2018年10月の記事一覧

2018年10月30日 ---- ボス

アホかっ!1730億円

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学生時代、午前10時の開店から午後10時の閉店までずっとパチンコをしていたことがある。同じく午前10時の開店から深夜12時過ぎまで雀荘で過ごしたことも一度や二度ではない。ギャンブルの楽しさを知らないわけではない。しかし・・・◆アメリカの宝くじでこれまでの最高賞金1730億円が出たとの報道があった。「あたり」が出ずに数週間繰り越し、賞金額が膨れ上がったそうだ。このニュースに触れ、私は腹立たしくなった。◆あの才能に恵まれたタイガーウッズやマイケルジョーダンが血のにじむような努力をして世界のスーパースターになっても生涯収入は恐らくこの1730億円には達しないだろう。それが何の努力もしないで適当な数字を並べただけで偶然当たった人間に1730憶円だって。「ふざけるなっ!」と思うのは私だけではないだろう。しかし残念ながらテレビからは「うらやましい」という声しか聞こえてこなかった。これでいいのだろうか?◆なんの努力もしない、ただ運が良かったというだけの普通の人間が1730憶円もの大金を手にして果たして幸せになれるのだろうか?10億円当たった人と100億円当たった人、1000憶円当たった人で幸せ度に差があるのだろうか?◆どう考えても1730億円もの当選金を一人の人間に渡すことによって誰かが幸せになるとは思えない。せいぜい10億円渡して残りの1720億円を社会的に有効に利用した方が絶対にいい。◆私個人的には、宝くじの最高受取額はその人の前年の年収の100倍程度を上限にすべきだと思っている。インチキして過少申告しているヤツは受取額が少なくなる。

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2018年10月29日 ---- ボス

「カネ貸して!」

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中学生時代に一年間だけ同じクラスになったことのあるA君から電話があった。「モトミ?久しぶり!」から始まった。私は同窓会の幹事などをやっているのでその関係の電話かと思ったが違った。「オレも東京で頑張ってるんやけど近いうちにメシでもどう?」と誘われた。断る理由もなかったし、懐かしくもあった。「そうやね、じゃあみんなに声かけようか?」私が答えると「みんなが来るとうるさくなるし、今回は二人でどうかな?」と言う。「ああ、それでもいいよ」と答える。「早い方がいいな。オレは夜はずっと空いてるよ。場所はモトミにまかせていい?」と言うので私は「じゃあ明後日、銀座の〇〇でいい?」と聞いた。「おっ、モトミの会社の近所かい? じゃあモトミの奢りってことやね?」と言う。そう高い店でもなかったので「うん、ごちそうしますよ」と電話を切った。◆銀座の居酒屋に現れたA君は元気そうだった。中学校卒業してからはたまに同窓会で会う程度、それほど親しいわけではなかったが子供時代の友人はやはり懐かしい。昔話は楽しい。二時間程度飲んで別れた。◆それから三日後、A君からまた電話があった。「この間は楽しかったなあ。ごちそうさまでした。ところで今日はモトミに相談っちゅうかお願いがあるんよ」と切り出してきた。どうしても早急に100万円が必要ということだった。「なんだ、そういうことだったのか」と私は思った。この「カネ貸して」の布石を打つために先日の「一杯どう?」があったのか。私は寂しくなったがA君を不憫にも感じた。貸せない額ではない。A君と共通の友人の顔が浮かんだ。「じゃあ、今回限りって言うことでね。返済はいつになるの?」確認して私は彼の口座に100万円を振り込んだ。◆4か月後、A君から100万円が返済された。私は彼にメールを送った。「本日、100万円の返済を確認いたしました。いろいろと大変だとは思いますが、こういう付き合いは今回限りにしましょう」と。その後、彼からは電話もメールも来なかった。3年前の話である。◆あれから3年経った。A君から電話があった。「オレ、ちょっとカラダを壊しててな」と始まった。「今はもう元気になったんよ。仕事も順調よ」と言ったあとで「悪いんやけど、またカネ貸してもらえんかなあ?」と予想通りの言葉。3年間、音沙汰無くてよく「また貸して」などと言えるな、と思った。「そういうのはもうやめようや、悪いけど」私は断った。◆カネを貸すのもイヤだが、無心を断るのもイヤなものだ。寂しくなった。故郷が少しずつ遠くなる。

