2021年12月の記事一覧
◎2021年12月29日 ---- ボス ◎
- 情けない
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正月休みに読む何か面白っそうなミステリーは無いかとネットで探してみた。評価の高い本はだいたい既に読んでいる。「うん、これはなかなか面白かったな」とか「ウソつけ!これ全然面白くないぞ!」などと思いながら探していた。見つかった。『犯罪者』という本が評価が高い。早速、会社近所の「TSUTAYA書店」に行ったが置いてない。銀座まで歩き「教文館」へ行った。『犯罪者(下)』はあったが上巻がなかった。自宅近所の広尾の『文教堂』へ行った。そこになければ明日、Amazonで注文しようと思いながら入った。あった!『犯罪者(上)』『犯罪者(下)』と上下2巻並んでた。私はその2冊と今年の『ミシュランガイド』を購入して自宅へ帰った。◆毎晩10時ころからが私の読書タイム。ロッキングチェアに座って『犯罪者(上)』を読み始めた。ところが・・・◆「あれっ?これ、読んだことある感じ」・・3ページくらい読んだところでそう思った。10ページ目になったときに「確かに読んだ」と思い出した。さてどうしよう。もう一度読んでみようか?◆できない。ミステリーを二度読みするくらいなら別の本を読みたい。結局また2冊、私の「積読(つんどく)」が増えた。それにしても情けない。こんなことが年に一度か二度、必ず起こるようになってきた。
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◎2021年12月29日 ---- ボス ◎
- 大掃除の不思議(コロコロに陰毛)
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多くの人がそうであるように私も私の部屋の掃除を誰かがしてくれるというのがイヤ。「自分の部屋は自分でやるから、ほっといて」とお願いする。すると私の部屋はだんだんと汚くなる。本やカタログやペンや名刺などが机の上に散乱している。◆昨日、会社の仕事納め。納会の前に、少し、自分の部屋を自分で掃除した。シュレッダーの中の紙くずをゴミ袋に出し、応接セット回りのコーヒー豆やらポットなどを片付けた。机の上はまだ汚いが、せめて床だけでもと思いコロコロで絨毯床を丁寧に掃除した。◆いつものことだが、コロコロで床を掃除すると黒っぽいホコリとともに髪の毛が多く付いてくる。いや、髪の毛だけではなく明らかに陰毛と思われるものが何本かあるのが不思議だ。会社の社長室、エロ映画でもないし誓って部屋でそのような不謹慎な行動をすることはない。せいぜい妄想する程度。それなのにコロコロに陰毛が付いてくる。不思議だ◆「あたなだってコロコロで床を掃除すると陰毛付いてるでしょ?」と聞きたいが女性に聞くとセクハラに、男に聞いてもパワハラになりそうで聞けない。だからこうして公に聞こう。「あなた、コロコロで床掃除したとき、なぜか陰毛が付いたって経験したことあるでしょ? 不思議ですよね」◆「私はそんな経験ありませんよ!」って言う人いたら教えてください。
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◎2021年12月28日 ---- ボス ◎
- 大学の学力差
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昨日この欄で、私の5年間の大学生活で得た「社会人になって役に立った知識」は実は半年もあれば十分に習得できる程度のものであったことを書いた。半年もあれば得ることができる知識を5年間かけて私は学んだのである。留年したので一学年下の者たちと一緒に授業を受けテストを受けるのだがそこでも私はビリだった。九州大学の卒業証書は3月27日付けで発行されるのが常であるが私の卒業証書は3月31日付け。めったに見られない卒業証書だ。◆私が、ダメダメ学生であったことを後悔するのは社会人になってから。「もっと勉強すればよかった」と反省することになる。