◎2022年01月04日 ---- ボス ◎
- 禍福はあざなえる縄のごとし
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年末にこの欄で「情けない」と題して失敗談を語った。欲しい本があったので新橋の本屋に行ったがなかった。銀座の本屋まで歩いたが「上下2巻」のうち下巻しか置いてなかった。自宅近くの本屋へ行ってやっと無事に「上下2巻」が手に入った。ところが読み始めたら「あれっ、これ読んだことある」という、との失敗談。おまけに、その本を購入するときにレジ横に「ミシュランガイド」が平積みされていて、私は一緒に購入した。ミシュランガイドはなんと3500円もした。私は既に読んだことがある本2冊とミシュランガイドを5000円以上で購入したのだった。そのことを反省していた。◆実は、その本を購入した広尾の本屋では「5000円以上」の購入者に対して「広尾商店街 歳末大売出し抽選券」を配っていた。読んだことある本2冊と3500円のミシュランガイドを購入したので応募券を1枚もらった。普段はそのままゴミ箱へ行くものだが、なぜか私はその応募券に住所と電話番号と名前を書き、応募箱へ投じた。そしてすぐにそのことを忘れた。12月23日の出来事だった。◆その23日にやった情けない失敗談を「情けない」と題して29日にこの欄に書いた。書いた翌日、12月30日。ゴルフをしているとスマホが鳴った。なんと広尾の商店街のクーポン(1万円分)が当たったとの知らせだった。もし「新橋か銀座の店であの本が手に入っていれば抽選などなかった」「もし、あの時ミシュランガイドの値段を確認して『3500円は高いな』と思えば購入していなかった」幾つかの運の悪さが重なった結果、思わぬ僥倖が待っていた。面白い。◆「禍福はあざなえる縄のごとし」とはよく言ったものだ。今年は良い年になりそうだ。
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