた。◆「姉ちゃんは巧いよね。『ちょっと頂戴』と言わずに『それ、美味しい?』って聞いてくるものね。自分から『食べさせて』と言わずに相手に『どうぞ』って言わせるもんね」と感心している。・・確かにそうだ。娘は巧い。その娘の巧みな会話術に気付く息子も成長した。◆息子・娘との有意義な楽しい時間を過ごしながら、彼らの成長を確認した。なかでも娘の「婉曲な言い回し」をとても可愛く思った。彼女のコミュニケーション能力に〇を付けた。
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◎2017年11月09日 ---- ボス ◎
- 難しい判断
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「あなたが鉄道のポイントの切り替えマンだったとしよう。あなたがポイント脇に立っているとブレーキの壊れた暴走列車が走ってきた。このままだと線路の補修作業をしている5人の作業員が間違いなく跳ねれられてしまう。あなたは彼らを救うためポイントを切り替えようとレバーを握った。ところが切り替えた場合、そちらにも作業をしている老人が1人いた。あなたはどうする?」という問題がある。◆何もしなければ5人が死ぬ。あなたがレバーを引けばその5人は助かるが別の1人の老人が死んでしまう。・・・私なら「どうするだろうか」考えてみた。「どうすべきか」を考えてみた。◆「どうすべきか」・・・レバーを引いて5人を助けるべきだろう。老人は死んでしまうが。「どうするか」・・・きっと私は(老人を殺してしまう)レバーを引く勇気がなく、5人を見殺しにしてしまうだろう。◆なぜ私はレバーを引けないのか? 今の日本では「レバーを引くべき」との教育が全くなされていないから。もしレバーを引いたとして「5人を救った英雄」になるよりも「老人を殺した犯罪者」扱いされる可能性が高いから。◆マスコミを中心にして「行動しないこと」は許され、「行動すること」をバッシングする風潮が高まっている気がする。これではいけない。
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