だがそれは「もっと良い成績だったらもっと待遇の良い会社に入れたのに」であり「もっと良い成績だったら公務員になれたのに」ということであって、技術屋としての知識不足を反省するのではなかった◆社会人になって3年目、そんな反省をしていたころに、私の現場に新入社員が配属されてきた。「T大学(東京大学ではない、私立の大学)の建築を首席で卒業した」との触れ込みであった。私より5歳年下。◆ところが、こいつがどうしようもないほど頭が悪い。知識がない。私は「一緒に勉強しようや。明日、大学時代に使っていた構造力学の教科書を持って来いよ」と優しく言った。翌日、彼が持ってきた教科書は私が学んだ教科書とは全く違うものだった。彼は大学で「工業高校の教科書」を使って構造力学を学んでいた。驚いた。◆工業高校の教科書だからダメ、というわけではない。大学の建築学科を首席で卒業したのなら、工業高校の教科書レベルなら満点を取って欲しいものだが彼は高校レベルの問題でも50点も取れなかった。「T大学ってこんな奴が首席卒業なんだ。ビリで卒業したヤツってどんなんだろう?」私は不思議に思った◆大学によって相当な学力差があるのも現実のようだ。九大を留年してさらにビリで卒業した私が、T大主席の彼を、かなり上から指導していた。◆昨夜、銀座のバーのカウンターで一人で飲んでいたら「最近の慶応はダメだ!知的レベルで早稲田に大きく差をつけられた」と怒っている人がいた。彼は隣に座る若い後輩たちに「勉強しろ、勉強しろ!」と厳しく言っていた。私は一人、にやにやしながらその話を聴いていた。
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◎2021年12月27日 ---- ボス ◎
- 進学の不思議
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我が母校、九州大学の土木工学科から会報が届いた。令和2年度の卒業生の進路に関しての報告があった。それによると学部卒業生(4年生)全83人のうち57人が修士課程へ進学したそうだ。私は首をかしげる。「そんなにお勉強が好きなの?」「なんのために修士課程へ進むの?」・・不思議でならない。意地悪な私は「彼らの多くはモラトリアムで進学するのだろうな」と思ってしまう◆「大学の勉強なんて、何にも役に立たない」と言う人も多い。大変失礼ながらおそらく文学部なんてそうかもしれないな、と思う。土木工学のような理系の学部では大学で学んだ知識が役に立つことが多い。私は留年し、さらにビリで学部を卒業したのだがそれでも社会人になり「大学で学んだ知識」が役立つことが多かった。ただ冷静に考えて、それら「社会人になってから役立った知識」を習得するのに4年間(私の場合は5年間)はあまりにも時間をかけ過ぎ。「社会人になってから役立つ土木工学の知識」だけなら半年もあれば習得できる。あとの3年半(私の場合は4年半)は不必要な知識を習得することとモラトリアムに費やされた。◆もちろん大学生活においては「学業」以外にも得るものが多い。だから学士になるのに4年間も要らない、などと言うつもりはない。だが、4年間で十分に「社会人になって不必要な知識」までも習得したうえで、さらに2年間も学校に通う意味が分からない。将来、研究者になりたいと思っている者は大学院に進んで勉強を続ける意味はあるだろう。だがそれ以外の学生が何を求めて修士課程へ進むのかが理解できない。「みんなが進学するのだから僕も進学したいなあ」・・二十歳を過ぎたいい大人がそんなことを考えているようで情けない。◆恵まれ過ぎた国家、日本の凋落はこの辺にもあるのではないだろうか?本当に勉強したい、しなければならないところに多くの国家予算を回し、モラトリアムで進学する者への予算は削減してもいいんじゃないの? そんなことを言うと「キノシタ君、無責任なことを言うのはやめてよね」と同級生から電話がかかってきそうでもある。
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◎2021年12月24日 ---- ボス ◎
- 9勝6敗が最高!
