2023年12月の記事一覧

2023年12月30日 ---- ボス

怒ってはダメ

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短気ではあるが怒りっぽい方ではない。いや怒るには怒るのだが怒っていることを悟られないように努めている。随分前の話だが、高校の同窓会で「キノシタくん、社長さんになっているけど部下とかを叱ったりできるの?」と聞かれたことがある。聞いてきたのは高校時代同級生の女性。「キノシタくんが怒っているところを私見たことないよ」と彼女は言った。◆嬉しかった。この話を部下にすると「その女性はキノシタさんのこと全然知らないのですね」と返ってきた。その部下は随分と私に怒鳴られたことがあると言う。覚えていない◆普段は、怒っていることを悟られないように努めている。その怒りが蓄積する。限界を越すと爆発する。どれだけ怒っているかを相手に伝える。「オレはこんなに怒っているんだぞ」と相手に伝える。怒った顔、怒った声で伝える。この爆発が1年に1回くらいある。◆5年前は銀座松屋のゴルフショップの店員に怒った。半年間の怒りの蓄積が爆発したのだった。3年前はタクシー会社の顧客担当に怒った。このタクシー会社には10年前にタクシーチケットをごまかして二重請求されたことがあった。◆私の「怒りの蓄積」を相手に伝えると一瞬スッキリとする。これまで貯めておいたモノを吐き出すのだからスッキリはする。だが言った翌日あたりから反省が始まる。「もっと冷静に対応できなかったの?」と自分に問う。「あの怒りの表現で良かったの?」と問うのであった◆年末も迫った28日、ある会社の営業担当者が私の元へ年末の挨拶に来てくれた。彼との付き合いは20年以上になる。愛想はいい。いつも笑顔である。私は彼にあるお願いをしていたのだが一向にきいてくれない。「頑張りますね」というばかり。「頑張る必要ないでしょ?あなたがちょっと気にかけてくれればいいだけですよ」と繰り返してきた。10年繰り返してきて我慢の限界を超えた。◆年末の挨拶に来てくれていた彼に対し、私は怒りを露わにした。強い言葉で怒りを伝えた。彼は困った顔をしていた◆怒った当日は良かった。「とうとう言ってやったぞ!」と言う気持ちが強かった。だが翌日には反省する。「彼に怒りを伝えても状況は改善しないだろう。『イヤな男、キノシタ』『失礼な男、キノシタ』『生意気な男、キノシタ』と思われるだけだろう」と思った。いや、それ以上に私の態度は礼を欠いていた。年末の挨拶に来られたタイミングで怒りをぶつけることはないだろう。反省。◆もっと上手に、自分の怒りを相手に伝えられるようになろう。来年の目標ができた。反省。

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2023年12月26日 ---- ボス

幸せって・・・

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私が大変可愛がっている一家がある。今はロサンゼルスに住んでいるY君の家庭。渡米して1年を超えたところだ。40歳手前のY君夫婦と7歳の長女の3人家族。毎日のようにインスタグラムをアップしている。幸せそうな彼らの様子を写真や動画で眺めているとついニンマリとしてしまう。こちらも幸せな気分になる◆実は3年前、Y君は生まれたばかりの長男を失った。その子、N君は産まれてくる以前、母親の胎内にいるころから重度の心臓障害が見つかっていた。産まれると同時に、母親に抱かれることもなく小児心臓病の医師団の待つ手術室へと運ばれた。両親は保育器の中の、何本ものチューブに繋がった我が子に「頑張れ、頑張れ」と声をかけ続けることしかできなかった。乳児は生後1か月で3回もの大手術を受けた。だが残念ながらN君は苦しいだけのとても短い生涯を終えた。両親は医師団に感謝の気持ちを伝え、涙を流しながら、我が子と一緒に自宅に帰った。両親の落ち込みは激しく、私は彼らにかける言葉を探したが結局なにも言えなかった。◆N君の悲しい死から1年後、Y君は所属する会社の社長から米国支店長のポストを打診された。Y君は喜んで引き受けた。今は幸せそうにロスで暮らしている。◆Y君の会社の社長は言う。「もしあの子(N君)が亡くなっていなかったらY君は息子の看病のため渡米できなかっただろう。私だってYに『アメリカへ行かないか?』などと訊けるはずもなかった」と。◆もしN君が生き続けたとしてもおそらく手術を繰り返す大変な人生だったろう。人の命の話だ。軽々と語ることはできない。だが今の、とても幸せそうなY君一家の笑顔をインスタで眺めていると「多分、これで良かったんだろうな」と思う。しかし、この思いは私からY君へは告げることはできない。◆外から眺める私の気持ちと、可愛い幼い我が子を失くした親の気持ちとは、大きな乖離があることだろう。運命って分からない。不思議だ。

