2015年11月30日 ---- ボス

マイナンバー制度

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自分は年金生活者だ、という爺さんからのメールをラジオで紹介していた。自宅にマイナンバーを知らせる郵便物が届いたが受け取りを拒否した、という。その爺さんが受け取りを拒否したのは「国民一人ひとりに背番号を付けられるみたいで気に食わないから
」という。ラジオのコメンテーターはその行為を注意しないどころか「そういう抗議の仕方もあるんですね」とばかりに煽っていた。マスコミがこうだからこの国には算数のできないその場感情のみで行動するバカ者が増え続けている。◆マイナンバー制度が導入されると、税の取りっぱぐれがなくなり社会保障や税の給付と負担の公正化がはかられる。導入されて最も困るのはこれまでに脱税や節税をやってきたズルい(或いは賢い)金持ちたち。年金生活者は経済的な恩恵はありこそすれ損することはない。だがマスコミはそのことを伝えない。◆国民1億2千万人の我が国に、銀行及び郵貯の口座が10億以上ある。一人で10も20も口座を持っている者がいるのだ。架空名義での口座も多い。マイナンバーによってこれらの名寄せが行われれば脱税額は大きく減ることになる。税収は上がる。その分、貧しい方々の生活は改善される。「背番号を付けられるみたいで気に食わない」などと下らぬことを言っている場合じゃないのだ◆マスコミ関係者の中にもマイナンバーの導入によって不都合が生じる者は多い。複数の企業から収入を得ている者。アルバイトをしている者。収入のあるカミサンを扶養家族にしているもの。資産を隠している者。いろいろある。もちろん彼らは「私に不都合が生じるからマイナンバーには反対だ!」とは言えない。そうは言えないから、誰かに、できれば多くの国民に「マイナンバーには反対だ!」と言ってもらいたい◆そのために「背番号を付けられるみたいで気に食わない」と言って通知郵便を受け取り拒否するような爺さんまで応援する。あるいは「プライバシーが・・・」などと不安を煽る。別問題だ!◆もう一度言う。マイナンバーを導入されて一番困るのは「ズルをしている金持」ちなのだ。あなたが今ほんの少しズルをしていたとして、マイナンバーの導入によって「あなたがズルができなくなるデメリット」よりも「大きなズルをしてきた悪い奴らがズルできなくなることによって生じるあなたのメリット」の方がきっと多いだろう。

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