2022年08月の記事一覧
◎2022年08月26日 ---- ボス ◎
- 態度悪い
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出張の帰り、長野駅17:04発の新幹線「かがやき」のグリーン車に乗り込んだ。コロナの規制がなくなったためか夕方の新幹線は満席に近かった。私の席は11号車10番のB、通路側である。席を見つけたがそこには大きなリュックサックが置いてあった。私の席の隣、窓側には50歳くらいの下品なデブが座ってスマホのゲームをやっている。私が「すいません」と声をかけるとそのデブはいかにもめんどくさそうにそのリュックを自分の足元へと移動させた。◆なんでオレが「すいません」と言わないといけないの?「すみません」と言うのはオマエの方だろうが!と思いながら、実際には言葉を発せず席に着いた。こんな輩がいっぱいいるなあ。
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◎2022年08月25日 ---- ボス ◎
- 30億回
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「キノシタ、人間って動物はな、生涯に打つ心拍数は30億回って決まってるんだよ。脈が30億回打ったところでおしまいなんだよ。だから脈がゆっくりな奴は長生きでな・・。おまえさんはどうだ?ちょっと見せてみろ」と言いながらSさんは私の左手首を取った。「おっ、速いな。おまえさん、長生きできそうにはないな」ニコリとしながらSさんは優しく言った。「なーに、人間なんて長生きするのが偉いわけじゃないんだ。どれだけ人様のお役に立てるかってことなんだよ。それからもう一つ。おまえさんが死んだときにどれだけ多くの人が悲しんでくれるかってことなんだよ。多くの人に悲しんでもらうためにはお前さんのように少し人よりも早く死ぬ方がいいかもしれんな」◆ Sさんはそんな無責任なことをニコニコしながら語っていた。全く腹は立たなかった。私は素直に納得していた。「オレは平均よりも早く死ぬんだろうな。寂しいな。嫌だな。でも確かに人様に惜しまれて死にたいな」そんなことを考えていた。今から30年も前のこと◆計算してみた。私はすでに28億回程度、脈を打ったようだ。私に残された時間はそれほど多くはないようだ。頑張ろう!◆大変お世話になったSさん(酒井邦恭さん)が亡くなって13年経った。
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◎2022年08月24日 ---- ボス ◎
- 気持ちの悪い事件
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気持ちの悪い事件が起きた。中学三年生の女子が幸せそうな見知らぬ母子をいきなり刺し殺そうとした。自分の母親と弟を殺すための練習だったと言っているらしい。そして自分も死刑になりたかったそうだ。◆バカなマスコミは早速、この異常な少女の母親を追いかける。これから恐らく週刊誌などが家庭環境を暴き、その教育方針などをこき下ろすのだろう。◆かつての酒鬼薔聖斗なる狂人や池田小事件の宅間守、あるいは幼女連続殺人の宮崎守や佐世保の女子高校生が同級生を殺した事件など、常人では想像できない犯行を起こす若者がいる。彼らは神様が間違えて作ってしまった作品であり、決して親の責任ではないのだと思う。親が厳しすぎたのか放任だったのかは関係ない。その程度の親はそこら中に居る。◆親の教育を責めてはいけない。彼らだってある意味被害者だ。運悪く、神様の失敗作を抱えてしまっただけなのだ。と、私は思うのだがどうだろうか?さらに言うと、彼ら(犯罪者)本人すら可哀そう。恐らく生まれ持って異常な欲が体内にあったのだろう。彼らだって普通の精神構造の人間に生まれたかったのではないだろうか。
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◎2022年08月24日 ---- ボス ◎
- 統一教会=反社会的勢力?
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どうも分からない。そりゃ30年ほど前、合同結婚式だとか霊感商法で問題になったことは覚えている。「気味が悪い宗教だな」程度の感じは持っている。だがマスコミはこの30年間「統一教会はこんな悪いことをやっている」と報じなかった。だから私は「統一教会=反社会的集団」という式が成り立つとは知らなかった。繰り返すが「気味の悪い宗教」とは思っていた。◆さて政治家はどうだろう?ここからは私の想像だが彼ら政治家も私と同様に「気味の悪い宗教だな」程度の意識だったのではないだろうか?少々君が悪くても選挙になれば頭を下げおべんちゃらを使う。一票でも多く得たい者としては当然の行動だろう。◆先日も書いたが「統一教会は反社会的勢力だ!こんな悪いことをやっている」と知っていたのはマスコミ。それを記事にしなかったのがマスコミ。マスコミは自分を反省すべき。◆いま、選挙応援を頼んだ政治家をあぶりだしてなんになる?
