◎2021年04月08日 ---- ボス ◎
- 引退を考える
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35歳くらいまでだったろうか、しょっちゅう石川啄木の歌を口ずさんでいた。「働けど働けど猶 わが暮らし楽にならざり ぢっと手を見る」「友がみな われより偉く見ゆる日よ 花を買いきて妻としたしむ」◆「俺ほど賢いオトコが こんなに頑張っているのに なぜ人生はうまく行かないのだろう?」実はそんなことをいつも思い自分の不遇を嘆いていた。いま人生を振り返っても「よく頑張ったね」と自分を誉めることができる。と言うことは、それだけで結果的には十分に幸せな人生だったのだろう。◆コロナ禍で閉塞感の強い毎日、私は「どうやったら上手に第一線を退くことができるだろうか?」と引退を考え始めている。幸い「わが暮らし」も少し楽になってきたし「友がみな われより偉く見ゆる」こともなくなった。平和なうちに第五銭を退く準備を終えたいものだ。
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