◎2022年06月27日 ---- ボス ◎
- 嘘くさい大学特任教授
-
立命館大学特任教授という肩書で、テレビで防災や地震に関して解説している人がいた。T先生という。T先生が土砂崩れに関しての解説をしているのだが、私は「えっ、この先生は素人じゃないの?」と感じた。◆T先生は、昨年の熱海での土砂崩れを例に出し「東京でも麻布など坂道のある所は大雨で土砂崩れになりやすい」などと言っている。司会者が「この辺は舗装されているので比較的心配ない方なのかと思っていました」と、もっともらしいことを言うと「舗装と言うのは土の上に5㎝程度のアスファルトを撒いて固めているだけです。強度はほとんどありません。雨が地面にしみこんで山が動き出すと舗装なんてひとたまりもありません」などとT先生が語っている。さらに「関東ローム層という地質は火山灰の堆積でできた層で水を含むと簡単に崩壊する土なのです」などとデタラメを言っている。◆私が解説しよう。「舗装をしていると降った雨は表面を流れるので地面にしみこむ量が極めて小さくなる」「舗装はアスファルトだけで普通は15㎝はある。確かに地山が動き出せば舗装の強度なんてひとたまりもないが、舗装をしていれば地山へ水は供給されにくい」さらに「関東ローム層は火山から噴出された非常に小さい粒子の堆積で粘土層。水を吸収しにくいし、崩壊しにくい地層である」◆「このT特任教授は土木の先生じゃないのかな?」私は疑問に思った。普通テレビで土砂崩れや地震を語るのは土木の権威である。「立命館大学 T特任教授」と検索した。なんと文学部の教授だった。テレビ朝日はなぜこんな土木の専門家でもない人に土砂崩れや地震を解説させるのだろうか?住民の不安をあおって楽しいのか?◆熱海の土砂崩れは許可基準を大きく上回る掘削残土を積み上げ、そこに大雨が堆積したため。専門家が見れば「起こるべきして起こった事故」。業者と役所は責められてしかるべし。◆「麻布の坂は関東ロームだから崩壊しやすい。舗装は意味がない」などと言っているこんな教授の言葉を信じてはいけない。
- コメント (0)