2018年11月の記事一覧
◎2018年11月30日 ---- ボス ,サイトからのお知らせ◎
- 大股広げて座るアホ
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もう15年前の話。私立中学に合格した息子は電車通学することになった。私は地元の中学校に通ってもらいたかったが本人はせっかく合格したのだからと家人の応援ももらい、渋谷の難関中学に通いたいと言った。私は電車通学を許可する条件として「電車の中で、ひとりでも立っている人がいたらたとえ席が空いていてもキミも立っていなさい」と言った。息子の中学、高校生活の6年間に何度となくそのことを息子に言った。約束を守ってくれていたのか守ってくれなかったのかは確認していない。◆電車に乗ると隣の席まで大股を広げて座っているバカを見かける。三席のところに二人しか座っていない。おそらく彼らは「ちょっとすみません」と声を掛ければ少し足を閉じてくれるのだろう。◆空いている席に荷物を置いているバカも多い。彼女らも「ちょっとすみません」と声を掛ければその荷物を自分の膝の上に置いてくれる。◆人から「ちょっとすみません」と声を掛けられるまで常識に気づかないヤツが多い。ほんのちょっとした気配りが普段からできないヤツばかりが目に付く。
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◎2018年11月28日 ---- ボス ◎
- 軽々に使ってはならない「大丈夫か?」
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30歳を前に大企業を退職した。退職を考え始めたのは27歳の時、会社に退職願を出したのは28歳のときだった。「辞めよう」と考えてから実際に辞めるまでにはいろいろと「引き留め」があった。「バカなことはよせ」「これまで育ててくれた会社に失礼だろ」「なにが不満なんだ。隣の芝生は青く見えるけど実際はそうではないよ」などなど先輩や上司や友人が私に思いとどまらせようと言ってきた。「大丈夫なん?モトミなら大企業じゃなくてもなんとかやっていけるやろうけどやっぱり心配やなあ」と故郷の友人は言ってくれた。◆そんな厳しく優しい多くの声に従わずに私は30歳で大企業を辞めた。世の中はバブル景気に浮かれていたが私は必死に勉強をした。不安だった。じきにバブルが崩壊した。さらに不安は増した。それでも「だからあのとき『辞めるな』と注意したのに・・」などと言う者はいなかった。友や先輩は優しかった。私を引き留めた前の会社の上司や先輩は「頑張ってるか?」と声をかけてくれた。「飲み会には来いよ」と誘ってくれた。携帯電話もない時代、自宅や職場へ連絡をくれた。暖かい元上司や先輩や友人に支えられていた。◆親や親せきや元上司もが「頑張れよ」「なにか手伝えることがあったら・・」と言ってくれる。空元気(からげんき)を出してはいたがいつもいつも不安だった。子供ができ、バブルは崩壊し、「さて、オレはこの子たちを養っていけるのだろうか?」と心配だった。その頃一番イヤだったのが何人かの友人から聞かれた「大丈夫か?」という言葉。彼らは決して意地悪で聞いてくるのではなかったのだが「大丈夫か?」と聞かれてどう答えればいい?◆「大丈夫だよ」と答えるほかないだろう。「大丈夫じゃない。助けてくれ」と言ったら助けてくれるわけでもない。助けてくれるような方は決して「大丈夫か?」などと聞いてこない。◆私は決して人に対して、重要なことでは「大丈夫か?」とは聞かない。入院患者に対して「大丈夫?」などと聞いている見舞い人を見るとなんとデリカシーのない奴だ、と腹が立ってくる。
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◎2018年11月26日 ---- ボス ◎
- のど飴
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随分と落ち着いてきたが、ひと月ほど前から咳が続いていた。ずっとのど飴を舐めていた。この間、幾つかの学会で発表したり質問することがあった。当然、発表や質問をするときにはのど飴を舐めない。口の中にある場合は噛み砕くか或いはそっとティッシュに出す。マナーである。◆のど飴をティッシュに出そうとしていて思い出した。それができないバカな市議会議員が熊本にいた。私は「それができないバカな市議会議員」と書いたが海外のメディアは違うようだ。◆「のど飴をなめるという害のない行為で、議会が8時間も延長した」「飲食に関する規則は設けられていないにも関わらず”品位の尊重”に触れると言い張った議員もいた」と、熊本市議会の対応を批判的に取り上げた。その上で、今回の騒動は「のど飴を職場でなめることの是非」に留まらず、「エチケットやルール、上下関係の融通が利かない社会を浮き彫りにした」と、日本社会をこっぴどく批判している。◆情けないことにほとんどの日本のメディアは、これら海外の報じ方を紹介することにより暗に「議会でのど飴舐めるくらい許しましょうよ」と言っているようだ。自分の考えは言わない。◆「我が国には大昔から続いてきた道徳観や礼儀がある。我が国では年長者には『さん』を付けて名前を呼ぶのが礼儀、年長者の名前を呼び捨てにするおたくらの国とは違う!」「我が国では人前で話をするときは口にくわえた飴玉を出すのが常識。どうしてもそれができない場合には最初に非礼を詫びるのが常識」とはっきり言わないマスコミばかりになった。