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私の麻雀の師匠であり、会計学の先生でもあるFさんがいつも言う。「キノシタさん、人生は9勝6敗くらいが一番幸せなんですよ。それ以上を望んでもいいことはありませんよ」と。「15戦全勝なんて人生、面白くないでしょう」とも言う。「そんなものですかねえ」と私は答える。◆さて、私の人生はこれまでどうだった? 年末でもあり、来年は65歳になることもあり、振り返ってみた。5歳おきに〇✕を付けてみた。F先生曰く「最初の5年、5歳までは全員〇から始まります」ということで・・・・「~5歳」=〇、「~10歳」は✕(父を亡くし苦しい生活)、「~15歳」=〇(中学校の生徒会長など)、「~20歳」=〇(青春まっさかり)、「~25歳」=〇(恋多き学生生活)、「~30歳」✕(怠惰な学生生活を反省、社会人は厳しい!)、「~35歳」=✕(劣等感の塊り。「友がみなわれより偉く見ゆる日よ・・」)、「~40歳」=✕(会社を興したが不安な毎日)、「~45歳」=✕(家庭を顧みず仕事仕事、それでも不安)「~50歳」=✕(不安&不安定)、「~55歳」=〇(少し安定)、「~60歳」=〇(子育て終了、心に余裕)「~65歳」=〇(そろそろ終活準備)◆ということで、ここまでで7勝6敗。さあ、これから頑張って「~70歳」「~75歳」を連勝したい。連勝できれば見事9勝6敗になる。「もう負けられない」などと気負うことなく、口笛を吹きながら連勝できますように。来年は初詣にも行けそうだ。
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◎2021年12月20日 ---- ボス ◎
- 「暗い」と不平を言うよりも、すすんで灯りをつけましょう。
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スマホのアプリ「radiko」のおかげでラジオを聴く時間が多くなった。毎週末のゴルフ場への往復のクルマの中、渋滞の苦痛を和らげてくれる。bluetoothで聴くことのできる防水スピーカーを購入したので毎夜、風呂の中でも聴いている。「ジャズ」「フォーク」「シャンソン」「懐かしの歌謡曲」「ハワイアン」など20を超える番組が私のradikoのお気に入り「マイリスト」に登録されている。ラジオにはテレビと違った魅力がある。◆CMもテレビで流れるものとは全く違う。声と音だけで、いろんなことを想像させてくれる。想像するのは実に楽しい。そんなラジオのCMの中で私が最も気に入っているのがカトリック教会が提供する「心のともしび」という番組の中のもの。(「心のともしび」はニッポン放送の「徳光和夫とくモリ!歌謡サタデー」という番組の中のコーナーとして私は聴いている)◆「『暗い』と不平を言うよりも、すすんで灯りを点けましょう」・・素晴らしい言葉。ゴルフ場へ向かうクルマの中、私はこの言葉が流れると必ず復唱する。何度も何度も復唱する。自分に言い聞かせるように「暗いと不満を言うよりも、進んで灯りを点けましょう」を繰り返す◆私がまだ2歳の時、姉の通う幼稚園に毎日着いて行った。するとかわいそうに思ってくれたのか園長先生が特別に私の入園を許可してくれた。その幼稚園の名前が「ひともし幼稚園」。わたしが「ひともし」の意味に気づいたのはそれから50年以上も経ってからのことだった。「火灯し」幼稚園の小さな記憶も大切にしたい。◆まだまだ私が点けることができる灯りはたくさんある。少しでも多く、火を灯したい。
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◎2021年12月17日 ---- ボス ◎
- センスない街、広島