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2023年12月25日 ---- ボス

俳句は難しい

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前日「父を亡くし サンタの来ない クリスマス」と題して俳句・川柳のことを書いた。クリスマスイブまでに書きたかった。私の中になにか引っ掛かっていた。「上手な俳句ではないな。夏井先生からダメだしされそうだな?」と思っていた。「どこが悪い?」考えてみた。◆まず、これは俳句というよりも散文的だ。「父をなくして、サンタさんが来ない寂しいクリスマスでした」と短くしただけ。これじゃダメですね。さらに「サンタ」と言えば「クリスマス」であることは分かる。ということでこれもダメですね◆夏井先生になったつもりで添削した。まだ正解ではないだろうが少しは良くなった。「サンタ来ず 父を亡くした 二年生」◆どうでしょうか?

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2023年12月22日 ---- ボス

俳句・川柳 「父を亡くし サンタの来ない クリスマス」

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随分前「週刊文春」に取り上げられた二つの川柳が忘れられない。「転校を打ち明けられた二人乗り」「クロールの息継ぎを見て恋終わる」・・いずれも中学生の作品だったと記憶している。◆テレビ番組「プレバト」の俳句コーナーは毎週欠かさず(録画して)観ている。私もときどきチャレンジする。昔のことを思い出して2句捻ってみた。「こたつ飯   つれなき睡魔 明日テスト」「父を亡くし サンタの来ない クリスマス」◆受験生は追い込みの季節、大変だ。そして明日はクリスマスイブ。楽しくないクリスマスを迎える子供たちも必ずいる◆今年もまた私のお小遣いの中から少々「あしなが育英会」へ送金した。ちょっとだけ明るくなった。

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2023年12月22日 ---- ボス

出張(3)(妄想・訳あり女性との出張先デート)

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テレビドラマで医師が「学会」と称して出張に行き、その出張先で浮気を楽しむ場面がときどきある。真面目な医師には大変申し訳ないが、テレビドラマの刷り込みによって私は「学会」=「浮気」とすぐに想像してしまう。恐妻家の私は決してそんなことはできないから「学会」≒「浮気」が羨ましく感じることもあった◆で、ここからはまた私の妄想。「もし出張先に『訳あり女性』を連れて行くとしたらどの都市へ連れて行こうか」。またまた無責任にランキングを試みた。◆10位・・札幌、9位・・那覇・名護、8位・・京都、7位・・弘前、6位・・松山、5位・・富山(八尾)、4位・・長崎、3位・・松江、2位・・倉敷、1位・・金沢。と、なった。なお福岡・熊本・湯布院なども魅力的な年だが、私の親戚や知人が多いため対象にはしなかった。

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2023年12月21日 ---- ボス

出張(2)

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昨日の「出張」の続き。出張先で少し時間に余裕があると美術館に寄っていた。さらに余裕があると温泉へ行った。◆温泉県・大分県出身の私は子供の頃より温泉に入る機会が多かった。それが出張を通じてさらに増え、ここ数年は、冬の週末はゴルフを控えて温泉に行くことが増えた。最近は「秘湯」と呼ばれるところを回っている◆さて、また私が独断で選ぶ全国の温泉地のランキング。5位・・道後 4位・・別府 3位・・那須塩原 2位・・箱根 そして1位・・湯布院。(有馬、城崎はまだ行ったことがない。近いうちに訪れてみたい)◆温泉地としては全国的な知名度はないが最高の「お湯」と「町の風情」を楽しめるのが青森県の下風呂(しもぶろ)温泉だ。機会があれば皆さんも是非行ってみてください。

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2023年12月20日 ---- ボス

出張(1)

