◎2019年05月21日 ---- ボス ◎
- コストカットをどうやって否定するか
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企業の利益が落ち込むとすぐに対策会議が開かれる。「どうやって少しでも多くの利益を出すか」が議題になる。そこで必ず出るのが「コストカット」。「昼休みは電灯を消しましょう」「残業は控えさせましょう」「社内会議には裏紙を使いましょう」「カラーコピーは止めてなるべく白黒印刷にしましょう」「JAL・ANAはやめてLCCにしましょう」「コピーは基本的に両面コピーにしましょう」「AUが値下げしましたのでDOCOMOを止めてAUにしましょう」「出張先ではタクシー利用は控えて公共交通を利用しましょう」・・・。当社も同じ。「コストカット」の提案ばかりが聞こえてくる。私は不満。◆「どうやって少しでも多くの利益を出すか」がテーマなのに「売り上げを伸ばす」ことが議論されずに「コストをカットすること」ばかりが出てくる。私個人的には「そんなことはやらんでいい!」と言いたいところだが「なぜやらなくていいか」を彼が理解できるように上手に説明するのが難しい。いや、それ以上に、彼が一所懸命に考えた提案に対し「そんなことはやらんでいい!」と言うのも失礼だ。彼がやる気をなくすかもしれない。◆結局私は九州弁で「そんなことはやらんでいい!」とは言わずに標準語で「そうですね。そうしましょう」と答える。◆今どきコストカットなら中学生でも提案できる。「コストカットの実例」とネット検索すればいくらでも出てくるだろう。そうじゃないんだ!。「コストカットよりも受注増の方が利益アップに直結しますよ」といくら言っても「受注増」に対するアイデアは部下からは出てこない。厳しい。悲しい。なんとかしなくては・・・。◆そういえば一人だけまともなコストカットの提案をした者がいた。私は彼の意見には素直に従った。「社長の給料を大幅にカットするのが会社の利益アップになりますね」というものだった。もちろん「そんなことはやらんでいい!」などと言えるわけもない。
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