2018年09月12日 ---- ボス

日本人らしい謙虚さ

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「将棋でも囲碁でも、勝負の決着は静かにつく。対局者の表情からは、どちらが勝ったのか分からない場合がある。感情を面に出さないのが、プロ棋士のたしなみだからだ。スポーツの世界ではあり得ない光景である」・・・これは昨日ある全国紙のコラムの書き出し。名文である。コラムはもちろん大坂なおみ選手の全米オープンテニス優勝を讃え、決勝での態度を褒めた。◆確かに大坂選手はあこがれのスーパースター、セリーナ・ウィリアムを倒した瞬間にガッツポーズをすることも飛び上がって歓喜することもなかった。あふれる涙を抑え静かに帽子を深くかぶった。普通のスポーツの優勝者とは違う、棋士のような穏やかな勝利であった。◆高校野球でもサッカーでもラグビーでも最近の大会では優勝したチームはその瞬間ガッツポーズをし、グラウンドに集結し「オレらが一番なんだ!」とばかりに人差し指を天に向けて突き上げ、飛び跳ねる。歓喜の表現は派手であるが、敗者への配慮がないことを私は常々不快に感じていた。大坂なおみ選手はあこがれのセリーナを破り、チャンピョンになったことを謙虚に喜び、とまどいすら見せていた。◆日本人はこうであって欲しい、などと言うと「アナクロ!」と叱られるのだろうか。◆大坂さんの人気は、ずっとずっと続くだろう。私もずっとずっと応援しよう。

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2024年04月26日 ボスの
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