◎2017年12月27日 ---- ボス ◎
- 年賀状
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字が汚い。下手。だから字を書くことが嫌い。ワープロ・パソコンが普及してくれて最も恩恵を受けたのは私だ、と思っている。◆「こんな習慣なくなってくれればいいのに」・・子供の頃から、この時期になると必ず思っていた。年賀状。虚礼と思いつつも、やめることができない。向こうから届かなければこちらも出さなくていいのだが、向こうから届いているのにこちらは出さないというのは失礼かな、などと考えてしまう。◆宛名書きと図柄はパソコンがやってくれるので随分と楽になった。それでも「何か一言書き添えないと失礼になるんじゃなかろうか」と気が小さい私は思ってしまう。書き添える言葉が見つからない人も多い。顔すら思い出せない人も何人もいる。「お元気ですか?東京にお越しの際は是非連絡ください」・・本当に連絡が来たら困るような人に対しても、賀状では下手な字で愛想を振りまく。いい加減なものだ。◆それでも年に一度、この時期だけ思い出す懐かしい顔、お世話になった方々も多い。心から「お会いしたいなあ」「元気でいてくれたらいいなあ」と願う相手も多い。子供の頃にお世話になった伯父さん、学生時代にお世話になった論理学の森俊洋先生、学生時代にした家庭教師の教え子、喫茶店「電車道」のマスター、学生時代に良いことと悪いこといろいろ教えてくれた武田信治先輩などなど。多くの虚礼の状の中に、数人の本当にお会いしたい人たちを見つけては懐かしく嬉しくなった。
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