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2018年10月26日 ---- ボス

KYBおそまつ

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秋葉原はAKB,博多はHKT,難波はNMB,栄はSKE・・・若い女性のユニット名。これと同様のノリで社名を変更したのだろうか?◆立派な「カヤバ工業株式会社」という名前があるのに訳の分からない「KYB株式会社」に変えた。「ブランドイメージをより強固なものにする目的で」の変更だと発表された。よその会社の社名変更なんてどうでもいいのだが当時私はこの軽いノリに違和感を覚えた。その商号変更で「ブランドイメージが強固になるの?」と感じたのだ。◆先日、そのKYBの大不祥事が発覚した。道徳観のない大企業は多い。国を挙げて気を引き締めるべきだと思う。わが社は「道徳」を最も大切にしたい。

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2018年10月25日 ---- ボス

変な日本語

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テレビをザッピングしていたらある番組で膝痛の対策などを取り上げていた。最近ゴルフをするたびに膝の痛みに悩まされるようになってきている私は興味がありその番組にとどまり眺めていた。大学の先生なのかどこかの医者なのか或いは医薬品会社の男なのか分からないが膝痛の解説が始まった。◆「膝の故障というのは高齢者にとっては生活の質、要するにクオリティオブライフに大きく影響してきますので・・・」賢そうな顔をして訳の分からない日本語を話す。私は「こんな男の話を聞いても騙されるだけだ」と思ってチャンネルを替えた。「・・・生活の質、要するにクオリティオブライフ・・・」どういうこっちゃ?なにが「要するに」なのかさっぱり分からない。◆賢そうなフリをしたいがために訳の分からないカタカナ言葉をつかいたが

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2018年10月23日 ---- ボス

星の王子さま

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本屋で『星の王子さま』を初めて買ったのは小学生の頃だったろう。誰かの読書感想文に「読み返すたびに違った面白さを感じる」などと書いてあったので「オレもそろそろこの絵本を読んでおかないとまずいな」と思ったのであった。読み始めると面白くない。20ページくらいまでは頑張ったが結局そこで読むのをやめた。◆それ以降、同じことを5.6回繰り返した。「今度こそ読もう」と思って本屋で購入し20~30ページ読んでは終わる、ということを繰り返した。「何度読んでも面白くないこの絵本がどうしてこんなに人気があるのだろう。めげずに最後まで読むとすごく感動するのだろうか?」そう思うが何度チャレンジしても途中で投げ出していた。◆先日、名古屋へ日帰り出張があった。「ちょうどいい機会だ」私はカバンに『星の王子さま』を入れた。名古屋までの往復3時間あれば楽に読める分量だ。そして帰りの新幹線の中、私は50年ぶりにやっとこの絵本を読了した。そして思った。「これは子供が読んで面白い本ではないな。なぜあんなに人気があるのか不思議だな」。しばらく経ったらもう一度読み返してみよう。次回はまた別の感想を持つのだろうか。

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2018年10月18日 ---- ボス

すさまじいリーチ

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先週末、東京ヘリポートにある某社屋上で開かれたバーベキュー大会に招待された。我が社からは5人が参加した。パイロットや整備士、事務の方々や航空関係の役員の方も参加されていた。和やかなムードで楽しくお酒とお肉を楽しんだ。歓談が盛り上がってきたところでビンゴ大会が始まった。数字を読み上げること、10回目あたりから例によって「リーチ!」の声がかかる。私もめずらしく順調に開きダブルリーチとなった。そこからが長い。◆ふと隣を見ると当社の明るい営業マン、安クンがブツブツ言っている。「どうしたんだ?」私が訊くと「いっぱいリーチがかかっているのに最後の数字が来ないんです」とニコニコしながら答えた。「オレだってダブルリーチだぜ」というと「僕はそんなもんじゃありませんよ」と言って自分のカードを見せてくれた。(写真) なんとダブル、トリプルどころか8つもリーチがかかっている。それでも結局最後まで安くんが「ビンゴ!」と手を挙げることはなかった。残念。