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◎2022年08月23日 ---- ボス ◎
◎2022年08月22日 ---- ボス ◎
- マスコミのていたらく
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山上某なる狂人に安倍元総理が撃たれ亡くなった。「統一教会によって自分の家族は悲惨な状況になった。その統一教会と安倍元総理は非常に近い関係だった。だから安倍元総理を許せない」というのがこの狂ったテロリストの言い分だ。◆当初「この狂ったテロリストの暴挙を絶対に許さない」と激しく主張していたマスコミが最近おかしい。テロリストの言い分を聞いて「このテロリストにこのような行動を取らせたのは統一教会とそれに近い政治家のせいだ」と言い出したみたいだ。連日、統一教会に近い政治家の責任ばかりを追及している。おかしくないか?◆これでは「テロ成功」だ。今のマスコミの動きを見て一番喜んでいるのは狂ったテロリスト山上某ひとりだ。◆マスコミは今頃、政治家と統一教会の繋がりばかりをあげつらって「倫理観に乏しい」などと叩いている。この十年以上、統一教会の在り方をマスコミは一切報じて来なかった。そんなに悪い宗教なら、マスコミが先頭を切って叩くべきではなかったのか?マスコミは政治家と統一教会の繋がりばかりを書き連ねるが、一度自分の会社(新聞社やテレビ局)とのつながりを調べてみてはどうか?なにか出てくるだろう。もし、何も出てこなかったのなら「当社は以前から統一教会とは全く繋がっていません」と発表すべきだろうし、それでもこれまで「統一教会の悪さ」を報じて来なかったことを世間に詫びるべきではないだろうか?マスコミが統一教会を追及していたら山上某もテロを起こさなかったかもしれない。我が国で一番情けないのはマスコミなのかもしれない。
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◎2022年08月19日 ---- ボス ◎
- 「できない理由」を探すな!
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我が社の総合パンフレットを新しく作り変えることにした。昨日、広告会社の編集者が事前に作ったサンプル(案)を持ってきてくれた。目を通していると我が社の「屋上ヘリポート事業」を紹介するページに『国内トップクラスの実績』と赤字で書いてある。私は『トップクラス』という言葉が引っかかった。◆「『トップクラス』ってのは『1番じゃありません、2番か3番です』って感じじゃないか。わが社はこの分野では断トツの1位なんだ。我が社しかないんだ。国内どころか恐らく世界でも断トツの1位だろう。だから『トップクラス』ではなく『トップ』と書けないのか」と聞いた◆広告会社の担当者は「景品表示法というのがありまして・・・」などと説明している。「確認してみます」と彼が言ったその時、我が社の広報担当者がヘンなことを言い出した。「『国内トップの実績』って書くと読んだ人が『生意気な会社だ』って思うんですよ。そう思われないためにも『トップクラス』と書いてぼやかす方がいいと思います」と言う。その言葉を聞いて私は久しぶりに「プツン」と切れた。◆「圧倒的な実績を持つ会社が『国内トップの実績』と本当のことをパンフレットに書いたら『生意気だ!』って思う奴がいるのか? キミはそんなヤツのことを心配して『トップ』なのに『トップクラス』と書きましょう、っていうのか??!!」あまりにも情けない発言に私は席を蹴った。◆公務員の世界は「できない理由の説明ばかりが上手」と言われている。わが社も少しずつ大きくなり、かつては意欲があった若い連中が「できない理由」ばかり探すようになってきた。それにしても「『トップ』と書くと『生意気』だと思われますから『トップクラス』にしましょう」との下らぬ配慮に腹が立ち、昨夜は一人銀座のバーでブツブツ言いながら深酒してしまった。反省。
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◎2022年08月18日 ---- ボス ◎
- ダイアモンドプリンセス号
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コロナ禍が始まった当初、ダイアモンドプリンセス号では乗員乗客3711人のうち712人がコロナウイルスに感染し、そのうち13人が死亡した。◆コロナがどんなものなのかまだよく分かっていなかった頃だから3711人の20%近くが感染したのはしようがないかもしれない。不思議なのは感染した712人のうち1.8%を超える13人もが亡くなったこと。そんなに多くの人が亡くなったんだ、と思う。◆感染者の致死率を調べてみた。アルファ派では2.8%の頃があった。(2020年3月~6月)それが現在のオミクロン株では0.07%まで下がっているらしい。コロナの感染者致死率はこの2年間で 1/40になったということ。◆あえてここでは「だからどうだ」は言わないが「2年間で感染者致死率が1/40に下がった」ということは知っておいて良いことだと思う。