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◎2018年11月15日 ---- ボス ◎
- 謙譲語
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我が日本語には美しい謙譲語や尊敬語がある。高校を卒業するころまでには基本的なことは習っているはずだが自分で気を付けていないとそれらの美しい言葉が使えなくなる。美しい言葉を使えない者は当然美しい文章を書けない。(ここで言う「美しい言葉」「美しい文章」と言うのは芸術的なことを指しているのではありません。ビジネス用語としての的確な表現を指しています。)そして今、一部のエリート企業や官公庁を除いて、職員のほとんどの者が「美しい言葉」を話すことができず「美しい文章」を書くことができない。◆先日、当社の社員と客先を訪問していたときのこと。私の隣に座った部下が先方のAさんにヘリポートに関する説明をしていた。彼はこう言ったのだ。「Aさんも多分お伺いなさっていると思いますが・・・」◆私は「おいおい・・」と思ったが黙っていた。Aさんは普通に聞いている。なんの問題もなく説明は終わった。謙譲語を使えなくても技術の説明はでき、営業もできる。問題ないのか? いや、そんなことはないはずだ。英語を話すときには少々の文法の間違いは許されようが私たちは日本人だ。いや当社の韓国人スタッフの安クンは普通の日本人よりもキレイな日本語を話すことができる。安クンを見習って、もっと反省し勉強してもらわなければならない。◆さて「Aさんも多分お伺いなさっていると思いますが・・・」 これをまともな日本語で言うとなんと言うべきか。・・即座に正解を言える者は多分、当社社員の半分もいないのだろう。
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◎2018年11月14日 ---- ボス ◎
- ゼロベースで考える
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ある女性から相談を受けた。彼女の顔には左の頬から目尻にかけて小さなホクロが三つ四つ点在する。そのホクロを取ろうか取るまいか悩んでいるという。さほど気になるホクロではないが、なるほど取ったほうがキレイになるような気もする。◆「手術が怖いの?それとも痛いのが嫌なの?」私は聞いた。「ううん、そんなことは全然平気なの。悩んでいるのはおカネのこと。これ取るのに5万円もかかるって。5万円払ってまでホクロ取ることはないかな、って悩んでるの」と言う。「経営者的な発想ではどっち?」彼女が聞いてきた。◆「もし手術がイヤという訳でないのだったらそれほど難しい問題じゃないね。まずキミの顔にもともとそのホクロがなかった状況を想像してごらん。キミはずっとホクロ無しで生活していたとしよう。ある日、誰かが『おカネあげるからキミの左の頬に3つホクロを付けさせて』と言ってきたらキミは幾らもらったらホクロを付けることに同意する?」私は尋ねた。「きっと百万円でもダメって言うでしょうね」即座に彼女は答えた。◆「それがゼロベースで考えるってことだよ。5万円でホクロを取るのはキミにとってはすごく安いことじゃない?」
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◎2018年11月06日 ---- ボス ◎
- 常識のない医者の続き
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昨日、この欄で書いた倉敷の美観地区で大声で電話で話していた厚化粧の女性医師の話の続き。彼女は早口で「私は医者よ!」とばかりの会話を終えるとまた別の誰かと話し出した。そこでも医療用語を多く出し、また回りの観光客に例の「私は医者よ」オーラを放とうとしていた。ただ今度の相手は上司なのか金持ちの患者なのか、厚化粧医師の声のトーンが違う。高い声で説明している。「この女、品がないなあ」と思いながら私は彼女の話を聞くともなしに聞いていた。歩く速さがちょうど同じだったのだ。◆彼女の電話が終わろうとしていた。そしてその最後の言葉にまた驚いた。「はい、それでは〇〇日にお伺いさせていただきます」と厚化粧は言った。「お伺いさせていただく」ってなんだ?最近の医者は満足に謙譲語も使えないのか? 「〇〇日に伺います」で十分だ。日本語も知らない、公衆マナーも知らない、美しい化粧の仕方も知らない、こんな女医師には絶対に診てもらいたくないな、と思った。
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◎2018年11月05日 ---- ボス ◎
- 医者は声が大きいの?
