◎2022年01月12日 ---- ボス ◎
- アナログ人間の悲哀
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デジタルに弱い。リモート会議の準備も部下に頼っている。情けない。◆我が家にはテレビが4台ある。リビングに70インチ、私の部屋に50インチ、そして家人と娘はそれぞれポータブルタイプを持っている。家人たちはリビングの大型テレビで映画を観ている。AmazonPrimeVideoというものらしい。私はTSUTAYAで借りてきたDVDを自分の部屋のテレビで観る。◆昨日、悪い知らせが届いた。新橋の会社のすぐ近所のTSUTAYAが今月末で閉店するという。ショック!「じゃあ、これからオレはどこでDVDを調達すればいいんだ!?」◆昨夜、風呂上りにその話を娘にした。娘は「AmazonPrimeVideoに入ればいいじゃない」と言う。そして「私が入会手続きやってあげようか?」と優しい。「おお、すぐにやってよ」とお願いした。◆「私の名前で登録でいいよね?料金は私に頂戴よ」と娘。「いや、それだったら父さんが何の映画をいつ観たかをキミに知られるんだろ?そりゃイヤだな」と私。「じゃあメールアドレスをここに書いて」と娘。教える私。「パスワードは?ここに書いて」と娘。「えっ?パスワードまで必要なの?」とうろたえる私。◆「何か娘に知られたくないことあるの?」と娘。「そ、そんなもの、知られて困るようなものはないよ。でもやっぱり父娘といってもプライバシーってあるじゃない」と私。「じゃあどうする?心配ないよ、登録してしまったらすぐにこの紙を捨てるから」と娘。「分かった。母さんには見せるんじゃないよ。お小遣いあげるからね」と私。娘はニタっと微笑み「アリガト」と言った。◆なにか怖い。なにも悪いことはしていないが、なにか怖い。落ち着かない。デジタルに弱い男はこれからの時代、楽しく生きていくのは難しいようだ。
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