2025年08月06日 ---- 未分類

銀座「あまのや」の思い出

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銀座8丁目のビルの4階に「あまのや」という小さな寿司屋があった。主人と奥様の二人でやっている感じの良い店だった。寿司も肴もとても旨かったがそれ以上に客層が良いことが印象的な店だった。その客同士がすぐに仲良くなって会話が弾む店だった。私も多くの感じの良いお客様と知り合った。◆小粋なオネーサンがカウンターで一杯やった後「これから清元のお稽古なの」と帰っていったことがあった。「やっと千秋楽、終わったー!緊張しっぱなしだったー!」と言いながら楽しそうに飲んでいる宝塚歌劇団の娘たちも来ていた。あるいは慈恵医大の高名な医師も後輩を連れてこられることが多かった。そんな中にいつも周りからチヤホヤされている品の良い老人がいた。両脇に上品な女性を従えていた。ある時に女将から「あら?キノシタさんには紹介していなかったっけ?」「こちら作曲家の中川博之さんよ」と教えてもらった。◆私はカラオケをあまり好まず、数年に一度程度しか行かないのだがカラオケに行って歌うのは「さようならは五つのひらがな」か「ラブユー東京」。どちらも中川先生の作曲だ。◆「あまのや」一番の客であった慈恵医大の高名なドクターもよくこの店で中川先生の作品「愛をありがとう」を歌っていた。◆中川先生が亡くなって10年以上になる。昨日、ふと思い出した。というのも私も結婚式に招かれた大学時代の同級生T君の奥様が亡くなったとの知らせが届いた。優しい奥様だった。T君がかわいそう。どう声をかけていいのか分からない。私がカラオケが上手だったらT君に「愛をありがとう」を教えてあげるのだが・・。

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2025年08月05日 ---- 未分類

断捨離は難しい

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公私ともにスケジュールを詰め込み過ぎてまったく余裕のない3週間を過ごした。スケジュールの中に「自宅の引っ越し」もあった。13年間住んだ居心地最高の広尾から離れるのは寂しかったが新居にも満足はしている◆引っ越しをするとなるとあらためて荷物の多さに呆れてしまった。思ったのは「『引っ越し』って断捨離をするチャンスだな」ということ。家人に向かって「チラッとでも『これ、なくてもいいかな』と思うようなものは迷わずに捨てろ!」と厳命した。(というのはウソで「チラッとでも『これ、なくてもいいかな』と思うようなものがあったら捨てちゃいましょうね」と優しく言った)◆自分でも「迷ったら捨てよう」と決めたのだが、これがなかなか難しい。古いパンツでも「まだ履けるな」と思ってしまう。いつ買ったのか分からない趣味の悪いバッグは「でも、このバッグ、一度も使ったことないな。使わずに捨てるわけにいかないな」と思ってしまう。ズボンも靴下も捨てられない。唯一、どうどうと「これは捨てよう」と思ったのは消費期限の切れたクスリ類だけ。◆「迷ったら捨てる」と決めていたのに実際は「オレは忙しい。時間がない。迷うヒマもない。迷ったらとりあえず段ボール箱に詰めて送り、向こうに着いてから捨てればいいや」と思うようになった。人間、歳を取るとジャッジを先送りするようになる。これでは断捨離も進まない◆こんな、ジャッジを先送りするような人間がいつまでも経営者をやっていてはいけない。そのことが確認できたのは大きな収穫だった。新居にはまだ段ボール箱が山積みになっている。

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2025年07月23日 ---- 未分類

気配り足らず

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「手続きが完了するまで20分くらいお待ちください」と区役所の窓口で言われた。壁際の待合席にはイスが15席ほどあるのだが空席が見えない。いや人が掛けているイスは10ほど。あとはバッグなどが置かれている。席に座れずに立って待合席が空くのを待っている人も数人いた。自分の隣の席にバッグを置いてスマホを見ているアタマの悪そうなヤツが多い。◆私は私と年齢が近そうな男の席に近づいて「荷物(をどけてもらっても)いいですか?」と尋ねた。スマホを眺めていたそのアタマの悪そうな初老の男は私の顔を見て黙って隣の席に置いてあったバッグを自分の膝の上へと移動した。私も黙ってその席に腰掛けた。◆なぜ「あっ、失礼しました」とか「気づきませんで申し訳ない」とか言えないのか?「失礼しました」とか「申し訳ない」と言ってくれればこちらだって「ありがとうございます」と言えるのだが不愉快そうに隣席の荷物を抱えられたのでは「ありがとう」も言いたくない。◆このような気配り足らずの大人が多くなった。情けない。

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2025年07月22日 ---- ボス

衆愚政治

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私はまもなく(と言ってもおそらく2年後だが)社長を引退する。その時に次期社長を社員の選挙で決めたらどうなるのだろう。Aさんが立候補して「私が社長になったら皆さんの給与を50%アップします」と公約する。Bさんは「私は全社員に50万円配ります」と言う。Cさんは「利益が出たらその時は皆さんに還元します」と言う。私はCさんの応援をするが果たして選挙でCさんが選ばれるかは分からない。◆Aさんが社長になって社員の給与は50%上がるかもしれない。社員は喜ぶ。特に定年を控えた高齢社員は喜ぶかもしれない。剰余金(これまでの利益を社内留保しているカネ)を取り崩せば3年くらいは持つかもしれない。社員のやる気が増し、優秀な新人社員が入ってくるかもしれない。だが結果的には会社はつぶれてしまうだろう。その時に一番困るのは若手や中堅の社員だ。◆目先の金銭的なばらまきに群りたくなる弱者の心理を巧みに利用し、結果は自分たち(政治家)が良い思いをするのが衆愚政治。今の日本はまさに衆愚政治の時代に入った。◆愚かでない者は「絶対に消費税減税などすべきではない」と分かっているのだが、そう主張すると選挙で当選しない。政治家もアホが増えたがマスコミも衆愚に迎合している現状が怖い。

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2025年08月06日 ボスの
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  • 午前防衛案件戦略会議
  • 午後特許の見直し
  • 夕方西麻布「さ和長」で会食
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