2018年12月の記事一覧

2018年12月27日 ---- ボス

今年読んだ本

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コンサートや映画は年初の予想以上行くことができた。ゴルフは予定通りの回数。先日この欄でも書いたが腰痛や膝痛もあり私のゴルフはピークを越えた。ピークを越えたことを確認すると情熱も薄らぐ。悪循環。◆年初からの体調不良は足や腰だけでなく不眠・耳鳴り・頻尿・頭痛・不整脈などと広がった。どうやら自律神経失調症のようだと分かった。医師からはあまり悩まず、考えず、のんびりしなさい、と勧められた。私は長年趣味としていた「数独」を辞めた。読書も減らした◆そんなことで今年の読書量は例年の1/5程度まで落ちた。それでも素敵な本に出合えた。『てのひらの音符』(藤岡陽子)は恵まれない境遇に育った子供たちが一所懸命に生き、成長する。家族、友情、恋愛、正義・・いろいろな方向から物事を眺め、それでも真っすぐに生きることの素晴らしさを教えてくれた。◆小説が減った分、新書をはじめとするいわゆるビジネス書を今年は多く読んだ。最高だったのは『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』(山口 周)。私が人生で読んだ新書、ビジネス書の中でも断トツの一等賞。私は「エリート」ではないがこの本は「キノシタさん、あなたの考え方、間違っていませんよ。それでいいのですよ。それが正解なのですよ。頑張って!」と言ってくれたように感じる。◆経営において「サイエンス」だけでは無理な時代になってきた。今、重要なのは「アート」なのだ。人と同じことをやっていてはダメ、ということ。「義理・道徳・美・粋・遊び心・道草精神」これらすべてをこの本は肯定し後押ししてくれた。私は自信を持ってこの生き方、この経営方針を貫くこととする。皆さんにも是非読んでもらいたい。

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2018年12月26日 ---- ボス

今年観た映画、今年行ったコンサート

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今年も多くのコンサートに行った。カレン・ソウザ、ベニー・ゴルソン、ミッシェル・ルグラン、小野リサ、ポール・マッカートニー、南こうせつ、浜田真理子、なかの綾、遠藤征志、ウェイウェイ・ウーなど。忙しいスケジュールの中を縫うように、回りの方々の協力も得ながら、いろいろと調整した。それだけに「期待外れ」には痛くがっかりし、「期待していた以上」には大いに喜んだ。少しの「期待外れ」と多くの「期待していた以上」に出合った一年だった。中でも11月の「ピンク・マルティーニ」、12月になって行った「チコ&ザ・ジプシーズ」は最高だった。いつになるか分からないが、次回の公演は是非多くの友人を誘って仲間たちと一緒に楽しみたいものだ。◆今年観た映画。私が感動したのは「ワンダー 君は大陽」と「マンマ・ミーア!ヒア・ウイ・ゴー」。どちらも優しい人たちに心打たれ、ハンカチで目頭を押さえることが何度もあった。世間の評価が高い「グレイテスト・ショーマン」「シェイプ・オブ・ウォーター」は残念ながら私には刺さらなかった。「キノシタさんなら絶対に泣く」と友人が予想していた「ボヘミアン・ラプソディ」だがこれも泣くほどではなかった。私はフォークからジャズへ行ってしまったので同世代の中ではロックは聞いていないほう。数年前、映画「結婚しようよ」を観たとき、吉田拓郎の数々の名曲が流れるたびに涙が溢れた。ロック世代の人たちはきっと私が「結婚しようよ」を観て泣いたあんな感情になって「ボヘミアン・ラプソディ」を観ながら涙しているのだろうな・・。少し羨ましくなった。

