2021年10月の記事一覧
◎2021年10月28日 ---- ボス ◎
- 答えを聞かずに平気な人
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先日、知人と食事を一緒していたときのこと。卵かけご飯用に供されたその生卵を割ると黄身が黄色というよりも赤に近い鮮やかなオレンジ色をしていた。知人は「この卵、赤いね」と言う。私はそこで蘊蓄(うんちく)を披露しようと思った。「どうしてこんなに赤いと思う?」彼に問うた。「分かんないなあ。なにか赤いもんを食わせてるのかなあ」と彼は答えた。「そうなんだよ。赤いもんってなんだと思う?」私は再び彼に聞いた。「分からないや、ニンジンじゃないでしょ?」と彼。「うん、ニンジンじゃないよ」と私。ところが、驚いたことにそこで彼は考えることをやめて話題をゴルフのスイングの仕方に切り替えた。◆「なかなか思いつかない。悔しいけど分かんないから答えを教えて」がないうちに、あるいは「その話題、興味ないからもういいよ」もないうちに全く別の話題に転じてしまわれて私は正直面食らった。◆そう、彼には好奇心がない。自分の関心ある話題意外には興味がない。「好奇心がない人」=「ダメなヤツ」とは言わないが、「好奇心がない人」=「おもしろい仕事はできない人」くらいは言ってもいいだろう。「好奇心がない人」=「かわいそうな人」とも言えるかもしれない。
ちなみに私が答えようとした赤い卵を産む鶏のエサは「赤いパプリカ」でした。... 続きを読む
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◎2021年10月18日 ---- ボス ◎
- バラマキ公約
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この欄でこれまで何度か書いたが「会社が、次期社長を社員の選挙で選ぶことになったら」と思うと恐ろしい。社長候補たちは口々に甘いことを言うのだろう。「皆さんの給与を30%増やします」とか「社員旅行は全員。ハワイかヨーロッパです」など。実際にそうやっても5年か10年は持つ会社もあるだろう。だが近い将来、間違いなくその会社はつぶれる◆今「ニッポン株式会社」の役員選挙がはじまるところ。みな口々に甘いことをいう。なかでも「国民全員に10万円を支給します」と言っているヤツがいる。その10万円はどこから来るの?当然、税金ですよね?国民全員から集めたカネを国民全員に配ってどうすんの?ってことを不思議に感じないことが不思議◆「文芸春秋」で財務省事務次官がバラマキ合戦を止めるように警鐘を鳴らしているがまったく同感。このままでは我が国は「衆愚政治」に陥ってしまう。
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◎2021年10月11日 ---- ボス ◎
- どう反応すべきか
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昨夜、NHK大河ドラマ「晴天を衝け」を観ていた◆料亭の仲居が、渋沢栄一が履いている足袋(たび)に穴が空いているのを見つけそれを繕ってくれる。栄一に好意を寄せているその仲居と、彼はすぐに懇ろ(ねんごろ)な関係になる。翌日、渋沢の妻が洗濯しようとしてその足袋の繕いに気づき不信感を持つ◆私の隣でテレビを観ていた家人が「こういう小さなことに女性はすぐに気付くのよね」と言った。なんと答えようか、一瞬、迷った。最初に言おうとしたのが「渋沢栄一は危機管理意識が足りないね」だったがやめた。「オレならこんなドジ踏まないね」との軽口も思いついたが、下手なこと言って痛くもない腹を探られたのではたまったものでない。とはいえ何も発しないのもおかしい。瞬時にいろいろと頭を巡らしたあげく、私は「ふーん」とだけ答えた。
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◎2021年10月11日 ---- ボス ◎
- ベーブ・ルースってすごい!
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米大リーグでわれらがヒーロー大谷翔平選手が大活躍。今年度のMVPはほぼ間違いない。大谷選手はよく「ベーブ・ルース以来」と表現される。投手と打者のいわゆる二刀流としての大活躍は比較されるのも当然だ。◆ベーブ・ルースの名前もホームラン打者であったこともよく知っていたが実際にはどの程度の投手だったのかWikipediaで調べてみた。驚いた。投手として1915年からは18勝・23勝・24勝・13勝・9勝・・と続く。一方打者としても1818年からホームラン数は11,29,54,59,35,41,46,25,47,60,54,46,49,46,41・・・◆すごくないですか?最近の若者言葉の「はんぱない」ですよねえ。
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◎2021年10月08日 ---- ボス ◎
- ノーベル賞
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気候変動や地球温暖化を予測する基本プログラムを作ったことが評価され真鍋淑郎先生がノーベル賞を受賞された。ノーベル賞の中でも最も権威のある物理学賞である。快挙だ!日本人がノーベル物理学賞を受賞したことを素直に喜んでいる◆素直に喜んではいるのだが真鍋先生の年齢が気になる。90歳だという。失礼な表現になって申し訳ないが、もし真鍋先生が90歳まで生きてなかったらもらえなかったことは大きな問題になっていいのではないか。日本人男性の平均寿命は82歳。真鍋先生は平均よりもはるかに長く健康を維持していたからノーベル賞を貰えた。◆ノーベル賞の対象になった論文は30年前に書かれたものだという。もちろん、物理学賞は論文は論文発表後の検証が必要だから執筆後すぐに評価されることは少ない。それは分かっているが、それにしても30年後にノーベル賞ってちょっと時間かかりすぎていませんかねえ
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◎2021年10月01日 ---- ボス ◎
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ずっと先頭を走り続けてきた。時々後ろを振り返り「なにトロトロしてるんだ!遅れずに着いてこい!」と檄を飛ばしていた。走り始めたころは5人だったがいつのまにか10人になり30人になり50人になった。25年間、そんな形で走り続け、檄を飛ばし続けてきた。疲れた。体も心もボロボロになった。もう64歳。そろそろ労わってあげないと。◆昨年末、コロナに罹患し入院した。退院後も後遺症に苦しんだ。それを機に、先頭を走るのを辞めてみた。第一集団の後方に着けて、そこから指示を出すようにした。やはりスピードは落ちた。先頭を引っ張るランナーがいない集団は右に行ったり左に行ったり、ヨロヨロ、ウロウロする。これではスピードは落ちても疲れは増すばかり。◆再び私が先頭を走った方が私も楽だし、みんなも楽なことは分かっている。もちろん、私は先頭には戻らない。そろそろ走るのを辞めて歩いてみようか、そんなことを考えている。
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