◎2022年05月18日 ---- ボス ◎
- CDを売っている店がなくなった
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昭和57年、九州から上京してきた私は「書泉グランデ」「八重洲ブックセンター」など地階から地上8階まで全階が本売場のビルがあることに驚いた。◆本屋以外にも秋葉原には地階から地上4階までレコード売り場の店があった。そのレコード売り場はやがてCD売場へと変わる。銀座4丁目の山野楽器も地階から地上4階までがCD売場だった。私は40年間で数百枚のCDを山野楽器で購入した。ジャズのCDはいわゆる「ジャケ買い」したものも多い。不思議とジャケ買いでの失敗は少ない。◆15年くらい前からだったろうか、山野楽器ではほとんどのCDが試聴できるようになった。CDに付いているバーコードを赤いライトに当てるとヘッドホンから曲が流れてくる。山野楽器には試聴できるその機械が多くセットされていたので他の客が少ない時には私は30分間くらい試聴を楽しんでいた。◆昨日、久しぶりに山野楽器に行った。驚いた。かつて地階から4階までの5フロアあったCD売場が今は4階の1フロアの半分くらいになっていた。ジャズコーナーはかつての1/10もないだろう。悲しくなった。私は歌謡曲売場へ行って「西城秀樹」を探した。そこには3枚のCDがあった。その中の1枚「ゴールデンベスト・西城秀樹・シングルコレクション」という1枚を購入した◆本屋もCD屋も少なくなった。小さくなった。本屋やCD屋で過ごす、あの小さな高揚感を味わえなくなった。本屋とCD屋で時間をつぶすことができたあの頃は幸せだった。
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