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2018年12月25日 ---- ボス

謝ることを忘れた日本人

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三連休初日の土曜日、私は前日やり残した仕事があり昼過ぎから会社に出た。午後6時頃、一区切りついたので車で帰宅した。マンションの駐車場、私の車のスペースに見知らぬベンツが停めてある。困ったな、明日は客とのゴルフの予定が入っている。早朝、客をピックアップしてゴルフ場へ向かわねばならない。◆来客用の駐車スペースがあるがそこにも既に車が停まっている。管理人は既に帰ったようだ。しようがなく近隣のコインパーキングに向かったが三連休のためだろうか、近いところはみな満車。やっと「空き」のあるパーキングを見つけ、そこに停めた。自宅まで5分歩く。自宅に入る前に、ベンツのフロントウインドウに「このスペースは○○号室用です。困っています。移動して連絡をください」とメモを残した。もちろん私の電話番号を書き添えた。◆帰宅して家人に状況を話した。「管理人さんは?」と家人。「もうとっくにいないよ」と私。「困ったな」を繰り返していると家人が「防災センターに訊ねましょうか?」と言い出した。「おっ、その手が残ってたか」◆近隣のマンションを統括する防災センターに家人が電話を入れた。ベンツのナンバーを伝えている。◆私は期待せず待った。期待はしていないが、もし連絡がくれば車を今夜のうちに移動したい。晩酌も控えて夕飯を取った。その時、電話が鳴った。家人の話し方から防災センターからの連絡だと分かった。「はい、はい、そうですか、ありがとうございます。」を繰り返している。「で、それだけですか?」と怪訝そうな声で尋ねている。「そうですか。ありがとうございました」と彼女は頭を下げて受話器を置いた。私を向き、少し微笑んで「見つかったそうよ。すぐに移動するって。なんでも車の修理に出していて、業者さんに間違えた番号を伝えてたらしいの。防災センターからの電話に『大変申し訳ないって先方に伝えてください』って言ったそうだけど・・。ま、今夜のうちに分かって良かったですね」とのことだった。◆私は「困っています。連絡ください」とメモを残し部屋番号まで書いたのにベンツの主からの連絡は無かった。防災センターの人間に「大変申し訳ないって先方に伝えてください」と言うだけで終了するのが今の日本人なのか?その失礼な、ベンツに乗っている相手は、どこの誰だかわからない。防災センターの担当者も教えてくれない。ナンバーは分かっているので管理人を通じて文句を言えばコインパーキング代くらいは払ってもらえるだろうが、それも面倒だ。払ってもらっても余計に腹が立つのだろう。◆話は変わるがテレビのCMで交通事故を起こした人に対し「私が相手とお話ししましょうか」と保険屋が伝えるモノがある。自分の非によって起きた交通事故でも謝らない者が多いと聞く。「ごめんなさい」を言わずに「あとは保険屋で」とその場を去り、たとえ相手がけがをしていても病院に見舞いにすら行かない者が多いようだ。情けない。◆翌日のこと。「明らかな自分のミスでも誰かに替わって謝ってもらうズルい情けない輩が増えた。謝ることを忘れた日本人が多くなった」・・そんな話をしながら、客とゴルフを楽しんでいた。そこに隣のホールから「ファー」とキャディさんの大声。同時にボールが転がってきた。「すみませーん」と叫びながらキャディさんが走ってきた。「大丈夫ですよ。」と私が答えているとキャディさんの後から数本のクラブを持った中年の男がやってきた。私が見ていると彼は何事もなかったようにボールを打ち、自分のホールに戻って行った。自分のミスで隣のコースの者に迷惑をかけているのにキャディに謝らせて自分は平気な顔。「あんたが打ったボールでしょ?なんでキャディさんに謝らせて自分は知らない顔しているの?あんたが『ごめんなさい』って言うべきじゃないの?」私は言いたかったが我慢した。◆いつから日本人は人様に迷惑をかけても自分で頭を下げ自分で「ごめんなさい」を言うことをしなくなったのだろう。◆本当に腹が立つことが多くなった。