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2018年10月18日 ---- ブログ

マナティ

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ここ10年で10回沖縄へ行った。仕事もあればゴルフ旅行もある。10回の沖縄訪問で6回「美ら海(ちゅらうみ)水族館」へ行った。実に美しい水族館。私は喫茶コーナに入り巨大な水槽のすぐ脇に席を取る。コーヒーを飲みながら、雄大に泳ぐマンタやジンベイザメをわくわくしながら眺める。マンタとジンベイザメとコーヒーを楽しんだら私は本館を出てマナティ館へと向かう。そして30分間近く、ぼーっとマナティを眺めている。癒される。「新橋の会社の近所にマナティ館があれば、疲れた時に立ち寄ってぼーっとマナティを眺めるのにな」そんなことを思っていた。◆昨日、待ち合わせで銀座の東急プラザに立ち寄った。なんとその東急プラザの2階に「マナティ館」がオープンしていた。私は嬉しくなって30分間もマナティを眺めていた。この「マナティ館」には残念ながら本物のマナティはいない。だが大きな水槽に数頭のマナティが優雅に泳いでいる。三菱電機がハイテクで作り出したマナティ。聞くと鳥羽水族館をイメージしているという。◆私と同じようにマナティを見て癒される人は意外と多いようだ。あと1か月くらいはやっているようだ。皆さんも是非、足を運んでハイテクのマナティと遊んで、癒してもらってみて欲しい。

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2018年10月16日 ---- ボス

スーツケース

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「そろそろ親に頼らない生活を始めようかと思うんだ」数か月前、息子が言い出した。「いいことだ、オレもキミに『そろそろ家を出たほうがいいじゃないか』と言おうと思ってたところだよ」私は笑顔で応えた。そうして9月の終わり息子は出て行った。◆「27年間お世話になりました。お礼に食事会をしましょう。もちろん僕の奢りです。都合の良い日を教えてください」息子からメールが届いた。私は「10月14日にしましょう。」と返信した。ちょうど都合がよかった。私は10月14日に彼を誘いだそうと思っていたところだったのだ。家族のだれにも教えなかったが10月14日は彼が産まれてちょうど10000日目の記念日だった。私は彼の給料では買うことができない少し高級なスーツケースをプレゼントした。出張に、プライベートに、大いに利用してもらいたい。スーツケースのキズと彼の経験は比例する。◆スーツケースを渡し、私は彼に一言注意した。「そのスーツケースをJALやANAで預けようとするとCAが『カバーをおかけしますか?』と聞いてくるだろうが『いえ、結構です』と答えろよ。キズがついたら困るようなスーツケースなんて人様に迷惑をかけるだけだ」。彼は素直にうなずいた。「ありがとう。お世話になりました。家は出ましたけどこれからもよろしくお願いします。僕もスーツケースにカバーをかけるようにお願いしているオッサンたちには腹立ってました」笑顔で頭をさげた。

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2018年10月15日 ---- ボス

海外から学ぶ

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ジュースの自動販売機の会社だったホシザキの社長が若いころ米国出張に行き、あちらの国では製氷機が使われていることを知った。「日本ではうちがやろう!」そう思って彼は熱心に勉強し日本製の製氷機を開発した。今では国内70%、世界25%の製氷機の製造会社になった。◆ユニチャームの前社長も若いころ米国出張に行き、あちらの女性がスーパーで生理用品を大量にカゴに放り込む姿を見て「やがて日本もこんな時代になる」と直感し生理用品の開発を急ぐ。当時我が国の女性たちは薬局でこっそりと生理用品を求めていたという。今ではユニチャームは日本でもアジアでも圧倒的なシェアを誇っている◆アメリカやヨーロッパにはいろいろなヒントが転がっている。同じものを見て「これは仕事に繋がる!」と気付く人とボーっと見ているだけの人がいる。◆当社の職員も毎年何度となく視察出張やビッグサイト等の展示会に出向く。「なにかヒントになるものはないか?」「どこかにチャンスを見いだせないか?」彼らは真剣にモノを見ているのだろうか。 とても気になる。残念ながら「これの開発を当社でやりましょう」という提案を社員から受けたことが一度もない。我が社には、好奇心や負けん気がそれほど強くなく「現状でいいや」とのお坊ちゃんが多いのだろうか◆ホシザキやユニチャームの、米国に学んだ商品開発の話を聞き、この話を社員たちに教えて彼らも奮起するよう促そう。そう考えていて、ふと思った。「そういえばオレだって米国出張時に、あちらの病院ヘリポートがアルミでできているのを知って『日本ではうちがやろう!』と思ったんだったな」と。

