◎2011年07月11日 ---- ボス ◎
- プロフェッショナル
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銀座や八重洲、或いは西麻布などに、なじみの店を幾つか持っている。どの店もとても美味しい。味だけでなく居心地が良い。一人で伺っても愛想よく迎えてくれる。ゴルフ談義や映画の話などビジネスと直接関係ない話題が多い。たまには得意の下ネタも出る。「それが客に対する言い方か!」などと冗談で笑いあうことも多い。笑顔で板さんや女将と冗談を交わせるムードが居心地の良さにつながる。
ただ、さすがに一流のもてなしを知っている店はこと「味」に関しては冗談で逃げない。先日も「これ僕にはちょっと辛い感じだなあ」と一言うと「どれどれ」と板さんが味見します。そして「確かにそうですね。失礼しました。・・実は醤油を変えてみたんですがやはり前の方がいいですね」と平身低頭されてしまった。これがプロ。それまでは冗談言い合っていても、こと自分が提供するサービスの核である「味」に関して客からのクレームには真顔で対応する。こうであれば客は逃げない。いろんなことからビジネスを学ぶ。
客としてのマナーも大切。他の客がいるときにはあまり常連ぶってはいけない。初めて入った店で常連さんと店の方が大声であまり親しく話されているとなかなかまた行こうという気にならないものだ。マナーを知っている客の集まる店で美味い料理を口にするとき満足を感じる。 - コメント (0)