◎2018年07月10日 ---- ボス ◎
- 音楽を聴いて涙を流す
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「牛肉と女性は腐りかけが一番おいしい」などという上品でない冗談を耳にしたことがある。叱られそうだがそれを聞いて私はニヤッとする。「おもしろい」と思ってしまう。下品だがセンスある冗談。「腐りかけ」というのがいったい何歳くらいのどんな女性をイメージしているのかしれないがほとんどすべての女性のような気もする。「セクハラです!」などと目くじらを立てずに笑い流して欲しい。一方、「腐りかけの男」はどうしようもない。男は若くて粋の良いのに限る。では年齢を重ねた男はみなダメなのか?違うのである。自分で注意して、努力すれば、腐らないことが可能である。「腐る」ことを避け「枯れる」ことを目指せばいい。◆「腐りかけの女性」は魅力あるが「腐りかけの男」はどうしようもない。一方「枯れた女性」は色気ないが「枯れた男性」は色気がある。◆週末、枯れた男性のピアノを聴いて私は涙を流した。素晴らしいピアノだった。御年86歳のミッシェル・ルグランさん。私の長い人生、音楽を聴いて涙を流したのはこれが2回目。最初は4年前、ウェイウェイ・ウーさんの演奏で聞いた「この空を飛べたら」。そして今回のミッシェル・ルグランさんの「シェルブールの雨傘」が2度目の涙。会場はスタンディングオベーションで枯れたルグランさんを讃えた。そういえばルグランさんは枯れており、ウェイウェイさんは・・りかけ・・・? ごめんなさい。ウェイウェイさん、冗談です。ウェウェイさんはまだまだ「旬」でした。
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