◎2018年12月18日 ---- ボス ◎
- ずるい新聞
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「消費税増税は、社会保障の充実が目的であったはずだ。軽減税率や景気対策のばらまきが必要というのなら、そもそも何のための増税か。誰もが抱く疑問である。」・・昨日の産経新聞のコラム「産経抄」はこう締めくくっていた。◆「まったく仰せのとおりですね」と言いたいし「新聞さん、自分は軽減税率の適用を求めておいて、あんたよくそんなこと言えたもんだね」と皮肉の一つも言いたい。◆少し賢く、少し経済が分っていれば、誰でも「軽減税率なんてない方がいい」と知っている。増税するならすべて一律消費税10%にするほうが絶対にいい。政治家の多くは馬鹿ではないのでそれは分かっている。分かっているくせに言わない。「食品だけは増税しないで!」と叫んだ方が「国民受け」すると思っているから。「食品だけは増税しないで!」と叫んだ方が選挙に勝てるから。◆新聞だってそうだ。新聞記者の多くは根っからの馬鹿ではないのでみな軽減税率など設けない方がいいと知っている。知ってはいても主張はしない。それどころか「軽減税率を設けるなら、まず新聞こそが対象になるべきだ」などとバカな主張をする。新聞を敵に回したくない政府与党は新聞に軽減税率を適用すると決めた。◆自分は軽減税率の恩恵を受けておいて「軽減税率が必要というなら、そもそも何のための増税か」などとよく言うよ。ずるい新聞。ずるい政治家。賢くない有権者。せめてテレビくらいが「軽減税率なんていらない!」っていう番組をやってくれないかと思っていたが、それもなくずるずると時が経っている。
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