2017年12月26日 ---- ボス

ショック! 失注!

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母は昨年2月、大分県佐伯市の南海医療センターで息を引き取った。脳出血だった。救急車で運び込まれた後、医師の的確な処置と看護師たちの手厚い看護を受けた。十日後に安らかに、眠るように旅立った。南海医療センターの医師や看護師は素晴らしかった。治療、看護、見舞客への対応、そのすべてに気配りが行き届き慈愛深さを感じた。その時が来たら私も、この病院でこんな風に息を引き取りたいものだ、とさえ思った。◆南海医療センターに建て替え計画があるようだ、との噂は聞いていた。だが、母が亡くなってすぐに「お世話になりました。ところで私は・・・」とは言えなかった。名刺を出すのは失礼だと思った。ヘリポートの計画があればきっと私のところに連絡が来るだろう、と高をくくっていた。◆神戸で看護師をしている高校の後輩からメールが届いた。「南海医療センターのヘリポート、木下さんの会社の設計なら安心です。嬉しいな」と。私は慌てて南海医療センターに電話を入れた。数年前にヘリポートの資料は渡してあった。その時に担当者から名刺をもらっていたが彼はすでに退職していた。◆私が甘かった。運悪く、私の資料は申し送りもされないまま、院長以下多くの病院スタッフが入れ替わっていた。どうも専門家の意見を聞かないままヘリポートは設計されたようだ。来年着工とか。◆それでも安全なヘリポートができあがればいい。私は恩返しができずに残念だが、そして私の設計のヘリポートが郷里にできずに残念だが、それでもそのヘリポートが多くの命を救ってくれることを切に願う。◆「佐伯出身のヘリポートの専門家のキノシタさんちゅう人がおるんに、なんしそんしに(なぜその人に)相談せんでこんなんつくったんか!」とならないことを願う。事故などなければいい。◆それにしても私個人の営業力の無さ、情けない。もう佐伯には帰らない。帰れない。

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2024年04月19日 ボスの
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