◎2019年02月06日 ---- ボス ◎
- 大工には大工の言葉で伝えろ!
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朝、雨が降っていたので久しぶりに(愛宕神社に参らずに)新橋駅まで電車で出勤した。朝の新橋駅はとても混んでいる。JRからの乗り換え客が階段に集中する。ロープを持った二人の駅員が客の列を整理しながらマイクで叫んでいる。「こちらの階段はとても混みあいます。どうぞ中ほどの階段か一番奥の階段をご利用ください」◆回りを見渡しながら私は思った。「あーあ、ここにもデキの悪い奴らがいるな」と。広い新橋駅構内、どちらが「中ほど」なのかどちらが「一番奥」なのか私には分からない。乗り換え客の誰も分からない。◆ソクラテスは「大工と話すときは大工の言葉を使え」と言ったがまさにその通り。新橋駅で働く駅員はみな「中ほどの階段」「一番奥の階段」と言えばどの階段のことだか分かるのだろう。だが客は誰も分からない。客に向かって駅員の言葉で話すとは・。「おもてなし」だとか「お客様第一主義」だとか「相手の気持ちになって」など、掛け声だけは上がるが、一人一人が「考える」ことをしないと「自分の言葉」でしかものを言えなくなってしまう。◆我が社にも「大工に向かって自分の言葉で話す」ヤツが多い。
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