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若い頃は出張が多かった。おかげで日本47都道府県すべてに泊まったことがある◆まだ東九州に高速道路が無い頃、早朝の飛行機で大分へ飛んだ。大分空港でレンタカーを借り、大分県警航空隊に挨拶。続いて福岡県警航空隊、佐賀県警航空隊と回りさらに長崎県警航空隊に立ち寄った。その後、長崎大村空港近くの居酒屋で一杯飲んで最終便で帰京した。大分・福岡・佐賀・長崎を回る出張を東京から日帰りでこなしたのだ。若かった。元気だった。◆統計好きの私は毎年テーマを決めて出張を楽しんだ。「今年はラーメン」と決めたら出張先で必ずラーメンを食べる。ラーメンが美味い県を探す。テーマは年によって異なり「寿司」や「蕎麦」も統計を取った◆さらについでに「美人」の統計も取った。どの県に美人が多いか。基準は「私が『きれいだな』と思った女性」の率。いい加減なものだ◆美人率は「長崎県」が1位、ついで福岡県だった。県ではないが「神戸」「横浜」にも美人が多かった。ついでに言うと駅で最も美人が多いのは「恵比寿」。恵比寿は今でも美人率が1位である。はい、もちろん、いい加減なものです。

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2023年12月19日 ---- ボス

育ちの良さ悪さ

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寿司だろうがフレンチだろうがラーメンだろうがタイ料理だろうが、カウンターやテーブルに肘を置くのはマナー違反。「育ちの悪さ」を露呈する。焼きそばだろうが中華だろうが、カウンターやテーブルに付けていいのは手首まで。◆昨日、新橋の長崎料理の名店『長崎街道』のカウンターでランチの「皿うどん」を食べていた。私の右隣で若い女性が「ちゃんぽん」を食べていた。この女性の食べ方が品が無い。両肘をカウンターに乗せている。「育ちの悪さ」が分かる。最後は器ごと口に持っていきスープをすすっていた。残念◆食べ方や各種マナーには「育ち」が出る。「教育」と置き換えてもいい。15歳までは親の責任。親にしつけられなくても20歳を過ぎたら自分でマナーを学ばなければならい。◆(新橋の「長崎街道」の「ちゃんぽん」「皿うどん」は最高に旨い!オススメです)

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2023年12月18日 ---- ボス

ウェルチ

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コロナ禍でアルコールの提供ができなくなった飲食店は「ノンアルコールビール」などのソフトドリンクでなんとか客を繋ぎとめようとした。私がよく利用していた銀座の中華料理店では客のいるテーブルの上にわざわざノンアルコールビールの瓶を置き、客には「万一、都の検査官が来たら『ノンアルコールを飲んでると答えてくださいね』と言って、実際には生ビールを提供していた。客も店も大変苦労していた◆その当時、ある高級レストランで「ノンアルコールワイン」の提供が始まった。「ノンアルコールワイン」ってただの葡萄ジュースじゃないか、と私は店の者に聞いたが「それがちょっと違うんですよ」と言ってメニューを見せてくれた。「シャルドネ」とか「ソーヴィニヨンブラン」とか「カベルネソーヴィニヨン」とか「メルロー」などとある。値段も一瓶(720ml)が5000円もする。私は仕方なく1本オーダーしてみた。私にはただの葡萄ジュースのように思えた。違いは分からなかった◆ところで大昔は葡萄ジュースを作ることができなかったことをご存じだろうか?いや、もちろん葡萄ジュース自体は作れるのだがそれを数日保存しようとしたらすぐに発酵が始まってしまうのだった。ぶどう酒(ワイン)になってしまっていた。その発酵することを抑制する仕組みを考案したのがウェルチさんだった。ウェルチさんによって我々は瓶詰のおいしい葡萄ジュースを飲むことができるようになった。◆ウェルチさんに感謝。生まれて初めて「ウェルチの葡萄ジュース」を飲んだ時の感動を今も覚えている。

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2023年12月14日 ---- ボス

かるはずみ

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近所に本屋がなくなったため棚に並んだ本を眺める機会が減った。本を購入することも減った。そんな中、今年の芥川賞と直木賞の候補作が発表された。私の目を引いたのが『なれのはて』。3人組グループ・NEWSの加藤シゲアキの作品だからというのではない。◆「ああ『なれのはて』もそうだな」という感想。実は私は趣味で「5文字の少し下品な言葉」を探している。探していることに意味はない。◆「いくじなし」「かるはずみ」「くちぐるま」「ごくつぶし」「こけおどし」「したごころ」「すけこまし」「はじさらし」「はじしらず」「はやとちり」「ひとりじめ」「ひけらかし」「むこうみず」「むてっぽう」「やせがまん」「ろくでなし」、これに「なれのはて」が加わることになった。久しぶりの新規登録だ◆これらの中でも私の「五文字大賞」は『かるはずみ』である。◆ここにのっていない5文字言葉を見つけた方、報告してくださいね。

