2020年07月06日 ---- ボス

熊本に川辺川ダムができていたら

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私は九州大学土木工学科を卒業した。同級生の多くは今なお「土木」関係の仕事に従事している。年に数回ある同窓会では「ダム」が話題になることも多い。実際にダムに関わる仕事をしている者も多い。◆今から10年以上前、私の友人らの多くが関わっていた熊本県の川辺川(かわべがわ)ダム建設計画が中止になった。友人たちは怒っていた。「県知事がアホなんだ」「いや、民主党が悪いんだ」「地元住民のエゴだ」などと憤慨していた。みな口々に「俺たちは建設会社の利益のために言っているんじゃない。熊本の安全と発展のために言っているのに・・」と正義を語っていた。土木屋で私利私欲を語る者は少ない。◆中国では三峡ダム建設のため流域に住む300万人以上を強制的に転居させた。我が国では古くは美濃部亮吉東京都知事の「一人でも反対があったら橋を架けない」というバカな「橋の論理」のように「公共の福祉」よりも少数の「利害関係者」の意見が尊重される傾向が顕著である。川辺川ダム反対も似たようなもの。そしてマスコミもそれに乗る。◆あの当時、多くのマスコミが「無駄なモノ」として「東の八ツ場ダム、西の川辺川ダム」を民主党と一緒になって世間に訴えていた。話は逸れるが世界一のスーパーコンピューター作りを目指す方たちへ対して民主党の蓮舫氏が「2位じゃだめなんですか?」とのバカな質問をしたのもその頃だ。あの質問だって当時は「そうだ、そうだ、なぜ1番じゃないとダメなの?」という形で報じられていた◆時代が移った。再び我が国が世界一のスーパーコンピューターを作り、そして球磨川は氾濫した。マスコミは「2位じゃダメなんですか?」と聞いたバカな蓮舫を今頃になってあざけり、「川辺川ダムの計画は中止します」と言った熊本県知事を「氾濫したのは知事の責任では?」と攻め立てている。マスコミの手の“ひら返し”はすごい。正義など関係ない。マスコミ界では、バカな視聴者に受け入れられるものが即ち正義なのである。◆マスコミがもっと冷静に物事を判断する知恵を持っていれば多くの助かった命があるはず。ところがマスコミは反省しない。誰かのせいにする。

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