◎2013年12月18日 ---- サイトからのお知らせ ◎
- 好奇心
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「好奇心がないとダメよ。女ん人の裸ば見て、ここを触ったらこん人どんな声出すんやろうか、こっちやったらどうやろうか、とかいろいろと興味ば持たんと。チャレンジせんとダメよ。なあ、キノシタ」◆大学時代の恩師M先生は酒の席で、ふがいない学生たちに注意するときに、そんな言葉で私を持ち上げてくれた。「キノシタは好奇心が旺盛よ」というわけである。褒められているのか貶されているのか、直接的な意味かそれとも下品な比喩なのか、分からないものの先生との距離が近くなった気がして嬉しかった。女性の学生が一人もいない学科ならではの楽しい酒の席の思い出だ。◆先日、当社の技術系の社員数名で三協マテリアルさんの工場視察に行ってきた。アルミの原材料を高熱で溶かし、それを金型を通して成型する。トコロテンを押し出すような要領だが複雑な形状の者や10mを超えるような大型のものもある。私は2度目の工場視察であったがそれでもわくわくし楽しい見学会だった。◆残念ながら当社の技術系スタッフにとってはあまり興味のないものであったように私には見えた。案内をしてくださる工場長が先頭を歩くのだが当社の職員はのろのろと歩きすぐに距離が開く。工場長の説明を熱心に聴いているようには見えない。なにか質問はないか、と聞いてもなにも質問しない。要するに好奇心がないのである。◆好奇心がないものに対して「好奇心を持て」というのは無理な話。好奇心のない者には好奇心がなくてもできる仕事を与えるしかない。年が若い人ほど好奇心が少ないような気がしてならない。私の誤解であろうか?
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