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◎2022年08月18日 ---- ボス ◎
- 貸したカネが帰ってこない
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若いころ「人に貸したエロ本、エロビデオは決して戻ってくることを期待するな」と先輩に教えられた。はい、確かに戻って来たことは一度もありませんでした。◆子供のころから「人様におカネを借りるな。やむを得ず借りた場合はすぐに返せ、お礼を添えて返せ」と教えられて育ってきた。はい、私はそうしてきました。◆大人になり、初老と呼ばれる年齢になり、今日明日のカネには困らなくなった。人にカネを貸す機会が増えてきた。100万円を超えるカネを貸すときはさすがに一札入れてもらうがそれ以下の場合は相手を信用して簡単に貸してしまう。ところがこの信用した相手からカネが帰ってこないことが増えてきた。「タクシー代の1万円」は戻ってくることは半分くらい。そして「あのとき貸したタクシー代、帰してよ」とは言いにくい。◆細かいところでは本代2200円からタクシー代の10000円、麻雀の勝ち金1万5000円というのもある。大きいところでは生活費の10万円とか40万円、そのほかここに書けない貸金もある。1万円以下のものは恐らく相手は忘れてしまったのだろう。忘れたフリをしているのかも。催促すれば「ああ、忘れていました。すみません」と返してくれるのかもしれないが、催促しないことが増えた。「この人はルーズな性格なんだなあ」と彼(彼女)の性格把握料金と思っている。10万円を超えるものはさすがに忘れることはないだろう。忘れたフリもできない。だから相手は逃げる。連絡してこなくなる。◆貸したけど戻ってこないカネ、もらえるはずだがもらっていないカネを合計するといくらになるのだろう?きっとすごい金額だ。◆ところで気になるのは、その逆はないのか?ということ。酔っぱらって誰かにタクシー代を払ってもらったりしていないか?・・・あっ、そういえば昨夜、銀座のバーで飲んでいた。勘定をしていない。きっと一緒に飲んだMさんが払ってくれたのだろう。お礼を言っていないことを思い出した。すぐに電話しよう。◆「借りたまま」よりは「貸したまま」のほうがまだ楽だ。
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◎2022年08月17日 ---- ボス ◎
- どうしてるの?
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今さら人に聞けないことがある。いっぱいある。その一つが「冷やし中華の余ったスープの処理」に関すること。◆暑い時期の昼飯には冷やし中華がいい。個人的には麻布十番の「登龍」の「四川冷麺(四川風ピリ辛ソースかけ冷やしソバ)」がダントツに好きなのだがコンビニの棚に並んだ「冷やし中華」でも十分においしい。つい先ほどもローソンで買ってきた「冷やし中華」を社長室の自分のデスクで食べた。次の会議が迫っていたので4分で食べた◆そしていつも悩むのが余ったスープの処理。みんなどうしているのだろう?給湯室の流しにそのまま捨てると具材(小さなチャーシューや卵焼きなど)まで流れてしまう。それでは次の方に迷惑だ。そこで私はいつも次のように処置していた◆ゴミ箱の中からコーヒーを飲んだ紙コップを取り出して用意。そこにティッシュで蓋をする。ティッシュを濾紙代わりにしチャーシューや卵焼きを分離する。紙コップには液体スープのみが落ちる仕組み。ティッシュに残ったチャーシューなどの細かい具材はさらにもう一枚のティッシュでくるんでゴミ箱に捨て、ろ過した液体スープは給湯室の流しに流す。うまく行くときもあれば濾紙代わりのティッシュが破けて苦労することもある。◆苦労を繰り返しているうちに私は素晴らしい方法を発見した。ティッシュではなくコーヒーのドリップのためのフィルターペーパーを使うのだ。先ほど淹れて飲んだコーヒー豆の挽きカスが残ったままのところに液体スープを流せばすべてがうまくいく。◆必要は発明の母、というがこれに気づくまでに5年くらいかかってしまった。
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◎2022年08月16日 ---- ボス ◎
- かしこ