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広島出身の友人も多い。みな明るく優しい紳士淑女だ。サンフレッチェ広島も頑張っているし、広島カープも魅力あるチーム。広島カープの監督だった野村謙二郎さんは私の中学、高校の後輩でもある。また、我が社のパーティーでは広島出身の及川奈央さんに司会をお願いした。気配りのきく素敵な超美人であった。魅力ある広島出身者は多いのに、広島の街は昔からセンスがない。最近、ますます酷くなっているようだ。◆火曜日から一泊で広島に出張してきた。夜は広島市内一番の繁華街で美味しいお酒と料理を楽しんだ。お酒と料理は美味いのだが、そして広島県民はみな親切だが・・・。◆「なんじゃ、このイルミネーションは!!」とぶったまげた。30年前の台湾か?20年前のカンボジアか?大通りの脇のイルミネーションは赤あり白あり緑あり青や黄色まである。統一性がまったくない。これは、ちと酷すぎます。◆そういえば広島駅近くの広島最大の地下商店街の名前が全くオシャレでない「しゃれお」というものだった。電飾といい商店街のネーミングといい、およそ「政令指定都市」とは思えないセンス。◆広島の方々、もう少し頑張ってくださいよ! ◆(失礼だとは思いましたが、誰かが口に出して指摘しないと、このままだと、広島県民が陰でバカにされちゃいますから思い切って書きました。ごめんなさい。)
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◎2021年12月13日 ---- ボス ◎
- 悲しいクリスマス
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その年の正月に突然父を失った。我が家の四人が乗るタクシーが大事故を起こした。気付くと父は助手席で首から真っ赤な血を噴いて死んでいた。母は生きてはいたが顔を40針以上も縫う大けがを負い、3か月間入院し、退院後も後遺症に悩まされ続けた。私は生え変わったばかりの前歯を失った。そして我が家は急に貧乏になった。私は小学2年生だった。◆母と姉と私の三人はそれまで育った大分市を離れ、母の出身地である佐伯市に移った。大分市では一軒家に住んでいたが佐伯市では「間借生活」になった。一階にはK君家族が住んでいた。K君は優しく、K君の両親も非常によくしてくれた。K君は私の同級生であった。◆大きな家の一階にはK君一家が住み、その二階の部屋にうちの家族三人が住んだ。K君の家の勝手口が我が家の玄関になった。K君の自宅の廊下を通って奥の階段を上がった二階の和室が我が家だった。風呂、便所はK君の家庭のものを使わせてもらっていた。三日に一度、五右衛門風呂を沸かす当番を私は引き受けた。◆K君の家に遊びに行けば二階にモトミ君もいる。同級生が二人いる家だから、多くの友達がいつも遊びに来ていた。私とK君はいつも1階のK君の自宅で多くの友達と遊んでいた。◆父を亡くして初めてのクリスマス。昨年までは「サンタさん、なにをプレゼントしてくれるのかなあ?」と楽しみにしていたが、その年のクリスマスイブに母から「お父さんが死んだから我が家はおカネないの。クリスマスプレゼントもないよ」と言われた。私は驚いた。小学三年生になり「サンタさんなんていないんだ」とは思い始めていたが、それでもクリスマスプレゼントが届かないということはショックだった。母は厳しい顔をしていた。いや、悲しそうな顔をしていたのかもしれない◆クリスマス、12月25日は朝から大勢の友達がKクンの家、つまり我が家の1階に遊びに来た。下から声がかかる。「モトミ君、一緒に遊ぼう」。下りていくと友達はみな、今朝サンタさんからもらったプレゼントを持ってきていた。自慢げに見せあいこをしていた。「いいなー。オレもそっちが良かったなー」などと人のプレゼントを羨ましがっている子もいた。◆「モトミ君はサンタさんから何もらったの?」誰かが尋ねた。なんて答えたのか覚えていない。とてもとても悲しかったことだけを覚えている。「世の中には僕よりも可哀そうな子供たちがいっぱいいるんだ」・・そう分かってはいるが、なんの慰めにもならない。「父ちゃんが死んで僕だけサンタが来ない」・・寂しく悲しいクリスマス。それでも泣くこともせず、悲しい顔も見せず、明るく友達と遊んでいた。健気だった。◆街にクリスマスソングが流れるこの季節になると毎年必ずあの日のことを思い出す。思い出すと涙が止まらない。「よく頑張ったな」と子供の頃の自分を誉める。50年以上も経ったのに、また今年も何度か涙を流している。
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◎2021年12月10日 ---- ボス ◎
- 人騒がせな大分県の市議会議員たち
