2013年07月19日 ---- サイトからのお知らせ

直木賞

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大学生の頃まではなんとなく直木賞よりも芥川賞の方が上という感じがしていた。大抵の芥川賞受賞作は読んでいたが直木賞受賞作は全く読まなかった。「純文学」「通俗小説」と言った呼び方がふさわしいのかどうか。正直、いまだにどの本が芥川賞の対象になり、どの本が直木賞の対象なのか分からない。私の感覚では「面白い本は直木賞」「わけの分からない小難しい本は芥川賞」という感じ。あるいはストーリー重視が直木賞、文体重視が芥川賞か。そして今の私は芥川賞には全く興味がない。◆今年の直木賞は桜木紫乃(しの)さんの「ホテルローヤル」が受賞した。一年ほど前、銀座のバー『曜』のママの勧めで桜木紫乃という作家を知った。数冊読んだ。みな暗い。みな北海道を舞台にしている。そしてみな面白い。特に前回、直木賞候補にあがった『ラブレス』は秀逸。私も多くの友人に勧めた。◆「小人閑居して不善をなす」のたとえ通り、最近の私は人生の忙しさのピークを越え、少しヒマになり、酒ばかり飲んで勉強をおろそかにしていた。桜木さんの受賞を機に、また少しまじめに読書の時間を増やそうかなと思っている。

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