2018年05月09日 ---- ボス

お役所みたいな発想

boss-5

昼休み、会社近所のラーメン屋に一人で入った。「あっ、社長!」声がかかった。隣の席にH君が座ってラーメンを食べていた。昼食談議になった。「キミはいつもどんなところで食べているの?」と聞くと、Hクンはいくつか店の名前をあげた。大衆チェーン店ばかりだった。「あんまり魅力を感じないなあ」私は思ったまま口に出した。Hクンは申し訳なさそうに「ええ、そんなに・・。昼飯にかけられる小遣いに余裕がないもんで・・」と言った。私は少し申し訳なく感じた。Hクンが先に終え、店を出て行ったあと、一人でラーメンを食べながらある名案を思い付いた。「新橋の食堂で食べた昼食には会社から補助を出そう!」◆「ランチ、会社補助」に関して、いろいろなアイデアが浮かんだ。「600円以上食べたら100円、800円以上なら150円、1000円以上のランチには200円」「どの店で、何を食べ、料金はいくら、それにお勧め度を5点満点で報告」「それらをホームページに『我らの新橋お勧めランチ』として掲載」・・考えていたら楽しくなった。「彼らにとっては100円、150円でも喜んでもらえるんじゃないだろうか?」「コンビニ弁当には補助を出しても意味ないな」「社内のコミュニケーションも活発になるかもしれないな」「お客様への話題作りにもなるな」「原資はどうしよう?オレのポケットマネー?それはちょっときついな」・・・などといろいろと考えた。◆会社に戻るとすぐに広告宣伝担当のTクンに相談した。「新橋の食堂で食べるランチに補助金を出そうかと思うんだけど・・。食べたものを報告してもらって点数付けてホームページに掲載するってどう?・・補助にかかる原資はともかくホームページをいじるのに大きなカネがかかるんじゃ無理だけどね?」・・・◆「社長、それはありがたい!みんな喜ぶと思います。それに、面白いですよね。あちこちの店に行ってみたくなりますね」・・・正直、そんな返事を期待していた。全く違った。◆「昨日と同じ店で食べたときはどうするんですか?毎日100円もらえるんですか?」「感想をメールで送ってもらうんですか?」「目的はなんですか?」・・役所と同じようなくだらぬ質問が続いた。私は大声を出した。「オレに聞くな!オマエが自分のアタマで考えろ!」◆一から十までこちらで考えて指示しないと一歩も前に進まない。「分かりました。検討してみます。二日ください」そんな返事を聞いた記憶がない。◆「できない理由の説明と、できなかったことの言い訳ばかりが上手」・・そんなヤツばかり。

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2024年04月19日 ボスの
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