◎2011年04月17日 ---- ボス ◎
- ロバート・ハインデル
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私の大好きな画家、ロバート・ハインデルの展示会に、久しぶりに代官山のアート・オブ・セッションを訪ねた。今回は私の好みの絵が非常に多く、とても素敵なひと時を過ごすことができた。
私の回りを見ていると、人々の気持ちから美術や音楽など美しいものを求める気持ちが徐々に薄れていっているように感じる。「機能を満たしておればいい」「仕様を満足すればいい」つまり「時計は時刻が分かればいい」「食事は腹を満たせばいい」「コートは寒さを防げればいい」といった考えの方が増えたように思う。
このようになった一因には不景気ということもあるのだろう。しかし私はもっと大きな要因として「入札」という制度によって「安ければいい」という感覚が多くの人々に染みついてしまったのではないかと感じている。
「本当は美しいものが欲しいのだけれど今はおカネがないから我慢する」というのならいいのだが、どうも「別に美しくなくてもいいよ」という考えの方が増えているようで寂しい。
美を求めること、感性を高めることをもっと大切なことだと教えあうことが必要だと思う。ロバート・ハインデル展は無料です。 - コメント (0)