◎2024年07月17日 ---- ボス ◎
- 無人タクシー
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6月の末、一週間ほど米国サンフランシスコ近隣をうろついてきた。サンフランシスコに入り、ナパバレーでワイナリーを数軒ハシゴし、ヨセミテ公園内で2泊、スタンフォード大で打ち合わせて帰国した。サンフランシスコは私の最も好きな都市。おそらく今回の訪問は7回目。ナパバレーは4回目。ヨセミテは2回目。スタンフォード大も2回目。◆初めてサンフランシスコを訪れてからおそらく25年は経っただろう。この25年で我が国はどれだけ後退したのか。情けなくなる。25年前は100円だった「タコベル」のブリトーが今は550円になった。25年間で日本の物価は変化ないのにアメリカで払う額は円建てでは5倍になったのだ。◆もっと驚いたのが無人タクシー。サンフランシスコのダウンタウンを誰も乗っていないクルマが走っている。1台、2台ではない。私は1時間で4台の無人カーを見た。おそらくサンフランシスコの街全体では数十台の無人カーが走っているのだろう。日米の差はますます大きくなっていっている。かなわない。米国にはかなわない◆スタンフォードに行って改めて思った。「教育、或いは教育環境の差」が決定的に違うのだろうと。自堕落な学生であった私が偉そうなことも言えないが、それでも我が国の将来のために思う。日本の大学生はもっと勉強すべきだ。もっと学ぶべきだ。そしてもっと多くを知るべきだ。「教育」を変えなければ我が国は下落していくしかない。
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◎2024年07月16日 ---- ボス ◎
- 徳田虎雄氏の功績
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長く苦しい闘病生活の末、徳田虎雄さんが先週亡くなった。その際立った発想と行動力から敵も多かった。だが彼は「生命だけは平等」との信念から我が国の医療体制の不備を正そうと行動し徳洲会グループを形成し、365日24時間診療を各地で行った。その意味からは徳田虎雄さんに救ってもらった命の数も莫大なものになるのだろう。◆それでも彼を変人扱いし功績を正当に評価しないマスコミが多かった。おそらく実際に大変な変人でもあったのだろうと思うが、世間はもっと彼の功績を讃え、感謝の気持ちを持って欲しいと私は思うのだ◆今から20年以上前の話。一般にはほとんど知られていないが徳田虎雄さんの方針で徳洲会グループで独自のドクターヘリを運用する計画があった。運用拠点も決まり、ヘリの機種もほぼ決まりかけたところで徳田氏はALSに倒れる。最初は「徳田氏が事故に遭ってしばらく動けない。ドクターヘリ計画は少し先延ばしになる」と伝えられた。ところがいくら待っても再開しない。徳田氏は表舞台に登場しなくなった。「いったい、どうなっているんだ?」と私は徳洲会関係者に訊ねるが彼らの口は固かった。数か月経ったころ「徳洲会グループとしてドクターヘリを運用する計画はない」との報告が届いた。◆徳田氏がALSになっていなければ我が国のドクターヘリの体制も今とは違うものになっていたのだろう。◆天才、徳田虎雄さんの功績はもっと正当に評価されるべきであると切に思う。私は彼への感謝の気持ちを忘れない。◆徳田先生、お疲れさまでした。安らかにお眠りください。ありがとうございました。
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◎2024年07月09日 ---- ボス ◎
- インド人の後ろには並ぶな
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30年前には年間4回ほど米国出張があった。あちらで会うアジア人はほとんどが日本人だった。◆ダラスの空港で帰国のためANAのチェックインゲートに並んでいた。見送りに来てくれた米国人の友人のルイスさんが小さい声で言った。「キノシタさん、インド人の後ろには並ばない方がいいですよ。彼らは他の人の3倍は時間かかりますから」と。私はインド人の隣の列に進んだ。ルイスさんの言った通り、インド人はチェックインに手間取っていた◆先週、1年ぶりに米国へ行った。サンフランシスコ空港からの帰りの便のチェックインゲート、ビジネスクラスは1列しかなかった。私の前にインド人の4人組が並んでいた。ルイスさんの教えから30年経っていたが相変わらずインド人はチェックインに手間取っていた。スーツケースに入れてはいけないものを入れ、段ボール箱は適当にガムテープを貼っていた。ANAの職員の方が親切にガムテープで箱を閉じていた。普通5分で終わるところが30分近く待たされた。◆「中国人はうるさくてマナーが悪いけど空港は速く抜けますよ」「インド人の後ろには並ばない方がいいですよ」・・30年前のルイスさんの教え。国民性というものは30年や50年では変わらないものなんだなあ、と感じた。
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◎2024年07月08日 ---- ボス ◎
- 法律よりも道徳
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今回の東京都知事選の選挙ポスター問題。ある党は全く政治に関心もないような人まで立候補させ、そのポスター枠を販売していた。「表現の自由」という名のもとに「合法だ!」と息巻いて多くの都民を不愉快にさせた。また街頭演説の会場においては演説者の話を聞くことはせず大音量で誹謗中傷を繰替えす行為も目立った。◆「法律違反ではない」との確信はあるようだが「法律違反ではないなら何をやってもかまわない」との考えは愚かである。このような考えを持った者が政治に関わろうとすること自体おかしい。それを許す現代社会が嘆かわしい◆政治家であろうと、企業であろうと「法律よりも道徳」をまず重んじるべきである。道徳をわきまえない企業トップや政治家がどれほど多い事か。情けない。
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