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高校卒業まで18年間を大分県で過ごした。64歳になった今でも私の本籍は大分県である。だからテレビのニュース番組で「大分県の・・・」と流れると耳を傾ける。◆昨夜のニュースでは大分県の市議会議員の話題が二つ続いた。最初は臼杵市の、議会でマスクを拒否するバカな議員の話題。これは連日マスコミを賑わせている。嫌がる人がいるのだから少し我慢すればよいモノを自分の主張を押し通す。マスクをしたうえで自分の意見を言えばいいのにそうしない。こんな市議会議員を選んだ臼杵市民が情けない◆「情けない」と思ったら次のニュースも大分県の市議会議員だった。大分市の市議会議員がプロレスのミルマスカラスのような覆面(マスク)をしてなにか訴えている。聞けば、どうでもいい話。情けない訴えを馬鹿みたいにマスクをして訴えている。彼は市議会でも選挙でもマスクを着けているそうだ。情けない。本人は「マスク(覆面)をしても誰にも迷惑をかけていない」と思っているのだろうが、大分県出身のこちらにとってはいい迷惑◆「キノシタさん、大分県人はよほどマスクが好きなんですね?」「キノシタさん、大分って変わった市議会議員が多いんですね」などと言われる。「大分って個性が強い人が多いですね」と言われる◆「個性」は尊重しなければならないが、もっとまともな、もっと知的な個性の発揮方法はないのだろうか?もっと「大分県出身」を誇れるような市議会議員が増えて欲しい。同じ大分県出身で、スーパーボランティアとして有名になった尾畠春夫さんのような魅力的な個性を発揮してもらいたい。◆マスクでアピールするのは、いらんよ。
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◎2021年12月09日 ---- ボス ◎
- 東京タワー
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この10年間ではおそらく私が「世界で一番長く東京タワーを眺めた人」だろう。◆2002年、それまで新木場の「東京ヘリポート」内にあったエアロファシリティー本社を麻布台に移した。その後、徐々に従業員が増えたため、神谷町そして今の新橋へと移転を繰り返した。◆移転の時に私がこだわったのが「私のデスクから東京タワーが見えること」だった。麻布台も神谷町も今の新橋も、私は東京タワーを眺めながら仕事をしている。◆10年前、東日本大震災直後にに今の新橋に移転した。東京タワーが足元までキレにに見える最高の部屋。大変、気に入っている。ところがまたしても手狭になってきた。近所のビルに「分室」を2室借りたができれば統合したい。だが「駅から近く」「東京タワーが見えて」「賃料が安い」物件はなかなかない。もうしばらくはこの場所から毎日東京タワーを眺めることになるのだろう。◆私は満足ではある。自分のデスクから東京タワーが、脚元までキレイに見えるオフィスなんてなかなかない。
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◎2021年12月08日 ---- ボス ◎
- 学歴フィルター
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マイナビの新卒向け採用サービスに登録した一部のユーザーに、「大東亜以下➈」と記載したメールを送った問題。マスコミの取り扱いがひどい。◆マイナビが、ユーザーに対し「あなたは大東亜以下の区分に入りますよ」と送ってしまったことは、まことに失礼。マイナビは非を詫びるのは当然である。ところがマスコミはそこではなく「学歴フィルターがあるのではないか?」とつつく。あるのは当然なのに、あることを知っているのに、これまでは何も言わず、こういう問題がでると正義人ぶって、さも「学歴に寄る差別はいかんですよね?」と言い出す。◆大手マスコミの職員はみなこの「学歴フィルター」をクリアして採用されている。自分は「あいつは大東亜以下だから・・」なんて平気な顔して言っているエリート意識の高い難関大学卒の連中に限って「学歴フィルターなんてとんでもないことですよ」と主張する。ふざけた文屋が多い。