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私は随分以前に出すことを止めてしまったのだが暑中見舞い葉書が今年も十数枚届いた。そのほとんどが私と同世代あるいは私より年長の方からのもの。若い人は暑中見舞いを書いたこともないのかもしれない。◆毎年いただく暑中見舞いの中に美しい字で最後を「かしこ」と締めている葉書が二枚ある。どちらも大変お世話になった方の奥様からのもの。気付くと私の人生、お世話になった方ばかり。お世話になった方は鬼籍に入られても奥様から連絡をいただけるだけでも嬉しい。◆私なんぞにへりくだって敬意を表してくださる「かしこ」。女性だけが使うこの「かしこ」は古き良き文化だと思うのだが「男女平等」が必要以上に叫ばれる現代、知的な女性が葉書の最後に「かしこ」と書いても批判されそうな勢いが怖い。世の中が少々変わろうが、私は「男は男らしく、女は女らしく」生きてもらいたいと思っている。「男らしさ」「女らしさ」と「男女同権」は両立できるものだと思うのだがそれさえも認めない頭の固い人たちが増えてきた。
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◎2022年08月14日 ---- ボス ◎
- 長靴を見なくなった
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盆休み中の昨日(8月14日)雨の中、日比谷で映画「トップガン」を観た。この映画を観るのは二度目なのだがそれでも最後は涙があふれた。素晴らしい映画。◆映画のあと新橋のオフィスを覗き(誰もいなかった)、電車で自宅へ帰った。銀座で黄色いオシャレな長靴を履いた中年の女性を見かけた。「そういえば最近は長靴を履いている人を見かけなくなったな」、ふと思った。そう思いながら周りを見渡すとやはり誰も長靴を履いていない◆子供たちも履いていない。なぜだろう?考えた。①「昔は道路が整備されておらず水溜りがあちこちにできていたから」②「昔はズック靴が多く雨水がすぐに染込んできた」③「革靴は高級であり、雨の日には履かない」・・そんな理由が思いついた。さて実際はどうなのだろう?◆我が家の靴箱にも「ブーツ」と呼ばれるオシャレな防寒靴はあるが「長靴」と呼ばれる雨雪対策靴は無いようだ。
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◎2022年08月09日 ---- ボス ◎
- ヘリコプターは人が移動するためのものではない
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多くの人は「ヘリコプターは乗り物」と思っている。そして「乗り物は人が移動するために使用される」と思っている。◆最近「空飛ぶクルマ」に関する取材を受けることが多くなり、私は「少なくとも我が国では、ヘリコプターは人の移動のためには使われていません」と話し始める。ヘリコプターは「情報収集」「物資輸送」「安全」「遊覧」「レジャー」のために利用されるのであり、「ドクターヘリ」を除けばほとんど人の移動目的で使われていない。◆一方「空飛ぶクルマ」は人の移動のために使われることを目指して開発されている。「空飛ぶクルマ」は「ヘリコプター」に近そうで実は近くない。「空飛ぶクルマ」は「ヘリコプター」よりも「自動車」や「飛行機」に近いものである。そのことに気づいている業界関係者がほとんどいないことが情けない。
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◎2022年08月04日 ---- ボス ◎
- 客としての礼儀
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息子や娘をクルマの助手席に乗せて走っているとき、彼らがスマホをいじることを私は許さない。助手席に乗る者としてのマナー違反だ。だれかが「それはマナー違反ですよ」と教えなければ彼らは一生恥をかき続けることになる。◆先日、高級寿司店のカウンターで食事をしていると隣の客がスマホで野球中継を見ていた。音声は出ていなかった。彼はときどきカウンターの向こうの店主と話はするのだが話しながらもチラチラとスマホを眺めている。このあまりにも失礼な態度に私は腹が立った。寿司店の主人はこの無粋な客に注意しなかった。注意できなかったのだろう。私も不愉快ではあったが注意できなかった。◆昨日、久しぶりに銀座のジャズバーへ行った。コロナのせいか客は少なかった。私のほかは男性5人、女性が2人だった。ピアノソロが始まったが3人がスマホを覗いたままだ。そりゃスマホを見ながらでもピアノの演奏を楽しむことはできるのかもしれないが完全なマナー違反だろう。演奏者に対しても、ほかの客に対しても。彼らは恐らく注意されれば「ああ失礼しました」とスマホを閉じるのだろうが注意されるまで気づかない。自分のアタマでモノを考えない生活を続けてきたのだろう。気配りのできないバカな大人が多すぎる。◆その点「すごいな。できるな」と思わせるのが銀座のオネーサンたち。一流店の女性は客と一緒の時はスマホの電源を切っている。きっと多くの電話がかかってくるのだろうが一切スマホを気にしない。彼女らはトイレに行くと言って席を離れ、トイレの中で着信をチェックし必要なものには返信して、何食わぬ顔で「失礼しました」などと言って笑顔で戻ってくる。ホステスになる時に先輩から教えられるわけでもないようだ。できる女性は伸びる。多くの客の心を掴む。そして出世していく。◆銀座のホステスさんから学ぶことは多い。逆に、相手へのちょっとした気配りが出世に繋がることを知らないオジサンが多すぎる。