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2018年12月21日 ---- ボス

厳しすぎ

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「あなたは厳し過ぎるのよ!」家人が私に言った。この言葉を彼女からかけられることは年に2,3回はある。「俺が厳し過ぎるんじゃなくてキミが甘やかし過ぎてるんじゃないの?」と反論したいがそれを言うと口論になるだろう。我慢した。◆考え方や感覚が自分とは合わない上司や客先に対して一旦「そうですね」と受けて「でもこういう考え方もあるんじゃないですか?」とやんわりと反論する。そういう術を身に付けないといけない、と子供に諭したことに対して家人から注意されたのだ◆私はよその子供でもすぐに直接注意する。家族で食事に行った安い寿司屋の座敷。幼稚園児くらいの子供が走り回っているのに親は注意しない。私のすぐ横まで走ってきたその子供に注意した。「ボク、こういう場所では静かにしないとダメだよ」。その子はおびえた顔をして親の元へ帰っていった。高級家具屋でも同じようなことがあった。子供が走り回っている。ソファの上で飛び跳ね、ベッドにダイブする。両親は子供に無関心。私が注意をした。私がよその子を注意することが家人も息子も娘も大嫌い。◆「あなたが直接注意することないでしょ!それでうちの子供たちはあなたと一緒に食事に行くことが嫌いになったのよ」・・グサッと来た。私の生き方を否定されたようだった。「あなたが直接注意せずにお店の人に注意してもらえばいいでしょ!」◆「それは違うよ。お店は弱い立場なんだよ。少々子供が暴れていても、商品のベッドの上で飛び跳ねていても、店員はお客様の子供にはなかなか注意できないんだよ。やさしく『ぼうや、ここで飛ぶのはやめてね』くらいしか言えないんだ。もちろん本当は親が注意すべきことだろうが、通りすがりのオジサンだって注意してあげるべきだよ。それがお店のため、他のお客様のため、そして結果的には注意された子供のためにもなるんだよ」・・言いたかったが、生き方を否定された後だから穏やかに言い返す力は私には残っていなかった。黙っていた。疲れた。◆しばらくは何も言わないでおこう。

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2018年12月19日 ---- ボス

新たな師匠

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20年ほど前、ヘリコプター業界の隅っこで、駆け出しの経営者になったばかりの頃、毎日毎日必死で働いていた。希望もあったがそれよりも恐怖心の方が大きかった。「こんな状況で会社を潰すことなくやっていけるのだろうか」と不安だった。小さな仕事でも受注に向けて寝る間も惜しんで頑張った。そんなとき、契約寸前までいっていた案件が流れてしまった。時間をかけて仕込んでいたものだったので失注して悔しかった。死活問題に感じた。◆業界最大手の商社が絡んでいた。先方の担当者は知らない中ではない。私が必死にこの案件を仕込んできたことを知っているはずだ。私は彼に文句を言った。のらりくらりとかわされた。彼の態度に業を煮やした私はあろうことかその大商社の社長に噛みついた。◆「彼は立派な人ですよ。打ち解けたらきっとキノシタさんも彼のことを好きになると思いますよ。私が間に入りますから一度ゆっくり話してみませんか」心優しい友人が私とその大社長の間を取り持とうとしてくれたが私は蹴った。私は若かった。不安・怒り・自信・焦り・・いろんな感情が混ざったまま、思い通りに事が進まないことに焦っていた。◆私の失礼な振る舞いにもその社長はゆったりと構えてくれた。◆20年が経った。15年前にその社長は定年で大商社を去っていた。業界内の会合や飲み会で、今でも時々彼の名前を耳にする。すこぶる評判がいい。私は若いころ彼に噛みついたことを誰にも話さなかった。恥ずかしくて話せなかったのだ。◆あの友人の取り計らいもあり、昨夜、その社長と食事をした。楽しくお酒を飲めた。大社長は穏やかだった。私の失礼を、なかったことのように振舞ってくれた。言葉を選び、決して偉ぶらない。今、私が業界内の若造に噛みつかれたら果たしてこの社長のように「活きのいいのが出てきたね」とばかりにゆったりと構えていられるのだろうか。まだまだ学ぶことが多い。◆「来年の春、またこの三人で飲みましょう」・・新しい師匠を得て私は上機嫌で帰宅した。

