2015年09月01日 ---- ボス

寿司屋で「大将」はないだろう!

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酔っぱらって帰宅し、シャワーを浴び、バスタオルでカラダを拭きながらテレビを点けた。画面に旨そうな寿司が映っている。どうやら「高級寿司店でのマナー」を若いグループ歌手の面々が競う番組のようだ。◆それぞれが女性を連れて寿司屋のカウンター席に座り注文をしたりエスコートする女性に話しかけたりしている。それを寿司通を気取る芸人が、ああだこうだと評価している。ある若い男がお勘定をお願いするのに「おあいそ」と言った。寿司通の芸人が注意する。「『おあいそ』って言うのはな、お店側が言う言葉であって客が使うのはおかしいんだよ」というようなことを言っていた。その通り。通ぶって醤油のことを「むらさき」だとかお茶のことを「あがり」などと呼ぶ恥ずかしい客は依然多い。スマホで写真を撮るのもマナー違反だろうし、煙草を吸ったりキツイ香水の匂いも回りの客には迷惑だ。そういう意味ではバラエティー形式でマナーを学ぶ番組は悪くない。だが・・・◆若い男が知ったかぶって「卵を食べるとその寿司屋の力量が分かるんだよ」というようなことを女性に言っていた。先輩の寿司通がすぐに反応する。「おいおい、大将の前でそんなこと言うなんてなんて無神経。そりゃ大将に失礼だよ」と。その後も若い男たちの幾つかの言動に対し先輩寿司通芸人が「大将に失礼だ!」と注意していた。◆私はだんだんと不愉快になった。「寿司屋の主人を大将と呼ぶな!」と一人で怒っていた。なぜテレビ局はチェックしない?大阪ならともかく東京の高級寿司屋でまともな常識のある客は決して主人を「大将」とは呼ばない。「ご主人」か「親方」だろう。「板長」の場合もある。居酒屋ならともかく「高級すし店でのマナー」を云々する番組で「大将、大将」はないだろう。それこそ馬鹿にしているようで「ご主人に失礼だろう!」と言いたかった◆成り上がりがカネの力で毎日高級料理店を食べ歩くことには文句は言わない。だがマナーも知らない男が通ぶって、公共の電波を使って、マナーを語るのは許せない。成り上がり芸人は無教養なので仕方ない。無教養な芸人をチヤホヤと一流食通のように扱うテレビ局に腹がたった。

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