2011年04月15日 ---- ボス

事故発生の原因は?

boss-正論・主張

残念ながら福島第一原発事故はまだまだ収束しそうにない。どういう状況で事故が発生したのか、それに対して東京電力と政府はどのような対応をしてきたのか、マスコミを通して明らかになってきた。

先日、我が社の社員と飲んでいる際に「もしオレが東電の社長だったらあの事故は起こしていない自信があるよ」と言ったら大笑いされた。「無理、無理。誰が社長でも無理ですよ。」と彼は言う。

同じ会話を、起業した経営者仲間としてみたところ、私の同じ発言に対して「僕もそう思うよ。僕が東電の社長をやらせてもらっていてもあの事態は絶対に招いていないよ」と同意する社長が半数以上であった。

断言する。あの事故は防ぐことのできた事故だ。会社の組織形態、トップの姿勢などが未熟であったために発生した事故なのだ。楽観的なトップが会社の上に立つと会社は明るくなり、従業員も居心地がよいのだろうが致命的なミスが生じやすくなると私は思っている。

例えはおかしいが野球の監督であるならば「野村監督なら防ぐことができた事故」「長嶋監督だったら防げなかった事故」ということ。野球の監督は長嶋監督が大好きな私だが数十万人、数百万人の命にかかわる組織のリーダーは楽観的な長嶋さんじゃダメ。野村さんのように「常に悲観的に、疑ってものを考えるタイプ」のリーダーでなければならないと思う。

そもそも「誰が社長でもあの事故は防ぐことはできなかった」などと発言するものは「あの事故は人災ではなく天災なのです」と言っていることとおなじ、ということに気づかねばならない。少なくとも「ボス、あなたの器では無理でしょうが、もっと優れた経営者なら防ぐことができたでしょうね。」と思うべきことなのだ。間違っても「誰が経営者であっても起こった事故」などと思ってはならない。・・・・しかしながら大企業で働くサラリーマンを中心に、「誰がやっても同程度の結果しか出せないことを仕事としている者」たちの考えは「あの事故は誰が経営者でも防げなかった」と思ってしまうようである。現在の日本の大きな欠点であろう。この状況があの大事故を発生させたと私は確信している。

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2024年03月28日 ボスの
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