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2018年12月18日 ---- ボス

ずるい新聞

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「消費税増税は、社会保障の充実が目的であったはずだ。軽減税率や景気対策のばらまきが必要というのなら、そもそも何のための増税か。誰もが抱く疑問である。」・・昨日の産経新聞のコラム「産経抄」はこう締めくくっていた。◆「まったく仰せのとおりですね」と言いたいし「新聞さん、自分は軽減税率の適用を求めておいて、あんたよくそんなこと言えたもんだね」と皮肉の一つも言いたい。◆少し賢く、少し経済が分っていれば、誰でも「軽減税率なんてない方がいい」と知っている。増税するならすべて一律消費税10%にするほうが絶対にいい。政治家の多くは馬鹿ではないのでそれは分かっている。分かっているくせに言わない。「食品だけは増税しないで!」と叫んだ方が「国民受け」すると思っているから。「食品だけは増税しないで!」と叫んだ方が選挙に勝てるから。◆新聞だってそうだ。新聞記者の多くは根っからの馬鹿ではないのでみな軽減税率など設けない方がいいと知っている。知ってはいても主張はしない。それどころか「軽減税率を設けるなら、まず新聞こそが対象になるべきだ」などとバカな主張をする。新聞を敵に回したくない政府与党は新聞に軽減税率を適用すると決めた。◆自分は軽減税率の恩恵を受けておいて「軽減税率が必要というなら、そもそも何のための増税か」などとよく言うよ。ずるい新聞。ずるい政治家。賢くない有権者。せめてテレビくらいが「軽減税率なんていらない!」っていう番組をやってくれないかと思っていたが、それもなくずるずると時が経っている。

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2018年12月17日 ---- ボス

ピーク

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交通事故で前歯を失う前、7歳の頃が私の歯の数のピーク。100mを一番速く走ることができたのは18歳の頃だろう。筋力が強かったのは20歳代の後半か。テレビのクイズ番組(例えば「アタック25」)を最も多く解答できたのは30歳代の前半だ。今では人の名前が思い出せない。40歳代はとにかく働いた。あんなに働くことはもうできない。ゴルフが一番上手だったのは57歳。足腰が弱り、今はもう下り坂。財産と言えるほどのものはないが少ない貯金のピークは60歳。今年、大きく減った。これからも徐々に減っていくのだろう。◆最も酒を飲んだのは・・。最も読書をしたのは・・。友人が多かったのは・・。モテ期は・・。なにを探しても、どんなに探しても、残念ながらすべてのことに関してピークが過ぎたようだ。これからピークを迎えるのは「薬を飲む量」だとか「医療費」などしか思いつかない。◆気力と体力の限界を感じる。体力は、しようがないとしても、リーダーでいる間は「もう一花咲かせるぞ」の気力くらいは持ち続けたい。歯茎の手術程度で落ち込んでいてはダメだ。そうは思っているのだが、いまいち弱気な自分がいる。うまい刺激はないものだろうか?

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2018年12月14日 ---- ボス

大手術

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小学校2年生の時、乗っていたタクシーが路肩に停まっていたトラックに突っ込んだ。その事故で私は父親を失った。父と同時に生え変わったばかりの前歯を失った。小学生低学年から入歯人生は結構きつかった。◆骨格の成長がほぼ終わった中学生の頃、入歯を差し歯に替えた。複数の歯を削ってブリッジという工法で新しい人口の歯を支える。入歯の不快感は無くなったが歯はさらに傷ついた。人口の歯は徐々に隣の歯を侵食してくる◆騙しだまし50年、歯医者とのつきあいが続く。そして今回は、ブリッジを支えている歯の根元が侵されているということで歯茎を切削する大手術を行うことになった。昨日、その大手術を行った。◆怖さ、痛さに耐え、2時間の大手術は終わった。「痛い手術だけど、終わったら元通りになりますよ」と歯科医は言っていたのに今朝起きてびっくり。私は整形手術に失敗したような顔になっている。残念!