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週末、倉敷へ出張した。東京駅から岡山へ向かう新幹線のグリーン車に乗った。新幹線の中は私にとっては休息の場、グリーン車内ではぐっすり休める。ところが後方の話し声がうるさい。「〇〇先生はオペのとき・・・」「麻酔科の〇〇さんがこの間患者さんの・・・」などと話している。明らかに医者同士の会話。普通、新幹線の中では声を潜めて話すべきなのだろうが彼らはまるでおかまいなし。「俺たちは医者なんだよ」とアピールしたいように医療用語を交え大きな声で話す。振り返ると、私の3席後方で通路を挟んで30歳代と思われる男二人だった。回りは皆、迷惑そうな顔をしているように私には見えたが誰も彼らに注意する者はいなかった。私は彼らが新大阪で降りるまで眠りに就くことができなかった。◆倉敷に着くと少し時間に余裕があったので大原美術館を訪れた。素晴らしい絵画や彫刻を堪能した。いい気分で美術館を出、美観地区の川のほとりを歩いていたら大きな女性の声。この静かな観光地で、なんでそんな大声でしゃべらないといけないの?声のするする方をみるとキャリーケースを引いた厚化粧の女だった。「それはいいのよ!あの時患者さんは△△が・・。○○先生が執刀したけどあの先生は〇〇〇でしょ?だから私は・・」朝の新幹線の中と同じ。さも「私は医者なのよ!」と回りに気付いてもらいたい感じ。◆私も仕事柄、多くの医者と接するので医者の悪口を言いたくはないが・・・。医者って言う職業の方はプライドが高いのか自己顕示欲が強いのか・・・? 残念な医者3人に私ののんびりとした楽しい時間を邪魔された。
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◎2018年11月02日 ---- ボス ◎
- やましいことは無かったのだが・・
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今年は例年にまして多くのコンサートに行った。ジャズではカレン・ソウザ、ベニー・ゴルソン、ミッシェル・ルグランなど。日本人では小野リサ、南こうせつ、浜田真理子、なかの綾、遠藤征志。(そして昨夜はポールマッカートニー。この話は置いておいて・・)中でも最高に盛り上がったのが先週末のブルーノートのピンクマルティーニだった。◆今まで私が足を運んだどのコンサートよりもエキサイトした。こんな素晴らしい演奏がこんないい席でこんな料金で楽しめていいのだろうか?武道館か国際フォーラムの後ろの席でもきっとみんな立ち上がってノリノリになるステージが200人ちょっとのブルーノートの一番前の席で楽しめた。◆「明後日、ブルーノートに行こう」家人を誘ったのはコンサートの二日前だった。「えっ、ブルーノート?誰のコンサート?」「ピンクマルティーニ? 知らない。でも喜んで」家人は二つ返事でOKした。◆午後9時開演だったがブルーノートは超満員。ピンクマルティーニを知らなかった家人も大喜び。大満足のようだった。私は少し鼻高々になっていた。◆「ねえ、こんな人気のコンサートのこんな前の席がよく取れたね?」家内は私に感心しているようだった。私は自慢げに答えた。「いやあ、絶対に満員になると思ったからチケット売り出し時に一番で申し込んだんだよ」・・いらんことを言ってしまった。すぐに家人から疑いの声。「えっ、そんな早くから決まってたの?私誘われたの一昨日よ」◆いらん言い訳はしない方がいい。やましいことは何もなかったのだから。だが確かにチグハグな私の行動であった。
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