2022年01月31日 ---- ボス

気配り

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「『気配りのキノシタ』と呼ばれて40年」などと冗談を言う。確かにその言葉は冗談ではあるが、実際、私はかなり「気配り」を意識している方であると思っている◆この週末、私にとって恒例の行事となっている新年の「お伊勢参り」をしてきた。オミクロン株が増えている中、気になったが銀座のデパートよりは安全だろう、と行ってきた。同行者が一人いた。古い友人。「僕も連れて行ってよ」ということで一緒に行くことになった。旅は一人より二人の方が楽しい◆ところがこの同行者Mクンが行きの新幹線の中でゴホゴホと咳をする。私の隣の席だ。「自由席」だし周りはガラガラだから離れて座ってくれればいいのだが私の隣がいいらしい。「咳してるんだから向こうに行け」とも言いにくく黙っていた。伊勢神宮の「外宮」を参り続いて「内宮」を参り、「おかげ横丁」を散策する。その間もMクンの咳が続く。「万一、コロナだったら大変だから少し離れてくれないか。それからしゃべるときは小さな声にしてくれ、十分聞こえるから」とお願いした。するとMクンに「大丈夫ですよ。コロナじゃありませんよ。キノシタさん結構、気が小さいんですね」と言われた。◆食事の時も話しかけてくる。バスで移動の時にはマスクから鼻が出ている。おまけに鼻水まで見える。その状態で話しかけてくるものだから、私は再度注意した。「もしコロナだったら大変だから、少し注意してくれないか」と。そうするとMクン、「キノシタさん、俺がもしキノシタさんの立場だったらそんな冷たいこと言わないよ。『コロナじゃないよ。大丈夫だよ』って優しくするよ」と思わぬ反論。このMクンの説にはビックリした。Mクンにとっては私が「気配りが足りない男」になっているようだ。「逆だろうが!オマエの気配りが足りねえんだよ!」と言い返そうと思ったが、ぐっと我慢した◆Mクンがコロナでなければいい。オレに移っていなければいいな、と願っていた◆昨夜、伊勢神宮から帰宅。土産話を聞きたがる家人や娘にも「万一があるから、父さんは自分の部屋で過ごすね」と距離を置いた◆気配りには正しい気配りと間違った気配りがあるようだ。

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2024年04月16日 ボスの
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  • 午前来期事業計画
  • 午後空飛ぶクルマ関係者来訪 接客
  • 夕方銀座「ペントハウス」にて会食
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