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2018年12月13日 ---- ボス

社内テスト

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技術を売る会社であって欲しいのだが担当者の技術の知識や営業意欲があまりにも低い。当社の製品や技術に対する知識が、当社職員よりもお客様の方が詳しいということがしばしばある。これではダメだ、あまりにも情けない。そこで数か月前から社内テストを行うことにした。案の定、私の定める合格点に達する職員は少ない。◆ハーバードビジネススクールを出た友人がいる。彼は国内の優秀な大学を卒業した後、優良企業に入り、入社4年目にハーバードに入学する。30年前のことだ。ハーバードでは各国のエリートたちが競う。毎日、数十ページの英文資料を渡されそれを読みこなし、それに対する自分の考えをまとめる。そのため毎日図書館通いだったという。英文を理解するだけでも大変なのにそれに対する自分の考えを翌日発表する準備が大変だったそうだ。で、翌日の授業、先生から指名されなければ彼は自分の考えを発表する機会がない。人の発表を聴くだけで終わることも多い。それでも、いつ指名されるか分からないので毎日毎日、英文を読み、調べ、考えをまとめる。そうして彼は知識を深めていく。知識だけではない、物事の真善美を見極める力も磨かれた。英語も堪能になった。◆ハーバードの仕組みで私が一番驚いたのは、世界各国から選ばれたエリート集団なのに、その中で成績の下位15%は毎年退学させられるということだった。彼らは自分が上位85%に残るために必死で毎日勉強する。それに勝ち抜いて卒業にたどり着き、やっと真のエリート候補になる。◆一方、当社のテスト。デキの悪い中学校のテストのようなムードすら感じられる。ハーバードのように相対的な成績判断を導入してみたくなった。「テストの下位3名はボーナスありません」そんなことを言ってみたい。いや本当にそれくらいやらなければならなくなりそうだ。

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2018年12月12日 ---- ボス

道草精神

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社是というものは持っていない。持っていないが「義理・道徳」の大書を私の部屋の壁にかけ、なにかあると「それは義理を欠くことにならないか?」「道徳に反することにならないか?」とチェックする癖はついた。会社の経営方針や自分の生き方でもまずこの「義理・道徳」を確認する。自分と、自分の作った会社の強いポリシーでもある。◆そして私はこの「義理・道徳」の次に「美」「粋」「遊び心」「道草精神」を置いている。「美しいか?」「粋であるか」は何においても重要なチェックポイント。「遊び心」のないものに「美しいもの」も「粋なもの」もない。◆「キノシタさんは、いつもキョロキョロしてますね」時々言われる。街を歩くときにはすれ違う人の姿勢を観察し「なんで背筋を伸ばして歩かないのかな?」などと思い「おっ、この人のコートはオシャレだな」などと感じる。昼飯時にニュー新橋ビルを歩いていても「あっ、こんな店ができたんだ!今度、入ってみよう」「忘年会はこんな店を使えばいいのにな」などとすぐに思う。これが私の「道草精神」の一つ。「好奇心」という言葉に置き換えてもいいだろう。◆下を向いて歩き、自宅と会社の往復だけ。毎日、なにも新しい発見のない生活を送っている多くの日本人を寂しく感じるようになってきた。私も、年齢を十分重ねてきた。

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2018年12月11日 ---- ボス

ゴーンさんて、どんな悪いことしたの?(その2)

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昨日に続いて「ゴーンさんて、どんな悪いことしたの?」のテーマ。◆私個人の感想を言うと「ゴーンくらいの実績を上げたのならゴーンが言うように年収20億円もらってもいいのだろうな。欧米で同等の実績を上げた者がいればそれ以上の報酬をもらっているのだろうから」というもの。無能な経営陣の元、瀕死に近い状態にあった日産を立て直したのだ。リストラやコストカットは当然、敵を作ることになる。敵ができること、人に嫌われることを恐れず、冷徹に目標に向かうことができる指導者は少ない。誰もそんなこと、したくない。しようと思っても能力のない者には無理。それをゴーンはやった。年収20億円くらい安いものかもしれない。だがカネに関して突出を嫌う日本の世論はゴーンの功績は認めつつも20億円の報酬は「高すぎる!」と認めないだろう。実際10億円でも「高すぎる!」と皆、言っていた。そこで今回の問題が起きた。◆おそらく私の読みは多くの人が「そだねー」と言ってくれるであろう。◆で、やっぱり分からないのが「ゴーンさんて、どんな悪いことしたの?」って言うこと。さて、誰にどのくらい迷惑をかけたのだろう?◆ゴーンさんって決して私の好きなタイプの男ではない。言葉が通じても友人にはなれないだろう。好きではないが、迷惑をかけられたわけでもない男が「ルール違反しました」って言うだけで、誰もそれを説明できないで、「悪い奴だ、悪い奴だ」と繰り返し叫んでいる日本のマスコミと「そうだ、そうだ、ゴーンは悪い奴だ!」と追従する嫉妬深い日本人が怖くなる。

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2018年12月10日 ---- ボス

ゴーンさんて、どんな悪いことしたの?