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2023年12月13日 ---- ボス

檀家回り

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銀座や西麻布や目黒などにいわゆる「行きつけの店」がある。行けば「おや?キノシタさん、お久しぶりです。元気でしたか?」とか「あら、モッくん久しぶりね。元気だった?」とか「つい今さっきまでイノウエさんが来られてたんですよ。『キノシタさんに会いたいなあ』っておっしゃってましたよ」などとマスターやママさんがカウンターの向こうで笑顔で迎えてくれる。◆「行きつけの高級クラブ」はなくなった。「行きつけ」はバーか小料理屋か居酒屋かレストラン。主人(マスターやママ)から名前を憶えられている店だけでも恐らく30軒以上はある。年に2回程度の訪問を30年間続けている店もあれば月に一度を10年続けている店もある。◆12月になるとこれらの店を回ることになる。酒飲みはこれを「檀家回り」と言う。私は酒がとても弱いのでいわゆる「酒飲み」ではないのだがそれでも毎日飲んでいる。「キノシタさん、そういう毎日飲んでいる人のことを『酒飲み』と言うのですよ」と教えられた。◆人間ドックで「肝機能も問題ありませんね」と天使のようなドクターからお墨付きをいただいたので調子に乗って12月は「檀家回り」に当てることにした。昨夜は「銀座のバー『M』」「銀座のバー『L』」「西麻布のバー『C』」と3軒の檀家さんを覗いてみた。どの店のマスターも笑顔で迎えてくれた。

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2023年12月12日 ---- ボス

抗がん剤治療

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昨日、Yahoo newsに「桑野信義さん 抗がん剤治療を『副作用に耐えられなくて中止を決断』」との見出しがあった。ふと15年前のことを思い出した◆私は「睡眠時無呼吸症」の対症のため慈恵医大で喉と鼻の手術を受けた。6時間半の大手術だった。術後の二日間は、私の人生で肉体的に最もキツイ二日間であった。一時間おきに過呼吸になり、呼び鈴でナースを呼び助けてもらった。苦しさのピークを越えた術後三日目のことだった。◆私は2人部屋に入っていたが隣の患者とは顔を合わせることはなかった。カーテンの向こうから付き添い人の声だけが聞こえて来ていた。隣の患者は喉頭がんだった。声が出なかった。ドクターとは筆談で話している。彼が書いたものをドクターが読み上げ、それに応える。「もう抗がん剤治療は嫌です。苦しいです。」「そんなこと言わずに頑張りましょう」「あと何回ですか?」「あと4回です」「4回も?無理です。嫌です」「頑張りましょうよ」「ありがとう。でも、もういいです。死んでもいいです」「だめですよ、頑張りましょう」◆そんなドクターの声をカーテン越しに聞いていた。「かわいそうだな」と思った。「抗がん剤治療ってそんなにきついんだ」と知った。◆病気はすべて嫌だがやはり「癌」は怖いなとあらためて思った。現在、抗がん剤治療を受けている友人が複数いる。みんなが寛解しまたゴルフや麻雀を楽しめることを願っている。

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2023年12月11日 ---- ボス

安倍派 裏金疑惑

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自民党安倍派が中心に、パーティー券の売上の一部を議員へキッククバックしていたとして政界が揺れている。マスコミが大騒ぎし例によって庶民は「とんでもないことだ!」と怒っている。◆「大山鳴動、鼠一匹」で終わるだろう。議員秘書の何人かは退職することになるだろうが議員が塀の向こうへ入ることにはならないだろう。たかが「記載漏れ」だ。実際には当然議員も知っている「記載漏れ」だが彼らは「知らなかった」で通すことだろう。◆私にとって面白いのは各議員の対応。即応能力のある議員と紙を読み上げるだけのアタマの悪い議員の差。なかには質問した記者に対し「頭悪いね」と言い返す本当にアタマが悪い議員がいた。彼はアタマだけでなく根性も悪いことを晒してしまった。ついでに不細工な顔も晒してしまった。こんな議員を当選させているようでは選挙区の有権者の民度も問われる。

