2012年02月10日 ---- ボス

海底トンネル事故の原因

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岡山・倉敷で海底トンネル事故が起きた。シールド工法と呼ばれる、モグラのように掘り進んでいく工法での事故であった。みな慎重で軽々と原因を口にしないが私には恐らく・・と思う事故原因がある。実は私はもともとは土木技術者。シールド工事の経験もある。解説しよう。

事故後の海底調査で掘削面の上に大きな陥没が見られることが報告された。このことから恐らく事故原因は土砂の取り込みすぎ。シールドマシン先端の切羽で土砂を切削しそれを取り込んで後方から排出していくのがこのモグラ工法。切羽から土砂を取り込んでも取り込んでもマシンが前に進まないことがある。本来なら取り込んだ土砂の量に比例してマシンは前に進むはず。前進しないのは前進方向でない土砂を取り込んでいるから。つまり前進上方の土砂。恐らく今回の事故の第一原因はここにある。「おかしいぞ。これだけ土砂を取り込んでいるのにマシンは殆ど前に進んでいない。」と冷静に気付くシステムになっていなかったのではなかろうか・・。或いは気付いた時には遅かったのか。マスコミはこの取り込みすぎの懸念を報道しない。これを報道すればだれかが責任を負わなければならなくなる。

もちろん技術者としてはそのような原因ではなく、想定外のなんらかの要因によるものであって欲しい。しかし、それならば「土砂の取り込み過ぎは無かった」との発表があってしかるべきなのだが・・?。

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