2018年01月10日 ---- ボス

悲しい知らせ

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昨夜、帰宅すると大学時代の同級生で親しい友人であるO君から寒中見舞いが届いていた。悲しい知らせが書かれていた。昨年の十月に奥様が亡くなったという。◆私たちが共に遊び共に学んだ九州大学土木工学科は1911年(明治44年)に創設された。九州大学の工学部の中で、土木工学科は創設時にできた最も歴史のある学科である。私たちは1977年の入学だから創設から66年経っていたのだがその66年間、我が土木工学科に在籍した女性は一人もいなかった。もちろん女性にも門戸は開かれていたのだが当時の「土木工学」とは女性が学ぶべき学問ではないと思われていたようだ。◆土木工学科は1学年が40名の定員だった。エリート大学のエリート学科の中にも「底辺」と呼ばれる落ちこぼれ集団ができる。我々「底辺」は7~8人。みな浪人経験者であった。現役での合格組とはやや距離間があった。当初、現役合格組はエリート臭があり気取った感じがした。◆「どんなブスでもいい。クラスに一人でもオンナがおればオレはもう少しまじめに授業に臨むんやけどなあ・・」・・底辺を支える我々はいつもそんな話をしていた。O君も底辺の一人だった。O君はそんな底辺の中でも最も底に近いところにいたようだったが要領が良く留年することもなく大手建設会社に就職した。◆東京のホテルで開かれたO君の結婚式とその二次会で私は初めて奥様を紹介された。美しく可憐、気配りのきく素敵な女性だった。正直O君にはもったいない、と思った。彼女と会ったのはその時が最初で最後になった。子供ができなかったO君は一人ぼっちになってしまった。悲しい。◆九大土木、同期の底辺たちは60歳になった。皆、元気で頑張っているが奥様を亡くしたのはO君で二人目。O君にどのような慰めの言葉をかければ良いのか分からない。もう少し静かに見守っていよう。

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