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2023年12月08日 ---- ボス

大学の授業料

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昭和50年、大学の授業料は36,000円だった。月額ではない。年間36,000円だった。翌年96,000円になった時、学生運動の名残の意志ある学生は騒いだ。さらに2年後144,000円になった。学生運動の連中はもちろん大騒ぎした。3年間で授業料が4倍になったのだから怒るのも理解できる。私が在学中のことだった。◆母親からの仕送りを受けながらアルバイトをし、酒とタバコとジャズと画集とオネーサンと本と麻雀におカネを入れあげる放蕩息子だった私は「授業料値上げ」を大きな問題としてとらえてなかった。「母さんに申し訳ないな」と思ったか「オレは奨学金で払うから」と思ったのかも覚えていない。学生運動をしている彼らの激しさが理解できなかったことだけは確か。その学生運動も既にピークを越えていて暴れる者も少なかった。私の回りは皆「ノンポリ」だった。◆その後も授業料は上がり続け昭和63年には30万円、平成15年には50万円を超えた。それでも私立大学に比べるとまだまだ安い。◆岸田総理が「子供が3人以上の世帯で大学の無償化」の方針を示した。賛否の意見が聞こえてくる。◆私が総理なら「子供が一人でも『国立大学は無償』」とする。「キノシタさん、あなたが国立大学出身だからそんなことを言うのでしょ?」との声が聞こえてきそうだが、そうじゃない。「国立大学は無償」とすることで地域が活気づき、高校生の学力も上がる。◆政府がのんびりしたことばかり言っているから私は少々腹が立っている。

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2023年12月08日 ---- ボス

人間ドックの結果

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隅から隅まで徹底的に検査する。検査費用も非常に高額。それでも病巣の早期発見によって命が救われれば会社に取ってプラスになる。そのような判断から超高額の人間ドックに毎年入る。脳の中や心臓回りの複雑な血管が立体的に見える。特に異常はない。胆のうにあるポリープも変化はない。膵臓も脾臓も問題なし。「どこにも癌はありませんよ。肝臓も脂肪肝ではありませんし肝機能を表す数値も問題なし。筋肉量も骨密度も何も問題ありません」「一つ気になるのは血管内にプラークが溜まってきています。これが増え続けると動脈硬化の原因になります。食事と運動に気を付けてください」「左の肩に炎症がありますね。ゴルフが原因でしょうね。大した心配はありません。無理しすぎない程度にゴルフしながら治していけばいいですよ」と説明する高名なドクターが仏さまに見えた。◆「あと1年は楽しく生きられますよ。」とのお墨付きをいただいた感じ。健康って素晴らしい。

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2023年12月07日 ---- ボス

人間ドック

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この一年で数人の友人を失った。癌で亡くなった者が多い。現在、癌と闘っている友人も複数いる。◆癌は、昔ほど「不治の病」ではなくなった。5年間生存率はどんどん伸びていると聞く。それでも医者から「癌です」と告げられた瞬間から人生は真っ暗になるのだろう。生活も全く変わってしまうだろう。生来、物事を悲観的にみてしまう傾向のある私は激しく落ち込むことになる。◆寛解する可能性がどの程度であっても、医者から「癌ですね」と告げられた瞬間から確実に人生は終局に向かうのだろう。◆本日、私は人間ドックに入る。1か月前に受けたPET検査の結果も告げられる。最近は体調がいま一つ良くない。元気がない。心配だ。◆本日、医者から「キノシタさん、特に大きな問題はありませんね」と言われることを切に願っている。

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2023年12月06日 ---- ボス

パワハラ、騒ぎすぎじゃない?

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2年ちょっと前、2020年の10月の私の日記の一部。「午後1時。〇〇さん、△△さん、××××の◇◇さんと5人で笠岡市長に面会。✕✕✕✕がほぼ1時間話す。僕の話は市長は聞く気なし。非常に横柄。オレはこんなヤツとは仕事しない。」と書いている。ある方の紹介で岡山県の笠岡市長に会ったのだが非常に横柄な態度で腹が立ったことをよく覚えている。◆昨日、ネットニュースを観ていると「笠岡市長、職員にパワハラ疑い」との見出しがあった。動画で、パワハラとされる音声も流れている。マスコミの取材に応じているのはまさにあの横柄な笠岡市長だった。「こいつならやりそうだな」と思った。「ざまあみろ!反省しろ!」とも思った◆しかし、大きな声で職員を

