2023年06月の記事一覧
◎2023年06月29日 ---- ボス ◎
- ルート66にはトンネルがない。
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今から20年ほど前に米国のルート66を車で完走したことがあった。走り終わって日本に戻り、しばらくたって「あの長いルート66でトンネル内を走った記憶が無いな」と思った。私の記憶が無いだけなのか、本当にトンネルがないのか確認したかった。◆3700㎞くらいか。稚内から鹿児島まで高速道路を走るよりももっと長い距離。稚内から鹿児島までを高速道路で走ればどれだけトンネルがあるだろう。本当にルート66にはトンネルは無かったのか?◆確認するチャンスが訪れた。私の66歳の誕生日をルート66上で迎えようという企画。息子と二人でルート66を走った。「トンネルはないか」を確認する旅でもあった。◆無かった!ルート66では全くトンネルは無かった。私が「確認できたよ。ルート66にはトンネルは一つもないよ」と息子に言うと彼は冷静にこう答えた。「当たり前のことじゃない?だってルート66って西部開拓のためにできた道でしょ?元々は幌馬車が走ってたんでしょ?まだトンネル掘る技術なんてなかったんじゃないの?」◆確かにそうだ。だが、技術が無かった以前に「必要が無かった」のかも知れない。今回は「セドナ」「グランドキャニオン」「ホワイトサンズ」「化石の森」「アンテロープ」などの観光地を回ったがそのどこにもトンネルがなかった。アメリカ人は我々日本人のようにせっかちではなく、少々回り道でも景色を楽しみながらのんびりと走りましょうといった感じなのかもしれない。
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◎2023年06月28日 ---- ボス ◎
- 「判断しないことが一番悪い」
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テレビ東京の番組「モーニングサテライト」の中で元ソニー社長の平井さんが経営者としての心構えなどを自分の経験をもとに語っていた。「モーサテ平井塾」というコーナー。さすがに天下のソニーのトップを長らく務めて来られた方だけあって話題は尽きないし経営者としての理念も明確。私にもよい勉強になった。中でも強く印象に残る平井さんの教えは「経営者として『判断しないこと』が一番悪い」ということ。◆平井さんは言う。「正しい判断が一番いい」「間違った判断が二番目」「判断しないことが一番悪い」と。◆判断しないことには良かったのか悪かったのか分からない。判断しないうちに他社に持っていかれることもある。早く「間違っていた」と気付くことも大切。◆私のようなダメ社長は「この案件はペンディング」などと言って判断を先送りすることがしばしばある。それじゃダメなことを再認識させられた。
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◎2023年06月26日 ---- ボス ◎
- みっともない。ロシアには美学がないのか。
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この歳になっても死ぬのは恐ろしい。死にたくない。「余命〇〇ヶ月です」なんて医者に言われたくない。怖い。◆「ワグネル」創設者のプリゴジン氏は、武装蜂起を呼び掛けモスクワに向かうと宣言し移動を始めた。ところが、みっともないことに、途中で止めて逃げた。隣国のベラルーシの大統領に説得されたというが本当だろうか?◆いずれにしても、みっともない。「弱虫プリコジン」と言われるのも当然だ。誰でも死ぬのは恐ろしいことは分かる。だが、ここまでやるなら当然「死」を覚悟してのことだろう。「武装蜂起失敗」=「死」であろう。日本人の指導者なら必ず「死」を選ぶ。「死」の方が「みっともない臆病者」と言われるよりもはるかにいい。◆ロシアには「弱い者いじめ」の風潮はあるが「男の美学」が無いようだ。みっともない。
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◎2023年06月24日 ---- ボス ◎
- 知らないくせに知ったフリするな!
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「海洋問題研究家」と名乗る大学の先生がタイタンの事故の解説をしていた。そこへ「爆縮」とのニュースが飛び込んできた。「タイタンの破片が見つかった」と言うことだった。◆司会者がその先生に「爆縮」に関することを訊ねた。先生は高校生みたいな説明をしていた。参考の映像として空気圧で缶が潰れるものが流された。先生は引き続き高校生みたいな解説をしている。司会者がさらに問うた。「爆縮によって、破片が飛び散るのですか?」と。すると大学教授はなんと「爆縮で機体に穴が空くとそこから一気に水が入ってきます。今度は内から外へと力が働くのです」などと言っている。高校生どころか中学生以下だ。ナンセンス◆「この教授は理系ではないな?これで理系だったらとんでもないアホ。大学はどこだ?」私は彼の経歴を調べた。やはり、経済学部の出身だった。◆「私は『海洋問題』の法律や経済性などには詳しいが、残念ながら理系ではないので『爆縮』などは知りません。そんな言葉は今回初めて聞きました」となぜ、正直に言えない?◆昨年の6月にこの欄で『嘘くさい大学特任教授』と題して、明らかに土木の知識のない教授が偉そうにテレビでデタラメな「地盤の解説」をしていたことを批判した。テレビに出る学者ってなぜそんなになんでも知っている風をしたいのだろうか?
