◎2023年12月13日 ---- ボス ◎
- 檀家回り
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銀座や西麻布や目黒などにいわゆる「行きつけの店」がある。行けば「おや?キノシタさん、お久しぶりです。元気でしたか?」とか「あら、モッくん久しぶりね。元気だった?」とか「つい今さっきまでイノウエさんが来られてたんですよ。『キノシタさんに会いたいなあ』っておっしゃってましたよ」などとマスターやママさんがカウンターの向こうで笑顔で迎えてくれる。◆「行きつけの高級クラブ」はなくなった。「行きつけ」はバーか小料理屋か居酒屋かレストラン。主人(マスターやママ)から名前を憶えられている店だけでも恐らく30軒以上はある。年に2回程度の訪問を30年間続けている店もあれば月に一度を10年続けている店もある。◆12月になるとこれらの店を回ることになる。酒飲みはこれを「檀家回り」と言う。私は酒がとても弱いのでいわゆる「酒飲み」ではないのだがそれでも毎日飲んでいる。「キノシタさん、そういう毎日飲んでいる人のことを『酒飲み』と言うのですよ」と教えられた。◆人間ドックで「肝機能も問題ありませんね」と天使のようなドクターからお墨付きをいただいたので調子に乗って12月は「檀家回り」に当てることにした。昨夜は「銀座のバー『M』」「銀座のバー『L』」「西麻布のバー『C』」と3軒の檀家さんを覗いてみた。どの店のマスターも笑顔で迎えてくれた。
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◎2023年12月12日 ---- ボス ◎
- 抗がん剤治療
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昨日、Yahoo newsに「桑野信義さん 抗がん剤治療を『副作用に耐えられなくて中止を決断』」との見出しがあった。ふと15年前のことを思い出した◆私は「睡眠時無呼吸症」の対症のため慈恵医大で喉と鼻の手術を受けた。6時間半の大手術だった。術後の二日間は、私の人生で肉体的に最もキツイ二日間であった。一時間おきに過呼吸になり、呼び鈴でナースを呼び助けてもらった。苦しさのピークを越えた術後三日目のことだった。◆私は2人部屋に入っていたが隣の患者とは顔を合わせることはなかった。カーテンの向こうから付き添い人の声だけが聞こえて来ていた。隣の患者は喉頭がんだった。声が出なかった。ドクターとは筆談で話している。彼が書いたものをドクターが読み上げ、それに応える。「もう抗がん剤治療は嫌です。苦しいです。」「そんなこと言わずに頑張りましょう」「あと何回ですか?」「あと4回です」「4回も?無理です。嫌です」「頑張りましょうよ」「ありがとう。でも、もういいです。死んでもいいです」「だめですよ、頑張りましょう」◆そんなドクターの声をカーテン越しに聞いていた。「かわいそうだな」と思った。「抗がん剤治療ってそんなにきついんだ」と知った。◆病気はすべて嫌だがやはり「癌」は怖いなとあらためて思った。現在、抗がん剤治療を受けている友人が複数いる。みんなが寛解しまたゴルフや麻雀を楽しめることを願っている。
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◎2023年12月11日 ---- ボス ◎
- 安倍派 裏金疑惑
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自民党安倍派が中心に、パーティー券の売上の一部を議員へキッククバックしていたとして政界が揺れている。マスコミが大騒ぎし例によって庶民は「とんでもないことだ!」と怒っている。◆「大山鳴動、鼠一匹」で終わるだろう。議員秘書の何人かは退職することになるだろうが議員が塀の向こうへ入ることにはならないだろう。たかが「記載漏れ」だ。実際には当然議員も知っている「記載漏れ」だが彼らは「知らなかった」で通すことだろう。◆私にとって面白いのは各議員の対応。即応能力のある議員と紙を読み上げるだけのアタマの悪い議員の差。なかには質問した記者に対し「頭悪いね」と言い返す本当にアタマが悪い議員がいた。彼はアタマだけでなく根性も悪いことを晒してしまった。ついでに不細工な顔も晒してしまった。こんな議員を当選させているようでは選挙区の有権者の民度も問われる。
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◎2023年12月08日 ---- ボス ◎
- 大学の授業料
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昭和50年、大学の授業料は36,000円だった。月額ではない。年間36,000円だった。翌年96,000円になった時、学生運動の名残の意志ある学生は騒いだ。さらに2年後144,000円になった。学生運動の連中はもちろん大騒ぎした。3年間で授業料が4倍になったのだから怒るのも理解できる。私が在学中のことだった。◆母親からの仕送りを受けながらアルバイトをし、酒とタバコとジャズと画集とオネーサンと本と麻雀におカネを入れあげる放蕩息子だった私は「授業料値上げ」を大きな問題としてとらえてなかった。「母さんに申し訳ないな」と思ったか「オレは奨学金で払うから」と思ったのかも覚えていない。学生運動をしている彼らの激しさが理解できなかったことだけは確か。その学生運動も既にピークを越えていて暴れる者も少なかった。私の回りは皆「ノンポリ」だった。◆その後も授業料は上がり続け昭和63年には30万円、平成15年には50万円を超えた。それでも私立大学に比べるとまだまだ安い。◆岸田総理が「子供が3人以上の世帯で大学の無償化」の方針を示した。賛否の意見が聞こえてくる。◆私が総理なら「子供が一人でも『国立大学は無償』」とする。「キノシタさん、あなたが国立大学出身だからそんなことを言うのでしょ?」との声が聞こえてきそうだが、そうじゃない。「国立大学は無償」とすることで地域が活気づき、高校生の学力も上がる。◆政府がのんびりしたことばかり言っているから私は少々腹が立っている。
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