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2018年10月12日 ---- ボス

問題対応

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「Aに関しまして、このような問題があることが分りました。残念ながらAの受注は諦めます」担当者が報告に来る。「諦める前にその問題の解決方法を考えるのがキミの仕事だろ!考えろ!」私は叱る。翌日「一つ解決方法が見つかりました。これで行けそうです」担当者が報告に来る。その翌日、また彼が私の元にやってくる。「あの解決策にはこのような問題があるとのことで受け入れてもらえませんでした。残念ですがやはりAの受注は諦めます」悔しそうに話す。「一つの解決策がダメなら他の解決策を考えるのがキミの仕事だろ!考えろ!」翌日再度彼がやってくる。「今度の解決策なら大丈夫かもしれません。これを提案してみます」・・・・◆こんなことばかり。ひとから「考えろ!」と言われない限り自分で考えることをしない。◆「もっと良い方法はないか?」「どうしたら解決できるか?」「これにはどんな問題があるか?」・・・考えることは無数にあるのに、「考えろ!」と言われて問題を提示されなければ考えることをしない。立派な大学を卒業していても考えることを忘れたヤツばかりが集まっている。

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2018年10月09日 ---- ボス

横綱輪島 死去

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大相撲で初の学生相撲出身横綱となった輪島さんが死去した。まだ70歳だった。寂しい。◆私が大学1年生の頃のことだからもう40年以上も前の話。相撲界は「輪湖時代」と呼ばれ輪島と北の湖の両横綱が毎場所優勝を争っていた。大関に貴ノ花や魁傑が座り相撲人気は何度目かの頂点を迎えていた。その頃、特に北の湖の強さが際立っていた。一方で輪島は「素質は北の湖より上なのに練習嫌いでダメだ」と言う風な記事を多くの週刊誌やスポーツ紙が載せていた。そんなある日私は輪島の夢を見た。◆私が福岡市の百地(ももじ)海岸の砂浜を一人で散歩していると向こうの方からジャージ姿の大男がランニングしながらやってきた。輪島だった。輪島は私の隣に座って首にかけたタオルで汗を拭きながら言った。「キノシタ君、オレのことをマスコミは『あいつは練習嫌いでダメだ』と書いているけどそうじゃないんだ。オレは練習しているところを見られるのがイヤなだけで実際には誰にも負けず練習してるんだ」というようなことを言ってまた走りはじめた◆目が覚めた私はその日から輪島の大ファンになった。夢って面白い。◆引退した後もテレビなどで時々見かけていた。輪島を見ると、あるいは友人らと相撲の話になると、私は決まってこのエピソードを披露してきた。決して上手な生き方ができたわけではなかったようだが私は輪島のファンであったことを誇らしく思っている。ありがとう、輪島さん。安らかにお眠りください。

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2018年10月05日 ---- ボス

お迎えのハイヤー

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私の自宅近くのマンションには大企業の重役と思われる方が多く住んでいる。彼らは毎朝お迎えのハイヤーで出勤する。その中の一人の行動が私には理解できない。◆彼は私よりも5,6歳年長だと思われる。彼のマンションの前を私は広尾駅に向かって毎朝歩いて通る。彼の出勤に出くわすことがたまにある。◆彼の住むマンションの出入り口は横断歩道近くなのでお迎えのハイヤーはいつも20mくらい離れた路上に停車し彼を待っている。運転手は、彼がエントランスから出てくるのを見つけるとすぐに発車させすーっと彼の脇にクルマを停める。ここからが理解できない彼の行動。その重役然とした男はいつも左手に新聞を持っているだけなのに車のドアを自分で開けようとしないのだ。車が自分の前に着き、運転手が急いで車から降り、車の脇を後ろに回って軽く彼に一礼してドアを開ける。運転手がドアを開けるまで彼はじっとしている。右手が不自由なわけでもないのに。雨が降っていても自分でドアを開けない。運転手に「おはよう」とも言わない。◆この不遜な態度に私は不愉快になる。こんな男が重役になっている企業が不思議でならない。きっと上に対するゴマすりは上手く、部下たちには嫌われているだろう。それにしてもこんな男が偉くなるような会社はまともな会社じゃないだろう。

