◎2022年08月04日 ---- ボス ◎
- 客としての礼儀
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息子や娘をクルマの助手席に乗せて走っているとき、彼らがスマホをいじることを私は許さない。助手席に乗る者としてのマナー違反だ。だれかが「それはマナー違反ですよ」と教えなければ彼らは一生恥をかき続けることになる。◆先日、高級寿司店のカウンターで食事をしていると隣の客がスマホで野球中継を見ていた。音声は出ていなかった。彼はときどきカウンターの向こうの店主と話はするのだが話しながらもチラチラとスマホを眺めている。このあまりにも失礼な態度に私は腹が立った。寿司店の主人はこの無粋な客に注意しなかった。注意できなかったのだろう。私も不愉快ではあったが注意できなかった。◆昨日、久しぶりに銀座のジャズバーへ行った。コロナのせいか客は少なかった。私のほかは男性5人、女性が2人だった。ピアノソロが始まったが3人がスマホを覗いたままだ。そりゃスマホを見ながらでもピアノの演奏を楽しむことはできるのかもしれないが完全なマナー違反だろう。演奏者に対しても、ほかの客に対しても。彼らは恐らく注意されれば「ああ失礼しました」とスマホを閉じるのだろうが注意されるまで気づかない。自分のアタマでモノを考えない生活を続けてきたのだろう。気配りのできないバカな大人が多すぎる。◆その点「すごいな。できるな」と思わせるのが銀座のオネーサンたち。一流店の女性は客と一緒の時はスマホの電源を切っている。きっと多くの電話がかかってくるのだろうが一切スマホを気にしない。彼女らはトイレに行くと言って席を離れ、トイレの中で着信をチェックし必要なものには返信して、何食わぬ顔で「失礼しました」などと言って笑顔で戻ってくる。ホステスになる時に先輩から教えられるわけでもないようだ。できる女性は伸びる。多くの客の心を掴む。そして出世していく。◆銀座のホステスさんから学ぶことは多い。逆に、相手へのちょっとした気配りが出世に繋がることを知らないオジサンが多すぎる。
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