◎2018年12月12日 ---- ボス ◎
- 道草精神
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社是というものは持っていない。持っていないが「義理・道徳」の大書を私の部屋の壁にかけ、なにかあると「それは義理を欠くことにならないか?」「道徳に反することにならないか?」とチェックする癖はついた。会社の経営方針や自分の生き方でもまずこの「義理・道徳」を確認する。自分と、自分の作った会社の強いポリシーでもある。◆そして私はこの「義理・道徳」の次に「美」「粋」「遊び心」「道草精神」を置いている。「美しいか?」「粋であるか」は何においても重要なチェックポイント。「遊び心」のないものに「美しいもの」も「粋なもの」もない。◆「キノシタさんは、いつもキョロキョロしてますね」時々言われる。街を歩くときにはすれ違う人の姿勢を観察し「なんで背筋を伸ばして歩かないのかな?」などと思い「おっ、この人のコートはオシャレだな」などと感じる。昼飯時にニュー新橋ビルを歩いていても「あっ、こんな店ができたんだ!今度、入ってみよう」「忘年会はこんな店を使えばいいのにな」などとすぐに思う。これが私の「道草精神」の一つ。「好奇心」という言葉に置き換えてもいいだろう。◆下を向いて歩き、自宅と会社の往復だけ。毎日、なにも新しい発見のない生活を送っている多くの日本人を寂しく感じるようになってきた。私も、年齢を十分重ねてきた。
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