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2023年12月06日 ---- ボス

悲しいクリスマス

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幼い頃は裕福な家庭だった。我が家の隣には父の運転手さんの家があった。運転手さん夫婦はとても優しく私のことを「坊ちゃん」姉のことを「嬢ちゃん」と呼んで可愛がってくれていた。まだ我が家にテレビが無い頃に運転手さんの家にテレビが来た。昭和34年か35年だった。姉と私はときどき運転手さんの家でテレビを観せてもらっていたことを覚えている。◆私が小学校2年生の冬、乗っていたタクシーが事故を起こし、私の目の前で父は即死。母は大怪我を負った。私も生え変わったばかりの前歯を折った。我が家は突然、貧乏になった。大分市の小学校から母の生家のある佐伯市の小学校へ転校した。◆小学校3年生のクリスマス。我が家にサンタさんは来なかった。「お父さんが居なくなったからクリスマスはないけんね」と母は怒ったように、そして哀しそうに言った。私は茫然とした。何も言い返せなかった。我慢するしかなかった。悲しかった。◆クリスマス当日、多くの同級生がサンタさんからもらったプレゼントを見せあいこしていた。「モトミちゃんは何もらったの?」同級生が聞いてくる。私は困った。答えられない。聞いてきた彼も「まずいこと聞いちゃった」って感じだ。気まずそう。当時の小学校3年生は「まずいこと聞いちゃったな」と私を気遣うことができていた。◆それ以来、私はクリスマスが苦手だ。決して嫌いなわけではない。「プレゼントをもらえない、かつての私のような子供も多いのだろうな」そんなことをつい思ってしまう。毎年この時期になるとあの日のことを思い出す。60年近く経ったが、まだ思い出すと大量の涙があふれてくる◆あの日の「寂しさ」「屈辱」が私の経営者としての原点にある。幼い同級生が「まずいこと聞いちゃったな」っていう感じの配慮をしてくれたことも今の私の経営に大きく影響してくれている。

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2023年12月05日 ---- ボス

リクルート創業者 江副浩正の「12の言葉」

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無責任なマスコミは今頃になって田中角栄を持ち上げる。彼の黒い部分は「必要悪」で白い部分は「抜きんでた才覚」などと評する。私は政治のことは分からない。田中角栄がどこからあんな大金を得ていたのか不思議だが誰も教えてくれない。目白の田中御殿は何十億円したのだろう?ハマコーに渡した数億円はどこから持ってきたのだろう?私は政治のことは分からない。だが経営のことなら少し分かる。◆かつて江副浩正という天才経営者がいたことも知っている。最近、彼がリクルートの新入社員に送った言葉に接することがあった。感動した。まさにこのとおり。経営の神様だ。長くなるが全部引用する。(12の言葉、中でも私は(6)(7)(9)(10)に「その通り!」と膝を打った)

リクルートの創業者「江副浩正」が新入社員へ贈った“12の言葉” – 転職なら転職アンテナ (tenshoku-antenna.com)

【新入社員の皆さんに贈る言葉】

1)君はピカピカの新入社員として注目されている。注目されている間は大きな機会が開かれていると考え、自ら積極的に働きかけよ。時が経ち注目されなくなってから働きかけても、周囲はなかなか振り向いてはくれない。

2)学校と企業とは全く別の世界と考え、今日を区切りとし、今まで学んだことはひとまず棚上げし、一から学ぶ姿勢を持て。企業において「失敗は成功の母」という言葉ほど、教訓に満ちた格言はない。1度失敗すれば2度と同じ失敗はしないものだ。失敗を恐れぬ勇気を持て。ブリッ子よりダサイ人間の方がよく伸びる。

3)新入社員は会社にとっては扶養家族である。一日も早くなくてはならぬ人間になって欲しい。会社が君に期待しているのは、我々の共同の目標に対して君が自ら進んで貢献することだ。それも「まあまあ」、「ほどほど」といったレベルではなく、精一杯の貢献である。

4)目標を大きく持て。志が小さければ人間も小さくなる。この会社の社長になるという志を持ってもらえれば嬉しい。そういう人間が多ければ多いほど良い会社になる。社長は勿論女性でもいい。女子社員もこの会社を結婚までの仮の住まいといった考えを持たないで欲しい。ドラッガーいわく「人はその掲げる目標までしか伸びない」。

5)今日すべきことは明日に延ばすな。明日に延ばすことは人に迷惑を掛けるか、機会を逸するかのどちらかである。総ての仕事をその日のうちに片づけ、毎日空身となって眠れ。明日になって何をするのかを考えるのではなく、良い明日とする為に今日何をどこまでやるかが大切なのである。