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◎2022年08月03日 ---- ボス ◎
- M先生から電話
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ドキッとした。朝、愛宕神社の前を歩いていたらスマホが震えた。見るとM先生からの着信だ。「ひょっとして昨日のこの欄『ありがとう、を言えない後輩たち』を読まれたのかな?」と思いながら電話に出た。「おおっ、キノシタくん。暑いけど元気で頑張っとるんやろうな。先日は大変お世話になりました。みんなの分まではろうて(払って)くれて、ホントありがとう。酔っぱろうてしもうてお礼の電話が遅くなりました」とのことである。続けて「実は昨日からまた東京に来てるんやけど、そいで、昨夜もまたあの銀座のクラブ『N』に行ったと。するとママが『みなさんキノシタさんにちゃんとお礼を伝えたんやろうか?』と心配しとった。ほんで『忘れとった』って言うたらママに叱られたと」とのことである。「いやあ、ほんと、失礼しました。ありがとう」と。◆「先生には日ごろからお世話になっていますから全然良かと。後輩たちが挨拶できんことに情けなかーて感じてるんですよ」と言おうかな、と思ったがやめた。
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◎2022年08月01日 ---- ボス ◎
- 「ありがとう」を言えない後輩たち
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大学時代にお世話になったM先生が久しぶりに上京してくることになった。研究室の後輩たちにも声をかけ「先生を囲う会」を開いた。10人が参加した。一次会は新橋の居酒屋。一人7000円。サラリーマンにとっては安くない飲み代かもしれない。昔話に花が咲き楽しいひと時だった。6時半から始まった一次会が終わったのは9時半を少し回っていた。「もう一軒行こうよ」とM先生の声。2次会に参加したのは6人だった。銀座の安いクラブ「N」に行った。安いクラブと言ってもそこは銀座。一人当たりの料金は新橋の居酒屋よりも高くなる。◆私は翌日、午前4時起きの接待ゴルフの予定が入っていた。そのため11時半までには帰宅したい。だが2次会は1次会以上に盛り上がり、先生はすでに呂律が回っていない。そんな中で「悪いけどオレ、明日が早いから先に帰るね」とは言いにくい。そこでトイレに行くふりをしてママさんを呼び、事情を説明してそっと帰ることにした。店を出る前に、6人全員分の飲み代を私が払った。◆先生や後輩の飲み代を、幾分小遣いに余裕がある私が払うことは問題ない。彼らが「キノシタさん、ご馳走してよ」と言ったわけではない。私が、一人、そっと中座するために勝手に払ったのだ。それはいい。だが残念なのは2次会に参加した6人のうち誰一人も「ありがとう。お世話になりました」との連絡をくれないこと。みんなLINEもメールも繋がっているというのに。◆2週間後、今度はT先生が上京してきた。前回と似た状況になった。T先生を囲み、銀座の裏通りのレストランで1次会。2次会の参加メンバーは前回よりも年長者が多かった。彼らは小遣いには少しは余裕がありそうだった。皆、会社の重役であった。2次会は先日の「M先生を囲う会」で使ったのと同じ銀座の安いクラブ「N」だった。この日も私は中座しなければならなかった。ママさんにお願いして、全員分の飲み代を払って、そっと帰った。◆翌日、私のスマホにT先生からLINEが届いた。「昨夜は楽しい時間をありがとう。お世話になりました。飲み代までお世話になりました。次回は福岡で私がご馳走しますね」と。T先生だけではない。参加したすべての方が「ご馳走様でした」とか「ありがとうございました」などとメールをくれた。電話で直接「ご馳走様」を伝えてくれた者もいる。◆同じ、九州大学の卒業生の集団。M先生の周りの若い奴ら(といっても50歳~60歳)は「ありがとう」を言えず、T先生の周りの大会社の重役連中はきちんと「ありがとう」を伝えてくれる。◆「ありがとう」を言える人だから大会社の重役になれたのだろうか?不思議な気持ち。
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