◎2018年09月03日 ---- ボス ◎
- 「食べな」「行きなよ」
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鵠沼海岸に叔母が住んでいる。大分出身だが私が生まれた頃から鵠沼に住んでいる。大分弁もかすかに残るがきれいな東京言葉を話す。私が遊びに行くと「モトミちゃん、よく来たね」と笑顔で迎えてくれ「これ食べな、おいしいよ」といろんなお菓子を出してくれる。叔母さんが私に話すときの「食べな」という言葉、なかなか粋な感じで嫌いではない。◆この「食べな」という命令形の言葉、若い人が使うのは難しい。東京で生まれ育った娘が「これ食べなよ」と弟に言っているのを聞いて家人が叱っていた。「そんな汚い言葉を使っちゃダメですよ」◆娘は不思議そうな顔をする。私はどちらの味方もしたかったが気づかないふりをした。「食べな」は粋なのか、汚いのかよく分からない。大分便では「食べよ」になる。博多弁では「食べりぃ」になる。特に女性が使うとき、情趣ある博多弁に適わない。昨日、そんな話をしながらゴルフを楽しんでいた。一緒に回っていたSさんが「キノシタさん、鹿児島弁ではなんて言うか知ってますか?」と聞いてきた。Sさんは鹿児島出身だ。私が「いえ、知りません。どう言うのですか?」と聞くとSさんは嬉しそうに「食わんね?」と答えた。「食べな」「食べよ」「食べりぃ」「食わんね」・・日本に生まれて良かった。
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