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◎2023年06月24日 ---- ボス ◎
- タイタン「爆縮」と聞いて「良かった」と思う。
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潜水艇タイタンが行方不明になった事故。まもなく予備の酸素も切れるという頃に捜索に当たっていた無人潜水艇がタイタンの破片を見つけた。タイタンは水圧によって爆縮し圧壊したことが分かった。乗員5名は死亡したこととなった。このニュースを聞いて、正直言って「良かったな」と思ったのは私だけではないだろう。◆どう楽観的に考えても、海底に沈んでいるタイタンを見つけたとしても救出することは無理だった。もし電気系統の故障で深海に沈んだままだったとしたら彼らは真っ暗な深海で、極度に狭い船内に数日間閉じ込められ、その後徐々に酸素が亡くなって苦しんで死んでいくことになる。◆どの時点で発狂するのか?どれほど苦しむのか?想像するだけで恐ろしい。そうなる前に首でも切って死んだ方がマシだが私にはそんな勇気もない。◆数日間苦しみ続け徐々に死ぬよりも爆縮によって一瞬で死ねるならそちらのほうがはるかに幸せな死であろう。◆人の死が確定して「良かった」というのも失礼な、不謹慎な話だが、でも本当に「良かった」と心から思う。
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◎2023年06月20日 ---- ボス ◎
- 米中会談を見て思うこと
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昨日、中国の習近平国家主席と米国ブリンケン国務長官の会談が北京で開かれ、その様子がテレビでも報じられた。◆会談の内容はともかく、あの部屋とテーブルと席はあれでいいのだろうか?仮にも世界一の大国アメリカのナンバー2を迎えるのに、習主席はお誕生日席に着きブリンケン国務長官はその斜め前。世界の二大大国のトップ同士の会談との重みは感じられなかった。「中国の方がアメリカより上だぞ」と言いたい様子の座席配置に感じられたのは私だけだろうか?
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◎2023年06月16日 ---- ボス ◎
- 少ない人材
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問題:「A地点からB地点へ移動します。行きは時速40㎞で走りました。帰りは時速60㎞で走りました。往復の平均時速はいくらですか?」◆多くの人は算数が得意でない。得意でない人はこの問題に「分からない」と答える。ほんのちょっとできる人は「時速50㎞ですか?」と答える。かなり算数が得意で自信がある人は「時速48㎞ですよね?」と答える。◆もちろん「分からない」人よりは「時速48㎞ですよね?」と正解を答えられる人の方が、会社にとっては(特に『技術』を扱う会社にとっては)ありがたい人材ではある。◆だが、私が求める人材は「問い」に対して正確な答えを出す能力を持った人ではなく、「A地点からB地点へ移動します。行きは時速40㎞で走りました。帰りは時速60㎞で走りました。往復の平均時速はいくらですか?」という設問を提示できる能力を持った人だ。「人が疑問に思わないことを、自分は疑問に思って、さらにそれを人に問うことができる人」そんな人がなかなか見当たらない。
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◎2023年06月14日 ---- ボス ◎
- おなら
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今回の米国ルート66の旅は、行きは「羽田→ヒューストン→アルバカーキ」、帰りは「ロス→羽田」であった(アルバカーキ~ロスの間はクルマで移動)。「羽田→ヒューストン」も「ロス→羽田」も12時間近いロングフライトだった。◆以前より不思議だったのだが3時間を超える国際線に乗ると、なぜかガスが溜まる。おならをしたくなるのだ。私だけなのだろうか?いや、きっと皆さん同じじゃないでしょうか?◆ビジネスクラスで座席をフルフラットに近く倒して映画「007 No Time To Die」を観ながらどれだけおならをしたことだろう。「ブー」っと音がしたら恥ずかしいのでチェックはしていた。ヘッドホンをずらしておならをして、「音がでなくて良かった」と思いまたヘッドホンを着ける。これを何度繰り返したか。喚起が行き届いているからか「匂い」は全く心配ないようだ。それでもすぐにまたおならをしたくなる。「なぜこんなに出しても出しても、またガスが溜まってくるのだろう?」◆久しぶりの長時間フライトで私は、以前より不思議に思っていた「長時間フライトと『おなら』の関係」を改めて不思議に思った。スチュワーデス(今はCAと呼ぶ)のオネーサンたちもみんなこっそりとおならをしているのだろうか?いや、彼女たちは甲斐甲斐しく働いているのでガスが溜まったりしないのだろうか?こんな不埒なことばかり考えながら日本に帰ってきた。
