◎2023年02月22日 ---- ボス ◎
- スピード感覚
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農産物だけでなく企業が開発する事業にも「旬」がある。「旬」を逃せば売れなくなる。三菱重工グループが1兆円を投じて開発を試みた国産ジェット機「スペースジェット」はなかなか型式証明が取れず、結局「旬」を逃してしまった。今さら型式証明が出たところでもう誰も買ってくれないだろう、との判断で開発を断念した。私の友人のKさんはもう6年も前から「あの機体は飛ぶことはないでしょう」と言っていた。開発スピードが遅すぎた。あそこでやめておけば5000億円の損失ですんだところがずるずると行ってしまい結局1兆円を超える損をだした。◆トヨタの水素エンジン、JRのリニアモーターカー、国が進めるマイナンバーカード。これらも似たような、「旬」に関するリスクを伴っている。開発や普及が、ずるずると遅れていくようであれば「旬」をのがし、多額の負債のみが残ってします。国がすること、大企業がやること、どうもスピードに関する管理が甘いように感じる。
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