◎2021年03月28日 ---- ボス ◎
- 今年の本屋大賞は?
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毎年今ごろ、この欄で「今年の本屋大賞」の予測をしている。当たったことがない。私の推す本は大抵毎年2位だ。◆昨年は『ライオンのおやつ』を推したが2位。大賞は『流浪の月』。一昨年は『ある男』かな、と予想したが5位。大賞は『そして、バトンは渡された』だった。その前年は私の推したい本がなく予想しなかった。大賞は『かがみの孤城』。どこが面白いのか私には理解できなかった。その前年は佳作ぞろい。私は『みかづき』を推したが『蜜蜂と遠雷』になり『みかづき』は2位。ちなみにこの年の『罪の声』もなかなか面白かった。さらにその前年、私は「『君の膵臓が食べたい』で決まり!」と予想したが意外にも『羊と鋼の森』が大賞に選出された。『キミ膵』はやはり2位だった◆さて今年は・・。ズバリ『52ヘルツのクジラたち』(町田そのこ)を本屋大賞と予想する。私の個人的に好きなのは『犬がいた季節』(伊吹有喜)なのだが若者の支持が少ないのではないだろうか。全体的に今年は小粒だが私好みの秀作が多かった。ひとつ『押し、燃えゆ』だけ面白くなかった◆そういえば本屋大賞ではないが昨年末のミステリー大賞の候補作となった『たかが殺人じゃないか』と『元彼の遺言状』はどこが面白いのか、なぜこんな本が賞を取るのか全く分からない。「時間とカネを返せ!」と言いたくなった。最近の日本のミステリーは全然面白くなくなってきた、と思っていたら今年になって『野良犬の値段』(百田尚樹)が出て来た。最高に面白い。
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