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◎2023年06月13日 ---- ボス ◎
- ルート66の旅
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40歳代の後半に2回に分けて、米国のルート66をクルマで完走した。第1回目はサンタモニカからアルバカーキまで。そして2回目がシカゴからアルバカーキまで。(ちなみにルート66は始点がシカゴ、終点がサンタモニカである。シカゴのスタート地点は「begin」、サンタモニカのゴール地点には「end」のサインがある。「start~goal」ではなく「begin~end」というところがオシャレである)◆当時はカーナビもスマホもなく助手席に乗る友人が地図を見ながらナビゲーターをしてくれた。私の「ルート66完走」自慢を聞いていた息子が「オレも大学の卒業旅行でルート66を走ってみたいなあ」と言い出したので応援した。嬉しかった。私の完走からちょうど10年後のことだった。◆それからさらに7年が経った。「66歳の誕生日を再びのルート66上で迎えるってオシャレじゃない?」私が言い出したか息子が言い出したのかは覚えていない。◆6月11日、私は66歳になった。「end of the Trail」のサインの下で写真を撮った。66歳の初期高齢者には運転は難しくなっていた。多くを息子が運転してくれた。
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◎2023年06月02日 ---- ボス ◎
- 不幸癖
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♬「わーたしは不幸グセ 取れなーい女と この胸に か細い手を添えて ああ泣きじゃくる人・・・」五木ひろしさんが歌う名曲「おまえとふたり」の冒頭の歌詞。作詞はたかたかしさん。◆45歳くらいまでだったろうか、私はしょっちゅうこの歌を口ずさんでいた。「オレは不幸癖が取れない男なのかなあ?」と思っていた。「なんでオレほど賢い男が、こんなに一所懸命に勉強して、自分の時間も捨てて仕事に打ち込んでいいるのに、結果に繋がらないんだ?」そんなことを毎日考えていた。「不幸癖が取れないオトコ」なのかなあ?との不安はあったがまだ絶望してはいなかった。「もう少し頑張ればなんとかなるだろう」そう考え続けて必死に頑張った。◆少しずつ道が開けてきた。65歳も終わりを迎えつつある。「不幸癖」なんて世の中にあっていいはずはない。気付くと私も「決して不幸ではない」と自信を持って言えるようになっていた。◆6月11日、私は66歳の誕生日を米国のルート66をドライブしながら迎える予定。人一倍苦労も努力もしたが総じて悪くない65年だった。
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◎2023年06月01日 ---- ボス ◎
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当社のホームページには「お問い合わせ」欄というのがありそこへは様々な問い合わせが入る。ビジネスにならないような質問でも、相手先が明確であれば、極力真摯に回答するように担当者には指導している。◆先日「貴社のホームページの動画を拝見させていただき・・・差し支えなければ、30分~1時間程度お時間いただき、情報交換の機会をいただけますでしょうか?」との依頼が来た。相手は立派な企業のようである。当社の担当者と先方とで日程調整が始まった。私は、当社の担当者に「その会議、オレも興味あるから、オレの日程の空いているところで組んでくれ」とお願いしていた。「6月1日(金・本日)の午前11時半から」ということになった。私はスケジュール表に書き込んだ。◆ところが本日の朝、当社担当者が「今日の会議は先方が来られるのかと思っていたら『ウェブ会議でお願いします』とのことなんです」だと言う。私は立腹。◆会議でも挨拶でも準備がいる。心構えもいる。会ってみたいと興味もある。たとえば当社の事業案内でも現在取り組んでいるAとBとCがあれば、それぞれの資料もあるし担当者も社内にいる。状況に応じて資料を取り出したり担当者を呼んできたりと対応できる。ウェブ会議ではなにもできない。◆「失礼な会社だね。オレはその会議には出ないよ。キミらでやっておいて。」と当社担当者に告げた。
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