「大東亜以下」が私立大学群の「大東亜帝国」(大東文化大学、東海大学、亜細亜大学、帝京大学、国士舘大学)の一部を指すものである他、「➈」がネットスラングで「ばか」を表す場合があることから、学歴フィルターが存在しているのではないかと物議を醸していた。
マイナビへ問い合わせたところ「このメールは、首都圏在住のユーザーに対して当社が送ったものに間違いない」と送信した事実を認めた。配信前の確認作業を担当者が怠ったのが原因と説明する。
記載内容については「このメール作成とは別の作業でコピーしたワードをペーストしたもの」とコメント。「学歴によって一部の学生が有利になるようなことは行っていない」として、いわゆる“学歴フィルター”の存在については否定した。
同社は「不要な誤解を与えるようなメールをお送りし、お騒がせしてしまい大変申し訳なかった」と謝罪し、今後再発防止を徹底していくとコメントした。
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◎2021年12月06日 ---- ボス ◎
- 「先に領収書をよこせ」という変な会社
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「この領収書に社長印をお願いします」経理担当者が領収書を持って私の部屋に入ってきた。「何の領収書?」と聞く私にその経理担当者は「〇〇建設に送るのです。この領収書が届いたら先方から郵送で手形が送られてくることになっています」と答える。「はっ?おかしくない?こちらの手元に手形が届いたら『はい確かに手形を受け取りました』って出すのが領収書でしょ?もらってもないモノを『もらいました』って領収書は出せないでしょ?」と厳しく言う私に対し担当者は「はい、おかしいのです。私も先方に何度も確認したのですが『これが当社のやり方だ。ほかの会社もそのようにしてもらっている』と高圧的なのです。どうもこの業界ならではの特殊ルールのようです」と申し訳なさそうに答えた。10年も前のこと◆スーパーゼネコンと呼ばれる最大手の建設会社ですらこんなことを去年までやっていた。そして今もまだ中堅ゼネコンの中にこの制度を続けているところがある。「オタクの会社にはコンプライアンスって言葉はないのですか?」と聞きたい。おそらくその会社の経理担当者だって馬鹿じゃないだろうから「自分の会社のやり方はおかしい」と気づいているのだろう。それでも「今までこれでやってきたから」と、そのままなのだろう。過ちを気づいていても改めない。情けない◆領収書を先方に送ったがいつまで待っても手形が届かなかったらどうなるのだろう?こちらが「手形が届きませんがどうなっているのですか」と訊ねたら「なに言ってんの?ちゃんと領収書もらってますよ。手形はあんたの会社に届いているやろ」と言われそうで怖い。◆建設業界は遅れている。
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◎2021年12月03日 ---- ボス ◎
- 席を譲ることの難しさ
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今週、月曜から一泊で奄美大島へ出張だった。帰りの羽田からのモノレールでの話。◆私はモノレールでも電車でも、自分が座った場合は周りを見て「どなたか不自由な方はいないだろうか?」と確認する。必ず席を譲る準備をするのだ。空席が多い場合には目を閉じて音楽を聴くこともあるが、まばらに人が立っているときは必ず周りに困っている人はいないかと注意している◆その羽田からのモノレール。途中の駅から上品なおばさんが乗って来てたまたま私の隣に立った。「疲れているようだな」と思った。「いや、それでもオレよりは年下だな」「席を譲ろうかな?」「『こちらどうぞ』と言ったら失礼になるかもな」「オレよりも年長なら席を譲りやすいのにな」・・いろんなことを考えた。◆10年前ならすっと立って「こちらどうぞ」と言えたのだが、自分が高齢になると人に親切な声をかけることすらいろいろなことを考えて躊躇するようになってきた。寂しい。◆それよりも私以外の、近所に座っていた若い奴ら!なぜ君たちはスマホを眺めてばかりで、おばさんに「どうぞ」と席を譲ることをしないのか?
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