◎2023年12月12日 ---- ボス ◎
- 抗がん剤治療
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昨日、Yahoo newsに「桑野信義さん 抗がん剤治療を『副作用に耐えられなくて中止を決断』」との見出しがあった。ふと15年前のことを思い出した◆私は「睡眠時無呼吸症」の対症のため慈恵医大で喉と鼻の手術を受けた。6時間半の大手術だった。術後の二日間は、私の人生で肉体的に最もキツイ二日間であった。一時間おきに過呼吸になり、呼び鈴でナースを呼び助けてもらった。苦しさのピークを越えた術後三日目のことだった。◆私は2人部屋に入っていたが隣の患者とは顔を合わせることはなかった。カーテンの向こうから付き添い人の声だけが聞こえて来ていた。隣の患者は喉頭がんだった。声が出なかった。ドクターとは筆談で話している。彼が書いたものをドクターが読み上げ、それに応える。「もう抗がん剤治療は嫌です。苦しいです。」「そんなこと言わずに頑張りましょう」「あと何回ですか?」「あと4回です」「4回も?無理です。嫌です」「頑張りましょうよ」「ありがとう。でも、もういいです。死んでもいいです」「だめですよ、頑張りましょう」◆そんなドクターの声をカーテン越しに聞いていた。「かわいそうだな」と思った。「抗がん剤治療ってそんなにきついんだ」と知った。◆病気はすべて嫌だがやはり「癌」は怖いなとあらためて思った。現在、抗がん剤治療を受けている友人が複数いる。みんなが寛解しまたゴルフや麻雀を楽しめることを願っている。
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