6)上司・先輩の話を聞くときは鵜呑みにするな。質問を心がけよ。疑問を持ち、議論をし、そして理解出来ればそれは間違いなく実行出来る。会議に列席すれば必ず発言すべし。意見がなければ質問でも良い。会議で一言も発言しない存在感の薄い人間になるな。

7)ビジネスはbusy(忙しい)とness(事)の結合語である。ビジネスマンは忙しい人。永いビジネスマン生活で大切な事は健康管理である。身体の調子が悪ければ気力も萎える。朝10分早く起きて朝食を必ずとること。室内ゲームよりスポーツを。それも汗の出るスポーツを。思いっきり汗を出せばストレスはすべて解消。

8)企業は人生の学校である。あらゆる場面で向上心を失わないでいること。君自身の成長はいかなる場面でも君自身の姿勢と努力の結果である。周囲は君に対して刺激を与えるに過ぎない。至るところに師を見つけよ。論語にも「3人行けば必ず我が師あり」とある。

9)社内だけではなく社外に友を持て。外飯、外酒を心がけよ。同窓会には努めて出席せよ。社内だけしか通用しない人間になるな。良き社員であると同時に良き社会人であることを心がけよ。

10)君は近いうちに気の合わない人間に出くわすだろう。あいつとは気が合わない、あの人はどうも苦手だ、等という心を持つことは自分の居場所を狭くする。誰に対しても「彼も人なり、我も人なり」と、広い心を持って接するように。

11)君はいつか、仕事や人間関係に於いて失望したり落胆することがあるだろう。失望と落胆とは長い人生につきものである。大事なことは、失望を希望に、落胆を奮起に変える、人生に対する前向きの姿勢である。いつもピンチをチャンスに変える努力を重ねれば、君の熟年時代は素晴らしいものになるはずだ。

12)君は隠れた大きな力の持ち主である。まず君自身が持っている隠れた力を自覚することだ。そしてその力をいかに表に出すかである。問題は勇気である。勇気を出せ。いつの場合も引っ込み思案は敵、積極果敢は味方。

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2023年12月04日 ---- ボス

ビッグになっても偉ぶらない

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大谷翔平選手がプロ1年目、18歳で初勝利を挙げたときの捕手が鶴岡慎也だった。それから10年近く経って大谷は「世界の大谷」になっていた。今年のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で鶴岡は日本チームのブルペン捕手を務め、そこで大谷と久しぶりに再会する。「世界の大谷選手」に対し「先輩面なんて絶対にできないし、なれなれしくもできないな」と思っていた。ところが実際に会うと大谷から歩み寄り「ツルさん、ひさしぶりです」と話しかけてきたという。そこにはプロ初勝利のときと変わらぬ人懐っこい笑顔があった。大谷の誠実な人柄を語るエピソード。聞いて嬉しくなった◆私はデキの悪い大学生だった。それでも後輩の面倒見だけは良かったと自負している。1級下にNという同級生から嫌われている男がいた。私はNにも優しく接していた。あるときそのNに困った事件が起こって、それを私が助けてあげた。Nは「キノシタさん、ありがとうございました」と何度も私にアタマを下げた。留年していた私はそのNと一緒に卒業した。私は民間企業に就職し、Nは国家公務員の上級職試験に通りエリート街道を歩むことになった。社会人になって2年目くらいだっただろうか、同窓会があり参加した。Nも来ていた。国家公務員になっていたNに対して私は「Nさん、おひさしぶり」とこちらから声をかけた。「『Nさん』だなんて、『さん付け』で呼ぶのは勘弁してくださいよ。キノシタさん。あのときは大変お世話になりました」くらいの反応があるもんだと思っていた。私がNだったらそう対応する。ところがNは偉そうにふんぞり返って「やあ、久しぶりですね」とだけだった。その後の会話も私はずっと「Nさん」とさん付けである。◆たかが国家公務員になっただけで昔の恩を簡単に忘れてしまう「がり勉」クン。かたや「世界の大谷」になっても腰の低い大谷選手。大谷選手のことを語る鶴岡さんの話を聞いていろんなことを思い出していた。

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2024年10月09日 ボスの
スケジュール
  • 午前本社移転準備
  • 午後事業計画
  • 夕方目黒「そま莉」にて会食
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