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2018年10月03日 ---- ボス

冷麺食べてる姿は美しくない

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二週間ほど前の話になるが韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が平壌で開かれた昼食会で、談笑しながら名物の冷麺を食べるている姿がテレビで流された。お二人には失礼だが実に下品な食べ方だった。◆私も平壌冷麺は大好物で新大久保の「金達来」まで時々食べに行く。もちろん私の食べ方も下品。だいたい冷麺を上品に食べることのできる者などいないだろう。フォークで食べるパスタは上品に食べることができる。ドンブリを持つことが許される日本のうどんや蕎麦もそこそこ上品に食べることはできよう。だが冷麺はどうしても顔を皿に近づけて食べるいわゆる「犬食い」になってしまう。おまけにうどんや蕎麦のように簡単には噛み切れないし麺は絡まっていることが多い。文在寅大統領も金正恩委員長も皿の真上に顔を持っていき垂直に垂れた麺を噛み切って落とそうとするが苦労していた。実にみっともない姿であった。あの姿が世界中に報道されたことを韓国北朝鮮の両国民は恥ずかしいと思わなかったのだろうか?思わなかったのなら両国の食事マナーに関する民度が低いということだ。◆両国の友好関係の再構築に茶々を入れるつもりなど毛頭ないが、せめてテレビ放送局があの犬食い姿を自主規制で流さなければ良かったのに、と思ってしまう。

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2018年10月03日 ---- ボス

気配り足らない「大丈夫か?」

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三十歳になる前に大企業を辞めた。家族や友人たちは心配してくれ、また応援もしてくれた。◆「なんとかなる」と思いながらも不安だった。そんなときに嬉しかったのは「モトミのことだから大丈夫だと思うけど心配はしとるよ。頑張れよ」との言葉。「大変な時期だから今夜はオレに奢らせてくれ」と言って居酒屋に連れて行ってくれた先輩もいた。その先輩も「頑張れよ」と言ってくれた。嬉しかった。◆反対に、とてもイヤだったのが「キノシタ、会社辞めて大丈夫なん?」と平気で聞いてくるヤツ。悪気はないのだろう。だが「大丈夫か?」と聞かれてどう答えたらいい?「大丈夫じゃない」と答えたら救ってくれるのか?◆悪意がなくても人を不愉快にする言葉、気配りの足らない言葉は多い。

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2018年10月01日 ---- ボス

お土産

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お客様のところを訪問する際に手土産を持っていくことがある。部下がお客様へお持ちした手土産に何を選んだのかが気になる。駅のキオスクで1000円程度で買って持っていくくらいなら持っていかない方がまし、と思っている。お土産を選ぶのも彼の仕事。選ぶときには相手の好みを考え、喜んでもらえれば嬉しいもの。営業活動では、お土産の蘊蓄(うんちく)を語りその話が盛り上がれば受注に一歩近づくこともある。◆当社のすぐ近くに「切腹もなか」の本店があり、いつも行列ができている。なにか不手際があった際にお詫びの意思表示を込めて「切腹もなか」をお土産に客先を伺うことがある。「本来なら私の腹を切ってお詫びをしなければならないところですがそういうわけにも参りません。申し訳ないのですがこちらで・・」と言いながらそっと「切腹もなか」を出す。部下の不手際でも上司が謝りにいけば意外と笑顔で許してもらえることもある。お土産一つで話がまとまることもある。お土産は馬鹿にできない。◆持って行った土産でせめて5分間程度は話をはずませたい。或いは置いて帰ったお土産に対して、後日「キノシタさん、いただいたお土産とっても美味しかったよ」と言ってもらえると嬉しい。そういうところから縁が深まる。◆お土産をいただくことも多い。お客様からもらったお菓子などは社員のみんなでいただくようにしている。大抵はそのお菓子の箱に付箋が付いている。「〇〇社の△△社長からのお土産です」などと書いてある。私はそのお土産を食べながら△△社長のことを思い出す。お土産のお礼の電話をしようか、と思うこともある。◆先日、誰からの土産なのか分からないお菓子の箱が開けられ、既に半分くらいが無くなっていた。お菓子箱には付箋が付いていなかった。するとある職員が部下に注意を始めた。「『みなさんで召し上がってください』と言ってお客様がわざわざ持ってきてくれたお菓子を、誰からの土産なのかも気にせずにむしゃむしゃ食べるな!」と言っている。その叱責の声を聴き、私は嬉しくなった。「そのとおり! 誰からいただいたのかを確認し『ありがとう』と思いながらいただくことにしましょうよ」と言いたかったが声に出すことは控えた。

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2024年03月19日 ボスの
スケジュール
  • 午前来期以降人事計画
  • 午後関東におけるヘリコプタービジネス検討
  • 夕方銀座「橙」にて会食
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