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親しい会計士や弁護士に訊ねると丁寧に説明してくれることと思うが、彼らに教えてもらう前の、今の私の感覚としては「ゴーンさんってそんなに悪いことしたの?」っていうのが率直な気持ち。昨日の新聞には社会面トップに大きく「複数の覚書 効力焦点」と見出しにあり記事では「ゴーン容疑者が退任後に受け取ることにした報酬に関する覚書など複数の文書の存在が浮上」などと書いてある。どうも「私が会長職を辞めるときには退職金としてこれだけもらいますよ」ということを決めていたことが問題らしい。◆11月19日に「ゴーン氏逮捕」の第一報をニュースで知ったときに私は「20億円の年収があったのに10億円と過少申告して脱税をした」のかと思った。そうではなかった。まだ受け取っていないようだ。受け取ってもいないカネを受け取る約束しただけでこんなに大きな問題になるのか?不思議だ◆私には「ゴーン氏への妬み」としか思えない。テレビではゴーン氏が断行したコストカットやリストラによって生活が苦しくなった者に焦点を当て、まるで「ゴーンさえ来なければ私たちの穏やかな生活は続いていたのに・・」とばかりの番組が流れる。アホかいな。◆この間までは「ゴーンの力でV字回復なった日産」ともてはやしていたのに。ゴーン氏にしろ、ゾゾタウンの前澤氏にしろ、マスコミは庶民の妬みを煽ることによって販売部数を伸ばそうとする。◆我々はマスコミに踊らされることなく、もっと冷静に「なにが起こったのか」「なにが悪いのか」「なぜ悪いのか」を確認するべきである。

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2018年12月04日 ---- ボス

雰囲気

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なんて読みますか?「雰囲気」と書くと皆「ふんいき」と答える。どういう意味ですか?と聞くと「ムードのこと」とか「その場の空気感みたいなもの」と皆が答える。みんな知っている。ところが・・・◆逆の質問をする。「その場の空気、ムードのようなことをなんと言いますか?」と若い人に尋ねると多くの方が「ふんいき」ではなく「ふいんき」と答える。「ふいんきを漢字で書いて」と言うと書けない。「ふんいきを漢字で書いて」と言うと書ける人が多い。多くの若者にとって「ムード=ふいんき=ふんいき=雰囲気」となっているようだ。回りの人で試してみてください。「書く」ことをしなくなると日本語もおかしくなる。

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2018年12月03日 ---- ボス

ゴーン氏の弁護人

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ゴーン容疑者の弁護人、大鶴基成氏は元東京地方検察庁特別捜査部長でライブドア事件を担当された方。その後、最高検察庁公判部長まで務め検察官を退官し弁護士に転向された。◆私はゴーン氏の裁判がどの方向に進むのか全く予想できない。無罪になる可能性もあると思っている。◆で、ゴーン氏の弁護人の大鶴氏の話。Wikipediaで「大鶴基成」を引くと経歴の欄に「実家の近くには名門の佐伯鶴城高校があるが、鹿児島県にあるラ・サール中学校・高等学校に中学受験して進学した。真面目に勉学に励むタイプだったという。」◆そう、私の家の近所の人間。私の母校「名門の佐伯鶴城高校」には行かず、もっと難しいラ・サールに行った方のようだ。大鶴さんのお手並み拝見。

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2024年12月20日 ボスの
スケジュール
  • 午前虎の門病院屋上ヘリポート見学
  • 午後事業計画見直し
  • 夕方麻布十番某所で会食
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